誰かを守ることさえできれば……(鬼滅の刃:互いの決意) 作:つねお あきら
鬼鬼殺隊における血鬼術保有数の法則
基本設定:本来、鬼滅の刃の世界観において、無惨を除いた全ての鬼は血鬼術を1つしか持てない。
例外の存在:無惨は「鬼の始祖」であるため複数の血鬼術を保有できるが、本小説では「鬼鬼殺隊」に所属する鬼たちに限り、例外的に基本2つの血鬼術を保有することが可能である。
境地による保有量の増加:修行と覚醒の段階(境地)に応じて、以下の通り保有できる血鬼術の数が増加する。
鬼鬼殺隊(上弦級):2個
1次覚醒(頸を克服した半神の境地):3個
2次覚醒(太陽を克服した神の境地):4個
5. 常守 善郎(つねもり よしろう)(生前の名前:堕姫の兄・妓夫太郎)(現在保有血鬼術:1個)
血鬼術:身体変形 · 毒血星斬(どくけつせいざん)
特徴:自身の猛毒性血液を自在に操作・放出・固体化する技術。無惨の支配から脱したことで、血鬼術の精度が「呼吸」の境地に近いレベルまで高度に研ぎ澄まされており、人間である鬼殺隊員を守護し、共に攻め入る形へと進化した。
技構成:
第1型:飛血鎌(ひけつかま)
原作の基本技。自身の猛毒の血で成形された三日月状の斬撃を飛ばす。善郎の精密な操縦能力により、敵が回避してもミサイルのように誘導され、執拗に追尾する。
第2型:毒血糸(どくけつし)
血液を極めて細く鋭い糸状に引き出し、前方に蜘蛛の巣のように張り巡らせる技術。敵の動きを制限する罠の役割を果たし、この糸にわずかに触れるだけでも、皮膚を通じて善郎の猛毒が全身へと浸透する。
第3型:血華千獣(けっかせんじゅう)
双鎌を軽く振るい、数百もの微細な血の雫を散弾銃のように前方に撒き散らす。一撃のダメージは低いが広範囲を攻撃し、敵の眼球や呼吸器に毒血を侵入させることで、致命的な状態異常を誘発する。
第4型:跋扈跳梁(ばっこちょうりょう)
原作における攻防一体の技術。両手の鎌を超高速で振り回し、無数の血の斬撃による壁を生成する。自分だけでなく、背後にいる人間の鬼殺隊員たちをも完璧に護る、全方位防御幕としての役割を兼ね備える。
第5型:冥毒逆流(めいどくぎゃくりゅう)
敵が善郎の身体を切り裂き、血が飛散した瞬間に発動するカウンター技術。飛び散った血を空中で刃の形態へと凝固させ、逆襲として敵を貫く。善郎自身の超再生能力を信じて繰り出す、凄惨な死闘用の技。
第6型:断血鎖鎌(だんけつくさりかま)
鎌の柄の端から長く噴き出した血の鎖を繋ぎ、双鎌を巨大な鎖鎌の形態として操る中距離戦用の技術。軌道を到底予測できない変則的な斬撃を、四方八方から浴びせる。
第7型:毒霧彼岸花(どくぎりひがんばな)
自身の血を強制的に気化させ、戦場に濃い紫色の毒霧を充満させる。鬼鬼殺隊員や(藤の花の袋や極限の鍛錬により免疫を持つ)人間隊員には無害だが、敵の鬼に対しては細胞を腐食させ、視界を遮断する最悪のデバフフィールドを生成する。
第8型:地血棘(ちけつきょく)
自身の血を地面へと浸透させた後、敵の足元から数千本もの鋭利な毒血の棘を突き上げる。敵の機動力を完全に奪い去り、柱たちが首を刎ねるための完璧な好機をお膳立てする。
第9型:新速再生 · 血漿爆発(けっしょうばくはつ)
敵に斬られた身体部位を再生する瞬間、切り離された残骸(肉片と血)を即座に爆発させる技術。再生速度が原作よりも速まったため、敵が「斬った」と油断した刹那、目の前で爆発と共に猛毒を浴びせる。
