誰かを守ることさえできれば……(鬼滅の刃:互いの決意)   作:つねお あきら

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【設定資料 6篇】各種の呼吸の整理・第二篇(残りの初創期の呼吸たち)―強力なネタバレの記録

「上方修正(じょうほうしゅうせい)」と呼ばれるこの時期の技術体系は、縁壱の死後、継国巌勝と宇井花が、己の呼吸のみならず、初創期の呼吸やその派生形の構造を再構築し、その特性をより強大に研ぎ澄ませたものです。

 

この時期は、最終局面を迎える直前までの期間を指します。黄金世代の柱や隊士たちが、既存の先入観や嫌悪を捨て去り、来るべき最後の戦いのために自らの呼吸を研鑽し、鬼殺隊との実戦演習を通じて、互いの呼吸の欠点を補完し合った時期であるとご理解ください。

 

また、鬼となった巌勝と宇井花の呼吸や心法が、人間と鬼の膂力の差さながらに、日の呼吸を含む他のあらゆる呼吸よりも強力であることは必然と言えます。

 

そもそも巌勝は、原作での生涯を含めれば千年近くの研鑽を積んでいます。「月の呼吸」に己の血鬼術を融合させ、人を守るために日夜鍛錬を重ねてきたのですから、その強さが超越的であることは自明の理です。

 

宇井花も同様です。彼女の技術は、既存の呼吸に見られるような現象的なエフェクトではなく、属性そのものを扱う「心法」を基盤として刃を振るう力であり、その強さは巌勝と同等と見なすべきでしょう。

 

しかし、原作において「日の呼吸は最強である」という言及がある以上、「では、日の呼吸は二人の呼吸や心法よりも優れているのではないか?」という疑問が生じるかもしれません。答えは単純です。

 

日の呼吸が圧倒的なのは、それが「継国縁壱」が使った呼吸だからです。原作において炭治郎ですら、最終局面においても縁壱の平打ち(通常攻撃)の域にすら完全には到達できなかったという事実は、受け入れがたいかもしれませんが、冷徹な真実です。

 

一応、縁壱の死後、錆兎や炭治郎が継承した日の呼吸も、原作よりは身体への負荷を軽減し、斬撃を強化するなどの洗練は遂げました。しかし、それはあくまで「人間の基準」においての向上に過ぎません。

 

鬼月柱である巌勝や宇井花の力と比較すれば、決定的な一線で劣っているのが事実であると理解していただければ幸いです。

 

 

※ここから先は、本編の根幹に関わる重大なネタバレを含みます。

 

 

5. 水の呼吸

 

【呼吸音】:ヒュゥゥゥゥ

 

【特徴】

すべての呼吸の中で最も守備的かつ普遍的な呼吸。身体への負担が少なく流麗であるが、冨岡義勇が第11ノ型に続き新たに創造した第12ノ型を通じて、水の呼吸の弱点であった「決定打の不足」と「多勢に対する殲滅力の不足」を瞬時に、かつ完璧に克服した。

 

第1ノ型:水面斬り(みなもざんり)

 

【内容】

広く広がる穏やかな水面のように、日輪刀を横に平らで迅速に振り抜き、対象を水平に斬り伏せる技術。

 

【上方修正】

両肘と手首関節の摩擦を極限まで減らし、抜刀速度そのものを迅速に引き上げた。敵の鬼がガードを上げる前に、首の最も脆弱な接合部を水平に正確にえぐり取る奇襲的な刀身制御力が最大化される。

 

第2ノ型:水車(みずぐるま)

 

【内容】

全身を空中で縦に大きく回転させ、円形の斬撃を放つ技術。速い身のこなしと遠心力を利用して敵を叩き斬る。

 

【応用バージョン - 横水車】

体を横に倒し、水平軸で回転斬りを敢行する変則技術。

 

【上方修正】

身体の重心を脊椎軸に集中させ、空中回転速度と加速度を大幅に向上させた。遠心力が刀身の先に余すところなく伝わることで単発威力が上昇し、巨大な体躯を持つ鬼の分厚い腕や身体の防御壁を瞬時に打ち抜いて砕き割る。

 

第3ノ型:流流舞い(りゅうりゅうまい)

 

【内容】

水の柔らかな流れに身を乗せ、流れるように戦場を駆け回りながら刀を振るう。滑らかな歩法のおかげで多方向への攻撃および回避が可能であり、仲間と呼吸を合わせる際は姿勢を低くして仲間の動線を配慮することもできる慈悲深い技術である。

 

【上方修正】

地面との摩擦を最小化する流麗な小刻みな歩法の効率性が極限まで高まる。不必要な予備動作が一切なく、敵の鬼が攻撃のタイミングを掴めないよう撹乱し、四方から飛来する血鬼術の軌跡の間を泥鰌(ドジョウ)のように滑らかにすり抜け、多数の敵を順次バランスを崩していく、最適の陣形崩壊歩法へと進化する。

 

第4ノ型:打ち潮(うちしお)

 

【内容】

荒れた海に吹き荒れる波のように、一気に激しい数々の斬撃を連続で浴びせる技術。水の呼吸の技術の中で、数少ない純粋な攻撃用初式である。

 

【応用バージョン - 打ち潮・乱(らん)】

虚空に浮いたまま、巨大な波が押し寄せるかのように激しく連続攻撃を加える空中戦特化技術。

 

【上方修正】

連続斬撃を加える際に変換される呼吸の途切れをなくし、連撃の隙間を完璧に埋めた。水が流れるように続く高速の横・縦の連続斬りが一つの巨大な「面」を成して押し寄せるため、再生速度の速い鬼の身体の複数部位を同時多発的に切り刻み、瞬時に無力化させる。

 

第5ノ型:干天の慈雨(かんてんのじう)

 

【内容】

日輪刀を軽く柔和に振り抜き、苦痛なく敵を成仏させる異質な技術。自ら首を差し出す鬼にのみ使用可能であり、優しい雨に打たれたかのような淡々として平穏な死を与える。

 

【比較設定】

鬼殺隊には、鬼の虚しさに共感し冥福を祈る、縁壱の「月の呼吸 第18ノ型:銀月冥福・朔望の夜(ぎんげつめいふく・さくぼうのよる)」が存在する。

 

