EX1~ペンギン~
今日から暫く俺は、旅立つ前のやり残しを済ませる事にした
世宇子の面々に今まで俺が感じていた事をぶちまけたり、俺を抜いたチーム作りの為のケミカルアイを使って作った練習メニューを(ちょっとした教科書レベル)グラサンに渡したり、照美と飯に行ったり、雷門の目金と偶然遭遇し一緒にメイドカフェに行ったりととにかく色々やって過ごしていた
練習メニューは、現在在籍している世宇子の選手全員分のデータと、今後の理想とする未来のデータを掲載し、近づける為の効率の良いトレーニングや食事迄網羅させたからな
覚えられそうな必殺技もある程度書いたし、習得のコツも書いておいたある意味世宇子専用の秘伝書とも言えるな
目金とは休日に偶々見かけたから、俺から声を掛けた
滅茶苦茶ビビられたが、髪の毛黒じゃなくて灰色だけど俺そんなに不良みたいな見た目してないと思うけどなぁ
話してる内に目金も落ち着いたので、改めて何処に行くのか聞いてみたらメイドカフェに行くらしく、俺も一緒にどうでしょう?と聞かれたから折角だし行ってみるかと思い付いて行ってみた
俺も別にサッカーと強い奴とエナドリにしか興味が無い訳じゃ無いんだからな?
メイドカフェには、待ち合わせをしていたのか秋葉名戸の奴らも居てこいつ等にも怖がられたが、目金の言葉で落ち着いていた
メイドカフェ初体験という事で、目金と秋葉名戸の奴らが俺に色々解説してくれておいて行かれる様な事は無く、彼らのオタクのノリに付いていけた
目金曰く、新規は大事に沼に沈めるのが大事らしい
好きなアニメの事を熱く語り合って、互いの解釈がぶつかった時は納得するまで議論を重ね、最後にはそれも良いよねと握手してたな
秋葉名戸の奴に漫画を描いている奴が居て、それを見せて貰ったりとメイドカフェも楽しんだが他にも様々な世界を見せて貰ったな、面白かったから帰りにその漫画を買って帰ったしな
俺がエナドリを愛飲してる事にも、理解を示してくれてオタクって奴らは良い奴らだった
照美は理解してくれないからなー
この日は彼らから学びを得た
俺は、周りが俺に付いて来れないで諦めるのでは無く、今日の目金達みたいにするべきだったんだなって
だからこそ、この申し出は俺にとっても丁度良かった
雷門戦の後に届いたメールに従い、今日の俺は帝国学園に向かうのだった
「先ずは1回打ってみろ」
俺の言葉に佐久間は、キーパーの居ないゴールへシュートを放つ
「いやいや、違うぞ」
「何が違うんだ?」
今回俺を呼び出したのは、帝国の佐久間だ
前に見舞いに行った時にした鍛えるという約束を果たしに帝国学園に来たのだ
元々帝国戦で俺は佐久間を認めていた事もあり、佐久間の鍛えて欲しいという申し出も二つ返事で了承した
「俺は禁断の技を打てって言ってんだぜ」
「?!」
俺の言葉に佐久間は何を言っているんだコイツは?、とでも言いたそうな目を向けるが理由はある
「オイオイ、改めて説明しておくが、俺の目は動きを筋肉や汗等から未来を読む」
「それを利用して選手の未来の理想の姿を見る、正確にはゲームとかで言うステータスを見れる」
「そこから現在の数値と理想の数値を比較する」
「で例えば、シュートの威力を上げる為にシュート練習をする、練習後にもう一度現在と理想の数値を比較して、シュートの数値が上がっていればその練習は効果的って事が分かるだろ?」
「つまりは俺なら、練習の成果っつう目に見えず直ぐには分かりづらいモンが見えるんだよ」
「伸ばしたい部分のみを集中的に鍛える事が出来て、その成果が常に確認出来るんだ」
