▼0001本当にあった怖い名無し
2026/3/9(月) 1:20
淡々と書いていく
俺は深夜徘徊が趣味で、昨晩も近所を散歩してた
ただ、いつも同じルートってのは飽きるじゃないか
だから普段は通らない、親子連れが多く住んでる新築ばかりの道を通ってみたんだ
そしたら14,5歳にしか見えない子供が、1人でブラブラ道を歩いてた
深夜にだぞ? 流石に心配になってさ、声をかけようと思ったんだよ
「大丈夫ですかー?」って言いながら俺はその子に近づいた
近づく前から変な格好だな、とは思ってたんだが……
体を隠すためのロングコートというか、子供が着るには似つかわしくないシルエットで、しかも異常に着膨れしてるんだ
その服、新聞紙で出来てた
俺、宗教二世だからわかるんだけど
その新聞、「中外日報」っていう宗教専門新聞だった
▼0002本当にあった怖い名無し
2026/3/9(月) 1:25
関わっちゃ駄目な奴すぎる
▼0003本当にあった怖い名無し
2026/3/9(月) 1:26
>>1も宗教二世ならお似合いじゃん
▼0004本当にあった怖い名無し
2026/3/9(月) 1:29
闇深の極みだろこんなん
親に追い出されたって事か?
▼0005本当にあった怖い名無し
2026/3/9(月) 1:29
というか深夜徘徊が趣味って>>1ニートだろ
働け無職
▼0006本当にあった怖い名無し
2026/3/9(月) 1:32
やばい奴はお前定期
▼0007本当にあった怖い名無し
2026/3/9(月) 1:37
まあ聞け
深夜に1人でいる、宗教新聞で作った服を着てる異常に着膨れした子供だぞ?
これはやばい、と思ったんだが、声をかけちゃった手前、逃げ出すのも怖くて固まってたんだよ
一方、その子も俺の声聞いてすごくびっくりしたように体ビクッとさせてさ
それからゆっくりこっちを向いたんだけど
めちゃくちゃ美人の女の子だった
もう本当に、アイドルでもここまでの子は見たことないなってくらい
その子の変な格好とかどうでも良くなって、もう緊張しっぱなしだった
キョドりながら「こんな深夜にどうしたんですか?」って聞いたんだよ
▼0008本当にあった怖い名無し
2026/3/9(月) 1:40
>>7
えぇ
▼0009本当にあった怖い名無し
2026/3/9(月) 1:44
>>7
どう考えても、怖いのは知らない男に話しかけられた女の子の方だろ
▼0010本当にあった怖い名無し
2026/3/9(月) 1:46
その子の写真撮ってないの?
▼0011本当にあった怖い名無し
2026/3/9(月) 1:51
>>7
その子の反応めっちゃ普通だな
マジで親から家追い出された子なんだろうか
▼0012本当にあった怖い名無し
2026/3/9(月) 1:55
>>7
そういう>>1はどんな格好だったの?
▼0013本当にあった怖い名無し
2026/3/9(月) 1:58
>>12
黒いパーカーに黒いズボン
▼0014本当にあった怖い名無し
2026/3/9(月) 2:04
>>13
不審者じゃねえか
▼0015本当にあった怖い名無し
2026/3/9(月) 2:08
>>13
通報した
▼0016本当にあった怖い名無し
2026/3/9(月) 2:11
深夜に全身真っ黒の無職男性と鉢合わせた女の子、かわいそうすぎる
▼0017本当にあった怖い名無し
2026/3/9(月) 2:15
お前らの言う通り、あんなに年端もいかない女の子が深夜に知らない男と会ったら怯えるに決まってる
その子も確かにビビってはいたんだが……なんか、違う気がして
まず、その子は普通に俺に返事してくれた
「ここらへんに私の家ないかな……なんて」
って。その後すぐに「無いのは分かってるんですが」ってちょっと笑うんだよ。
変じゃないか? 自分の家を探すって。家族に絶縁されて突然1人になったとか、一度も自分の足で家に帰ったことがないとかじゃないとあり得ない
それにその子、落ち着いてるんだよ。俺と距離は取ってるものの、声は穏やかだし話し方も大人っぽい。家が無い、なんてパニックにならない方がおかしいのに
▼0018本当にあった怖い名無し
2026/3/9(月) 2:20
>>17
なんか、気持ち悪いな
▼0019本当にあった怖い名無し
2026/3/9(月) 2:24
>>17
お前と一緒で家族に夜逃げされたニート説
▼0020本当にあった怖い名無し
2026/3/9(月) 2:27
>>19
アホか、子供だって>>1言ってるだろ
カス陰キャニートと一緒にするのは失礼だ
▼0021本当にあった怖い名無し
2026/3/9(月) 2:31
>>20
ニートアンチいて草
こんな時間に掲示板貼り付いてる時点でお前も同類だぞ
▼0022本当にあった怖い名無し
2026/3/9(月) 2:36
>>21
自分もぼっちのキモニートだから>>1を庇いたくて仕方ないんだね、よしよし
▼0023本当にあった怖い名無し
2026/3/9(月) 2:39
>>22
いや、俺国立理系だし相手いるからwwwww乙wwww
TwitterでDMくれた淫魔の子と今度会うんで……
▼0024本当にあった怖い名無し
2026/3/9(月) 2:43
>>23
え? 上位存在から人間への接触って禁止されてるしそもそもできないようになってなかったっけ
▼0025本当にあった怖い名無し
2026/3/9(月) 2:47
>>17
その話を聞いて、若年性アルツハイマーを連想したな
自分の家が分からないというより、自分の家を覚えてないんじゃないか?