【上方修正】

剣を振るう際に発生する微細な風圧と摩擦音さえも完璧に消し去る「無音の剣線」を具現する。神経を刺激しない極めて滑らかな流線型の斬撃技術が向上し、鬼が斬られたという事実を認知するよりも前に痛覚なしで頭部を分離させ、慈悲深い成仏へと導く。

 

第6ノ型:ねじれ渦(ねじれうず)

 

【内容】

全身を大きく捻り、自身を包み込む強力な螺旋状の渦巻き斬撃を全方位に放つ広域技。四方からの攻撃を相殺するのに適しており、水中において威力が最も最大化される。

 

【応用バージョン - ねじれ渦・流(りゅう)】

第3ノ型の歩法と第6ノ型の回転力を結合させ、水が流れるように地上を移動しながら、渦巻き形態の広域斬撃を放つ技術。

 

【上方修正】

コア筋肉(腹筋と腰)を絞り出すねじれの弾性力を極大化した。地上においても水中と遜色ない強力な螺旋状の吸い込み風圧を発生させ、四方から容赦なく襲いかかる投擲型の血鬼術や、無惨の残忍な触手の群れを、歪んだ渦巻き剣風の内部へ巻き込んで全て弾き飛ばし、相殺する全方位遮断技となる。

 

第7ノ型:雫波紋突き(しずくはもんづき)

 

【内容】

広がる波紋の中心を貫くように、一直線に精巧に突き出す技術。水の呼吸の中で最も迅速であり、水柱レベルの達人が使用すれば、突く軌跡の一つ一つが致命傷となる。

 

【応用バージョン - 雫波紋突き・曲(きょく)】

直線軌道を瞬間的に変え、斜めの角度から敵の不意を突く技術。

 

【上方修正】

肩甲骨と腕を一直線に伸ばし出す突きの物理的貫通力が限界を突破する。突き出す速度が音速に接近し、敵の鬼が瞬きをする刹那に眼球や心臓、再生核の位置を正確に貫いてしまい、曲(きょく)の変則的な折れ角も滑らかになることで、敵の防具の隙間を刃のように突き進む。

 

第8ノ型:滝壷(たきつぼ)

 

【内容】

空から降り注ぐ巨大な滝のように、上から下へと日輪刀を強く振り下ろす技術。優れた跳躍力と腕力が合わさり、自身の足元や下段から接近する敵を一度に押し潰す。

 

【上方修正】

垂直下降時、体重を刀身の先に込める荷重制御力が向上した。上から下へと振り下ろす垂直斬撃の破壊力が、滝が地面を強打するかのように重厚になり、大地を伝って奇襲してくる地下型の血鬼術や、足元を狙う敵の触手を、地面ごと一瞬にして押し潰して粉砕し、制圧する。

 

第9ノ型:水流飛沫(すいりゅうしぶき)

 

【内容】

着地時間と足を踏み入れる面積を極限まで減らし、縦横無尽に疾走する技術。狭い空間でも壁や天井を自在に跳躍し、敵のあらゆる攻撃や血鬼術を避けて懐に飛び込む最高の回避技である。

 

【上方修正】

足の指と足首関節の微細な弾性調節力と反射神経が極限まで強化される。いかなる不規則な地形や無限城の歪む壁面であっても、踏みしめた瞬間0.01秒で次の跳躍へと踏み出すため、重力を無視するような不可解かつ迅速な高速機動により、無惨の超広域殲滅攻撃範囲外へ完璧に脱出するか、あるいは死角へと侵入する。

 

第10ノ型:生生流転(せいせいるてん)

 

【内容】

うねる水の龍のように絶え間なく回転しながら連撃を加える技術。回転を重ね、合が蓄積されるほど剣撃の遠心力と威力が幾何級数的に増大し、ますます強力になる「水の呼吸」最大の全力初式である。

 

【上方修正】

回転軸を維持しながらも刀身を制御する握力が向上し、合が蓄積される際に発生する遠心力の損失をゼロにする。連撃が10合、20合を超えていくにつれ、物理的な運動エネルギーが幾何級数的に爆増し、後半の合に至っては、上弦クラスの鬼の最も硬い硬質化した肉体や武器さえも、圧倒的な回転摩擦力で無惨に切り裂く破壊的な火力を放つ。

 

第11ノ型:凪(なぎ)

 

【内容】

水柱・冨岡義勇が完成させた究極の守備型初式。その場に立ち尽くし、全身の気勢を収めて無我の静寂に至った後、目に見えぬ神速で刀を振るい、自身に飛来するあらゆる形態の攻撃や血鬼術を完璧に打ち払う絶対的な剣幕を形成する。

 

【上方修正】

完璧な無我の静寂の中、反射神経と刀身制御スピードが人間の限界を超越する。自身を中心に展開される不可視の神速の剣幕の空間性能が極大化され、超高速で飛来する上弦の全方位広域血鬼術や、無惨の無数の触手の嵐さえも、一本たりとも身体に触れさせず、横へ滑らかかつ迅速にすべて打ち払い、流し去る絶対的な無敵の防御領域を構築する。

 

第12ノ型 最終奥義:海溢蒼劈(かいいつそうへき)

 

【内容】

第11ノ型「凪」の極限に達した制動力を、爆発的な前進力へと置換して噴出する「水の呼吸」究極の攻撃型最終奥義。

 

【単一技性能】

ターゲットとなったたった一人の敵に向かって超高速で懐へ飛び込み、骨と肉を分離させるかのような加重なる威力の「一刀両断・垂直振り下ろし」を数十、数百、数千回と繰り出す。この連撃は、鬼の再生細胞を根こそぎ破壊する単一必殺技である。

 

【広域技性能】

無数の斬撃が敵に炸裂すると同時に、その衝撃によって海が裂けるかのような巨大な横軸の衝撃波と、刃のような波形状の剣風が前方半径数十メートルを恐ろしく薙ぎ払いながら突き進む。メインターゲットを完璧に両断すると同時に、四方から押し寄せていた周囲の鬼たちの肉体まで瞬時に引き裂き、吹き飛ばす強力な広域殲滅効果を同時に発揮する。

