あなたがトリニティでやってはいけない事リスト 作:装甲アッサム春雨
影¦ホシノテラーのあれと同じ感じで、『あなた』の全身を覆う。基本的に物理無効の外殻だが、一定以上の神秘の持ち主なら砕ける。
竜頭¦『あなた』の神秘の極一部が漏れだしたもの。神秘本体ではない。
右は触れたものを石化から風化させる吐息を吐き、左は触れたものを焼き、腐敗させる炎を吐く。
また、この竜頭自体もかなりの熱を発している。
分身¦砕けた影が変化して湧き出る『あなた』の分身。正体は『あなた』の血筋に刻まれた歴代の神秘。
なので形は『あなた』に近いが、本質的には歴代神秘の姿になる。
帯電と発熱¦これは能力ではなく、三つ目の竜頭が這い出す時の余波。三つ目が完全に現れていたら、ホシノと同じ状態になっていた。
『あなた』は完全にテラー化はしておらず、原作ホシノの一歩手前の状態でした。理由はベアトリーチェとアラサカ・デッドコピーによる干渉で、これに対して『あなた』と『あなた』の神秘が無意識に反発し、『あなた』の行動理念だけで動いていた状態になります。
因みに、アラサカ本体が干渉した場合は完全にテラー化し、一足早くプレ先世界線になってました。
「うひー、やべえやべえ。全然ダメージ通らねえ」
「ヤバいね、隊長。尾っぽちゃん、前よりカチカチだよ」
とりあえず瓦礫で作ったバリケード越しに爆弾を投げ込んでいた保全部の二人だが、困った事に彼女に全くといっていい程ダメージが通らない。
せめてもの救いは、いまだに最前線で戦うツルギの攻撃は通っている事だ。
しかし、
「ギィヒャヒャヒャヒャ!」
『■■■■■■■■■■■■■!!』
ツルギの体力も無限ではない。
ミメシスの軍勢を強引に食い破ってここまで来たのだ。それ相応の消耗がある上、傷の回復も同時に行っている。
あの奇声が出ている間は余裕はあるだろうが、その勢いは次第に衰え始めている。
「もうちょっと火力が欲しいな」
「あれかな? なんかこう、超パワー的なやつじゃないとダメージ入らない的なやつ?」
「それもそうだが……、っとぉっ!?」
いきなり薙ぎ払われた炎が塵塚達の頭上を掠め、背後に迫っていたミメシスを焼き払った。
「まったく、こっちに攻撃してこねえ癖に、このトンチキイカレシスターはきっちり潰しにきやがる」
「うわぁ、凄いよ隊長。煉瓦って腐るしこんな臭いするんだ……」
「一応触んなよ? 煉瓦もそうだが石灰岩と大理石腐らせるとかどんな理屈だよ」
二人が見る式典会場跡地の瓦礫は、彼女の左肩に侍る竜頭が吐いた炎に焼かれ腐敗していた。
石材の扱いに長ける塵塚の常識を壊す光景だが、それは二人には向けられない。
「理性が残ってんのか?」
「委員長さんにも反撃はしてるけど当たってないし、全部トンチキシスターだけ」
「さて、どう出る?」
「ここはやっぱり、隊長の幻の右の出番だよ」
「アタシにあそこまで行けってか?! 一瞬で消し炭だ!」
「……そう、行けたら当てれるのね」
「ん? そりゃ、行けたらぶち当てる自信は……。って、んお?」
「隊長が飛んだ?!」
突然浮いた身に驚き、トレードマークのハンチング帽を押さえながら視線を上げると、そこにはトリニティでも有名人が自身の襟を掴んで羽ばたいていた。
「おーう、ゲヘナの風紀委員長じゃねえか!?」
「先生から聞いたわ。貴女、あの子と仲良かったのよね」
「あ? まあ、色々と面倒見てたからな」
「そう、私は威嚇されたわ」
「そりゃ済まんこって」
言いながら、足下を眺めると先生とサクラコ達に見覚えの無い長髪の生徒、そして何故か補習授業部が揃っていた。
「おい、あれどういう取り合わせだ?」
「判らないわ。あと、あんまり動かないで。狙いがズレるわ」
「了解。……んじゃ、頼む」