第10型:義朗血暴雨(ぎろうけつぼうう)[広域技]
人間を守るという義の闘志を込めた、全方位超広域打撃技。空高く跳躍した後、双鎌を嵐のように振り回し、無数の毒血斬撃を雨のように地上へと降り注ぐ。雑魚鬼の群れを瞬時に壊滅させ、あるいは大型鬼の巨体を四方から乱れ斬りにして完全に拘束する広域破壊技。
第11型:鬼月血盟 · 毒燐共鳴(きげつけつめい · どくりんきょうめい)
人間鬼殺隊との連携能力を極限まで強化した戦術型バフ技。善郎が高純度の毒血を人間である柱たちの日の輪刀の剣身へと直接吸収させる。このバフを受けた日の輪刀は、人間の「呼吸法(属性エネルギー)」と善郎の「毒血」が激しく共鳴し、剣身が紫色の光焔を放つ。斬撃の破壊力が増幅するだけでなく、掠るだけでも上弦級の鬼の超再生能力を数分間完全に麻痺させる、致命的な一手となる。
第12型:最終奥義 · 圓斬旋回 · 血華旋(えんざんせんかい · けっかせん)
善郎が到達した血鬼術の精髄にして最強の必殺技。予備動作なしに身体を回転軸として、巨大な血の斬撃の渦を生成する。この渦は単なる破壊力を超え、周囲のすべてを吸収して削り取る竜巻となり、発動すれば戦場全体が善郎の毒血斬撃で覆われ、敵の鬼を文字通り「粉砕」する。かつて大切な者たちを守れずに泣き叫んだ凄惨な恨みが、今は魔を滅する嵐となって吹き荒れる。
6. 常守 梅(つねもり うめ)(生前の名前:堕姫・梅)(現在保有血鬼術:1個)
血鬼術:身体変形 · 百華帯斬(ひゃっかおびざん)
特徴:自身の筋骨格と神経束で構成された、鋼鉄よりも硬く鋭い「帯」を自在に放出・操作する技術。人を喰らうことを排する代わりに、帯一筋の強度と速度を、人間の柱たちの「剣撃」レベルまで引き上げた実戦戦闘型血鬼術。
技構成:
第1型:八重帯斬(やえおびざん)
原作の技術。計8本の帯を格子状に交差させた後、相手の頭上から一気に叩きつけ、退路を遮断して切り裂く正面突破技。
第2型:梅之裾(うめのすそ)
複数の帯を自身の足元に長く沈め、前方へと大きく掃き出す技術。敵である鬼の足首を絡め取り、バランスを崩させて無防備な状態にする。
第3型:乱糸舞(らんしぶ)
数枚の帯を鞭のように極めて速く、変則的に振り回して敵の目を欺く牽制技。斬撃の軌道が瞬時に変化するため、敵に防御の方向を絞らせず撹乱する。
第4型:香梅之繭(こうばいのまゆ)
帯を自身の身体、あるいは周囲にいる人間の鬼殺隊員たちの周りで超高速回転させ、巨大な繭(まゆ)の形の防御壁を形成する。味方を守護するために発展させた高強度防御技術。
第5型:柔流変(じゅうりゅうへん)
敵の強力な致命打が頸や心臓に届く直前、その部位の身体を柔軟な帯の形態へと一時的に変形させ、敵の斬撃を柔らかく受け流す緩衝技術。
第6型:玉縛(ぎょくばく)
数多の帯で敵の四肢を瞬時に巻きつけ、繭のように締め上げる拘束技。敵の鬼を縛り付け、前方の人間である柱たちが日の輪刀で一気に頸を刎ねられるよう支援する。
第7型:裂糸棘牆(れっしきょくしょう)
数十枚の帯を地面に打ち込んだ後、前方から巨大な棘の蔓のように一斉に突き上げさせる広域貫通技。多数の雑魚鬼の群れを一度に貫く。
第8型:十三道裂風(じゅうさんどうれっぷう)
梅が最高の強度と速度を維持したまま操れる極限の限界、13本の帯を同時に解放する技術。対象を中心として13方向から刃のような帯が同時多発的に交差し、敵を乱れ斬りにする。