 

【上方修正】

「凪」で凝縮していたすべての気勢とエネルギーを一時に前方へと爆発させる、弾道的な推進技術である。単一技を放つ際、人間の限界を超越して叩き込む数千回の「垂直・超高速・超密度連撃」は、鬼の肉体が「再生する隙間」そのものを与えず、分子単位で雑巾のように完全に砕き潰す物理的破壊力の極致を見せる。同時に加えられる広域性能は、刀身が大気を裂く衝撃剣圧を、巨大な海嘯(かいしょう)状の物理的横軸波として具現化し、前方数十メートルのすべての鬼の大軍を瞬時に物理的に引き裂いて吹き飛ばす、「水の呼吸」最強の攻撃型最終奥義である。

 

 

 

6. 岩の呼吸

 

【呼吸音】:ドォォォ

 

【特徴】

炎の呼吸のような爆発的な破壊力を持ちながらも、水の呼吸のように流麗に連撃が続く呼吸。斧と鉄球、鎖の遠心力と重量を完璧に計算された技巧で操る、力と敏捷の結晶である。エフェクトとして、大地が揺れ動き、岩が打ち砕かれるような鈍重で重厚な演出が特徴である。

 

第1ノ型:蛇紋岩・双極(じゃもんがん・そうきょく)

 

【内容】

斧と鉄球を前方に同時に投げ、敵を左右から圧着するかのように挟み込んで斬り、砕く技術。単に武器を投げるにとどまらず、攻撃と同時に敵の身体を通過し、瞬時に背後を取る変則的な移動技である。

 

【上方修正】

武器を投擲すると同時に、鎖の弾性を利用して身体を前方へ強く弾き飛ばす歩法の技術が向上する。敵の鬼が左右から飛来する超重量の武器をガードするために視界が遮られた刹那、その隙間を音速で通過して背後を先取りすることで、敵の無防備な背中を完璧に掌握する。

 

第2ノ型:天面砕き(てんめんくだき)

 

【内容】

鉄球を上空へ激しく投げ飛ばした後、鎖を足で踏みつけ、テコの原理で鉄球を垂直落下させ、敵の頭を粉砕する技術。鉄球と斧を時間差で投げ、敵の視界を揺さぶった後、鎖の反動を利用して変則的な連撃を加える。

 

【上方修正】

鎖を踏むタイミングと位置制御が、分単位で精巧になる。落下する鉄球の加速度に、テコの物理的反動力を100%上乗せし、上弦クラスの鬼が瞬間的に上げた腕のガードや、硬く硬質化された頭蓋骨でさえも、時間差の斧の連撃と共に一撃で泥のように押し潰す、凄まじい垂直破壊力を誇る。

 

第3ノ型:岩軀の肌(がんくのはだ)

 

【内容】

使用者を中心に、鎖で繋がれた斧と鉄球を全方位に激しく回転させる攻防一体の技術。荒々しく振り回される武器の軌跡が、巨大な海の渦巻きのように自身を包み込み、敵からのあらゆる血鬼術や斬撃を物理的に消し去る。

 

【上方修正】

二つの重く異形な武器を360度全方位に交差回転させる握力と速度が極限まで補完される。武器が虚空を切り裂き生み出す物理的な「超高密度真空質量障壁」が完成し、四方から押し寄せる広範囲な血鬼術の爆発や、無惨の無数の触手斬撃を、肉重な鉄槌と斧の刃で全て物理的に叩き割り、粉砕して完璧に遮断する。

 

第4ノ型:流紋岩・速征(りゅうもんがん・そくせい)

 

【内容】

斧で敵の正面を強力に追い詰めると同時に、鎖の軌道を柔軟に変え、鉄球で敵の側面や後方を奇襲する技術。前方を攻撃している最中も、背後の鎖が防御壁の役割を果たし、隙がない。

 

【上方修正】

斧を振り回す腕力の流れを妨げることなく、背後の鎖を微細に振動制御する技能が向上する。正面の鬼を斧で鋭く圧迫した瞬間、見えない死角から鉄球が柔軟にしなり込んで敵の脇腹や脊椎を粉砕し、同時に背後に飛来する奇襲攻撃は鎖の張力だけで完璧に弾き飛ばし、攻守両面の隙を完全に消し去る。

 

第5ノ型:瓦輪刑部(がりんぎょうぶ)

 

【内容】

斧と鉄球の凄まじい重量と遠心力を利用し、地面に向かって連打で振り下ろす技術。二つの武器が地面に激突する際に発生する凄まじい反動と鈍重な衝撃波で、敵の下半身を崩す。

 

【上方修正】

連続して大地を打ち下ろす際に発生する武器の反動を、逆に次の振り下ろしの破壊力へと置換する身体制御力が極大化される。地面に連続して炸裂する超重量の物理激動衝撃波が四方へ広がり地盤を完全に打ち砕くため、下段へと飛び込もうとしたり距離を広げようとする敵の鬼たちの中心軸と足首関節を、物理的に完全に踏み潰して崩壊させる。

 

第6ノ型:岩盤震裂(がんばんしんれつ)

 

【内容】

鎖を長く伸ばして鉄球を頭上で素早く回転させ、狂暴な遠心力を込めて大地にそのまま叩きつける広域制御技。鉄球が地面に触れる瞬間、前方の大地が砕け散り、四方の鬼たちを揺さぶり、破片で貫く。

 

【上方修正】

鉄球を大地に叩きつける打撃角度と瞬間的な腕力が限界を突破する。鉄球が地撃する瞬間、前方一直線上の大地が地震が起きたかのように雄大に割れ、噴き出す。この際、四方に飛び散る数多くの鋭い岩石の破片に純粋な物理的剣圧と衝撃量が乗り、前方の下級鬼たちの肉体を蜂の巣にし、上弦の機動力を完璧に抑制する強力な広域制御技へと進化する。

 

第7ノ型:礫嵐・連環(れきあらし・れんかん)

 