そう言うなりの急降下。御手洗もそうだが、翼持ちはこうやって飛べるから高所作業に便利だ。
塵塚は右拳を人差し指から順に握り締め、襟首の圧迫感が消えた瞬間に着地し、彼女へ向けて駆け出した。
言いたい事は山程あるが、今はこれで勘弁してやろう。
「こんのバカ尾っぽが! とっとと目ぇ覚ませ!!」
振り抜かれる尾をダッキングでかわし、地を踏み締め全力で体重と腰を入れた右拳を彼女の顔面へと叩き込む。
塵塚の接近に気付き、距離を空けたツルギの顔が引いた。去年のボクシング大会でダウンを取られた右フックが見事に入ったのだ。
「お前、起きたら辛子饅頭の刑な!」
『■■■■■■■?!』
「おっとぅっ!!」
しかし、その右フックもダメージにはならず、彼女を覆う影に罅を入れるだけだ。
しかし、塵塚は転がり回りながら逃げつつも、その反応に手応えを覚えた。
「無茶をするな」
「委員長さんよ、やっぱりあいつちょっと意識あるぞ」
悶える彼女から逃げ、ツルギに受け止められた塵塚がそう言えば、ツルギは確かに頷いた。
「やはりか。あの蛇の攻撃が私には飛んでこないから、まさかとは思っていたが」
「抵抗はしてるか。今から辛子饅頭取ってきて口に突っ込んでやろうか」
「あの雷は当たれば無事では済まないぞ」
「委員長さんはどうよ?」
「はっ、舐めるな。あの炎も息吹も当たった端から治してやる」
「流石。だとすると、やっぱり衝撃ぶちこんで目ぇ覚まさせるのが早いか」
「なら、こうね」
背後から聞こえた声に振り向くと、ヒナが愛銃を腰だめに構えて、マズルブレーキの部分が発光し回転を始めていた。
「先生から貴女達の事は聞いていたの。だから、いつか話をしてみたいって思ってたから、早く目を覚まして。……あの人も待ってるわ」
ヒナは言うなり引き金を弾いた。
瞬間、ツルギが塵塚を引っ張って避け、重機関銃から放たれた極光が彼女を飲み込んだ。
だが、その光は右の竜頭の息吹により瞬く間に石化し、崩れ去っててしまう。
「マジか?!」
「いや、ダメージはある。畳み掛けろ!」
ツルギの判断は間違っていない。
確かにヒナの一撃は確かに彼女にダメージを与え、剥がれ落ちた影の破片は分身にならずに消えている。
だが、まだ足りない。
後一手、何かが必要だ。
「もう一発いっとくか?」
「なら、私がいくね」
「は?」
「え?」
塵塚が拳を構えた時、背後から新しい加勢が来た。
ミカだ。
「尻尾ちゃん、そろそろ目覚まそっか!」
言って、ミカがオーバーハンドで投げたのは古聖堂の大鐘楼だった。
倒壊した古聖堂、その鐘楼からもぎ取りここまで担いで走ってきて、あろうことかそれを彼女の脳天目掛けて投げ落としたのだ。
「何やってんだミカァッ!?」
「アハハ、ごめーん」
「おま、お前! あれ直すのにアタシらがどんだけ苦労したか……!!」
「ごめんってば。でも、ダメージは入ったみたいだよ」
ゲヘナ、トリニティ両校の最強戦力を前に、彼女を覆っていた影は顔以外の大部分は剥がれ、顔も両目から涙を流す様に罅が走っていた。
『■■■■■■■る……!!』
そして、遂に彼女にも変化が訪れる。
言葉にならない咆哮から、聞き覚えのある彼女の声に戻り始めたのだ。
『■■■■■る、■■■んだ』
『■■■守る、皆、オレ■■■■だ』
「バカがよ。変な責任負いやがって」
「責任感が強いのは良い事よ。でも、背負いすぎだわ」
「まったく、世話の焼ける」
「尻尾ちゃんも強いけど、私達も守られる程弱くないじゃんね。だから、後はお願いね。皆」
「御意。ミカ様」
続く加勢は蒲郡率いるパテル隊だった。
パテルは彼女を取り囲む様にして、盾による制圧を開始した。
『■■■■■!! 守■んだ! オレが、■が!』
「えぇい! 手間の掛かる!」
「いいから、目を覚ましなさい!」
