区切りとして『空白編』と名付けてますが、特に深い意味とかはないです、ただ原作情報でもこの時期に関することが分からないから付けただけです。
:ストックしていた小説のデータがあるパソコンが壊れたので、更新を停止します。復旧出来るかは不明な為かなり期間が空くと思います:
第10話 忙しい日々と離れ技
第10話 忙しい日々と離れ技
さて、初めて引き受けた仕事であるマフィア家の一家を終えた日を境に次々と組織より指名の仕事などが頻繁に来るようになってしまい、ここ数か月の間はヨーロッパに存在する組織のアジトを転々と巡っており、そして時々なのだがピスコやアイリッシュの仕事などを手伝うことが偶にあるようになっていた。
どうして組織から指名の仕事が頻繁に来るようになってしまったのかと言うと、恐らく初めて引き受けた仕事での活躍によって、俺自身の実力が組織の上に高く評価されてしまったことが、原因ではないかと思っている。
何故そう思うのかと言うと、その理由は俺が平然と銃弾を避けたり、太刀で銃弾を弾いたりできる実力者であることを認知されたことが原因ではないかと思って居る。
何せここ数か月の間に、俺が組織からの引き受けた仕事の内容が、どれもこれも荒事で血生臭いものばかりだったからである。
一体どんな荒事な仕事が来ているのかと言うと、例えば厳重な警備体制のせいで、かなりの人手が必要になるような大物要人への暗殺や、組織に敵対的な同業他社への単独襲撃に、組織の力を示す為に武力行使役として派遣されるなど、結構大変だと思える日々を過ごす生活である。
正直に言って寝ても覚めても血塗れな生活と言うのは、精神的にも肉体的にも知らずの内に疲労が溜まって行って辛いから、いつも自室に置いてある、お気に入りであるホルマリン漬けにした幼女の生首が入れられた瓶を眺めるのが、俺の精神を癒す日課になるほどだ。
正直に言って叶うことなら、組織に休日申請を送りたいと言う考えがよく浮かぶが、犯罪組織である黒ずくめの組織には、休日と言う制度などと言うのは存在しないので、内心ゆっくりと休みたい欲求を抱えながら忙しく仕事をこなして行く日々である。
だが、何も悪いことばかりではない、何せ大変な仕事が常に組織よりもたらされるので、強くなる為に必要な実戦経験値を得られる機会に恵まれているからである。
と言っても、組織が敵対する或いは潰したい勢力が相手だと、基本的に雑魚ばかり大して苦労しない相手ばかりなので、普段使わない武器類などを試し相手に利用したりとか。
自身の戦闘の幅を広げると言う試みの為に、普段使いしている太刀と鎖を組み合わせた戦闘術をより洗練させる為に、雑魚を相手に挑戦的な技を編み出す為の実験相手にして、色々と試行錯誤して戦ってみたりとか。
とにかく一人で淡々と鍛練するだけでは得られず停滞気味だった実力も、淡々と数か月も仕事をこなし続ければ、自身の実力も一段と向上したと思えるくらいには成長することができた。
その証拠にアニメや映画などで石川五ェ門がよく披露していた離れ技である、刀身の長さ的に両断は物理的に無理であろう分厚い物体を、綺麗に切り分けてしまう技を会得したからである。
そして初めてこの離れ技を披露したのは、アイリッシュが引き受けていた仕事の手伝いとして呼ばれた時だった。
仕事内容は邪魔な政治家の暗殺と言う内容だったのだが、標的対象は既に護衛と共に護送車に乗って逃走中と言う事態だったが、俺が先回りして待ち伏せし、そして全速力で逃走している護送車の前方へと躍り出ると、そのまま腰に差していた鞘より太刀を抜刀して、向かって来る護送車を横一線に両断して見せた。
いやぁあの時は、あの離れ技を出来る気がすると直感が閃いたので、すぐにぶっつけ本番でやってみたら出来てしまった感じだった。
成功させた時は年相応に嬉しく飛び跳ねながら喜んだのを今も覚えている、何せあの石川五ェ門の離れ技の一つを会得したのだから、当然である。
なおその後は、横一線に両断された護送車は、そのまま俺の背後へと通り過ぎて行ったかと思えば、近くにあった道路沿いの樹木へと激突して停止した。
もし生き残りが居たら止めを刺すつもりで停止した護送車へと向かったが、どうやら自身が横一線の斬撃で、運転手と護衛と標的対象を含む全員の首を綺麗に切り飛ばしていたようで、護送車内を見たところ血と肉片と首無し死体と頭が転がっていると言う、中々に凄惨な光景が出来上がっていた。
なので、後々に追いついたアイリッシュは、血と肉片が散らばる横真っ二つの護送車と言う光景を見て、まぁ絵に描いたようなドン引き顔を浮かべたのである。
勿論だが、アイリッシュがドン引きした対象は、この血と肉片と首無し死体と頭が転がると言う凄惨な光景の方ではなく、俺が扱った太刀の長さ的に考えても、まず無理な現象である、横一線に真っ二つになっている護送車の方にである。
まさにあの時のアイリッシュの第一声に呟いた言葉が「どう武器を振るえば、こんな人外技が繰り出せるんだよ」と言う心底ドン引きした声であった。
いやぁ本当にマジかよこいつっていう目線と表情を見た時は、中々に優越感を抱けて良かった思い出だ。
そんで、その後はアイリッシュ経由で、ピスコへとこの件が報告されると、かなり真剣な表情で、本当にそんなことが可能なのかと問いかけて来たので、俺は言葉で説明するよりも目の前で実演して見せた方が理解しやすいだろうと思った。
なので俺は組織の拠点にある裏手の駐車場に置いてあった、廃棄予定の自動車を使って、横一線に両断する離れ技を実演して見せたところ。
それはそれはピスコは驚愕した表情を浮かべながら、実際に見ても信じられない光景だと呟きながら、横一線に両断された自動車の状態を念入りに確かめている光景は実に面白かった。
その後、離れ技に関するマニュアルを書き、後ほど提出するようにとピスコに指示されたので、どう表現して分かりやすく説明文を書き記せば良いのかと、ドイツ語文体で何度も何度も書き直して悩み続けたのは今でも辛い思い出である。
まぁそんな感じなことなどもあったりしつつ、俺は日々忙しく組織からの指名の仕事を淡々と一生懸命こなしながら過ごしている次第だ。
あぁそれと残り数日ほどしたら、俺の14歳となる誕生日が来るので、日々雑魚狩りを頑張っている自身へのご褒美として、仕事で扱う太刀のオーダーメイドとかをピスコにお願いしても良いかもしれない。
と言った感じでここまでです。
オリ主が離れ技を会得するまでの過程を短く書きましたが、いかがでしたでしょうか。
常に舞い込んで来る仕事へのストレスを積み重ね、数多くの実戦で得た経験を元に、編み出した剣技である通称『離れ技』ですが。
よくオリ主が自身の成長を比べる対象として石川五ェ門先生に言及していますが、現に映画にてビルを斬鉄剣で細切れにしたことがいくつかあるので、オリ主が車を両断するぐらいの規模なら今の実力でも会得できるだろうと思い、こうなりました。
それと現時点での時系列は名探偵コナンが始まる6年前に辺りです。