誰かを守ることさえできれば……(鬼滅の刃:互いの決意)   作:つねお あきら

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【設定資料 12篇】無惨と上弦の人物プロフィール - 強力なネタバレ

プロフィールは、最終局面を基準に作成しております。

大部分はウィキやファンブックの情報を基にしていますが、身体スペックに関しては多少の差異があることをご了承ください。

 

本小説では、原作の上弦の鬼に代わる新しい上弦の鬼たちを用意しております。各スペックは、私が独自に設定したものとお考えください。

 

 

※ここからは重大なネタバレを含みます。

 

 

1. 鬼舞辻 無惨(きぶつじ むざん)

 

(鬼舞辻無惨=人間世界の路地で暴れ狂い舞う鬼であり、一抹の罪悪感もなく惨たらしい所業を繰り返す怪物)

 

1) 本名:不明

 

2) 生年月日:不明

 

3) 年齢:不明(平安時代と推定)

 

4) 種族:鬼

 

5) 性別:男性

 

6) 身体:181cm / 78kg

 

7) 所属:十二鬼月首領、または全ての鬼の始祖

 

8) 血鬼術:鬼の始祖らしく、多様な血鬼術を保有(14大 地獄血鬼術)

 

9) 趣味:輸入品や外国語、新しい機械などを学ぶこと

 

10) 一人称:私

 

11) 外見:

 

極めて秀麗で冷徹な美形:一見すると貴族的で、非常に格調高い人間の男性の姿をしている。真っ白な肌と対照的な漆黒のくせ毛、そして見る者を本能的な恐怖に陥れる「梅色(柘榴色)の赤い猫の瞳(裂けた瞳孔)」が特徴。

 

形態を超越した無限の擬態:自らの生存と目的のためなら、中年の貿易商、華やかな着物を纏った女、病弱な家門の養子に至るまで、老若男女を問わず完璧に外見と声を変えることができる。

 

本来の怪物のような肉体:戦闘時には全身に無数の口(歯)と鋭利な刃の触手が突き出し、下半身が巨大な肉塊の怪物へと変貌するなど、鬼の始祖らしい奇異で圧倒的な生体凶器そのもののビジュアルをさらけ出す。

 

12) 性格:

 

傲慢さと残酷さの極致:自身を人間や一般の鬼とは次元の異なる「天災」であり、絶対的な存在と見なす。他者の生命や価値を一切尊重せず、慈悲や罪悪感もなく惨たらしい虐殺を行う。

 

病的なまでの潔癖症と支配欲:すべての鬼の生死与奪権を握り、徹底的に統制しようとする。下弦の集結で見せたように、自身の気分を害したり、無能であったり、あるいはあえて質問を投げかけることさえ「傲慢」と規定して即座に処刑するほどの、激しい癇癪と独善的な性向を持つ。ただし、本小説においては継国巌勝とウイハナによって原作よりも力が弱まっているため、上弦の壱の双子兄弟と守神の地位に関しては、本人の支配を解いている。

 

本質的な臆病さと生存への執着:表面上は神のように君臨するが、その内面の本質は極めて脆弱で卑怯な「臆病者」である。平安時代から続く執拗な短命への恐怖ゆえに、ただ「完璧な不老不死(青い彼岸花/太陽克服)」と生存にのみすべての執着を注ぎ込む。自身に少しでも脅威となる強者(例:継国縁壱、ウイハナの予知眼など)に直面すれば、自尊心を捨てて逃亡したり隠れたりする、極端な生存主義的性格を見せる。

 

 

 

2. 月暗 成業(つきくら なるなり) - 鬼の痣、透き通る世界

 

(月暗成業=月光さえ飲み込む残酷な闇の中で、人間を超越するという歪んだ野望(大業)を成就したが、その実体は自ら破滅を招く巨大な罪業を完成させた者。)

 

1) 本名:曉原 亨(あきはら とおる:戦争の闇が満ちる世に夜明けの光をもたらし、その行く末は常に滞りなく堂々と順調であれ。)

 

2) 生年月日:1420年1月1日

 

3) 年齢:480歳以上

 

4) 種族:鬼

 

5) 性別:男性

 

6) 身体:193cm / 95kg

 

7) 所属:十二鬼月 上弦の壱

 

8) 血鬼術:心魔成業 · 百鬼兵仗(しんませいごう · ひゃっきへいじょう)

 

9) 趣味:各種名刀の収集、強者との手合わせ(鬼、または人間)

 

10) 一人称:私

 

11) 外見:

 

武人の風貌:193cm、95kgという圧倒的な巨躯にふさわしい、重厚な存在感を放つ。一度対峙すれば心臓が凍りつくような深淵で静かな眼差しと、決して近づけない最高位の武人の気迫を宿している。髭のない滑らかで鋭い顎のラインを持つ、中年の冷徹な美男子。