「私らこうやって平気でしょうが!」
盾と膂力で押し囲み、どうにか拘束しようとするが、彼女の力は予想以上で如何なパテル隊とはいえ、負傷した状態では押し返されてしまう。
そして、彼女が踠く中で腮を開いた左の竜頭が、パテル隊員に向いてしまった。
煌々と燃え上がる咽頭、他のパテル隊と彼女がそれを逸らそうと動き出すが間に合わない。
全てを焼き腐らせる異常の炎が、最悪の悲劇を起こす。
その瞬間だった。
「ぬうぅぅぅあぁっ!!」
蒲郡が掴み、腕力だけで竜頭を天に向けてねじ曲げた。
「蒲郡先輩!」
「今は隊長と呼べ! おい!」
吐き出される炎か、それとも竜頭のそれか。掴む蒲郡の手のグローブから焼け焦げた煙が立つが、蒲郡はそれを無視して彼女に呼び掛ける。
「しっかりしろ! お前はそんなものに負ける奴ではない! 戻ってこい。お前にはまだ守る戦い方を教えていないのだ!」
『■■■■■!! 蒲郡■■い?』
「そうだ。戻ってこい!」
「帰ってきなさい!」
「私らなら大丈夫だから!」
一瞬だけ影の奥で戻った目の光に、蒲郡達は一斉に呼び掛ける。
だが、影は何かに呼応する様に再び彼女を飲み込み、咆哮を挙げさせ、パテル隊全員を弾き飛ばしてしまう。
「ぐぬ……、振り出しか」
「下がれ蒲郡! お前達では……」
「否! 我らでなければならんのです! あの時、倒れてしまった我らでなければ!」
今度は異常な発熱と帯電まで始めた彼女をそれでも押し留めようと、パテル隊は軋む体を再び立ち上がらせる。
そして、彼女のヘイローの罅が深くなり、中央の竜頭が動き出した。
その時だった。
「……皆様、遅参失礼を」
戦場において、場違いな程に規則正しい足音が響いた。
見事なまでに伸びた背筋、崩れる事無く揃えられた両手。痛々しい程に全身に傷と包帯を巻き付けた少女は、普段と変わらぬ様子で戦場に舞い戻った。
「おう、遅かったな」
「申し訳ありません。途中、足が折れてしまいまして、固定に手間取りました」
「え?」
ヒナがその言葉に驚き、少女の焼け焦げたスカートの裾から覗く足を見ると、左足は折れた角材と血が滲み出し流れる包帯で強引に固定されていた。
「あ、貴女……」
「問題ありません。有事の際に痛みに悶えて事を成せぬのは淑女のする事ではありませんから」
ヒナがトリニティ組を見る。
トリニティ組は即座に目を逸らした。
「では、私は先を急ぎますので」
「え、ちょっと……」
ヒナの制止の声を背後に少女は、異様な熱と帯電の場へと足を踏み入れた。
痛みはある。正直、倒れ眠ってしまいたい程の倦怠感と吐き気だってある。
だが、それがどうしたのだ。
『■? ■■■■■■■■■■■?!』
「何か様子がおかしいわ」
「あー、これ勝ったわ」
「ああ、勝ったな」
「あー、うん。勝ちだね」
「え? どういう事なの? あの子、そんなに強いの?」
「いや、弱い。もしかすると、一般生徒よりも」
「だけどね、尻尾ちゃんと性根の腐った奴に対してだけは絶対に負けない」
痛み、疲労、恐怖。感じて然るべきものだ。立ち止まって当たり前の事だ。
だが、それがどうしたというのだ。
「あなた」
『■■■■■■■■■■?!』
「……あの日もこうでしたね」
細かな雷撃が体を撃ち、熱が僅かな体力を容赦なく奪う。
だが、それがどうしたのだ。
「あの日もあなたはこうして怯え、私に攻撃をしてきました」
『■■■■■■■■■■■■?!』
「ですが、それは当然の事です。あの日のあなたの恐怖、怒り、それらを含む全ては私共の不徳が招いた事」
折れた右腕と左足が激痛を訴え、胃の腑が競り上がり、呼吸すら苦しくなり視界が霞む。
だが、それがどうしたというのだ。
「そして、今日。私の失態によりあなたに要らぬ負担と慟哭を与えてしまいました」
『■■■■■■■■■■?!』