第9型:隠影絹(いんえいきぬ)
帯の表面にある微細な筋繊維を調整し、光を屈折させる技術。帯自体を透明にする、あるいは梅本人の位置を残像で隠し、敵の死角から奇襲を仕掛ける。
第10型:梅絹飛駿(ばいけんひしゅん)
周辺の地形や空中に帯を高速で伸ばして固定し、ゴムのような弾性を利用して身体を光速で移動させる立体起動技術。鬼の広域攻撃を回避する際や、瞬時に敵の背後の空中を先取りする際に使用する。
第11型:螺旋鋼錐(らせんこうすい)
保有する数十枚の帯を一纏めにねじり、巨大で鋭利なドリル(錐)の形態へと圧縮する技術。前方へ向かって螺旋状に凄まじい勢いで回転しながら突撃し、再生力の高い大型鬼の胸部や障壁を瞬時に突き破る、超強力な直線破壊技。
第12型:最終奥義 · 千華落星 · 梅香緋緞(せんからくせい · ばいこうひだん)
梅が独自に編み出した血鬼術の最終奥義。自身のすべての神経と血液を絞り出し、数え切れないほど無数の帯を空高く打ち上げる。その後、戦場全体を覆い尽くした帯が、まるで夜空に降り注ぐ赤い流星や華麗な絹の滝のように、地上へ向かって無差別に降り注ぐ。この超広域斬撃の嵐は、範囲内のすべての敵の鬼を跡形もなく切り刻み、かつて兄と共に焼き殺されようとしていた絶望の夜を克服し、今は人間を温かく守る「光の帳」となって戦場を浄化する。
7. 仁科 珠世(にしな たまよ)(現在保有血鬼術:2個)
第1血鬼術:惑血 · 精霊之香(わくけつ · せいれいのこう)
特徴:自身の血の香りを媒体として視覚と嗅覚を支配する術。戦場では敵の精神を崩壊させる幻覚剤として、後方では傷ついた人間や隊員たちのトラウマおよび精神を治療する血鬼術の精髄。
技構成:
第1型:視覚夢幻香(しかくむげんこう)
原作の技術。色とりどりの美しい花の絵の幻影が波のように流れ、相手の視界を完全に遮り、方向感覚を喪失させる基礎幻術。
第2型:白日の魔香(はくじつのまこう)
原作の技術。脳機能を低下させ、嘘をつかせたり秘密を守れなくしたりする強力な自白剤成分の香。敵の鬼から無惨陣営の情報を吐かせる際に有用。
第3型:恩寵之細雨(おんちょうのさいう)
昼間に医院で主に使用する治癒技。仄かな藤の花の香りがする血を気化させ、鬼に襲われて極度の恐怖やPTSD(外傷後ストレス障害)に陥った民間人や隊員たちの脳を即座に安定させ、苦痛を軽減する。
第4型:痲痺之薔薇(まひのばら)
戦闘中に致命傷を負い、ショック死の危険に瀕した隊員たちのための応急処置技。中枢神経系を一時的に麻痺させて苦痛を感じさせなくし、強制的に心拍を維持させることで、蝶屋敷へ搬送されるまでの命を存続させる。
第5型:紫色棘蔓(ししょくきょくまん)
自身の血を広く撒き散らし、紫色の棘蔓(とげづる)の幻覚を敵に見せる。この香りを嗅いだ敵の鬼は、実際に全身が縛られたような錯覚に陥り、身体反応速度が急激に低下する。
第6型(最終奥義):安息之彼岸花 · 幽玄楽園(あんそくのひがんばな · ゆうげんらくえん)
惑血の頂点にして最高の精神浄化技。珠世が自身の血を空に振り撒き、戦場全体に巨大な彼岸花の花畑の幻像を展開する。この香りを嗅いだ一般的な鬼は、自分が最も幸福だった時代の幻覚に囚われて完全に戦意を喪失し、涙を流しながら無防備な状態となる。ただし、上弦級の鬼であれば幻覚に陥ったという判断は可能である。一方、味方の人間の隊員たちは精神的な疲労や恐怖が完全に洗い流され、最高の集中力を得ることとなるサポーティングの極致。
