あなたがトリニティでやってはいけない事リスト 作:装甲アッサム春雨
一応、考えはしましたが
SRT編¦シャーレから話が持ち込まれた時点で、ミカ辺りがキナ臭いものを感じて先輩を外交官、蒲郡達を護衛にしてなんやかんやでカヤを轢いて、FOX小隊VSパテル隊とかいうタクティクスVSフィジカルが始まってしまう。
百鬼夜行編¦関わりようが無い。たが、仮に関わってもメンタル異常者の先輩が間違いなく投入される。『あなた』は物理無効に弱いので鳴きながら逃げるが、途中でキレてシュロを潰しに行く。
ここはトリニティ総合学園一年生のあなたのトリニティ並びにキヴォトスでの禁則事項です。
よく確認しておいてください。
63.常に凛とし、常に慎みを以て行動しましょう。
・……今回は不測の事態が連続し、私も取り乱してしまいましたので、強く言える立場ではありません。
ですが、何ですかあの言葉使いは?!
・つい昔のが出た?
……ンんっ! 確かに今回は不測の事態とあなたの過去が関係していましたが、それでもあなたはトリニティの淑女です。
以後、慎む様に。
64.以前も似た様な事を言いましたが、御見舞いの品は考えましょう。
・……私の心配は大変有難いのですが、以前も申しました通り、御見舞いの品はテンプレートや個人に合わせたものを用意しましょう。
・ええ、ですので木の実や薬草を枕元に置くのは止めましょう。
傷に効く? んンッ……、でしたら救護騎士団の方に渡しなさい。皆様は薬学のエキスパートでもありますから。
もう渡した? 噛むと痛み止めにもなる?
そうですか。
・……ちょっとお待ちなさい。あなた、これを何処から採ってきたのですか?
私の記憶上、校内でこの様な薬草が生えている様な場所は無かった筈です。
あ! こら、お待ちなさい!
・待つのは貴女です!!
何故その怪我で走れるのですか?!
65.病室では静かにしましょう。
・今回は完全に私の失態ですので、注意喚起となります。
病室では静かにしましょう。走ってはいけません。
ええ、騒ぐのもダメです。
・御見舞いに来てくれるのはいいのですが、あなた、仕事の方は?
……あなた?
・待ちなさい!!
・だから走るな……!!
66.意気投合するのはよいのですが、慎みを忘れぬ様に。
・これは、皆様。態々申し訳ありません。
・いや、気にしないでくれ。アズサが世話になったと聞いてな。礼をと思っただけだ。
・淑女として当然の事をしたまでです。あまり、お気になさらぬ様。
・ああ。だが、やはり人としてな。
・そうですか。それで話は変わりますが、トリニティでの生活に何か問題はありますか?
足りないものがあれば資材管理部に申請を出していただければ、すぐにでも用意出来ます。
・いや、無いな。充分、いや、少し私には過ぎたものかもしれない。
・それこそ、お気になさらぬ様。
この様な言い方は適切ではありませんが、皆様は今まで得られる筈のものを得られなかった立場にありました。
ですので、これから先は多くを望むべきなのです。
・そう、か。先生にも似た様な事を言われたよ。私達はこれから辛い事より、楽しい事の方が多くなると。
・それは私共もご期待に添える様、気を引き締めねばなりませんね。
・ああ、よろしく頼む。それで、これは見舞いの品なんだ、が……んん?
・どうされました?
・いや、少し林檎が足りない様な……。
・サッちゃん
・リーダー
・アツコ、どうした……?
…………ヒヨリ?
・……あなた?
・あっ、ヤッベ。逃げろヒヨリ!
・うわぁぁぁぁん!
・お待ちなさい! あなた、人の御見舞いの品を勝手に食べるとは、それが淑女のする事ですか!?
・いやお前が待て! なんでその足で走れるんだ!?
