映像機画版携帯獣世界転生物語 作:こうすけ増田劇場版
サトシとシゲルがマサラタウンに帰ってきた。
なら会いに行くしかねえな。サトシの事だからオーキド博士の研究所に居るんだろう
「やぁ」
「久しぶりだな」
オーキド博士の研究所に向かえばシゲルが優雅に紅茶を飲んでいた。
サトシはと聞きたいが、シゲルともそれなりに久しぶりに再会するから軽く挨拶をしておく。
「まさか君が一番最初に帰ってくるとはね」
「お前が色々と寄り道しまくってたからだろ」
俺が一番最初に帰ってくるとは思ってなかったシゲル。
バッジを入手した順番とかで言えばシゲルがダントツだが、シゲルは要所要所で寄り道している。結果的には俺がマサラタウンに一番最初に帰ってきたがポケモンリーグの出場条件である8個のジムバッジを先に揃えたのはシゲルだ。
「俺としては驚きなのはサトシの方だ」
「サトシのことをあまり舐めない方がいいんじゃないかい?」
トキワジムのジムリーダーであるサカキを逮捕したからトキワジムのジムリーダーの運営はストップしている。
他の誰かが代わりにジムリーダーをしていたりする可能性もあるだろうが、それだとサトシがジム戦で勝てているイメージが湧かない。マサラタウンに戻ってきたって事は条件である8個のジムバッジを集め終えたんだろうが。
「2人はもう先に来ておるぞ」
「シゲル、それにシズカも!」
「2人ともお前さんより先にマサラタウンへと帰ってきた」
サトシのことを下に見ているとシゲルに思われていればサトシが現れた。
オーキド博士が案内してやってきており、タケシも一緒だ。サトシはシゲルと俺の顔を見て驚いているオーキド博士が先に帰ってきた事を教えてくれる。
「キコキコ」
「あ、クラブ。久しぶり」
「久しぶり?」
サトシとタケシが椅子に座ったのでクラブがお茶を持ってきてくれた。
このクラブはサトシのクラブで久しぶりと言う発言を聞いてシゲルはピクリと反応を示すのだが、サトシは気付いていない。
「それでオーキド博士、ポケモンリーグって何処で開催されるんですか?」
「なんじゃサトシ。お前さんそんな初歩的な事も知らんのか?」
「カントー地方のポケモンリーグは毎年セキエイ高原で開催されているのさ」
オーキド博士にポケモンリーグが何処で開催されているのかについてサトシは聞いた。
あまりにも初歩的な内容であるが為にオーキド博士は少し呆れている。シゲルがオーキド博士に代わり答えた。
「セキエイ高原か!腕が鳴るぜ!会場が分かったのなら殴り込みだ!」
「ピカ!」
「なにを言っとる。開催までまだ2か月もあるぞ」
「ありゃ!?」
ポケモンリーグの会場が分かったので燃えるサトシ。
今すぐに殴り込んでポケモンリーグを制覇してやると意気込んでいるがオーキド博士に2か月後にポケモンリーグが開催されると言われて出鼻を挫かれる。
「2か月後って……そんなに時間が」
「そんなにじゃねえよ。それしか時間が残ってねえんだ」
熱いバトルを繰り広げるぜ!と燃えているサトシ。
肝心にポケモンリーグ・セキエイ大会は2ヶ月後に開催されるもんだから待ってられないと言うが、俺からすればそんなにじゃない。それしか時間が残ってないんだ。
「今までは持っているバッジの数が分からねえトレーナーばかりが相手だった。だがポケモンリーグには最低でもジムバッジ8個を集めたトレーナー達が当たり前だ……この2ヶ月をつまらないだ退屈だと言って過ごすんじゃなくて、どういう風に鍛え上げるか考えろ」
「シズカの言う通りだね……特に君は通常の倍の倍のそのまた倍くらい頑張らなきゃ僕達に追いつくことすら出来ないよ」
「なんだと!!」
「僕は事実を述べている真似だよ……コレを見たまえ」
シゲルはそういうとモンスターボールを取り出した。
中にはクラブが入っており、サトシのクラブと比較してみれば圧倒的にサイズが異なっている。
