この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。
大人気サイバーパンクニンジャ小説「ニンジャスレイヤー」とも実際無関係。私は偶然ここへ来て、投稿しています。
文体とか、あーもうめちゃくちゃだよ……(悲嘆)

それらを踏まえた上で読み進めて、どうぞ(迫真)

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◆猥褻は◆昏睡前後! ニンジャと化した先輩!◆一切ない◆

 降り止まぬ重金属酸性雨が、神経質なまでに舗装されたアスファルト歩道を濡らす。雨に怯えたバイオネズミがたまらず配管へと逃げていく。日照権など存在しない、人のカルマの終着点。ここは、近代都市ネオシモキタ。

 雑多に過ぎる都市の中心。最も人の集まる場所。周囲には、「あずま寿し」「ダイナモ感覚」「生地がしっとりとしていて、それでいてベタつかない」などと書かれたネオン看板が暗黒の都市を照らす。過剰なネオン光の下、魚群めいた人ごみの中に、二人の男の姿があった。

 男の一人が斜めに指を差す。「ここ!」人差し指の先には、カチグミ・マンションの一室があった。「ハエー……スゴイ……」片方の男は口をあんぐりと開けて呆けたように声を発した。ネオシモキタの中心のマンションといえば、カチグミの中のカチグミにしか住む事を許されない天上の地だ。呆けている男、トオノには一生縁のない場所だ。

 トオノの隣にいる男、タドコロは親がメガコーポの重役であるため、生まれた時からのカチグミであり、ジョックである。そんな彼とは違い、トオノはごく平凡な家庭に生まれた、ごく平凡な男だ。そんな彼がどういう訳かタドコロの目に留まり、どういう訳か自宅に招待されている。先輩に作り笑顔を向けていたら、気づけばこうなっていたのだ。

「入って、どうぞ」「オジャマシマス……」タドコロに案内されるまま、トオノは彼の家の戸をくぐった。ドアのセキュリティも万全だ。トオノはまたに唖然となって周囲を見渡した。「いいよ、上がって」タドコロの温かみのある言葉。「アッハイ」トオノは急いで靴を脱ぎ、意識を改めた。「ホントに大きいデスネー」ジョックへの気配りも忘れない。

 やがて二人は豪奢なリビングへと移動し、ソファに腰を下ろした。トオノはタドコロが座ったのを見てから着座した。このように神経を使わねば、ジョックと付き合う事はできないのだ。

「今日ホント疲れましたよぉ……」トオノが情けない風に言う。「ネー、今日練習キツかったネー」「ハイ」「大会近いからね、しょうがないね」タドコロはいつも通りだ。ミスはしていない。トオノはこれまでの自分を賞賛した。

「今日タイムはどう? 伸びた? 伸びない?」タドコロが何気なく言う。「エート……」トオノは言葉に詰まった。最近、水泳のタイムに伸び悩んでいるタドコロの前で真実を言う事はできない。タドコロは苦笑いをするトオノを見て言った。「緊張すると力出ないからね。ベストを出せるように、やった方がいいよね」「ハイ」トオノは忠犬めいて頷く。

 暫しの談話の後、タドコロが切り出した。「まずうちさぁ、ハイテク日焼けマシーンあんだけど……焼いてかない」唐突で不自然な誘いだ。しかし、断る選択肢はトオノにはない。「アー、いいデスネー」「ウン」タドコロの目が怪しく光る。

 広い家内を歩き、日焼けマシーンの前まで来ると、二人はお互いに服を脱ぎ、ビキニ一枚のほとんど裸めいた格好となった。日本に存在する、裸の付き合いだ。無論、トオノに拒否権はない。断れば、ムラハチ(社会的な集団リンチの事)が待っているからだ。

 日焼けマシーンは天井から部屋全体に効果を及ぼすタイプで、二人は敷かれたマットに横になった。備え付けのスピーカーからは「ミーン! ミーン!」と奥ゆかしい蝉の鳴き声が聞こえる。「暑いですね」トオノが感想を述べる。「暑いネー」タドコロは満足げだ。