「それで、アリウスの復興状況はどうなんだ?」
「はっ、現在保全部主導の元、アリウス自治区及び周辺のインフラ整備と調査が行われており、経過は順調と。詳細はこちらの資料に」
「ふむ……」
セイアは蒲郡から保全部の報告書を受け取ると、内容に目を走らせる。
ベアトリーチェのせいで、アリウス自治区の居住区に甚大なダメージを負わせる事になり、アリウス生の大半は何故か爆散した第三校舎を改築した簡易寮に住まいを移し、そうでない者達はアリウス自治区内に簡易住居を提供している。
そして、インフラについても塵塚の見立てでは予想より早く建て直せるとの事だ。
「イコちゃん、皆の様子は?」
「アリウス生はまだ懐疑的ではありますが、補習授業部を始めとした面々のお陰で争いに発展する事は起きておりません」
「それじゃ、また差し入れ持って行かないとね。アリウスの子達にお化粧とか教えないといけない事いっぱいあるし」
「そうですな」
「それもそうだが、出費の方も考えてくれ。今季はなかなかに予算が厳しくなりそうだ」
帳面と資料を見比べ、セイアがざっくりと計算した結果、赤字にはならないが今季はなかなかに厳しい結果になる。
まったくベアトリーチェめ、余計な真似をしてくれたものだ。
「セイア様。そちらに関しまして、生物部の鴨下から報告が」
「え、鴨下から? あまりいい予感はしないのだが」
「報告ではアリウス自治区内で、鎮痛剤や止血剤に使われる成分を含んだ植物の群生地を発見したとの事で、これはまだ栽培方法が確立しておらず、栽培法を確立すればアリウスの大きな収入源になると」
「え? でも、栽培法ってそんな簡単に出来るの? いくら鴨下ちゃんでも無理でしょ」
「どうやら、一部のアリウス生がその群生地の管理。といっても水やり程度でしたが行っていた様で、そこと土地から調べれば今年中には糸口は掴めると」
「それはいいね。あと、皆の健康状態はどうだ?」
「はっ、それに関しましても救護騎士団から重大な疾病や疾患は確認されないと」
それは良かった。
セイアとミカ、蒲郡は安堵の頷きでティーカップを傾ける。
今は暫定的にトリニティの分校扱いとして強引に通しているが、このままインフラの整備が進み、収入源が確保されれば、遠くない未来でアリウスは自治区として認められるだろう。
「いやぁ、一時はどうなる事かと思ったがなんとかなりそうじゃないか」
「ホントにね。あの教会とかも観光地になりそうだし、よかったよかった」
「まったくですな」
HAHAHAHA。
と笑う三人。
だが、それを地の底から怨めしそうに見る目が、三人に突き刺さっていた。
「……では、こちらの書類を手伝ってもいいんですよ。いや、手伝え」
ナギサだ。
アリウスの復興にばかり目が行っているが、トリニティもトリニティで古聖堂周りは壊滅的な被害を受けている。
こちらは保全部と繋がりのある業者により修繕が進んでいるが、それで決済や裁決の書類が消えてくれる訳ではない。
ティーポットを鷲掴みにし、直に紅茶を飲みながらナギサは裁決書類に判を押し続けていた。
「終わらない。終わらないんですよ。後から後から湯水の様に……」
「ナギサ、そうは言うが私達の方も見たまえよ」
「うん、何がどうしちゃったのこの書類……」
書類の山の隙間から禍々しい視線だけが見えるナギサだが、ミカとセイアの執務机も悲惨な事になっている上、蒲郡の手には他にも報告書や他の書類が抱えられている。
最早、机というより書類の山だ。現実逃避もしたくなる。
「か、彼女は、あの二人の復帰はまだですか?」
「あの子は復帰してるけど現場の方に回ってるし、あっちはあっちでミネが離してくれない」
「いや、あれでまさか胸骨まで粉砕してたとか思わないじゃんね」
「補佐殿も大人しく養生してくれればよいのですが……」
溜め息を吐く四人、少女の本来の籍は資材管理部で秘書官補佐は厳密に言えば非常勤に当たる上、彼女は一般政務官兼護衛なのだが、最近の多忙さに四人はそれを完全に忘れ去っていた。
「失礼します」
「刑部さん。どうしました?」
「アリウス生の皆様より意見陳述書をお持ちしました」
フィリウス派のNo.2の刑部がこれまた分厚い書類の束を抱えて来た。
「一応、補佐が先に目を通して実現は可能だとされた案件のみになりますが……」
「チヨコちゃーん、それはこっちに回してー」
「はい。どうぞミカ様」
パラパラと手早く目を通すと、大体の意見は美味しいもの食べたい、化粧とは何ぞや、カフェというものが欲しい等々、未知の体験を求めるものが占めていた。
「ふむ、カフェについてはキッチンカーで代用は出来るが、彼女達が求めているのはそれではないね」
「なら、どうするの?」
「そうだね……」
いつの間にかこちらを覗き込みに来たセイアが首を傾げて頭を悩ませる。
そして、すぐに答えを出した。
「では、開店しようか。喫茶ティーパーティーを」
「は?」
ティーポットを逆さにして、紅茶が残ってないか確かめていたナギサのそんな声が執務室に落ちた。
『あなた』
鴨下の手引きでこっそりアリウス自治区に向かい、薬草と口直しの木の実を採ってきた。
ヒヨリと意気投合して、先輩に内緒でお菓子パーティーを開催しているが、もう既にバレている。
先輩
まだ絶対安静だが、キヴォトス人なのでもうすぐ退院。
ミネにバレない様に仕事をしていたが、すぐバレた。
サオリ
暫定首長として日々精進中
もうすぐ大変な事になる。
セイア
仕事詰めでわんぱくゲージが貯まっている
ミカ
連邦生徒会に対し、アリウス自治区承認のパテル式交渉をして認めさせた
ナギサ
ああぁぁぁぁ! お仕事もうやだ!
いいもんいいもん、マコトちゃんとバカンス行くもん!
マコト
え?
一日ルーティン
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先輩
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『あなた』
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保全部
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ナギサ
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ミカ
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セイア
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蒲郡
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鴨下