「君はさっき、クラブに対して久しぶりと言ったね……自分がゲットしたポケモンを定期的に入れ替えてチェックしていないだろう?」
「ピンポーン……サトシはずっと同じポケモンを使い続けている」
「君の事だ。気合いだなんだと根性論を振りかざして無茶なポケモンバトルばかりしているんだろ」
「無茶じゃない!俺はポケモン達を信じて戦っているんだ!」
「サトシ、そいつはお前が楽をする為に使う都合のいい言葉じゃねえぞ」
サトシが自分の手持ちを定期的に入れ替えていないとシゲルは見抜く。
タケシがその通りと言えば、シゲルは更に畳み掛ける。だがサトシは無茶な事はしていないという……ただ、俺からすればそれはサトシが楽をする為に使う都合の良い言葉にしか聞こえねえ。
「俺もお前もシゲルも、ポケモントレーナーとして旅立った……そこで色々な物を見て体験して学んだ。だからこそなにかしらの形で成長をしている筈だろうが、精神論に頼っているのならばなにも成長してねえ」
ポケモンバトルで戦うのはあくまでもポケモンであり、トレーナーは考えるのが仕事だ。
なにをどうすれば勝てるのか強くなるのか、それを考えるのが仕事で気合いだ根性論だと言い出せばそれにポケモン達は応えてくれるだろうがますますそれがサトシをトレーナーとして歪めてしまう。
「おぉ、これはスゴい!」
色々とピリピリとした空気が流れる中でオーキド博士の喜ぶ声が聞こえた。
ポケモン図鑑をスキャンする機械でサトシとシゲルのポケモン図鑑のデータを確認していた。
「シゲルが旅をして出会ったポケモンは80程じゃがサトシが出会ったのは100種類を超えておる」
「よっしゃあ!俺の勝ちだ!」
「しかしゲットしたポケモンの数ではシゲルがぶっちぎりのトップだ」
「ええ、そんなぁ……」
自分がポケモンを見つけた数が上回っているとサトシは喜ぶが、ゲットしているポケモンの数が負けていると分かれば落ち込む。
「シゲルがぶっちぎりって、どれだけゲットしたんですか?」
「うむ、ならば見せてあげよう……構わんか?」
「ええ。僕がゲットしたポケモンを見て驚いたらいい」
タケシがシゲルがどれほどポケモンをゲットしたかについて聞いたのでオーキド博士はポケモンを見せることに。
何処に案内をされるのだと思えばモンスターボール保管庫……オーキド博士が輩出してきた数々のトレーナー達のボールがここには保管されている。
「沢山のモンスターボールですね」
「ここには今まで送り出してきたトレーナー全てのボールがあるからの……この棚がサトシのポケモンじゃが……」
「モンスターボールが2つとサファリボールが30個だな」
サトシがゲットしたポケモンのボールが置かれている所を見る。
モンスターボールが2個とサファリボールが30個、意外にゲットしているんじゃないのかと思うがそうじゃねえ
「この30個のサファリボールは全てケンタロスのボールじゃ」
「まったく、貧相な。僕の棚を見てご覧よ」
「滅茶苦茶あるな」
サトシの棚を貧相だと呆れていればシゲルは自分の棚を紹介した。
サトシの棚にはほんの少ししかモンスターボールは無かったが、シゲルの棚にはこれでもかとモンスターボールが並べられており、圧巻だった。
「確かカントー地方のポケモンは150体程だったが……」
「同じ種類のポケモンも何体かゲットしているのさ。最初にゲットしたポケモンとは異なるところがあるからね」
「へん!だ!お前、ポケモンについてなんにもわかってないな!それじゃあポケモン達と友達になれないだろ!」
「なんだと!……言っておくが、僕はここに居るポケモン達を全てしっかりと鍛え上げているんだ!君と違ってね!」
モンスターボールが200個以上あり、タケシはこの数のモンスターボールはもしかしてと考える。