 

悲しみと憎悪が共存する瞳:長い髪の隙間から覗く瞳には、上弦の数字「壹」と共に、人間時代の悲劇が作り出した冷たい陰影が深く刻まれている。平時は感情を一切読み取れないほど穏やかだが、強者と遭遇した瞬間、鬼特有の残酷な光が閃く。

 

端正で重厚な暗色の武服:弟の華やかさや他の鬼たちの奇異な装束とは異なり、端正で重量感のある暗色系の高級な武服を纏っている。これは彼の慎重かつ静かな性格を視覚的に証明しており、背中に装備された数々の名刀と相まって、底知れぬ圧迫感を醸し出す。

 

12) 性格:

 

静寂に沈んだ慎重さと冷徹さ:人間時代、家庭を支えた長男(暁原亨)であったため、本質的に非常に慎重で寡黙である。感情に振り回されて軽挙妄動することは決してなく、戦場でも常に影のように静かに状況を観照し、相手の手と軌跡を脳内で徹底的に演算する冷徹な理性派。

 

強者との遭遇で覚醒する狂的な戦闘意志:しかし、平時のその静けさは、爆発寸前の火山を抑え込んでいるに過ぎない。自身を脅かす、あるいは実力を証明するに足る「強者」と対峙した瞬間、寡黙な態度は消え失せ、弟に負けない荒々しい闘志と共に「必ずやこの者を切り裂き、破滅させる」という狂的な殺鬼の気質を露わにする。趣味である強者との手合わせも、この歪んだ狂気を充足させるためである。

 

男性と武人(侍)に対する凄まじい憎悪:幼少期、秩序を守護するという名目の「侍(男の強者)」たちによって、村の人々と大切な家族を無残に殺された。この地獄のような記憶は、鬼となって以降「力を持つ男の武人は世に存在してはならない」という歪んだ信念へと固まった。長男として家族を守れなかったという負債感と憎悪が混ざり合い、剣を振るう人間武人や鬼の強者を狩る時、最も凄惨で慈悲のない狂気を見せる立体的な戦闘狂である。

 

 

 

3. 月暗 勝恒(つきくら かつひさ) - 鬼の痣、透き通る世界

 

(月暗勝恒=月光さえ通さない残酷な闇の中で、一度の敗北もなく永遠に圧倒的な勝利のみを手にする者。)

 

1) 本名:曉原 律(あきはら りつ:戦争で崩壊した世に夜明けをもたらし、正しい法度と調和のとれた平和を築く人物であれ。)

 

2) 生年月日:1420年1月1日

 

3) 年齢:480歳以上

 

4) 種族:鬼

 

5) 性別:男性

 

6) 身体:190cm / 90kg

 

7) 所属:十二鬼月 上弦の壱

 

8) 血鬼術:疫天成業 · 萬華兵仗(えきてんせいごう · まんげへいじょう)

 

9) 趣味:最新の流行の服を着ること、化粧品を塗ること、殺した鬼殺隊士の刀を収集すること。

 

10) 一人称:私

 

11) 外見:

 

遊女のような破格の華やかさと贅沢の極致:兄である成業と目鼻立ちこそ瓜二つだが、漂う雰囲気は180度正反対である。黒を基調とする兄とは異なり、当代で最も華やかで贅沢な最高級の絹の武服を重ね着し、最新の流行の化粧品を肌に塗り、装飾品で全身を飾り立てることを最高の悦びとする。

 

奇異でありながら魅惑的なビジュアル:目元には濃く派手な原色の化粧を施しており、鬼特有の蒼白な肌や瞳に刻まれた上弦の数字「壹」と対比される、奇異で魅惑的な異形の美しさを放つ。常に甘えた笑みを浮かべてふらふらと軽薄に歩くが、華やかな衣装の下には190cm、90kgの巨躯から繰り出される、人間の四肢を瞬時に引き裂くことのできる凶暴な筋肉が隠されている。

 

12) 性格:

 

軽薄さの中に刃を隠したサイコパス武人:人間時代は明るく活発だった次男(暁原律)であったが、悲劇的な虐殺事件を経て内面が完全に崩壊し、加虐的なサイコパスの性向が形成された。常に愉快で能天気な態度で相手を嘲弄し挑発するが、本質は他者の苦痛と絶望を見て純粋な悦びを感じる悪魔である。酒と遊興を狂的に好む。

 