「その練習じゃ伸ばしたい所が伸びないから、違う練習をしろとか、必殺技の練度を上げる為に俺が見た理想の姿にシュートフォームを近付けていくとかな」
「今回てめえに言ってんのは後者だ」
「現在の数値は見えてる、練習も帝国のメニューで充分だ」
「なら何故?!」
「あの時見せた皇帝ペンギン1号は技としても未完成だった」
「あの技の問題点は何だ?」
佐久間が答えていく
「身体が禁断の技に耐えられず、激痛という反動が来る事だ」
「それでも使い続ければ、二度とサッカーが出来ない身体になる」
「本来皇帝ペンギン2号は、破壊力のあり過ぎる1号の負担を軽減する為に、威力を落として3人用にしてやっと試合で複数回使える様にしたんだ」
「それでも打ち手に1号よりは軽いが負担が掛かるんだ」
「だから1号は禁断の技なんだ」
「ハッ、俺が思うにこの技には可能性がある様に思えるがな」
打ち手に負担が掛かるデメリットは何も皇帝ペンギン1号だけでは無い、俺のスパークリングバスター剣だって普通にスパークリングバスターを打つより消費がデカいが飲み込めるデメリットだ
他の技だって、使い過ぎれば身体にダメージがあるのは当たり前なんだ
「この技のデメリットは充分に飲み込めるモンだぜ」
「技の威力に身体が耐えられないなら、耐えられる様に鍛えれば良い、技を使う際も完璧なフォームで打てれば無駄が無く体への負担が軽減される」
「要はこの技を使う事に慣れれば良いんだよ」
「何を言っているんだ?!、そんな事が出来るわけ無いだろ!!」
「いーや、出来るね」
「俺が見れば、最適なフォームを確認出来るし、鬼道は2号の負担を完全に克服していたみたいだぜ」
「帝国に居た頃よりも打ち慣れたって事だろう、ならてめえにも出来んだろ」
「くっ」
「腹くくれよ、強くなりてえって泣きついてきたのは、てめえだろうがよ」
佐久間は葛藤しながらも、覚悟を決めてシュート体勢に入った
「くそおおおおお、覚えてろよカオス!!、皇帝ペンギン1号!!」
放たれたシュートを俺は観察し、脳内に思い描いていく、この技の完成形と扱える様になる佐久間のステータスを
この技が打ち手にデカい負担を与えるのは、主に赤いペンギンが打ち手の足に食い付くのが原因みたいだな
確か、2号はペンギンがボールに食い付いていた事から確定だろうな、それに色が違うのも気になるな
多分、ペンギン本体のリミッターが外れているから威力が上がっているのかねぇ、2号と比べて威力が違い過ぎるし本来なら1人で打つより、3人で打つ方が単純に威力が上がる筈だ
そうはならねえって事は、ペンギンの質が違うのは明らかだな
「ぐあああああああああ」
俺が分析をしている間に、佐久間は禁断の技の反動で地べたでのたうち回っていた
「これからお前には、1日の打てる限界数まで1号を打ち続けて貰う」
反動が落ち着き座っている佐久間に、俺の私物のエナドリを渡して今後のスケジュールの説明を行う
「ぷは、カオスお前は俺に死ねって言ってるのか?」
「慣れさせる為だ、別に連続で打てとは言ってないぜ」
「俺が見るに今のお前が1日に打てる回数はギリ3回だな、勿論休憩を挟んで身体の状態を落ち着けてからな」
「それ以外の時間は、ひたすらに身体を鍛えて貰う」
「身体が技に耐えられる様になっていけば、打てる回数も増えて技の完成度もより上げられる」
「元々お前は、連携によって高い能力を発揮する選手だ、基本何の能力が優れていても邪魔にはならないし、寧ろ参加出来るシーンが増えるから無駄にはならない」
「個人での得点力を上げるなら、強力なシュート技が必須だろ」