【内容】

水の呼吸のように途切れない柔らかな流れを、岩の重量感に当てはめた高度な技巧技術。斧と鉄球を交互に回収して投げる動作を休むことなく流麗に繰り返し、前方の鬼の大軍を巨大な石臼のように挽き潰す多敵殲滅技である。

 

【上方修正】

超重量の武器を回収して再投擲する刹那の摩擦損失をゼロに近づける技巧である。止まることなく有機的に循環する斧と鉄球の連撃軌跡が、前方に地獄のような物理的粉砕領域を形成し、押し寄せる鬼の大軍の四肢と肉体を、まるで石臼に入れて挽き潰すかのように慈悲なく粉砕し、押し進む。

 

第8ノ型:巨岩旋風(きょがんせんぷう)

 

【内容】

鎖の中央を掴み、斧と鉄球を両端に長く広げて、独楽(こま)のようにその場で超高速回転する防御型広域斬撃。数十メートルに達する破壊的な回転半径で、接近するあらゆる血鬼術を弾き飛ばし、陣形を崩壊させる。

 

【上方修正】

鎖の中心を軸とし、全身を回転させるコア筋肉の回転スピードが極限まで向上する。数十メートルの半径で広がった斧と鉄球が作り出す超高速の遠心激動力が一つの巨大な「物理的要塞」を成し、無惨や上弦が仕掛けてくるいかなる超広域血鬼術や大量の遠距離攻撃も、付近に到達する前に完璧に四方へ弾き飛ばし、かき消す。

 

第9ノ型:金剛砕破(こんごうさいは)

 

【内容】

斧を先に投げ、敵の群れの中心に突き立てた後、固定された斧の鎖を軸として、鉄球を時計の振り子のように凄まじい速度で振り回し、周辺を打撃する技術。狭い空間や密集した敵を技巧的に全滅させる際に使用される。

 

【上方修正】

斧を地面や壁面に強固に固定する投擲精度と、鎖の重りの回転による遠心力の制御が精巧になる。固定された軸を基点に回転する鉄球のスピードが音速を突破し、奇襲的に展開された狭い半径内のすべての密集した鬼たちの胸部や頭部を、わずか数合で完璧に打ち砕いて押し潰す、恐るべき空間粛清力を発揮する。

 

第10ノ型:砕岩銀河(さいがんぎんが)

 

【内容】

斧と鉄球を地面深くへと打ち込んだ後、全身の腕力と弾力を利用し、鎖を滑らかかつ強烈に上へと引き抜く下段焦土化技術。武器が地を裂き躍動的に突き上がる際、巨大な岩盤層が丸ごとひっくり返り、砕けた岩の破片が空へ向かってまるで「昇りゆく銀河」のように流麗で煌びやかに舞い散る。下段へと潜り込んでくる鬼を強制的に引きずり出すと同時に、噴き上がる岩石の嵐で広範囲に打撃を与える、荘厳な広域技である。

 

【上方修正】

全身の下半身リフティング腕力と大地破砕技術が極限まで上昇する。武器が地を蹴り躍動的に突き上がる際、単なる破片ではなく巨大な岩盤地層そのものが丸ごとひっくり返って噴出し、下段から奇襲を仕掛けようとした鬼たちの身体を強制的に虚空へと浮かび上がらせる。噴き上がる岩石の嵐による鈍重な打撃力で、広範囲の敵の身体を雑巾のようにボロボロに破壊し尽くす。

 

第11ノ型:岩星落下(がんせいらっか)

 

【内容】

使用者が跳躍力を極限まで引き上げ、空高く飛び上がった後、鎖を絡めて二つの武器を一つにまとめ、地上へ向かって巨大な流星のように投擲する技術。地面に激突する瞬間、広範囲に爆発的衝撃波が発生し、半径内の鬼たちを形もなく押し潰す。

 

【上方修正】

空中にて全身の落下エネルギーを鎖の塊へ完全に同期させる投擲技術である。斧と鉄球が一つにまとまって地上へ叩き込まれる瞬間の物理的質量圧迫が極大化され、激突地点半径数メートル内の地盤を丸ごと陥没させ、その範囲内に布陣した鬼たちを上下半身の区別なく完全に平坦に押し潰し、圧着粉砕する。

 

第12ノ型 最終奥義:天地開闢・阿修羅乱舞粉砕(てんちかいびゃく・あしゅららんぶふんさい)

 

【内容】

鎖に繋がれた斧と鉄球のリーチを限界まで伸ばし、前方のあらゆる空間を迅速かつ残酷に乱打する「岩の呼吸」究極の超広域最終奥義。

 

【多数打撃および乱舞演出】

「透き通る世界」で敵の群れ全体の動線を把握した悲鳴嶼行冥が、阿修羅のように数多の腕を持つかのような速度で、斧と鉄球を四方へ狂ったように放ち続ける。無惨の無数の触手攻撃や、数百体の鬼の大軍全体を正面から完璧に力で押し伏せ、投擲・回収・斬撃・振り下ろしが、目に見えぬ流麗な速度の狂暴な連撃として繋がる。

 

【超広域粉砕効果】

乱舞が重なるほど鎖が紡ぐ遠心力と破壊力が幾何級数的に爆増し、技が終わる瞬間、前方半径数百メートルの地形そのものが完全に陥没する。メインターゲットのみならず、戦場に存在するすべての鬼の肉体と骨を多発的に一斉打撃し、文字通り無慈悲に押し潰して挽き潰す、「岩の呼吸」の中で最も攻撃的かつ圧倒的なスケールの戦場抹殺技である。

 

【上方修正:人間腕力と武器制御の頂点】

限界まで伸ばした鎖のすべてのリーチを完璧に掌握する、人間を超越した腕力の極致。目に見えぬ超高速で全方位に放たれる鉄球と斧の乱舞は、「日の呼吸」のように鬼を絶滅させるには至らないが、上弦クラスの鬼でさえいかなる血鬼術も展開させぬよう力で完璧に圧殺し、鬼の身体が再生の信号を脳へ伝達する間もなく、全身の骨と肉を数千回と連続して圧着し粉砕することで、瞬時に「肉塊」へと変えてしまう絶対的な超広域物理粉砕を達成する。乱舞の余波で前方数百メートルの戦場地形そのものを巨大に陥没させてしまう、「岩の呼吸」最強の究極奥義である。