痛い、暑い、疲れた、眠りたい。それがどうしたのだ。
自分は淑女だ。淑女ならそれら全てを捩じ伏せ、有事に立ち向かうのが当然の事だ。
それも、大切な者の為なら身を焼かれ、半身を踠れようとも遂行せねばならない。
その姿を見せずに、どうしてこの子の教育係を名乗れようか。
「まずは、その事に対する謝罪を」
『■■■■■■■■■■?!』
「そして……」
この子はあの様な悪辣かつ下劣な者に狙われ、悪意の坩堝の中で何も持たず獣の如く生きてきた。
しかし、それでも善性を失わず心を見失わず、こちらの要求に応えるべく邁進してきた。
なら、今ここで倒れる事は罷りならない。
それはこの子からの信頼を裏切る行為。
それだけはしてはならない。
そして、だからこそ引き戻さねばならない。
「あなた」
少女は遂に彼女の眼前にまで迫った。
見上げる姿は普段とはまるで違う。
禍々しく、しかし何処か神々しさすらある荘厳な衣装と深淵の如く暗い影。
「私共が倒れた後、あなたは一人奮戦し、見事敵の襲撃を食い止めました。あなたは皆様を守れたのです」
見れば判る。この子と戦った四人とパテル隊の誰もが、彼女の攻撃による傷を負っていない。
ならば、そういう事だ。
「悲しみと怒りに呑まれ、自身を見失っても尚、敵を見失わなかった事。見事だと私は思います」
だが、
「力と怒りに呑まれ、暴力を撒き散らすとは何事ですか!?」
『■■■■■■っ?!』
「発端は私の油断による失態とはいえ、私共が倒れたからと理性を失い、皆様にご迷惑をお掛けするとは一体何を考えているのです!!」
少女の叱責に彼女のヘイローの変化が止まり、両肩の竜頭も段々と萎れる様に項垂れ、彼女も背を丸め両肩をすくませる姿に、何者かが驚愕する。
その様子にヒナは再びトリニティ組を見るが、トリニティ組は苦笑するばかりだ。
それもそうだ。これは毎日の様に見ていた光景だ。
『■■■■■■■?!』
「言い訳無用! それに何ですかその格好は! トリニティの規範たるティーパーティーの一員が、その規則を破ってどうするのです! まったく、最近は淑女としての自覚を持ってきたと思ったら、このような騒動を起こすとは……!」
『■■■■■■■?!』
「言い訳無用と申しましたよ! いえ、その前に言い分があるのなら、そのふざけた格好を辞めなさい!!」
熱と雷に体力と意識を持っていかれそうになるが、それで倒れるのは淑女でも教育係でもない。
そして、その影が全ての弊害になっているのなら、取るべき行動は一つだ。
「私はあなたに対し、これだけは使わずにいました。しかし、あなたがその暗闇から出ないというのであれば、私はあなたを引き戻す為に使いましょう」
なので、
「早く目を覚ましなさい! この愚か者……!!」
その破裂音に見ていた全員が顔をしかめた。
少女は折れた右腕で、迷いなく彼女の頬を叩いたのだ。
その迷いの無さは固定していた添え木が折れ、巻き付けていた包帯から血が溢れ出す程だったが、少女は躊躇わない。
ここで躊躇うのは淑女ではない。例え肉が裂け、骨が砕けようが、その痛みは些末な事だ。
それよりも重要なのは、暗闇に一人迷いどうするべきか解らなくなっている彼女を引き戻す。それだけだ。
だから、目を覚ますまで何度でも少女は禁じていた暴力を振るう覚悟がある。
「まだ目を覚ましませんか?! あなたが起きるまで私は何度でも……!」
少女がもう一度、折れ曲がった腕を振り上げた。
その時だった。
「ぴ、ぴいぃぃ……」
彼女を覆っていた影が砕け散り、衣装が塵となり消え去り、自身を守る様に頭を抱えて背を丸める彼女がそこに居た。
「……ようやく戻りましたね」
「……ご、ごめんなさい。オレ、私……」
「大丈夫です。ほら、立ちなさい。あなたにはまず、やらなければならない事があります」