歪んだ憎悪と武人の傲慢な矜持:家族を殺した侍たちや強き男性に対する敵対心と憎悪は、兄に負けず劣らず深い。しかし、勝恒独自の点は、その憎き侍たちを自らの手で遊戯のように踏みにじり屠る過程で、「最強の武人としての傲慢な矜持」を強く抱くようになったことである。強者と出会った時、兄よりも遥かに興奮し、狂ったような戦闘意志を燃え上がらせる。

 

絶望の食人を愉しむ極悪非道さ:兄弟は過去のトラウマにより、「女、子供、老人」といった弱者には決して手を出さず、強き男性の武人のみを狩るという鉄則がある。しかし、兄の成業が相手の肉体をそのまま取り込む食人を好むのに対し、勝恒はその逆である。相手の四肢をねじり引き裂いて完全に無力化した後、当人が目を見開いて生きているその目前で、自分の肉体がなまのまま引き裂かれ食われていくという地獄のような絶望を見せつけながら食人を楽しむ、極端なサイコパスの性向を持つ武人である。

 

 

 

4. 童磨(どうま) - 鬼の痣

 

(童磨=童磨=表向きの意味:幼子の心を磨き上げる/裏の意味:子供をすり潰し消し去る)

 

1) 本名:不明

 

2) 生年月日:不明(1780年代頃と推定)

 

3) 年齢:133歳以上

 

4) 種族:鬼

 

5) 性別:男性

 

6) 身体:187cm / 86kg

 

7) 所属:十二鬼月 上弦の弐、万世極楽教教祖

 

8) 血鬼術:凍て霧(いてきり)

 

9) 趣味:酒風呂、水タバコ、舞踏

 

10) 一人称:俺

 

11) 外見:

 

万世極楽教の若き教祖らしい欺瞞的な天使像:187cmの長身に、白蓮のように清らかで高潔な雰囲気を醸し出す超絶的な冷徹な美男子。髪は淡い白金や銀髪に血を注ぎ込んだような「白蘭色(薄い黄色あるいは灰白色)」を帯びており、頭頂部には血を被ったような奇妙な赤い痣があるのが特徴。

 

玲瓏に輝く七色の瞳:彼の最大の特徴は、宝石のように華やかに輝く「万華鏡のような虹色の瞳」である。この美しい瞳の中には、上弦の数字「貳」が鮮明に刻まれている。

 

偽善と豊穣の武服:上半身には濃い血潮のような赤色の服を纏い、下半身には寺院の神聖さを模した縞模様の袴を穿いている。両手には黄金の蓮の模様が刻まれた二本の鋭利な鉄扇(軍扇)を携えており、武人というよりは信徒を救済する高貴な教祖のようなビジュアル的欺瞞を完成させている。

 

12) 性格:

 

完璧に感情が欠如した「先天的なサイコパス」:生まれつき喜び、悲しみ、怒り、恐怖、憐れみなど、人間が持ついかなる感情も感じられない完璧な精神的真空状態。他者の苦痛や悲劇に涙を流し、微笑むすべての行動は、信徒を支配し味方を欺くためだけに、人間たちの感情を徹底的に模倣し学習した「演技」に過ぎない。

 

歪んだ慈悲観と偽りの救済:人間とは矮小で哀れな存在であり、死によって万世極楽教の教祖である自身の肉体と一つになることこそが唯一かつ永遠の「救済」だと信じている。自分が喰らった信徒たちが細胞の中で永遠に生き続けていると本心から信じているため、人を殺し食人(特に栄養価の高い若い女性)を行う際、一抹の悪意や罪悪感もなく、常に穏やかで晴れやかな笑みを浮かべている。

 

他者の真心を嘲笑する欺瞞性:感情がないため、いかなる挑発や侮辱にも決して怒らず、ニコニコと笑って受け流す。しかし、他者の切実な信念、家族愛、仲間愛といった「真心が混じった価値」を、内面の深い場所で完璧に妬み、矮小なものとして見下しており、陰ながら嘲笑する酷く冷淡で鳥肌が立つ内面を持っている。

 

 

 

5. 一心片 憂羅(ひとかた うら) - 鬼の痣、透き通る世界

 

(一心片=一心の欠片=狛治に四肢を切り裂かれ、たった一欠片だけが残された惨めな肉体を持つ。ひたすら彼に向けた嫉妬と憎悪という、たった一つの歪んだ心だけで動く不完全な猟犬。)

 

1) 本名:賀正 誠之介(かしょう せいのすけ:常に正々堂々とした真実の心を守り、正しい武人の道を歩む堂々たる男。)

 

2) 生年月日:1770年10月15日

 

3) 年齢:143歳以上

 

4) 種族:鬼

 

5) 性別:男性

 

6) 身体:185cm / 90kg

 

7) 所属:十二鬼月 上弦の参 → 上弦の弐

 