 

 

 

7. 風の呼吸

 

【呼吸音】:シイアアアア

 

【特徴】

雷の呼吸に匹敵する超高速のスピードと軽快な歩法、そして身体の柔軟性を極限まで要求する激しい突撃型呼吸。一度の動作に腕と全身の持久力を爆発的に注ぎ込むスタイルであり、剣撃は単なる斬撃を超え、「敵を粉砕する残酷な乱切り」に近い。大半の技術が鋭い斬撃を伴う超広域技である。

 

第1ノ型:塵旋風・削ぎ(じんせんぷう・そぎ)

 

【内容】

地面を抉り取る勢いで超高速突撃し、風の渦を作り出して凄まじい衝撃波を放つ技術。強力な大地破壊力と剣風を利用し、敵を直接斬る前の連携のための視界遮断や陣形崩壊用として主に用いられる。

 

【上方修正】

刀身を斜めに傾けて突進する際、大気を切り裂く真空吸引力が極限まで向上する。超高速直線突撃と同時に発生した強力な旋風剣風が、地盤の土や破片を恐ろしい勢いで吸い込み巨大な障壁を形成するため、敵の鬼たちの視界を完璧に遮り、鋭い剣圧衝撃波で敵の前方ガードを強制的に解除してしまう。

 

第2ノ型:爪々・科戸風(そうそう・しなかぜ)

 

【内容】

縦方向に巨大な獣の爪痕のような4つの鋭い真空斬撃を連続で繰り出し、敵の肉体を彫刻(切り刻む)する技術。

 

【上方修正】

手首のスナップを4回連続で弾く連撃の速度が音速に準ずるまでに向上する。不可視の加重なる圧力を持つ縦軸の真空斬撃4つが時差なく同時に敵の肉体に炸裂するため、上弦クラスの鬼の硬い生体甲殻や触手防御膜でさえも、巨大な獣に引き裂かれるかのように四方へ無残に切り刻まれて崩れ落ちる。

 

第3ノ型:晴嵐風樹(せいらんふうじゅ)

 

【内容】

自身を中心に前方に巨大な曲線の剣風斬撃を振り放ち、多数の鬼を一度に押し返す技術。

 

【上方修正】

脊椎と骨盤の弾力を利用し、剣を水平に振り払う横斬りの刀身制御力が向上する。刀身から射出される曲線状の真空刃の密度が大幅に上昇し、正面へ押し寄せる鬼の群れを単に斬るだけでなく、重厚で加工された風圧(圧力)によって数十メートル先へと無残に突き飛ばし、陣形を完全に瓦解させる。

 

第4ノ型:昇上砂塵嵐(しょうじょうさじんらん)

 

【内容】

地面を強く打ち据え、加重なる斬撃の渦を巻き起こす広域技。その無数の刃の流れは、戦場を覆い尽くす砂嵐を彷彿とさせる。

 

【上方修正】

地面を叩きつける瞬間、下半身と上半身の腕力を刃先へ垂直に注ぎ込む重撃技量が極大化される。剣先が大地に激突し、地上へ噴き上がる無数の斜線型真空剣風の密度が数倍に爆増し、自身を包み込んで回転する砂嵐のような刃の帳幕が、四方から飛来するあらゆる遠距離血鬼術を物理的に容赦なく粉砕し、弾き飛ばす。

 

第5ノ型:木枯らしおろし(こがらしおろし)

 

【内容】

地上あるいは空中から側面へ剣を力強く振り抜き、広範囲の真空の突風を地上へ向かって激しく打ち下ろす技術。

 

【上方修正】

側面へ刀身を捻って押し下ろす、全身の体重移動の効率性が向上する。虚空から地上へ向けて垂直斜めに噴き出す、加重なる質量の真空刃の波が大地を丸ごと押し潰すため、下段に布陣した多数の鬼たちを一合で地面に圧着させ、四肢を切断してしまう恐るべき壊滅力を発揮する。

 

第6ノ型:黒風烟嵐(こくふうえんらん)

 

【内容】

猛烈な旋風のような剣圧を、身体を捻って剣身に最大限に巻き付けたまま、斜め上に向かって勢いよく放つ荒々しい横斬り技術。

 

【上方修正】

全身の筋肉を極端に捻り、解き放つ回転弾性力が向上する。刀身に巻き付いた重厚な剣圧が斜め上へ射出される際、雄大な真空螺旋の旋風を形成し、上空から奇襲してくる敵の鬼の強力な空中血鬼術や身体変形攻撃を、逆に力で巻き上げて粉々に砕き散らす。

 

第7ノ型:勁風・天狗風(けいふう・てんぐかぜ)

 

【内容】

空中へ高く跳躍した後、体を柔軟に回転させながら、四方へ天狗の羽団扇(うちわ)のような旋風形状の無差別斬撃を放つ技術。

 

【上方修正】

虚空にて身体の中心軸を崩すことなく、計算され尽くしたかのように素早く数十回ひねる柔軟性が極限まで補完される。四方へ無差別に射出される球形の旋風真空斬撃が空中から全方位へ広がり、虚空で自身を包囲しようとしていた鬼たちの死角を逆手に取って引き裂き、完璧な空中掌握力を提供する。

 

第8ノ型:初烈風斬(しょれっぷうざん)

 

【内容】

敵陣に向かって迅速に駆け込み、対象をすれ違いざまに掠める超光速の刹那に、刀身を大きく二度交差させて斬りつけ、致命傷を負わせる技術。

 

【上方修正】

突撃する歩法の速度と、剣を二度交差させる抜刀スピードが「雷の呼吸」の神速に匹敵するまでに向上する。敵の鬼が剣の軌跡を認知するよりも前に体を貫くようにすれ違いざまに、胸部と首に「X」字型の深く致命的な真空切断傷を刻み込み、敵の防御態勢そのものを完璧に無力化させる。

 

第9ノ型:韋駄天颱風(いだてんたいふう)

 