第2血鬼術:四方鬼陣 · 六条結界(しほうきじん · ろくじょうけっかい)
特徴:前下弦の弐「六条」を討伐して得た血鬼術。空間の流れを計算し、幾何学的な陣法を展開する必要があるため、鬼鬼殺隊内で最も聡明な珠世が継承した。戦場の空間を歪曲し隠蔽する「陣法制御型術法」。本来、下弦の弌(単一血鬼術)だった技術を珠世の知性で昇華させたものであるため、格が違う圧倒的な力を持つ上位の鬼には通じないという明確な限界が存在する。上弦の壱級の怪物や、頸を克服した半神の存在である鬼舞辻無惨のように、空間そのものを引き裂く超越的な質量の斬撃と、密度の高い生体エネルギーを放つ敵の前では、陣法の歪曲威力が半減、あるいは強制破棄(結界崩壊)される。これは後の刀鍛冶の里編や最終決戦において、危機感を高める核心的なペナルティとなる。
技構成:
第1型:隠密之陣(おんみつのじん)
特定の地域全体を巨大な幻術幕で覆い隠す大規模隠蔽陣法。刀鍛冶の里に設置されており、外部からはどのような鬼や無惨の探知血鬼術でも、この場所の存在を物理的に認知できないよう遮断する。
第2型:縮地之陣(しゅくちのじん)
地面に六角形の血陣を描き、陣法の上に乗った味方を数十メートル先の別の陣法位置へと瞬時にテレポートさせる機動補助陣法。人間である柱たちを敵の死角へと一気に移動させ、奇襲を支援する。
第3型:壁靂之防陣(へきれきのぼうじん)
珠世の正面に六角形の透明な血の障壁を形成する。物理的な衝撃だけでなく、敵の鬼が放つ元素系統(炎、雷など)の血鬼術のエネルギーを中和し、散らす上級防御陣法。
第4型:迷宮之陣(めいきゅうのじん)
指定した範囲の空間を歪めてしまう制御技。この陣法に閉じ込められた敵の鬼は、前に進もうとしても後ろへ進んでしまったり、珠世に向けて放った攻撃が全く別の虚空へと曲がって飛んでいくなど、空間的な混乱に陥る。
第5型:逆流之血陣(ぎゃくりゅうのけつじん)
敵の鬼の足元に巨大な鬼門陣法を展開する。陣法内部から噴出する特殊な気が、鬼の体内血液の流れを強制的に逆流させる。上弦級の鬼であっても、この陣の上に立っている間は傷の再生速度が大幅に低下する。
第6型(最終奥義):六条輪廻 · 天羅地網(ろくじょうりんね · てんらちもう)
下弦の弐の能力を珠世の知性で完全に開花させた最終奥義。戦場全体に巨大な六角形の大陣法を完成させる。この陣法が稼働すれば、戦場内のすべての空間座標が珠世の指先一つで支配される。敵の鬼の攻撃軌道を味方の柱たちが完璧に回避できるよう空間を捻じ曲げると同時に、敵の退路を完璧に封鎖し、鬼殺隊が鬼を一匹たりとも逃さず全滅させられる「必勝の戦場」を構築する。
8. 霧隠 愈史郎(きりがくれ ゆしろう)(現在保有血鬼術:2個)
第1血鬼術:目隠し · 邪眼共鳴(めかくし · じゃがんきょうめい)
特徴:原作で自身の血から作った「目玉模様の札」を媒体として、視覚的情報を歪曲・共有・支配する戦術統制型血鬼術。鬼殺隊全体の「無線機」および「レーダー」の役割を遂行する。
技構成:
第1型:無形の隠身(むけいのおんしん)
原作の技術。札を貼った対象の姿、気配、匂いまでも消し去る。多数への同時適用が可能であり、鬼殺隊の隠密奇襲部隊を編成する際に最高の効率を発揮する。
第2型:天眼の視界付与(てんがんのしかいふよ)