「当たり負けのしない身体で、連携に参加しチームに貢献し、ソロでも点を取る事が出来る」
「それが俺の提案する強化プランだ」
「そうだな、1か月は俺も付き合おうか」
「さて、どうするね?」
それから佐久間は、1か月間禁断の技を打ち続けた
回数は数えちゃいないが、毎日痛みに悶え苦しんだおかげで試合で何度か使える様にはなった
限界ギリギリまで使った状態で、最後まで試合を続けられるだろう
「ハアハア、これで俺はやれるのか?」
佐久間が息を切らして訪ねてくる
「それはお前次第じゃないか?」
「とりあえずは試合で何度か使えるレベルにはなったが、ここで満足するなら止めはしないぜ」
「お前が追い付きたい相手は、お前に追いつかれたとしても止まらずに先に進み続けるとおもうがな?」
敵であった俺に頭を下げてでも、力を欲したのは自分の力の無さに悔しさを感じたからだけじゃない
鬼道だ、鬼道という嘗てのチームメイトは負けても突き進んでいく、敵であった雷門に転校してでも俺達と戦う道を選んだ
佐久間と帝国は立ち止まってしまったのだ、俺達が怪我をさせたのもあるがフットボールフロンティアが終わっても鬼道は帝国に帰らなかった、それは帝国では無く雷門を選んだという事であり帝国は、佐久間は置いて行かれた形になった
帝国イレブンは鬼道の選択を祝福したが、心の奥底では鬼道に対して複雑な気持ちを抱いている
自分達の為に仇を討ちに転校までした鬼道の覚悟を嬉しくは思ったのだろうが、時間が経って来ると冷静になり鬼道は帝国を捨てたという事実を思い知る
その事実から目を反らしたいから帝国イレブンは、鬼道は本当は雷門の方が向いていると思い込むようにして諦めた、実際帝国は鬼道に依存したチームだったからな
心臓の抜けた身体は動かない、今後帝国がどうしていくのかは俺の知ったこっちゃないが、佐久間は違った、諦めきれなかった
副官として鬼道に最も近かったからこそ、諦めきれなかった、未練が残った
俺を置いて行かないでくれ、弱くて付いて行けないなら強くなるからまたサッカーをやろうという、鬼道に縋り付く想いと、弱いから置いて行かれた恨みがごちゃ混ぜになっている
見舞いに行った時から、瞳の奥に見えていたから思わず約束してしまった
試合の時からだが、佐久間の先を見てみたくなったからな
俺の提案したプランを文句は言いつつも、結局は熟したのもそれをやれば強くなれるかもしれないという誘惑に抗えなかったんだから
「お前が居なくても、このメニューは続けるさ」
「ふっ」
俺は佐久間の答えに満足し帝国を後にした
「アンタ、世宇子のカオスだよな?」
これは佐久間の練習を見る為に帝国に通っている時で、その日の練習が終わり今日も佐久間がぶっ倒れるのを見届けた帰り道の話だ
因みにこの日は、6回は打てた、順調に伸びていて俺も成長にニッコリだ
「俺と勝負しやがれ!!」
「てか、お前は誰よ?」
いきなり勝負を仕掛けてきたこいつの名前は、星章学園の灰崎凌兵というらしい
星章って何処だっけ?、えーと嗚呼思い出したわ
フットボールフロンティアで、予選で負けたとこだっけか?
一応、フットボールフロンティアに出場した学校は予選落ちでも一通り頭に入れてたが、この灰崎って奴は出場してなかった気がすんだよなと思い聞いてみると
「その日は気分が乗らなかったんだよ、後から負けたって聞いた時はざまあねえって思ったぜ」
「俺が出てりゃ勝てた試合だったのにな」
成程な、こいつは気分屋の問題児で実力があるから、文句は言われても許されてるタイプか
だが、自分がサボった試合で負けたのに後から文句言うのはダサくないか?