シゲルは同じ種類のポケモンを何体かゲットしていると言えばサトシはシゲルのやり方に文句を言う。しかしシゲルはシゲルでこのやり方で合っていると主張をする。
「うむうむ!サトシの考え、シゲルの考え、共に正しい!どちらが間違いというわけでなくどちらも正解じゃ」
いがみ合うサトシとシゲルを見て、2人の考えはどちらも正しくどちらかが一方的に悪いとは認識しない。
それを聞いたサトシとシゲルは互いに、ふん!とそっぽを向き合う。シゲルは大人びたところがあるがサトシが出てくればこういう子供みたいな一面が見れるな。
「ところでシズカはどれくらいなんですか?」
「ああ、シズカはアレじゃよ」
「って、俺より少ない」
「いや、君のは大半はケンタロスだろう」
タケシが俺がどれくらいポケモンを捕まえたのかを聞いてくるので、俺の棚を見せる。
サトシのケンタロスを含めれば数が一番少なく、サトシは自分より少ないとボヤいているがシゲルにケンタロスはノーカンとツッコミを入れる。
「シズカの奴はあまりポケモンを送ってこんが、捕まえる時は珍しいポケモンを多く捕まえているからの」
「例えばどんなポケモンなんですか?」
「例えばコイツだ」
タケシの疑問に答える為に俺はモンスターボールを1つ、手に取った。
中から出てきたのはトゲピー、サトシとシゲルがポケモン図鑑を取り出そうとしている。
「なるほど、確かにコイツは珍しいポケモンだな」
「チィゲプリ!」
トゲピーを見て珍しいポケモンと認識するタケシ。
トゲピーは嬉しそうに声を上げる……そしてオーキド博士はここ最近はポケモンの個体差について研究していると言い、研究所内部を出て庭園を歩いていく。
「む!」
「おい」
「また見たことがないポケモン」
「図鑑にも載っていない!?」
オーキド博士がオーキド庭園を案内していればルカリオに遭遇する。
ルカリオはサトシを見て驚いた。サトシとシゲルはポケモン図鑑を開いてルカリオを確認するが今使っているポケモン図鑑にルカリオのデータは載っていない。
「そのポケモンはルカリオと言っての、珍しいポケモンであるんじゃが更に特別なルカリオなんじゃ」
「こいつもシズカがゲットしたのか」
「まぁ、色々とあってな」
ルカリオをゲットしたかどうかをサトシが聞いてくるので適当に流す。
色々とあってゲットした。ただそれだけでそれ以上の事はなにもない。
「さて、お前達……ポケモンリーグ・セキエイ大会までは残り約2ヶ月ある。大抵のトレーナーは故郷へと帰る者等が居るが大半は強くなる為の修業をしておる。まだ見ぬライバル達に負けぬ様にこの2ヶ月が勝負じゃ」
「まだ見ぬライバル達、か……」
「どうした?」
オーキド博士がオーキド庭園を軽く紹介し終えた後に改まってこの2ヶ月を有意義に過ごすようにとアドバイスを送る。
まだ見ぬライバル達が待ち構えている、と言われればシゲルはなにかを考えるような素振りを見せてモンスターボールを取り出した。
「サトシ、どうだい?今から強くなるにしてもお互いに今の段階の強さを知っておく必要がある」
「ポケモンバトルか……望むところだぜ!」
「ピカ!」
シゲルがサトシに対してポケモンバトルを挑んだ。
ピカチュウはやる気に満ちており両頬の電気をビリビリと振動させている。
「お互いに色々な冒険をしてきたからね……フルバトル、と言いたいところだけれどここは使用ポケモンは1体にしよう」
「だったら……リザードン、君に決めた!」
「グォオオオウ!!」
「リ、リザードン!?サトシ、そいつは無茶だ!」
お互いに自慢の1体で勝負をしようと言い出したのでサトシはリザードンを出した。
リザードンはボールから出れば高らかに雄たけびをあげた。それが終われば痒いのか自分の足で頭をかいている。
「そっちがほのおタイプならば、こっちもほのおタイプだ!いけ、ウインディ!」
「ウォウ!」
「……グォウ?」