原作の技術。札を貼った味方同士で、リアルタイムに視界を相互共有する。死角を完全に無くし、盲目となった隊員にも視界を提供し、人間の目には見えない敵の変則的な血鬼術の軌跡までもすべて見抜かせる。
第3型:烏の遠隔望楼(からすのえんかくぼうろう)
鎹鴉たちの額に札を貼り付け、戦場の上空に浮遊させる技術。愈史郎は本部に座したまま、数十羽の鴉の視界を同時にモニタリングし、戦場の地形や敵の移動経路を柱たちにリアルタイムで伝達する「人間レーダー基地」となる。
第4型:鏡面の逆像(きょうめんのぎゃくぞう)
敵である鬼の額に札を投げつけ、視覚神経を攪乱する技術。敵が見る左右と上下を正反対にねじ曲げる。この技術を受けた鬼は、明らかに前方を攻撃したつもりでも、実際には虚空を叩くことになる。
第5型:神経侵蝕 · 傀儡(しんけいしんしょく · くぐつ)
原作の技術。敵の頭部を直接手で突き抜け、神経系に侵入して脳の主導権を奪い、操る技術。最終決戦において鳴女のような空間制御型の鬼を逆操作し、戦場の盤面を鬼殺隊側へと強制転換させる決定打となる。
第6型(最終奥義):心眼開眼 · 百鬼夜行戦術統制(しんがんかいがん · ひゃっきやこう せんじゅつとうせい)
第1血鬼術の最終奥義。戦場にいる鬼殺隊の全員(人間および鬼の隊員すべて)に数百枚の札を一斉に貼り付ける。隊員全員の視界と感覚が愈史郎の指揮下で一つに完璧に同期され、札の隠身能力までもが重複する。
8. 霧隠 愈史郎(きりがくれ よしろう)(続き)
第2血鬼術:隠宮 · 超隠蔽(かくしぐう · ちょういんぺい)
特徴:前下弦の壱「スルーミヤ(隠宮)」の能力を継承し、愈史郎が極限まで発展させた血鬼術。第1血鬼術である「隠身」の欠点(近付いたり痕跡を残すと露見する点)を完全に補完した。足跡、埃の震え、空気の流れ、物理的な摩擦音までも完璧にゼロにする、因果的な「無」の領域を具現する。
[超隠蔽の限界および短所]:一般的な上弦や「透き通る世界」の入門者は、愈史郎の超隠蔽を絶対に見抜くことはできない。しかし、「ミチカツ(継国巌勝)」や「ウイハナ」のように「透き通る世界」を極限までマスターした極少数の超越的武人には完璧には隠せない。彼らは愈史郎が隠した超微細な空気の歪みや、微弱に流れる生体エネルギーの異質感を感知し、最小限の気配を捕捉することができる。すなわち、世界観最強クラスの怪物には完全に通じないという相性上の限界が存在する。
技構成:
第1型:無痕の領域(むこんのりょういき)
すべての物理的痕跡と音、空気の震えまでも消し去る絶対隠蔽技術。並の上弦級の鬼でさえ、すぐ横を通り過ぎても気付かないほど、完璧な幽霊の状態となる。
第2型:蜃気楼の防宮(しんきろうのぼうきゅう)
愈史郎が踏みしめる一定半径の空間全体を超隠蔽状態にする技術。この領域内に入った柱たちと隊員たちは、敵の広域探知血鬼術や感覚センサーから完全に除外される「透明要塞」となる。
第3型:隠宮之休息(かくしぐうのきゅうそく)
超隠蔽領域内で発動する生存補助技術。敵の攻勢が激しく打撃を受けた際、完全に隠された隠宮の空間の中で深い呼吸を取り、身体を安定させる。メインヒーラーのような爆発的な治癒は不可能だが、外部の妨害がない超隠蔽の特性を活かし、体内の細胞再生と低下したスタミナを微弱ながら自ら回復し、次の戦術を続けられるよう耐え忍ぶ自己生存術法。
第4型(最終奥義):虚無の世界 · 隠宮牙城(きょむのせかい · かくしぐうがじょう)
