009-7の娘の美由紀は機嫌が悪かった。スマホを見ながら「まただ」 昼休みの女子大のカフェテリア。スマホの画面にはニュース記事。 『○○大学学園祭に003、009-7来校』 『来場者数過去最高』 『伝説の学園祭』 さらに、SNS『003様綺麗すぎた』 『009-7様が近くを通った』 『人生変わった』 『甥っ子君うらやましい』 美由紀「また従兄弟」 むすっ。「また楽しそう。なんなのよ。」 完全に拗ねていた。
周囲の学生たちが近付いてきた。 「ねえ」 「ん?」 「聞きたいことあるんだけど」 嫌な予感がした。 「009-7さんの娘さんよね?」 終わった。美由紀は悟った。 「そうだけど?」 大歓声が上がった。 「やっぱり!」 「本物だ!」 「すごい!」 そして、質問が来た。 「あの大学のこの前の学園祭!」 「うん」 「003さん来たんでしょ!?」 「来たよ」 「009-7さんも!?」 「来た」 「ずるい!!」 なぜか怒られた。 「知らないわよ」 「うちにも呼んで!」 「そうだ!」 「お願い!」 女子大生の圧力は怖い。娘はため息をついた。 「分かった」 スマホを取り出した。 「え?まさか」 「本当に?」 全員が見守った。発信。数秒後に『もしもし?』 009-7だった。 「お父さん」 『どうした?』 「お願いがある」 『珍しいね』 「学園祭」 『うん』 「来て」 沈黙。 『いいよ』 即答だった。 「え?」 美由紀のほうが驚いた。 『フランソワーズもいるし』 横から『行くわよ』 003。女子大生たち硬直。 『楽しそうだし、お嬢様大学って興味あるわ』 話が早すぎた。
電話の向こうで 『何の話だ?』 別の声がした。002だった。嫌な予感がした。 『学園祭?』 『そうよ』 『女子大?』 『そう』 そして『俺も行く!』 美由紀「え?」 003『やめなさい』 002『なんでだよ!』 009-7『絶対その顔してたと思った』 002『女子大だぞ!?』 全く隠していなかった。電話の向こうで騒ぎになった。 『なら俺も行く』と009。 『お前一人だと問題になるから』 004『監視役が必要だな』 『誰のだ』 『お前のだ』 即答だった。結局、003、009-7、002、004、009の来校が決定。美由紀「なんか増えた」 女子大生たち「きゃああああああ!!」カフェテリアが揺れた。
学園祭当日、女子大史上最大の来場者数。大学側「なんでこうなった」 警備責任者「知りませんよ」 そして来た。003歓声、009-7歓声。ここまでは予想通りだった。しかし、009「きゃああああ!」 歓声。004「きゃああああ!」 さらに歓声。002「きゃああああああ!!」 一番大きかった。002「俺人気あるな!」009「嬉しそうだな」 「当たり前だ!」 隠す気がなかった。
美由紀は呆然としていた。 「なんなのよ」 003が近付いてきた。 「ありがとう」 「え?」 「呼んでくれて」 優しい笑顔。美由紀は少し照れた。009-7も笑った。 「楽しいわね」 「うん!」その日の学園祭は大成功。
帰り道で002が「来年も呼ばれないかな」 本気で言っていた。004は黙って頭を叩いた。平和な日々だった。最近、世界征服を企む組織がおとなしいのが怪しかった。