8) 血鬼術:毒血成業 · 大刀修羅陣(どくけつせいごう · だいとうしゅらじん)

 

9) 趣味:自身が殺した人々の頭部や四肢で芸術品を作ること、集めた血で手に入れたかった恋雪を描くこと。

 

10) 一人称:俺

 

11) 外見:

 

黒髪から完全な白髪へと脱皮した凶暴な鬼相:かつて剣術道場の息子だった人間時代は、長い髪に目つきの鋭い卑しい印象だった。特に素流道場の狛治に四肢を惨たらしく切り裂かれた惨めな過去の衝撃と、上弦の壱の弟である勝恒から鬼の血を輸血される過程で、漆黒だった黒髪が完全に血の気のない真っ白な白髪へと変貌してしまった。

 

巨躯と凶暴さが加わった圧倒的ビジュアル:185cm、90kgの引き締まった巨躯へと脱皮しており、卑しかった顔は鬼の恐ろしい暴虐性と奇異さが加わり、狂暴な猛獣のように荒々しく歪んでいる。その暗い眼光の中には、上弦の席次変動を証明するように「叁」から「貳」へと再び刻まれた鮮明な血文字が宿っており、見る者の息の根を本能的に詰まらせる殺人鬼の様相を呈している。

 

12) 性格:

 

狛治への劣等感と憎悪が産んだ暴虐の極致:人間時代から狛治の天才的な才能を妬み、嫉妬していた根深い劣等感の塊である。父が存命だった当時、狛治に勝利を奪われ肉体まで切り刻まれたトラウマが鬼の力と結合し、極めて残忍で暴虐なサイコパスの性格として覚醒した。素流道場や狛治に関連する武術、あるいは正当な信念を持つ武人を見ると理性を失い、凶暴に発作を起こして屠ろうとする。

 

老若男女を問わない残虐な殺戮と加虐性:力を蓄えるためであれば、子供、女性、老人を問わず無差別に狩り、最も苦痛を伴う方法で喰らう。特に趣味に表れている通り、殺害した犠牲者の四肢を切断し、頭部を集めて道場に飾る「芸術品」を作るなど、残虐な行為そのものを楽しむ、極めて加虐的な狂気の武人である。

 

恋雪への歪んだ執着と独占欲:素流道場の破滅を招いた張本人らしく、最後まで手に入れられなかった道場主の娘「恋雪」に対する所有欲と執着が、鬼となって以降も脳裏に傷跡のように深く刻まれている。罪のない人間を虐殺して得た血を絵の具代わりに使い、虚空や壁面に恋雪の姿を狂気的に描き出し、狛治が持つ全てを奪って破滅させるという歪んだ野望一つで動く、執拗かつ危険な性格。

 

 

 

6. 鈍裏 無想(どんり むそう)

 

(鈍裏無想=村人たちに殴られながらも、最後まで慈悲を施した「愚かで馬鹿げた本心」を持っており、お前が夢見る平和な世界とは結局存在しない「空虚な妄想」に過ぎない。)

 

1) 本名:護森 願一(もりもと がんいち:世の中がどれほど険しくとも、心の中にただ一つの善良な願いを抱いて生きる子であれ。)

 

2) 生年月日:1800年12月19日

 

3) 年齢:113歳以上

 

4) 種族:鬼

 

5) 性別:男性

 

6) 身体:165cm / 55kg

 

7) 所属:無惨の守神(手信護衛)

 

8) 血鬼術:思念成業 · 夢想楽園(しねんせいごう · むそうらくえん)

 

9) 趣味:古い書物の探読、無惨の趣味を見守ること。

 

10) 一人称:僕

 

11) 外見:

 

成長が止まった17歳の少年の清楚で妖艶な美形:165cm、55kgの小柄でか弱い体躯を持つ、思春期を過ぎたばかりの少年の外見に固定されている。整った漆黒の黒髪を持つが、毛先だけがまるで白い霜が降りたかのように精巧に真っ白な光で染まっており、極めて神秘的で異質な印象を与える。

 

切ない霧が宿る透明な瞳:他の上弦たちのように血のような残酷さや殺気を放つことはない。無惨を守る時の気迫は鋭いが、その深く透明な瞳には、人間時代の深い傷と持って生まれた優しさが、切ない霧のように常に淡く残っている。十二鬼月と全ての鬼を合わせても、最も異質かつ格調高い悲しみを醸し出す外見である。

 

素朴で整った護衛武服:華やかさを誇示する他の鬼たちと異なり、袖が細く動きやすい整った墨色の武服を纏い、無惨の影の場所で黙々と立っている。目立たないようにしようとする彼の静かな性格が、外見にそのまま反映されている。

 

12) 性格:

 

世に裏切られた善人の悲劇と、お人好しな優しさ:人間時代(護森願一)は、周囲の妬みや嫉妬の中で様々な謀略と罵倒を浴びながらも、他人を恨むことを知らなかった、馬鹿正直なほど純粋な善人であった。最後には盗賊に襲われ、四肢を引きちぎられ死にゆく刹那にも、自分を傷つけた加害者たちを憎むどころか「この哀れな人間たちをどうすればよいのか」と涙を流した、ひどく利他的な性格の持ち主であった。

 

無惨への盲目的な恩義と、守神としての決意:世の中全てが自分を罵り四肢を引きちぎった時、唯一手を差し伸べて自分を拾ってくれた無惨を「唯一無二の救済者であり神」として仕える。無惨が人間時代の自分に施した奇妙な同情心に報いるため、ただ「主君の安否と生存」のみを脳裏に刻み込んでいる。無惨を脅かす者であれば、たとえ仲間の鬼や上弦であっても、一分の迷いもなく彼らに向かって叱責を飛ばす性格でもある。

 

食人を拒む特異体質と精神力の勝利:上弦の最上位に匹敵する、神の祝福レベルの血鬼術と圧倒的な才能を持って生まれた。しかし、人間を傷つけることができないという本来の善良さゆえに食人を本能的に拒み、生存に必要なごく少量の人間の血だけを輸血するように受け入れるだけで、人肉は一滴も口にしない鬼の歴史上最高の特異体質である。栄養を摂取しないため鬼としての成長は遅れているが、ただ主君を守るという純粋な魂の力と精神力だけで、上弦級の権能を完璧に統御する威圧的な守神である。

 

 

 

7. 半天狗(はんてんぐ)

 

(半天狗=不完全な妖怪(半端者の天狗)/空を飛ぶ犬の半分=常に弱者であることを自称するが、その実体は他人を害しても一抹の反省もしない醜悪な偽善者。)

 

1) 本名:不明

 

2) 生年月日:不明

 

3) 年齢:200歳以上

 

4) 種族:鬼

 

5) 性別:男性

 

6) 身体:166cm / 56kg

 

7) 所属:十二鬼月 上弦の肆

 

8) 血鬼術:感情具現 · 五行分流(かんじょうぐげん · ごぎょうぶんりゅう)

 

9) 趣味:他人の家から物を盗むこと

 

10) 一人称:

 

本体(怯):儂(わし) - 老人の弱々しく卑屈な口調

 

分身(喜・怒・哀・楽):俺 または 私 など、感情により変動

 

11) 外見:

 

本能的な拒絶感を抱かせる奇異なせむし男の老人:166cmの体躯だが腰が異常に曲がっているため、実際には遥かに小柄に見える。額には大きな瘤(こぶ)が突き出ており、頭部の左右には悪魔の角のように奇異な突起が生えている。目は常に恐怖で潤んで涙を流しており、この瞳の中には上弦の数字「肆」が分かれて刻まれている。

 

若く秀麗な感情分身たちの多彩なビジュアル:頸を斬られたり危機に陥ると、本体の感情が形を成した若い鬼たちが分離する。

 

積怒(怒):常に眉間に皺を寄せた、赤い容姿の武人。錫杖を持つ。

 

可楽(楽):微笑みを浮かべ、団扇を持つ緑色の容姿の鬼。唐草模様の団扇を持つ。

 

哀絶(哀):涙を湛えた青い容姿の鬼。十文字槍を持つ。

 

空喜(喜):背中に巨大な鳥の翼と鉤爪を持つ、黄色の容姿をした歓喜に満ちた鬼。

 

究極の形態、憎珀天(憎):分身たちが合体した少年の姿をした存在。背中に「憎」と刻まれた雷の太鼓を背負っており、凄まじい威圧感と神秘的な武人の気迫を放つ。

 

12) 性格:

 

凄まじい被害妄想と卑怯の結晶:半天狗の本質は、極端な「自己正当化と偽善」である。生涯数々の犯罪と殺人を犯しながらも「悪いのは俺ではない、俺の手だ」「社会に迫害される俺こそが真に哀れな弱者だ」と、全ての責任を他人に転嫁する。常にうずくまって泣き叫び、命乞いをする振りをしているが、隙さえあれば相手を奇襲しようとする陰湿で卑劣な性格。

 

感情に正直で残虐な分身たちの本性:表向きは震えている本体とは裏腹に、分身たちは本体が抑え込んできた醜悪な殺人鬼の本能を隠すことなく露わにする。敵を切り刻むことを遊びのように楽しんだり(可楽)、矮小な人間が反抗することに火のように怒り狂ったり(積怒)、相手を惨たらしいほど踏みにじりながらも哀れんだり(哀絶)するなど、奇異で残虐な面を見せる。