下弦の壱の隠蔽力を愈史郎の精密さで神の境地まで引き上げた第2血鬼術の最終奥義。戦場内部の特定空間そのものを因果論的に「存在しない空間」として消し去る。この結界内に入った味方の鬼殺隊全員は、敵のすべての五感と透視までもが完璧に遮断される無敵の隠蔽状態となる。
[鬼鬼殺隊 愈史郎 固有ペナルティ:戦術固定]
同時稼働の制約:第1血鬼術(目隠し · 邪眼共鳴)を通じて味方の守護および戦術制御を行いながら、同時に第2血鬼術(隠宮 · 超隠蔽)を発動して空間を消去する行為は、精神と神経系に超越的な過負荷を与える。
リスク:したがって、二つの血鬼術を同時稼働している間、愈史郎本人は物理的に動きにくい無防備な不動(固定)状態となる。足を踏み出すことさえ極度に制限されるため、愈史郎が戦術統制および味方の隠蔽を続けられるよう、周囲の仲間たちが彼を必死に護衛しなければならないという明確な戦術的弱点が存在する。
9. 竈門 禰豆子(かまど ねずこ)(現在保有血鬼術:1個)
血鬼術:素流爆血拳(そりゅうばっけつけん)
特徴:鬼と血鬼術のみを焼き払い、再生力を停止させる真紅の炎「爆血」。人間には実質的な被害はなく、むしろ鬼の毒に侵された状態を毒を焼き払う原理で治癒する役割を果たす。本小説では、昼は鱗滝から人間の温もりを学び、夜は狛治(白久)から極限の武術を学んだ禰豆子が、自身の「流した血」を素流道場の精密な拳法と脚法に乗せて炸裂させる特殊体術型血鬼術。
技構成:
第1型:爆烈 · 流星拳(ばくれつ · りゅうせいけん)
素流道場拳法の基本である、精密かつ高速な連続正拳突き。拳を突き出す瞬間、禰豆子が自分の手甲と拳の皮膚を微細に破り、血を飛散させる。これと同時に爆血を稼働させ、拳の軌道に沿って真紅の炎の連打を放つ。並の鬼であれば正面から受ければ防御した腕の再生が即座に停止し、身体バランスが崩れる、禰豆子の最も典型的な突撃技。上弦を相手にすると威力は若干半減するが、爆血特有のデバフは上弦にとっても非常に厄介な技術である。
第2型:乱華 · 炎蛇軸(らんか · えんじゃじく)
狛治が最も愛用する流麗な回転蹴り(脚法)に爆血を接合した技術。身体を回転させながら低く、そして高く薙ぎ払う連続蹴りを繰り出す。脚先から散る禰豆子の血液が円を描き、巨大な爆血の炎の渦を形成する。敵の変則的な血鬼術の遠距離投擲物や中距離攻勢を炎の壁ですべて焼き払って無効化し、切り込む「攻守一体」の脚法。
第3型:連血 · 砕身牙(れんけつ · さいしんが)
敵の鬼にあえて強力な有効打を許す、あるいは敵の刃を身体で受け流して「大量の血」を噴出させる瞬間を逆手に取る凶悪な反撃体術。自身の身体から噴き出した血が相手の鬼の身体や武器に触れた瞬間、零距離で爆血を爆発させる。相手は禰豆子に致命傷を与えたと思った瞬間、自分の全身が内側から焼き尽くされる絶望的な再生停止状態に陥る。
第4型:爆血刀 · 合撃 素流弾(ばっけつとう · がうげき そりゅうだん)
原作の爆血刀を一段階進化させた連携型体術。兄の炭治郎や周囲の鬼殺隊員の日の輪刀に自身の血を強く振り撒き、瞬間的に「赫刀」を強制覚醒させる。仲間の剣が赫刀に燃え上がるタイミングに合わせ、禰豆子が狛治から学んだ素流道場の奥義である「凌空蹴り(空中の蹴り)」や二重正拳を敵に同時炸裂させる。赫刀の斬撃と爆血の体術が一点に集まり、鬼の頸を確実に刎ねる最高の合撃技。