【内容】

空中へ高く飛び上がり、巨大な斬撃を連続で加える技術。戦場を飲み込む台風を連想させる圧倒的な剣風で、広範囲の敵を同時多発的に撃滅する。

 

【上方修正】

跳躍時に大地を蹴る脚力と、虚空にて連続で剣を乱射する両腕の持久力が限界を突破する。空中から下降し、全方位へ撒き散らす巨大な螺旋状の真空剣風の半径が数十メートルに拡張され、広範囲の陣形に布陣した数多の鬼の大軍の身体を一瞬で飲み込み、無残に撃滅する台風のような威力を発揮する。

 

第10ノ型:神風斬乱・裂空破(しんぷうざんらん・れっくうは)

 

【内容】

第9ノ型「韋駄天颱風」の跳躍力を受け継ぎ、着地直前に全身の柔軟性を利用して空中にて身体を狂おしいほどにねじりながら、四方へ不可視の真空の刃を撒き散らす超広域乱切り技術。

 

【演出】

実弥が目に見えぬ速度で剣を乱射すれば、彼の腕と剣先から噴き出した数百もの真空斬撃が大気を切り裂く。敵の視界には、まるで全方位から刃のような透明な風が嵐のように吹き荒れ、空間そのものを切り刻んでいるかのような圧倒的な錯覚を抱かせる。押し寄せる鬼たちの肉体と触手を数千断片へと多発的に粉砕する凶暴な広域技である。

 

【上方修正】

着地直前の短い刹那に身体をねじりながら剣を乱射する瞬間スピードが極限まで補完される。大気を容赦なく切り裂きながら射出される数百の不可視の真空刃が完璧な幾何学的網目を形成し、全方位空間に布陣した無惨の無数の触手や鬼の大軍の肉体を瞬時に物理的に数千断片へと三次元的に切り刻み、雑巾のようにボロボロに破壊し尽くす。

 

第11ノ型:風浪雹撃・大災害(ふうろうはくげき・だいさいがい)

 

【内容】

両手の握力と腕の筋肉の限界を試すがごとく、大地を踏みしめて正面へと嵐のように前進し、無差別連撃を浴びせる最高殲滅力の横乱舞技。

 

【演出】

「雷の呼吸」に匹敵する軽快な歩法でジグザグに疾走し、剣を横軸へ容赦なく振り払う。腕力とスピードが頂点に達し、まるで巨大な津波のような大災害級の暴風障壁が、正面の敵を丸ごと押し伏せて挽き潰すかのような壮観を演出する。この剣圧の余波だけで、前方数十メートル以内の鬼の大軍が形を維持できず、粉々に砕けて吹き飛ぶ。

 

【上方修正】

ジグザグに殺到する歩法の補助軸と、横に振り払う両手の握力が完璧に同期し、体力消費を最小限に抑える。腕力の頂点で加えられる横乱舞が前方の大気を圧着して巨大な真空の波の障壁を形成するため、正面に立ち並ぶ上弦の防御壁や無数の鬼の大軍を、純粋な武人の破壊力と超高密度剣圧で丸ごと押し流し、粉々に砕いて挽き潰す。

 

第12ノ型 最終奥義:悪鬼滅殺・暴風大韋駄天(あっきめっさつ・ぼうふうだいいだてん)

 

【内容】

「風の呼吸」が持つ凶暴さ、狂気、そして乱切りの極意をたった一合に圧縮し、戦場を抹殺する「風の呼吸」究極の最終奥義。

 

【演出】

実弥が全身から血を流しながらも、ひたすら悪鬼を滅するという狂気じみた闘志で呼吸を爆発させる。全身の弾力を利用して地面を蹴り出す速度はすでに人間の限界を遥かに超越しており、メインターゲットを含む戦場のすべての鬼たちを死角なく瞬時に貫く。視覚的には数十匹の不可視の風の龍が絡み合い、戦場全体を蹂躙し、完全に引き裂くかのような破滅的な演出が起こる。ターゲットとなった敵の首を乱切して打ち砕くと同時に、四方に残された無数の乱気流が周囲の鬼たちの形さえも完璧に削り取り、塵に変えてしまう。実弥というキャラクターの魂を体現する破壊的な奥義である。

 

【上方修正:人間狂気と弾性の頂点】

全身のあらゆる関節と筋肉の限界を遥かに度外視した上で放出される、人間を超越した狂暴な技量。地面を破壊しながら貫通していく暴風突撃の速度は、「日の呼吸」のように鬼を絶滅させるには至らないが、メインターゲットを含む周囲の鬼たちが傷を認識して細胞を再生し始めるよりも先に、戦場へ四方数十もの超高速真空乱気流を形成する。これにより敵の肉片と骨格を分子単位に近いくらい無慈悲に切り刻み、えぐり出すことで、瞬時に形も残さず粉砕してしまう。実弥の凄まじい闘志と、圧倒的な風圧剣圧の極意が結合し、戦場空間そのものを完全にえぐり取って抹殺してしまう、「風の呼吸」最強の究極奥義である。

 

 

 

8. 雷の呼吸

 

【呼吸音】:シィィィィ

 

【特徴】

身体のすべての力を脚に集中させ、神速の移動と抜刀術を繰り出す呼吸。第1ノ型「霹靂一閃」がすべての技術の根源であり頂点であり、残りの技術は、この一筋の光のような神速の軌道を多彩に補助するか、あるいは真菰(まこも)の柔軟性と敏捷性を結合させた変則的な技術である。

 

第1ノ型:霹靂一閃(へきれきいっせん)

 

【内容】

雷の呼吸の本質であり、すべてである技術。神速の速度で突撃し、すれ違う刹那に敵の頸を斬り落とす抜刀術。

 

【連続技】

 

六連(ろくれん): 霹靂一閃を6連続で放つ技術。攻撃時には落雷のような轟音が鳴り響く。

 

八連(はちれん): 6連続よりも強力な、霹靂一閃の8連続技術。多方向から飛来する攻撃を防御する。

 

【強化版:神速(しんそく)】

第1ノ型の超高速突撃をさらに強化した攻撃。その代償として脚部に過度な負荷がかかるため、使い手のレベルに応じて1〜4回までしか使用できない。

 