 

逆ギレの極致、憎珀天の憎悪:分身たちが合体して登場する憎珀天は、自分を殺そうとする鬼殺隊や人間たちに向かって「弱く哀れな本体(俺)をいじめる極悪非道な悪党ども」と規定し、本心からの敵意と憎悪を噴出させる。自分の罪を一切認めることなく、さも正義の使徒であるかのように君臨し、敵を無慈悲に粉砕しようとする鳥肌が立つほど偽善的なエゴ(Ego)を持っている。

 

 

 

8. 玉壺(ぎょっこ)

 

(玉壺=玉壺=宝石の壺(玉で作られた美しい壺))

 

1) 本名:益魚儀(まなぎ:魚が豊かに獲れる家門で、礼儀正しく育つことを願った両親の念願。しかし実態は「魚の死骸を積み上げていた狂気(益魚)」を、自分だけの歪んだ芸術的儀式(儀)と呼んでいた狂人。)

 

2) 生年月日:不明

 

3) 年齢:113歳以上

 

4) 種族:鬼

 

5) 性別:男性

 

6) 身体:150cm〜170cm / 40kg〜80kg

 

7) 所属:十二鬼月 上弦の伍

 

8) 血鬼術:召喚術

 

9) 趣味:壺作り、生物改造

 

10) 一人称:私

 

11) 外見:

 

目と口の位置が入れ替わった異形の極致:人間の形態を完全に消し去った、十二鬼月の中でも最も奇怪で嫌悪感を催すビジュアル。正常な目があるべき位置には二つの口が裂けて嫌味ったらしく喋り、額と口があるべき位置にはそれぞれ緑色の瞳が一つずつ埋め込まれている。この二つの瞳の中に、上弦の数字「伍」が分かれて刻まれている。

 

壺と同化した奇怪な軟体肉体:身体の下半身が足の代わりに、自身で作り上げた陶器の壺と欺瞞的に繋がっている。壺と壺の間を水のように自由に行き来して瞬間移動を行い、頭や胴体の所々には赤ん坊の手のように小さな無数の手が突き出しており、絶え間なく奇怪に蠢いている。

 

脱皮後に現れる完全体のビジュアル:全力を出す際、壺を割って出てきて本来の姿を現す。この時は全身が透明で硬い青緑色の魚の鱗に覆われた人魚のような怪獣となり、人間時代「マナギ」の歪んだ魚執着症が極大化された、凶暴かつ滑らかな武人の肉体的バランスを見せる。

 

12) 性格:

 

少年時代の狂気が剥製されたナルシシズム芸術狂:人間時代(マナギ)、両親を亡くして魚の死骸を集めて生活していた奇怪な精神病的症状が、鬼の力と結合して凄まじい芸術的ナルシシズムへと発展した。他者の生命や肉体を、ただ自分の「壺召喚術」と生物改造作品を引き立たせるための矮小な材料として扱う。鬼殺隊士の肉体を継ぎ接ぎして一つの奇怪な生物オブジェを作り、自画自賛するほど加虐的な性格。

 

偏狭で幼稚な嫉妬心と発作的ヒステリー:高尚な振る舞いを装うが、内面は誰よりも拙劣で嫉妬深い。自分を脅かす状況でも黙々と刀を研ぐ鋼鐵塚蛍のように、自分よりも純粋で高潔な「芸術家的執念」を持つ人間を見ると極度の劣等感を感じ、ヒステリーを起こす。自分の作った壺の完成度や美的感覚を少しでも卑下されると、理性を失って激昂する幼稚な暴君である。

 

弱者を欺く残虐さと支配者への卑屈さ:自分より弱い刀鍛冶や民間人を拷問して生物改造の実験台にする時は、限りなく傲慢で加虐的な悦びを享受するが、始祖である無惨の前では称賛と承認を求めて地面に頭を擦り付ける、極めて日和見主義的なサイコパスの鬼である。

 

 

 

9. 鳴女(なきめ) - 鬼の痣

 

(鳴女=音を鳴らす女/楽器を演奏する女)

 

1) 本名:鳴女(人間時代と鬼時代で一致)

 

2) 生年月日:不明

 

3) 年齢:不明

 

4) 種族:鬼

 

5) 性別:女性

 

6) 身体:156cm / 46kg

 

7) 所属:無限城の案内人および無惨の侍従 ───> 十二鬼月 新・上弦の肆へ昇格

 

8) 血鬼術:無限城(むげんじょう)

 

9) 趣味:能力を使わない琵琶の演奏、探知機で喰らおうとする人間を捕捉した後に無限城へ落下させ、墜落死への恐怖を眺めて愉しむこと。

 