今まで呑気にあくびをしていて今からバトルするという雰囲気ではなかったリザードン。
シゲルがウインディを出せばリザードンの表情は僅かに変わる。
「試合開始!」
「ウインディ、しんそくだ!」
「ディ!」
審判を務めるタケシが試合開始の宣言をした。
先に動いたのはウインディでしんそくによる目にも止まらない速さでの激突、リザードンは軽く弾き飛ばされた。
「グォオオウ!!」
「リザードン、やる気を出してくれたんだな!よし、かえんほうしゃだ!」
ウインディの攻撃を受けたことでリザードンの闘志に火がついた。
サトシはリザードンにかえんほうしゃを指示するがリザードンは言うことを聞かない。きりさく攻撃でウインディを攻撃しようとするが、ウインディは軽々とリザードンのきりさく攻撃を避ける
「おいおいおい、まさかとは思うけれど……自分のポケモンに言うことを聞かせられないのかい?」
言うことを全くと言って聞かないリザードン
シゲルはそれを見て鼻で笑う。ポケモントレーナーならば自分のポケモンに言うことを聞かせる事が出来て当然であり、その当然の行いすらサトシは出来ていない。
「ウインディ、しんそくだ」
「ディン!」
「グゥウ!!」
ウインディのしんそくが再びリザードンに当たった。
リザードンは苦しそうな表情を浮かべているがまだ立っており、ウインディを獲物として睨んでいる。
「接近戦は危険だ!リザードン、ここはかえんほうしゃしかない!頼む!リザードン」
「グォオオウ!!」
「やった!」
ウインディのしんそくを見てかえんほうしゃで戦局を変えると考えるサトシ。
リザードンは遂にかえんほうしゃを放ったのでサトシはやったと喜んだのだが、シゲルはなにも慌てない。
「ワイルドボルトだ」
シゲルのウインディはリザードンのかえんほうしゃを真っ向から直撃している。
それなのにも関わらずウインディは特にダメージを負っているという姿を見せず、バチバチと雷を身に纏ってリザードンに向かって突撃した
「グォ、ウ……」
「そんな……リザードンが負けるだなんて」
「僕のウインディの特性はもらいびだ。ほのおタイプの技を受けてもダメージにはならない……君はかえんほうしゃに拘っていたが、もっと他にも色々なバトルがあっただろう」
言うことを聞かなくてもリザードンならばきっと勝利してくれる。
心の中でそう思っていたサトシだったが、結果はボロ負け。シゲルのウインディはもらいびの個体の為にほのおタイプの技が一切通じない。ほのおタイプの技が通じなくても他にも色々と技の選択肢があってそれでバトルをしたら結果は変わっている。それが分かっているのかシゲルはサトシを見て呆れていた。
「君は、今回の冒険でいったいなにを学んだんだい?……幾らバカな君でも多少は成長すると思っていたが、ガッカリだよ」
シゲルはそう言いウインディをモンスターボールに戻した。
サトシは俯いている。負けたことは当然悔しいがそれと同時にシゲルの言葉が身に染みている……サトシは冒険をする前と今とではなにも成長していない。この2ヶ月が勝負の時だろうが、それでもサトシが成長をするイメージが湧かない。
根性とか信念とかそういうものはサトシの中に既にある程度はある。
だが、それだけじゃダメだ……サトシは甘いしヌルい。強くなりたいって思いはあるかもしれねえが、サトシは具体的なビジョンに欠けている。それでも尚、世界最強を目指すのは……無謀としか言えねえな
リザードン♂ LV47
コノヨザル♂ LV42
ニドキング LV42
ピカチュウ♂ LV49
ラプラス♀ LV44
ニンフィア♀ LV42
フーディン♂ LV41
ゾロアーク♂(ヒスイの姿) LV41
ルカリオ♂ LV68
ドサイドン♂ LV44
ゲンガー♂ LV43
ポリゴンZ LV41
メタモン(色違い) LV44
プテラ♂ LV50
トゲピー♀ LV1
ミュウツー LV72 (保護)