【上方修正】

アキレス腱と太腿の筋肉の瞬間爆発力を極限まで引き上げ、跳躍した瞬間に大気が裂けるほどの破裂音を鳴らす。敵の鬼が眼球を動かす演算速度よりも速く一直線上に戦場を貫通するため、敵が再生細胞を活性化させるよりも前に、抜刀の純粋な物理的速度のみで頸を鮮やかに切り落とす。

 

第2ノ型:稲魂(とうこん)

 

【内容】

一呼吸の間に稲妻が閃くような残像を残しながら、自身を中心に瞬時に5連続の高速斬撃を半円状に浴びせる技術。

 

【上方修正】

手首のスナップを連続で弾く連撃速度が向上する。一度の抜刀動作の中で軌道を5回微細に折り曲げる神速の連続斬りが時差なく射出されるため、前方半円内に布陣した敵の鬼たちの四肢と身体を刹那の瞬間に無残に斬り伏せる。

 

第3ノ型:聚蚊成雷(しゅうぶんせいらい)

 

【内容】

回転歩法を利用して敵の周囲を残像のように回り、四方から中心に向かって波状の稲妻の軌跡を描きながら叩き込む回転連撃。

 

【上方修正】

地面を軽く軽快に踏みしめて回転する「残足(小刻みな)歩法」の敏捷性が極限まで補完される。中心に閉じ込められた敵の鬼の視覚と感覚には、四方に数十もの分身が同時に存在しているかのような錯視を与え、四方から中心軸に向かって叩き込まれる神速の回転斬撃が、敵の防御態勢を瞬時に切り刻んで崩壊させる。

 

第4ノ型:遠雷(えんらい)

 

【内容】

遠くで鳴る雷のように、非常に遠い距離から神速の気勢で直線突撃し、広範囲の斬撃を放つ遠距離突撃技。

 

【上方修正】

加速度をつける直線疾走の推進技量が限界を突破する。敵の鬼が遥か遠い距離だと油断している死角から、たった一呼吸で距離をゼロ(0)に縮めて食い込み、刀身全体に込められた爆発的な突進運動エネルギーを正面斬撃へと変換し、敵の上半身を大きく裂き割る。

 

第5ノ型:熱界雷(ねつかいらい)

 

【内容】

上へと突き上がる雷の性質を利用し、下から上へと刃を力強く振り上げ、敵の身体と大気を稲妻の形状で切り裂く高温の斬撃。

 

【上方修正】

下半身を地面に堅固に固定し、脊椎の捻りを上方視線で爆発させる、切り上げの技量が向上する。日輪刀が切り裂く凄まじい大気摩擦力のおかげで、剣線の軌跡が極めて鋭利になり、上から押し潰そうとする敵の鬼の身体変形武器や触手を逆に見事に垂直に切り裂き、中心を突き上げる。

 

第6ノ型:電轟雷轟(でんごうらいごう)

 

【内容】

自身を中心に四方へ無数に絡み合い入り乱れる稲妻状の刃を撒き散らし、迫りくるすべての血鬼術と鬼たちを切り刻む強力な防御型広域技。

 

【上方修正】

その場で剣を振り回し、防御剣幕を形成する握力と上半身の回転速度が極大化される。四方に無数に絡み合いながら紡ぎ出される稲妻状の超高速乱撃が、一つの強固な物理的球形障壁を形成するため、全方位から容赦なく襲い来る触手乱射や投擲型血鬼術を一筋も残さず、すべて容赦なく打ち払い、粉砕する。

 

第7ノ型:水雷流転・雷鳴(すいらいるてん・らいめい)

 

【内容】

かつて「水の呼吸(ねじれ渦)」を学んでいた真菰(まこも)が、雷の呼吸に合わせて下半身の力で歩法を柔軟に改造した変則補助技。

 

【演出】

第1ノ型の爆発的な推進力を急制動し、流れるように曲線を描いて折り曲げていく。四方へ雷の残像が優雅に渦巻き、鬼たちの視界を完全に撹乱する。彼らが防御態勢を取る前に広域へ剣圧を流し、陣形を崩す最高の侵入技である。

 

【上方修正】

爆発的な突進状態から、脚関節に負担をかけることなく急制動し、軌道を柔軟に折り曲げる下半身制御力が極限まで向上する。直線でしか来ないと思っていた敵の鬼たちの予測をあざ笑うかのように、戦場を優雅な螺旋状の神速で巻き込みながら駆け抜け、視界を完璧に麻痺させる。さらに横軸で剣圧を射出し、敵の守備陣形を完全に瓦解させる。

 

第8ノ型:神雷の網・天網(しんらいのあみ・てんもう)

 

【内容】

軽量な体躯を持つ真菰(まこも)が、空中跳躍能力を極大化させ、地上に向けて乱射する超高速広域技。

 

【演出】

空高く跳ね上がった後、地上に向かって目に見えぬ速度で下方への「霹靂一閃」を連続連打する。数十条の稲妻の刃が地上へ降り注ぎ、網のように鬼の大軍の逃げ道を完璧に封鎖し、肉体を切り刻む。

 

【上方修正】

空中へと跳ね上がる脚力と、虚空にて体重を乗せて下方へ「霹靂一閃」を乱射する速度が向上する。地上に向けて斜めに落下しながら浴びせる超高速数十発の下方神速連撃が、幾何学的で緻密な網目を形成するため、地上に布陣した鬼の大軍が回避行動をとる隙間を与えず、四肢を容赦なく切断して孤立させる。

 

第9ノ型:雷火一路(らいかいちろ)

 

【内容】

第1ノ型「霹靂一閃」の破壊力を直線上に限定せず、多数の敵をターゲットにして飛び石を渡るかのように連鎖的に切り込んでいく、対多数殲滅型初式。

 

【演出】

ただ一度の跳躍で最初の鬼を斬り伏せた後、その反動と弾力をそのまま脚に乗せ、次の鬼へと瞬時に弾き飛ばされるように突進する。戦場にジグザグで巨大な稲妻がひと筋の道(一路)を作るかのように、瞬きする間に数十匹の首が同時多発的に落ちる壮観を演出する。

 