それなら落ち着いてる理由も説明がつく
自分が今やばい状況にあることも分かってないんだ
▼0026本当にあった怖い名無し
2026/3/9(月) 2:52
>>25
うわ、それ一番タチ悪い
不憫すぎるだろ……
▼0027本当にあった怖い名無し
2026/3/9(月) 2:56
>>25
記憶喪失説、その子の言動にかなり納得いく気がする
その子、次に俺に「これ、知りませんか?」と言って、なんか格言?みたいなのを言い出したんだよ
『ありがとうごめんなさいを言葉で伝え……』
だったと思う
そこから続きが思い出せないんだって言ってた
▼0028本当にあった怖い名無し
2026/3/9(月) 3:01
>>27
なんだそりゃ
▼0029本当にあった怖い名無し
2026/3/9(月) 3:05
>>27
ありきたりすぎて全然わからん
▼0030本当にあった怖い名無し
2026/3/9(月) 3:08
>>27
どこかの宗教の教義なんじゃ……?
その子、宗教新聞で出来た服着てたんだろ?
▼0031本当にあった怖い名無し
2026/3/9(月) 3:12
>>27
で、>>1はなんて返事したの
▼0032本当にあった怖い名無し
2026/3/9(月) 3:17
>>31
俺も流石に混乱してて
「社訓か何かですか?」くらいしか言えなかった
その子はちょっとがっかりした後、事情?を説明してくれたんだが
全然意味がわからなくて
「子供の時に覚えた気がするんです」
「これを思い出せたら家も分かるかも」
って。もう一度言うが、その子はどう見ても子供だ
14,5くらいにしか見えない
……いや、見えなかった、が正しいかな
▼0033本当にあった怖い名無し
2026/3/9(月) 3:21
>>32
14,5歳の子が言う「子供の時」って、幼稚園小学生ってことだろ?>>30の「どこかの宗教の教義」って説はかなり納得感あるな
胸糞だけど
▼0034本当にあった怖い名無し
2026/3/9(月) 3:25
>>32
もったいぶらずに言えよ
▼0035本当にあった怖い名無し
2026/3/9(月) 3:29
服の中、チラッと見えたんだ
真っ白のファー?綿?みたいなので詰まってて、その隙間からのぞく身体に俺はつい声が出そうになった
胸がめちゃくちゃデカかったんだ
ロリ巨乳だったんだよ
▼0036本当にあった怖い名無し
2026/3/9(月) 3:34
は?
▼0037本当にあった怖い名無し
2026/3/9(月) 3:38
着膨れの理由それ?
▼0038本当にあった怖い名無し
2026/3/9(月) 3:42
▼0039本当にあった怖い名無し
2026/3/9(月) 3:47
どのくらいの大きさだった?