10) 一人称:私

 

11) 外見:

 

顔を隠した陰鬱で神秘的な琵琶法師:156cm、46kgの小柄で矮小な体躯の女性鬼。艶のない漆黒の長いストレートヘアを垂らして顔の上半分を完璧に隠しており、その隙間から覗くのは蒼白く引きつった口元だけである。常に膝の上に巨大な琵琶を置いて黙々と座っており、奇怪かつ静的な印象を与える。

 

髪の裏に隠された巨大な単眼:乱れた前髪をかき分けると、額の中央に人の拳ほどの大きさの「巨大な一つ目(単眼)」が埋め込まれている奇怪な鬼相をしている。この巨大で充血した隻眼の中に上弦の数字「肆」が深く刻まれており、彼女が無惨の厚い信任を受ける最高位の鬼であることを証明している。

 

12) 性格:

 

感情が去勢されたかのような無機質な忠誠心:平時は口数が極端に少なく、いかなる状況でも悲鳴一つ上げないほど静かで無機質である。他の上弦たちが口論や下剋上を繰り広げても徹底的に傍観し、始祖である無惨の命令のみに一抹の疑問も抱かず、機械のように服従する徹頭徹尾なサポーターであり忠臣。

 

恐怖と絶望を観照するサイコパス的サディズム:表向きは非常に静かで大人しく見えるが、内面には上弦の鬼らしく、極めて歪んだ加虐性が潜んでいる。趣味に表れている通り、自身の探知球を通じて狩る人間を定めると、彼らを無限城へ召喚して遥か彼方の崖下へと突き落とす悪趣味がある。重力の恐怖の中で悲鳴を上げて墜落する人間たちの断末魔と絶望を、上から静かに見下ろして奇怪な快感と遊戯を愉しむ陰湿なサイコパス。

 

空間の支配者としての傲慢さ:無限城内においてのみは、神に準ずる絶対的な権能を行使できることを自身で熟知している。そのため、鬼殺隊の柱たちが無限城に侵入しても狼狽えず、まるで盤上の駒を動かすように琵琶の旋律(ドーン)一つで彼らを嘲弄し、分断させる冷徹かつ傲慢な内面を秘めている。

 

 

 

 

10. 獪岳(かいがく) - 鬼の痣

 

(獪岳=狡猾な大山/奸しさが山のように高い=狡猾で奸しさが山のように高く積もった者。凄まじい劣等感と利己心に目がくらみ、師の恩と剣士の矜持を捨て去り、ただ生存のためだけに醜悪な殺鬼と化した裏切り者。)

 

1) 本名:獪岳(人間時代と鬼時代で一致)

 

2) 生年月日:不明

 

3) 年齢:不明(18歳と推定)

 

4) 種族:鬼

 

5) 性別:男性

 

6) 身体:173cm / 69kg

 

7) 所属:十二鬼月 上弦の陸

 

8) 血鬼術:雷の呼吸(冥府間雷)

 

9) 趣味:賭け事

 

10) 一人称:俺

 

11) 外見:

 

鋭く卑しさの滲む青年剣鬼:173cm、69kgの引き締まりつつも俊敏な身体を持つ青年武人の外見。人間時代、鬼殺隊隊士だった頃の鋭い目鼻立ちを維持しているが、鬼の血を取り入れたことで、その特有の卑しく獰猛な印象がより極大化された。尖った黒髪に、目つきが蛇のように鋭く釣り上がっており、真っ黒な眼光の中には上弦の数字「陸」が刻まれたまま光り輝いている。

 

稲妻の傷跡が刻まれた鬼相:鬼となった影響で肌は死人のように蒼白く、両頬と全身には、雷の呼吸と血鬼術「冥府間雷」の余波である「奇怪で真っ黒な稲妻の紋様(痣)」が、裂けた傷跡のように浮かび上がっている。鬼殺隊時代に着ていた黒い武服の上に、鬼の象徴とも言える丸い勾玉の首飾りをいくつもぶら下げており、裏切り者としてのアイデンティティを視覚的にそのまま露わにしている。

 

12) 性格:

 

極端な利己主義と唯我独尊的思考方式:獪岳の精神世界を支配する唯一の規則は「自分を認め、評価してくれる者が善であり、自分を否定し認めてくれない者は悪である」という、酷い自己中心的な思考である。幼少期から孤児として育つ中で積み重なった生存への異常な強迫観念ゆえに、頭を下げ自尊心を完璧に捨ててでも「生き残ること」自体が正義であり勝利だと固く信じる、卑怯な側面を持つ。

 