言って、手を差し伸べ彼女を立たせ、姿勢を正す。
そして、彼女と直接対峙した四人に向かい頭を下げる。
「皆様、この度は私の不徳と失態から多大なるご迷惑をお掛けしました」
「誠に申し訳ございません……」
「構わん。治安維持の協力感謝する」
「手間掛けんのは何時もの事だろ。気にすんな」
「久々に体動かせたし、大丈夫だよ」
「私も大事にならなくてよかったわ」
「お気遣い感謝します」
「補佐殿、それよりも……」
蒲郡が携帯救急セットを持って少女に駆け寄る。
少女の体はあちこちが焼け焦げ、羽も見る影も無い。
そして、右腕と左足からは流血が止まっていない。
「せ、先輩……!」
「問題ありません。それよりも今はアリウス……」
へ向かう。と言いたかったのだろう。
少女はそこで動きが止まり、一度小さく息を漏らすと、目を開いたまま普段の姿勢で倒れた。
「先輩……!! ってあれ?」
「尾っぽ?!」
少女に駆け寄ろうとした彼女も、膝から崩れ落ち動けなくなり、気を失ってしまった。
「流石のこいつでも、無理だったか……」
「いや、それよりも救護騎士団に!」
蒲郡が手早く止血を済ませ、背に彼女を背負い少女を抱え上げ、パテル隊の一人がミカに無線を渡し、ツルギも連絡が入った端末を手に取る。
そこへ駆け寄る影があった。先生達の方に合流していた御手洗だ。
「隊長ー、こっち先生とヒフミちゃんがなんかカッコいい事言ったらシスター消えたよー。……って、なんであの大鐘楼がここにあんの!? しかもなんかちょっと溶けてるし、羽ちゃんと尾っぽちゃんも大丈夫?!」
「あー、ショウコ。今はそれよりも準備だ」
「準備?」
「アリウス、攻め込むぞ」
塵塚のその言葉に全員が覚悟を決めた。
「何故、何故戻る?! 反転は不可逆の筈……!?」
アリウスにあるバシリカ、そこでベアトリーチェは宝杖を睨み付け、想定外の事に憤慨していた。
想定では〝悪竜〟を反転させ、リンクした宝杖から〝悪竜〟の神秘を吸い上げ、アツコの神秘と合わせる事で、更なる崇高に至る。その筈だった。
しかし、反転は途中で止まり、吸い上げられた神秘も極僅かだ。
「アラサカと言い、サオリと言い、子供の癖に……」
激情のまま、ベアトリーチェは宝杖を床に叩き付けようとしたが、寸でのところで思い留まる。
手にしている物、それが何か。
それに気付いたのだ。
「……計画に不備は付き物。なら、使わせてもらいましょう」
哄笑するベアトリーチェ、その不吉な嗤いはバシリカに響き、それを誰かがほくそ笑んだ。
『あなた』
朧気だが、なんか暴れてた記憶はある。
なんか力が入らなくなり、脱力の後気絶。
一時戦線離脱
先輩
右腕骨折、軽度の火傷、左足解放骨折、全身打撲、出血多量が重なり強制シャットダウン。しなかったら、マジでこのままアリウスに突っ込んでた。
一時戦線離脱。
先生&補習授業部
まだ戦闘を続けていたアリウス生とミメシス、トリニティゲヘナの真ん中でブルアカ宣言した。
蒲郡隊長
竜頭を掴んだ時、CV稲田徹が出た。
真面目な話がやっと終わった!
あとはバチギレナギちゃん率いるトリニティを突っ込ませるだけだ!
もう一回 二人の名前情報
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要る
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要らない
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要る様な気がする
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要らない気がする