▼0040本当にあった怖い名無し
2026/3/9(月) 3:51
カス
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†
多奈波は新幹線になんか乗りたくなかった。自分の力で止めることのできない巨大な力になんか、
しかし多奈波は車両に揺られて、東へ再訪しなければならなかった。
多奈波は、天使を知る猫獣人に会わなければならなかった。
「…………シトラ、さん」
「何」
目の前でつまらなさそうにスマホをいじる長躯の猫獣人。スマホは教会が貸し出したものだ。多奈波は唾を飲んだ。ここまで明確に敵意を向けてくる人と向き合うのは初めてだったから。
「教会に来てくれてありがとうございます。ぼくは輪菊 多奈波と———」
「謝って」
「……え?」
「アユを襲ったこと。何にも悪いことしてないあの子に攻撃したのを謝罪しろって言ってんの」
瞳孔をぱっくり開けてシトラは言った。牙のような苛立ちに当てられて、多奈波の思考が一瞬止まる。
(……そうだ。あの時は気づかなかったけど、この人はアユトーシヴナ、さんの隣に居たんだ。ぼくが彼女を、ころそうとした時に)
ぎゅうと心臓を握られたような痛みが走る。今さら震え出す身体に強い嫌悪を感じた。忘れていたのか。今まで。過去にぼくが何をしようとしていたのかを。叱られてから、助けてもらってから勝手に彼女の味方の振りをして。
「……あ、あなたは」
「は?」
「ずっと、アユ……さんの、味方だったんですね」
不機嫌そうに揺れていたシトラの尻尾が、ぴたりと止まる。より一層目を鋭くして、観察するように多奈波を睨む。
(……あっ)
言ってしまった。神父としてではなく、アユトーシヴナと出会った輪菊 多奈波として、少年は口走ってしまった。
以前の神父然とした神父———時雨としか関わっていなかったシトラは、多奈波の揺れる瞳を見て、
「……神父が、あの子のこと『アユ』って呼ばないで」
さらに大きな敵意をぶつけた。
「———」
多奈波は動揺する。目の前の猫獣人にとって、自分は
感情が湧き出す。制御できないほど鋭い感情が雷のように。
多奈波は冷静ではなかった。
「あの人はアユじゃない。アユトーシヴナです」
「……ハァ?」
バン、とシトラが机を叩く。天板が軋んだ。
「は、何あんた、アユが本名じゃないことくらい知ってるから、あたしとアユの間のあだ名じゃん、分かる!?あたしとアユは、友達なの!!!」
ずきり。
———アユトーシヴナ、らしい。
「……知ってる。ぼくだって。あの人が自分の名前に頓着しないし、自分の安全だって……ろくに気にしないことも」
「安全!そうだねぇ、アユはほんっと自分のこと考えない!周りから自分がどう見られてるかの自覚がない!……だからかな。子供っぽいのに、大人っぽいんだよね」
「うん。アユトーシヴナ、さんは、落ち着いていて、ぼくを諭してくれて、でも……」
——私のあほ……。
「……なんか、変な人だなって」
俯く。膝の上に、弱々しく握られた自分の手が行儀良く乗っていた。
「……?」
前方からの言葉も感情も、突然静かになる。不思議に思って顔を上げた。シトラは、ぽかんとした顔で多奈波を見つめていた。口からは鋭い八重歯がのぞいている。
ゆっくり伸ばされたシトラの手が、むに、と多奈波の頬に触れる。多奈波はぴしりと固まった。
「意外と話わかるじゃん、神父のくせに。前に喋った女の子とは大違い」
まん丸な猫目が多奈波の目を射抜いた。自分の心の中の、まだ整理できていない気持ちまで暴かれそうで、少し怖かった。
「……やわらかっ……良い匂いする…… 」
「…………シトラ、さん?」
「えっ!?!?何!?!?」
飛び退くように手を離すものだから、多奈波はつい身構える。しなやかな跳躍で多奈波と距離を取ったシトラは、なぜか紅潮した頬を両手で抑えた。
「そっか、神父って人間さんじゃん……あぶな……」
意図が読めず黙りこくっていると、その視線に気づいたシトラは大きく咳払いをした。
「……で、あたし。アユと会いたい。できる?」
帰りの新幹線が、そろそろ新神戸駅に到着する。西へ戻りたくなくて、だらだらと便を見送り続けた最終便。
23:50。まもなく日が変わる。
多奈波は大きな欠伸を噛み殺した。眠ることも嫌だった。きっと、夢に見るだろうから。
———アユったら、一人じゃ危ないってあれほど……。
帰り際の、シトラの独り言が耳にこびりついて離れない。結局、伝えることができなかった。アユは、アユトーシヴナは、
ぼくを守って翼を失ったと。
人間世界の情報は、教会の検閲のあと上位存在側に配流される。だからシトラは知らない。
「あ……」
フラッシュバックする。つい先日読み切った小説の内容。
『変身』。
主人公、グレゴール・ザムザは毒虫になった身体の不調を気にしない。さわったら寒気がする小さな白い斑点にも、床に打ちつけた頭も。痛みさえ。
でも、父親に爆撃されて、背中の肉にめり込んだ
グレゴールはどんなに家族に疎まれても、家族がどうすれば生活できるかばかりを考えていたな、と多奈波は何度も思った。
毒虫に羽根はあるのだろうか、もしあったなら、背中にめりこんだ林檎のせいで、彼は羽根を、翼を目一杯広げることはできないだろうな、と多奈波は何度も思った。
喉がずきずきと痛む。新幹線を降りてからもずっと。真っ暗の路上で立ち尽くす。痛みは消えない。
背後に気配を感じて振り向いた。そこには誰もいない。ただ、終電を終えて電気の消えた新神戸駅があるだけだ。
多奈波は身体を向き直して、住宅街の方を向く。
そうして、目を見開いたまま硬直した。
数十メートル先に、やけに着膨れしたロングコートの女が立っていた。
女は小柄で、落ち着いていた。
淡い電灯の下で、細やかに輝く桜色のショートヘアが揺れる。彼女は、【片翼】は、放心して立ち尽くす多奈波の方を、見つめた。