第5型(最終奥義):破壊殺 · 爆血羅針 武間炎華(はかいさつ · ばっけつらしん ぶかんえんか)
師である素山狛治の術式展開メカニズムを、禰豆子の天才的な鬼の才能で吸収して昇華させた最終奥義。足を強く踏み鳴らした瞬間、地面に真紅の雪の結晶模様の「爆血羅針」が展開される。この領域内で禰豆子は、敵の鬼が放つ「闘気(殺気)」と「血鬼術の魔力流」を完璧に捕捉する。羅針の誘導に従い、狛治直系の無慈悲な拳撃と脚法が敵の急所に一点の誤差もなく突き刺さり、打撃が的中するたびに敵の内部臓器と血管に爆血の炎を植え付ける。技が終わる瞬間、敵は内臓から徐々に灰となって崩れ落ちる、対鬼戦専用の破壊的な神罰のような技術。ただし、狛治の羅針と全く同じ原理であるため、「透き通る世界」を保有する鬼を相手には、この必殺技の威力は著しく弱まるという短所がある。
[禰豆子の特殊設定および境地跳躍]
規格外の成長速度:継国巌勝とウイハナの血を受け継いだ超特異個体であるため、他の鬼のように数十年間修練を積んだり、人間を喰らって漸進的に強くなることはない。感情が高ぶったり、戦場の危機が訪れるたびに境地が階段状ではなく「垂直上昇」で一気に跳ね上がり、上弦級の戦力として瞬時に覚醒する。
半神の境地の拒否(神の境地未到達):後に太陽を克服する奇跡を行うが、無惨や巌勝のような「世界観最強クラスの神の境地」には届かない。これは禰豆子の魂の深淵に、人間として兄の炭治郎と共に幸せに生きていきたいという強い願いがあるためであり、鬼としての完成ではなく「人間への回帰」を準備する個体だからである。
10. 地雲 覚信(ちうん かくしん)(現在保有血鬼術:1個)
血鬼術:金剛法力 · 慈雲天柱(こんごうほうりき · じうんてんちゅう)
特徴:寺で学んだ正統仏教の法力と、童磨の破壊的な才能に似た鬼としての筋力が融合した血鬼術。黄金色の長い髪をなびかせ、長棒(長棍)を振るうたびに、鬼のみを浄化・粉砕する巨大な法力の衝撃波と黄金色の雲が戦場を支配する。
背景:生前、童磨と戦った際には木製の棒に法力を込めて戦ったが、鬼となって以降、本来であれば法力は覚信の身にとって「降魔(悪を降伏させる力)」として作用するはずであった。しかし、すべての人間を守るための守護の道へ歩んだ彼に対し、法力は鬼の体となってしまった覚信をむしろ守護する形で呼応する。その後、覚信自身の筋肉と骨で成形された長棒に法力が宿り、無惨の鬼を滅する武器となった。
第1型:慈雲之蔭(じうんのかげ)
長棒を頭上で超高速回転させ、黄金色の雲状の気流を作り出す。敵の鬼が放つ遠距離血鬼術や投擲物を優しく包み込んで相殺する、覚信の最も基本的な攻防一体の技術。
第2型:喝 · 因果応報(かつ · いんがおうほう)
反撃技。片手で長棒を握り、空いている方の手で仏の掌(掌底)を彷彿とさせる強力な「正拳」を繰り出す。衝撃波と共に放たれる黄金色の法力が敵の鬼の顔面を打ち、脳の神経系を一時的に麻痺させる。
第3型:金剛杵突(こんごうしょづき)
長棒の先端に法力を集中させ、鋭い槍のように前方へ光速で突き刺す技術。鋼鉄をも貫く鬼の腕力が加わり、巨大な鬼の厚い甲冑や障壁を、紙一枚のように瞬時に貫通する。
第4型:弥勒之大慈(みろくのだいじ)
長棒で地面を強く打ち付け、四方へ黄金色の波動を伝播させる。この法力の波動に触れた人間隊員たちは精神的な疲労が癒えて活力が湧くが、敵の鬼たちは大地に根を張ったかのように足が重くなり、再生速度が低下する。