 しばらく仰向けになった二人だったが、またもタドコロが切り出す。「オイル塗ろっか?」最新式の日焼けマシーンにオイルは必要ないはずだが、「アー、ありがとうございます……」トオノは疑問に思いつつもタドコロの提案に乗った。この場合、下手に逆らわずにいた方がいいのだ。

 タドコロは慣れた手つきでオイルを取り出し、トオノの身体に縫っていく。胸から腹、腹から足へ、そして股間。苦笑いするトオノ。対するタドコロの笑みにはジョック特有の肉食獣めいた傲慢さがある。「カタクナッテンゼ?」「そんな事ないですよ……」「タマッテンナー・オイ」トオノの体を弄ぶタドコロ。その反応を楽しんでいるのだ。タドコロの目に、再び怪しい光が宿る。

 ひとしきりトオノの体を弄んでから、今度はトオノがタドコロにオイルを塗る番となった。トオノは腹の中で燻る猜疑心を押し殺し、勤めてヘイキンテキを保ってタドコロの体にオイルを塗っていった。

 互いにオイルを塗った後、しばらく二人は無言で日焼けマシーンを堪能した。この静寂こそが、今のトオノには必要であった。シツレイをしてはならぬ。トオノのニューロンは、実際限界だった。

 そんな彼に、タドコロの「喉渇かない? 何か飲み物持ってこようか?」という誘いは魅力的であった。「アッハイ……」呆けたようにトオノ。一人になり、今一度ヘイキンテキを取り戻さねば、どんなシツレイをしてしまうか分からない。トオノは一も二もなく頷いた。

 キッチンに行き、二人分のチャを用意するタドコロ。どれもこれも、トオノがこれまで口にした事もないほど高級なチャだ。コップにチャを注ぐ。そしてタドコロは、おお……ナムアミダブツ! 片方のチャにだけ怪しげな粉末を入れたではないか!

「おまたせ。アイスティーしかなかったけどいいかな?」コップの乗ったお盆を持ち、タドコロは日焼けマシーン部屋へと戻ってきた。そして、何食わぬ顔で薬の入ったチャを差し出す。「ありがとうございます」トオノは一時間前の笑顔で応えた。「いただきまーす」礼儀に則り、受け取ったチャを一気に飲む。

 トオノはタドコロのいない間に、心を決めていた。これまでのタドコロの行動には、怪しい点が多すぎたのだ。ソレが分からぬトオノではない。だからこそ、これからもジョックの腰ぎんちゃくでいる為にも、トオノは全てを了承したのだ。だからこそ、次の瞬間に訪れた体の異変も、予測済みであった。

 トオノの視界が歪む。平衡感覚を失い、立ち上がろうとしたが体が言う事を聞かない。タドコロは邪悪な笑みを浮かべた。そこで、トオノの意識は途絶えた。

 

 

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 暗い室内。小さな電灯が妖しく照らすソファの上に、トオノは寝かされていた。トオノの意識はない。そんな彼に、そろりと近づく影あり。それはタドコロである。しかし、その肌は銀色のタイトなニンジャ装束に覆われ、目元をゴーグル型メンポで隠している。

 そう、タドコロはニンジャだったのだ。今日、こうして哀れな生贄を召還し、貪り食う。タドコロの強く特殊な感情が昂ぶる。タドコロがトオノの肌に触れようとした、その時である!

「Wasshoi!」

 掛け声と共に壁が破壊される! そこに現れたのは、赤黒のニンジャ!「ドーモ、インムスレイヤーです」インムスレイヤーは先制してオジギした。対するタドコロは一つため息を吐き、言った。「ドーモ、インムスレイヤー=サン、メタルビーストです。お前が来る事は分かってたんだよなぁ」

 両者はカラテを構えた。「俺の古代サイクロップスカラテ、見とけよ見とけよー!」そして激突!

「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」

 「イヤーッ!」「グワーッ! サヨナラ!」メタルビーストは爆発四散! インガオホー!

 走り去るインムスレイヤー。だが、戦いはまだ終わらない! 走れ、インムスレイヤー! 走れ!




これはひどい(小並感)


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