【上方修正】

最初の敵を斬り伏せる際に発生する物理的衝撃と反動を、そのまま次の敵に向けた脚力推進力へと100%吸収・置換する有機的な歩法技量が向上する。切り返す転換点において速度損失が一切なく、戦場にジグザグと稲妻が走る刹那の瞬間に、数十匹の鬼たちの首を連鎖的に斬首する恐るべき高速殲滅効率を発揮する。

 

第10ノ型:鳴動排陣(めいどうはいじん)

 

【内容】

第11ノ型(最終奥義)に到達する前段階として、全身の細胞と全身の筋肉の弾力を限界まで絞り出し、単発的な抜刀剣圧を極大化する広域衝撃技。

 

【演出】

日輪刀を納刀した状態から大地を砕かんばかりに踏みしめ、刀を抜く瞬間、『イィィィィィィィィ─!』という高周波の雷鳴とともに、前方半径数十メートルへと凄まじい真空の衝撃波が扇形に爆発する。前方に布陣した鬼たちの鼓膜を破り、肉体を遥か彼方まで吹き飛ばすことで、完璧な一対一の打撃を加えるための舞台を掃除する準備初式である。

 

【上方修正】

納刀状態から抜刀する際、全身の筋肉の捻りによる弾性を刀身の先端に凝縮し、解き放つ物理的剣圧の射出力が極大化される。刀を抜く瞬間に大気が急激に膨張して発生する高周波真空衝撃波の物理的威力が飛躍的に上昇し、正面に立ち並ぶ数多の鬼たちや触手、血鬼術の障壁を物理的な斥力(せきりょく)で一時に吹き飛ばし、最終一撃のための活路をきれいに清掃する。

 

第11ノ型:神雷萬雷・電迅爆滅(しんらいばんらい・でんじんばくめつ)

 

【内容】

最終奥義である第12ノ型「火雷神(からいしん)」が、ただ一つの対象を一瞬で斬首する一点突破の極意であるならば、第11ノ型は前方のあらゆる空間に存在する鬼軍団を雷の斬撃で踏みにじる超広域侵入技である。

 

【演出】

鞘を握ったまま姿勢を低くし、「雷の呼吸」を極限まで引き上げ、刀身全体に赤い「赫刀(かくとう)」を開花させる。その瞬間、地面が轟音とともに爆発するかのように弾き出し、目に見えぬ神速で前方数十メートルをジグザグに交差疾走する。視覚的には、数百、数千条の赤い電青色の落雷(萬雷)が戦場全体に無差別に降り注ぐかのような、圧倒的で鳥肌が立つようなエフェクトを醸し出す。透き通る世界で捕捉した鬼の大軍の守備陣形と血鬼術を、赫刀の超高熱雷剣風でたった一合で粉砕し、気化させてしまい、最終的な首魁に到達できる完璧な一直線の道を切り開く、爆発的な破壊力を持つ攻撃初式である。

 

【上方修正】

前方数十メートルの空間を超高速で格子状に交差疾走する脚力と身体制御力が、人間を超越した領域へと向上する。ジグザグにすれ違うたびに射出される数千条の不可視の超高速斬撃が、前方の守備陣形全体を物理的に切り刻み、赫刀が醸し出す凄まじい超高熱剣風が襲い来る血鬼術の軌跡を押し潰して引き裂き、最終ボスに届く完璧な弾道的な活路を強制的に開拓する。

 

第12ノ型 最終奥義:火雷神(からいしん)

 

【内容】

裏切り者・獪岳により慈悟郎師範が切腹するという悲劇が起こった後、真菰の迅速な対処により辛うじて命を繋ぎ止めた師範を目の当たりにし、鳴柱・真菰と我妻善逸が「裏切り者を処断し、師範の復讐を完遂する」という一念で共同開発した、「雷の呼吸」究極の最終奥義。

 

【視覚的演出(黄金の龍の乱舞)】

善逸が怒りを脚に集中させて抜刀する瞬間、既存の「雷の呼吸」を遥かに超越した神話的な「神速」に到達する。あまりの速度により大気との摩擦で黄金の稲妻がまるで燃え盛る炎のような紅い火花を纏う。その際、剣風と気迫が作り出す姿は、「炎を纏って揺らめく、巨大で優雅な黄金の東洋の龍」の形状として視覚化され、戦場を覆い尽くす。数多の黄金の龍が周辺の敵を多発的に容赦なく貫き、突き刺す、格調高く圧倒的な一撃必殺の大奥義である。

 

【上方修正:人間スピードと抜刀の絶対的頂点】

「雷の呼吸」が到達しうる極限の超神速突撃力と、一撃必殺の強烈な抜刀技量。地面を蹴って戦場をリフティング貫通する突撃速度が、人間の身体演算の限界を突き抜け、ターゲットとなった敵の鬼が自身が斬られたという自覚すら持たず、脳が神経信号を再生細胞に伝えるよりも前に、メインボスの頸を物理的に遥か超越して斬首する。抜刀の瞬間、刃と大気が摩擦して射出される数多の黄金の真空剣風の龍が、周辺の鬼たちの守備障壁や肉体まで一瞬にして貫通し、無残に破砕してしまう。「雷の呼吸」最強にして最速の究極最終奥義である。

 




───

【あとがき】

今回の設定集第6編をもって、「始まりの呼吸」に関する設定を一旦締めくくらせていただきます。続く第7・8編では、これらの呼吸から派生した「派生呼吸」に関する設定と内容を綴っていく予定です。本編のプロローグも引き続き執筆を続けております。

ただ、設定はまだすべて出し切ったわけではありません。もどかしく思われるかもしれませんが、お伝えすべき設定が山ほどありまして……。読者の皆様の忍耐を強いる形となってしまい、大変申し訳なく思っております。しかし、それにもかかわらず、このような設定資料にまで目を通してくださる皆様への感謝の気持ちは、何一つ変わりません。常に感謝の念を抱きながら精進してまいります。この文章を読んでくださった読者の皆様が、常に幸せで、健康でいられることを心より願っております。

最後に……作者の……もう一言だけ言わせてください。
す、す、す……好きです……。ただ、大好きです。
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