第5型:破戒流転(はかいりゅうてん)
定型化された仏教武術の枠を破り、覚信特有の怠惰で油断ならない動きで、舞うように長棒を振り回す技術。敵の死角を欺くように入り込み、頭、肩、足を瞬時に乱打する変則的な打撃技。
第6型:火宅遊子(かたくゆうし)
「燃える家で遊ぶ子供のように、緊迫の中で余裕を装う」という仏教説話から取られた技術。敵の致命的な広域血鬼術が降り注ぐ際、長棒の弾性を利用して棒高跳びのように高く跳躍し、悠々と敵の斬撃を回避する。
第7型:獅子吼 · 煩悩払(ししく · ぼんのうばらい)
腹を据えて酒を飲み干すように息を大きく吸い込んだ後、仏法の気を込めて巨大な咆哮を放つ。前方の空間を揺るがすこの音波共鳴は、敵の鬼の鼓膜を破壊し、平衡感覚を完全に喪失させる。
第8型:八部神衆 · 千手打(はちぶしんしゅう · せんじゅうち)
覚信の黄金色の長い髪が法力に反応し、まるで生きている数十本の黄金の腕のように伸びて地形を掴んだり敵を撹乱する。同時に、本人は長棒で千もの残像が残るほどの無慈悲な打撃を加え、敵の肉体を骨の粉まで粉砕する。
第9型:阿修羅之震怒(あしゅらのしんど)
悠々自適だった覚信が、万物を害する鬼を前に真の怒りを露わにした時に放つ技術。長棒に自身のすべての血と法力を絞り出し、濃厚な黄金色の炎を纏わせた後、全身の体重を乗せて叩きつける。掠るだけでも鬼の肉体が焼け焦げながら砕け散る破壊的な技術。
第10型:帝釈天 · 煩悩断絶霹靂(たいしゃくてん · ぼんのうだんぜつへきれき)
仏法を守護する闘神・帝釈天の権能を顕現させる技術。長棒を地面に向かって垂直に強く叩きつけ、溜め込んだ法力を一時に解放する。覚信の強力な鬼の筋力と融合した法力が大地を伝って前方へ伸び、童磨の冷たい氷の障壁や血鬼術を物理的に打ち砕く、黄金色の雷撃形態の破壊波動を放射する。
第11型:因陀羅 · 調伏之風(いんだら · じょうぶくのかぜ)
長棒を風車のように回転させ、前方へ雷鳴を伴う巨大な黄金色の火炎風を射出する技術。童磨の肺を凍らせる微細な氷の粉や吸入毒気を戦場の熱気で完全に燃焼させて相殺し、押し寄せる鬼たちの全身に仏法の烙印を刻み、細胞を焼き払う広域浄化および火力技。
第12型(最終奥義):慈雲開闢 · 万物浄化 極楽鳥(じうんかいびゃく · ばんぶつじょうか ごくらくちょう)
覚信の血鬼術の精髄にして、真の救済の形態。自身の長棒を空へ向かって投げ、巨大な黄金色の雲の幕を形成する。やがてその雲の中から、童磨の氷結血鬼術とは正反対の性質を持つ、温かな法力の熱気を帯びた巨大な黄金色の極楽鳥(鳥)の形をしたエネルギーが地上へと降臨する。この極楽鳥の羽ばたきは、戦場のすべての鬼の血鬼術と毒気を完全に浄化して消し去り、無実の人間を抱きかかえて守護する、覚信の「偽りなき真の悟り」が具現化した絶対浄化の奥義。
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【あとがき】
これにて、味方鬼鬼殺隊の血鬼術紹介を終了いたします。次編からは、無惨および上弦の鬼、そして下弦の鬼たちのプロフィールと血鬼術を掲載していく予定です。なお、下弦側のプロフィールと血鬼術につきましては、今後の小説の進行に合わせて随時更新してまいりますので、ご承知おきください。いつも読んでくださる読者の皆様に、心より感謝申し上げます!