嫉妬心と劣等感が産んだ暴虐さ:前・鳴柱である師の下で雷の呼吸を学んだにもかかわらず、壱ノ型を最後まで習得できなかったというコンプレックスが骨身に染みついている。自分よりも才能がないように見えた師弟の我妻善逸が壱ノ型をマスターすると、凄まじい劣等感と発作的な怒りを感じ、彼を憎悪した。鬼となって以降は、この抑圧されていた全能感と貪欲が爆発し、己の力を誇示して周囲を踏みにじる暴君へと豹変する。

 

恩を仇で返す厚顔無恥さ:死の恐怖の前に膝をつき鬼となった後、自分の裏切りによって師が責任を取り切腹したという知らせを聞いても、一抹の罪悪感や悲しみを感じない。むしろ「自分を正式な後継者にせず、あんな泣き虫と共同後継者にした老人が悪いのだ」と逆ギレして叫ぶなど、人間としての最低限の良心と礼儀が完全に欠如したサイコパス的内面を持っている。

 

 

 

11. 焦闇 歪巳(こがやみ ひずみ) - 鬼の痣

(焦闇歪巳=焦げた闇に歪んだ蛇=姉弟を焼き払った火刑の炎の中から這い出し、自尊心と肉体が完全に歪んだまま、執拗に姉弟の命を狙う毒蛇のような怪物。)

 

1) 本名:不明

 

2) 生年月日:不明

 

3) 年齢:113歳と推定

 

4) 種族:鬼

 

5) 性別:男性

 

6) 身体:201cm / 100kg

 

7) 所属:十二鬼月 上弦の陸

 

8) 血鬼術:歪心焦闇(わいしんしょうあん)

 

9) 趣味:賭け事

 

10) 一人称:俺

 

11) 外見:

 

荒々しく圧倒的な巨躯の暴力的ビジュアル:一般的な侍を遥かに見下ろす201cm、100kgの巨大で険しい体躯を持つ。全身が気味悪いほど肥大化した筋肉質で構成されており視覚的な威圧感を与え、鬼となった後の肌は火に焼かれた死体のように荒々しく黒赤色に変貌している。

 

姉弟に負わされた惨めな傷跡と上弦の眼光:人間時代、堕姫(カウメ)に左目を突かれ、妓夫太郎(ヨシロ)に背中を斬られた惨酷な傷跡が、鬼の肉体にもそのまま歪んだ形で残っている。片目は形を識別できないほど抉り取られた傷痕が刻まれており、無事な側の瞳の中には凄まじい殺気と共に上弦の血文字が刻まれており、見る者に恐ろしい恐怖を贈る。

 

醜悪に綻びた侍の羽織:武人の名誉など捨て去って久しいかのように、血と土埃で汚れた巨大な羽織を無造作に羽織っている。その隙間から溢れ出る血鬼術の気配と、腰に帯びた巨大で残虐な歪刀が、彼の凶暴性を視覚的に証明している。

 

12) 性格:

 

肉欲と貪欲にまみれた醜悪な無頼漢:人間時代から侍という職位を利用して遊郭の女たちを愛情ではなく、凄まじい性的欲望と暴力で弄び踏みにじっていた人間の屑であった。賭け事と酒に溺れ、弱者を搾取することを当然としており、鬼となって以降は食人の本能まで加わり、その醜悪な貪欲が限界まで爆発したサイコパス。

 

姉弟に向けた凄まじい怨恨と毒蛇のような執着:矮小な遊女と浮浪者の姉弟ごときに奇襲を受け、背中を刺され失明させられたという事実に、極度の恥辱と狂気じみた怒りを抱いている。自分を鬼にしてくれた上弦の壱(ナルナリ)の力を背に、鬼殺隊となったヨシロとカウメ姉弟の息の根を己の手で踏みつぶして殺すという一念一つで生きている。姉弟に関連する話が出ただけで理性を失い、圧迫的な殺気を放つ。

 

自尊心だけが肥大化した暴虐な暴君:巨大な体格と武力を盾に、自分より弱い鬼や人間を容赦なく拷問し屠る暴虐さを持つ。過去に侍であったという無益な選民意識と自尊心だけが強く、姉弟に負わされた傷や自身の歪んだ外見を陰で嘲笑する者がいれば、それが誰であれ残忍に引き裂き殺さなければ気が済まない、残酷で陰湿な性格。

 




───

【あとがき】

無惨および上弦の鬼たち、そして守神の計11名のプロフィールを無事に整理することができました。最終局面を基準にした設定と、物語のために作り上げたオリジナルの鬼たちのスペックを楽しんでいただけたなら幸いです。物語の展開をより深く理解する手助けになればと思います。いつも読んでくださる読者の皆様に、心より感謝申し上げます!
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