「試合に出なかった奴が何をほざいても説得力ねえだろ」
「チィ、まさか普段から文句言ってきやがる先輩方が、こんな弱えーとは思わなかったんだよ」
「暇つぶしに大会を見ていたら、居るじゃねーか骨の有りそうな奴がゴロゴロと」
「木戸川の3つ子に、雷門の豪炎寺と鬼道、世宇子のアフロディ、他にも何人か居るが」
「その中でも一番強いのが、アンタだ」
「俺か」
「俺とどちらが強いのか、興味が出てよ」
「だが戦おうにも、星章は敗退してるから試合で戦うチャンスが無え」
「なら、直接会いに行って1対1で戦えば良い、チームに足を引っ張られる事無く純粋にどっちが強えのか証明出来る」
「アンタをぶちのめせば、俺が中学で一番強えんだよ」
「だから、戦え!」
ほーん、言っている事は理解した、俺と似てんなぁ、髪色も同じだし
てか、俺傍から見たらこんな風に見えてんのかな、ちょっと恥ずかしくなってきた
照美の奴は、俺が何言ってもアルカイック的にニコニコしてたしなぁ
手に持った缶を口に運び傾け喉を潤し、ふぅと息を付き目の前のこいつに向き合う
「活きがいい奴は嫌いじゃねぇよ、そこの空き地で良いよな」
ルールは1対1で互いにオフェンスとディフェンスに分かれ、オフェンスは相手をドリブルで抜いたら勝ち、ディフェンスは相手からボールを奪えば勝ちのバスケのルールをパクらせてもらった
しょうがないじゃん、FW対決だと分かりやすいのはシュートをキーパーに向けて順番に打ち合うのが良いが、今は俺達二人しかおらんし
FWの優劣決めるのって中々難しいんだよな、力で決めるタイプと技や速さで決めるタイプで1つのボールに必殺技をぶつけるルールじゃ勝負として成立しないし
諸説あると思うが、俺としてはFWって2タイプあると思っていて、1つはゴール前で待機して仲間にボールを運んで貰うタイプで、自力でのボールの奪い合いでは並でも得点力が高い奴が多い傾向があるから、仲間としてもボールを渡せれば確実に決めてくれるから安心感がある
雷門の豪炎寺とかがこのタイプかな、調べてみると木戸川時代から仲間を信じてゴール前で待つ事が多かったしな
もう一つは、ボール確保からシュートまでを自力でやるタイプでこのタイプはMFやDFに置いても活躍出来る
俺とかはこのタイプだ、元々はDFしてた時代もあったし仲間頼らずにプレーしてきたからこのスタイルが馴染んでんだよなぁ、いずれはタイプを両立したいがそれは未来に期待しよう
さて、この灰崎は俺と同じタイプと見たからこのルールにした、言動からしてチームで浮いてんだろうし、性格的に大人しく待ってられんだろ
「ハア、ハア、何…だと…」
「勝てねえ、だと?!、フィールドの悪魔と呼ばれたこの俺が?!」
そもそもなぁ、こいつは勘違いをしている
星章というチームの事を俺は良く知らない、調べはしたものの予選落ちのチームの事だからな
話題になってる選手がいるわけでも無い
「お前は自分を強いと思っているらしいが、俺からしたら同じなんだよ」
「フィールドの悪魔だっけか?、俺は聞いた事ねえな」
「お前も、お前が馬鹿にしている星章の奴らも、俺からしたら同レベルだぜ」
「クソがぁ・・・」
灰崎は予選落ちしてるチームの選手だろ、灰崎抜きで負けてるなら普通に実力で負けてんだ
灰崎事態がレギュラーだったとしても、こんな問題児を戦力として組み込んでいる様に思えない
予選落ちしているチーム内でイキってるだけ、このレベルなら本戦じゃ通用しない
「この程度じゃなぁ、確かこういうのって何て言うんだっけなぁ」
「井の中の蛙って奴だ」
「んだと、この野郎!!」
怒りと共に灰崎が殴りかかって来るが、俺はそれを片手で難なく受け止める
「ハッ、ルールの中で勝てねえなら暴力ってのは、まるで不良だなぁ」
「クソ、離しやがれえ」
「狂犬かな?、負け犬の遠吠えが心地いいねぇ」
「覚えてやがれ」
典型的なセリフを吐きながら灰崎は帰って行った
その日から毎日俺の帰りを狙って、灰崎が勝負を仕掛けてくる様になった
その度に返り討ちにした、ルールは毎回同じだとつまらないからシュートとか別のもやった
毎日相手をしてるから灰崎が上達してるのが分かる
今はレベルが低いが、素質がある事は分かっていたし、俺に負かされた事でやる気に火が付いたのだろうな、真面目に練習をしているみたいだな
星章学園のキャプテンの水神矢という奴から連絡を受けている、真面目に練習する灰崎の様子が変だったから問い詰めたら、俺の元に通っていると言う
それで俺にお詫びの連絡を入れて来たが、俺もその頃には灰崎の相手が楽しくなってきたから迷惑じゃないから問題無いと伝えておいた
「今日が最後だと、どういう事だよ?」
この日は佐久間の練習を見る最終日の帰り道、いつもの様に灰崎を返り討ちにした後の休憩中
近くのコンビニでアイスを買い、二人で食ってる時に切り出した
灰崎の分のアイスは俺が奢った、こう見えてこいつ1年坊だったんだよな
相手してる内にアドバイスとかすれば、割と素直に聞くんだよ
多分、灰崎の中に基準があって俺はその基準を突破しているから、俺の言う事を聞く
アドバイスが自分に有益って事もあって、返り討ちにされた後は自分からアドバイスを聞いてくるしな
何か本当に犬みたいだな、あんまり懐かない犬が特定の人にだけ懐く感覚
「俺が今日まで通っていた場所でのやる事が終わったからな、もうこの道は通らないってこった」
「なら、俺が世宇子中に行けば良いだけだろ」
「世宇子中に来ても、旅に出るから俺は居ない」
「はあ?!、旅っていつ帰ってくんだよ」
「さあな?、決めてない」
実際決めてない、何処に行くかも決めてないしとりあえずは主要な都市を回ろうとは考えてる
北海道とか、大阪とか、沖縄とかな、各地で観光しながら日本一周だな
良い旅になりそうだ、親は俺にもう関心は無いけど金だけは使わせてくれるから心配無いしな
「お前の面倒はもう見れないから、代わりにこれをやるよ」
「何だよ、これ、メモか?」
「俺がお前用に作った必殺技のメモだ」
「俺用の必殺技か」
「お前のレベルは最初に会った時よりも大きく上がったが、ストライカーとしての強力な必殺技が無い」
灰崎は俺のアドバイスと自主練習を経て、強くなった
今ならフットボールフロンティア本戦に出ても充分に戦えるだろうが、足りない
灰崎には強力な必殺技が足りない、使える技が何処かで見たような技ばかりで灰崎には合ってない、他のチームの必殺技を覚えられそうなのを片っ端から覚えて使っているだけ
確かに他のチームの必殺技を覚えるのは、手っ取り早く手札を増やせるから悪い手では無いが、他人が作って研鑽している以上そいつ専用に使いやすくされてるから、パクっても100%の力は引き出せない
俺の場合はケミカルアイで、パクった後自分好みにアレンジ出来るから例外だが
結局は自分専用のオリジナル技のが強い
「この数週間、お前の実力の上がり方を見れたからな、お前の成長に合わせた必殺技を作るぐらい簡単よ」
「オーバーヘッドペンギン、これが俺だけの必殺技か」
灰崎がメモをキラキラした目で見ている
最近ペンギン技を幾らでも観察出来たからな、ペンギンのアレンジ技を作るのは容易かった
本当にこの目便利だな、後バカスカ1号を打ってくれた佐久間ありがとう
お前が何度ものたうち回ってくれたおかげだ
「お前が覚えられるのは心配してない、この技を極めてみろ」
「そして極めて満足するな、この技を踏み台にして更に強い技を生み出せ」
「そうすればお前は、フィールドの悪魔という名に恥じない選手になれる」
「期待してるぜ、灰崎」
「嗚呼、カオス、いずれお前をぶっ潰してやるよ」
「覚悟しやがれ!」
こうして俺のペンギンに纏わる二人の選手との濃い1か月が終わった
放課後は佐久間、夕方からは灰崎、意図せず二人も面倒を見る事になったが楽しかったな
精々強くなれよ、強くなった二人を倒す日が楽しみだ
「感謝しとくぜ、カオス先輩」
カオスの背中が見えなくなった辺りで灰崎は呟いた
番外編でした
佐久間は禁断の技を何度も打たされ、技に耐えられる様にトレーニングをしました
信じられるか?、当時皆ゲームでこれやってたんだよな
地味にアレスでは灰崎が好きです、ペンギン繋がりで出せそうだなって出してみたらこうなりました、後アレス本編の問題は起こってはいません
この1か月カオスは帝国以外にも顔を出しており、他校の技の観察に行きました
雷門戦で分身に興味を持ったので、戦国伊賀島に行き練習をこっそり観察して分身を習得しています
霧隠に見つかってしまいましたが、カードゲームで戦って切り抜けました
霧隠はひっくり返すのが得意なようです