ベル・クラネルにペテルギウス・ロマネコンティが憑依転生するのは間違ってるだろうか 作:小さな脳
そ、それじゃあペテルギウスくん。早速僕たちのホームへと行こうか。」
ぎこちない笑顔のままヘスティアはホームへと向かって歩き出す。ペテルギウスはこの世界における拠点となるホームを想像し、脳を震わせながら彼女の後についていく。
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夕暮れの小さな教会。
神々が降り立った下界では珍しいほど静かなその場所で、ヘスティアは少し緊張した様子で椅子に腰掛けていた。
向かいには、兎のような見た目をした少年。自身を魔女教大罪司教『怠惰担当』と名乗る人物、ペテルギウス・ロマネコンティ。
「さて、僕は君に『神の恩恵』を刻むことになる。だけど刻む前に改めて君に問いたい。本当に僕の眷属になってくれるのかい?」
ヘスティアが尋ねる。
「もちろんですとも!」
ペテルギウスは大仰に両腕を広げた。
「我が信念! 我が愛! 我が献身! その全てを捧げるに値する神を見出したのです!」
「いや、そこまで言われると逆に怖いんだけど……」
「おやおや! 怖がらせてしまいましたね。これは失敬!主神となるべき存在を怖がらせるなどという私の怠惰をお許し下さい。」
胸に手を当てて頭を下げる。
だがその瞳は本気だった。
ヘスティアにも分かる。
この男は狂っている。
だが同時に、その狂気の中心には確かな誠実さがあった。
誰かのために生きようとする意志。
狂いながらも一途に愛を叫ぶのは嘘では無い。
だからこそヘスティアはーーー
「分かった。」
ヘスティアは小さく笑った。
「今日から君はボクの眷属だ。」
その言葉に。
ペテルギウスは目を見開く。
そして震え始めた。
「お、おお……」
「ペテルギウス君?」
「おおおおおおおおおおおっ!!」
突然床に膝をついた。
「認められた……!」
「うわっ!?」
「私は認められたのですね! 神に! 女神ヘスティアに!!」
目から滂沱の涙を流しながら叫ぶ。
「愛デスッ!! これは愛なのデスッ!!私は今、愛の境地に立っている!」
「泣きすぎだよ!」
ヘスティアは額を押さえた。
とんでもないのを拾った気がする。
だが不思議と嫌ではなかった。
しばらくして、地下室へ移動する。
恩恵を刻む儀式のためだ。
「服を脱いでうつ伏せになって」
「はい!」
ペテルギウスは上着を脱ぎ、背中を見せる。
「じゃあ、始めるよ」
神血を指先に滲ませる。
蒼白い神聖な光。
そしてペテルギウスの背中へ刻まれていく神の文字。
神聖文字が次々と並び、そしてーーー
「なんじゃこりゃああああああ!?」
ヘスティアはペテルギウスに刻まれた恩恵を見て、驚いた。
「どうされました?神よ」
ペテルギウスにそう問われたヘスティアは、少し咳き込むと何事も無かったかのように。
「い、いやなんでもないよ。それより今日から君は僕の家族だ。よろしく頼むよ!」
「ふむ...」
新たな眷属の誕生。
ペテルギウスは静かに目を閉じた。
身体の奥に流れ込む力を感じる。
魂に直接触れるような温もり。
かつて感じたことのない感覚だった。
ペテルギウスはゆっくり振り返った。
そして。
深々と頭を下げる。
「女神ヘスティア。」
「うん?」
「この命が尽きるその時まで。」
静かな声で告げる。
「私は貴女へと愛を捧げましょう。もちろん魔女の次に、デスがね!」
狂気も、演技も、誇張もない、純粋な誓い。
ヘスティアは少し照れながら笑った。
「家族でいてくれれば、それでいいよ。」
数秒後ーー
ペテルギウスの肩が震え始める。
「か、家族デスか...」
嫌な予感がした。
「家族ぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!」
「やっぱり泣くんだ!?」
「愛ィィィィィィッ!!親愛に愛に愛に!私は親愛を得たのデスッ!」
地下室に響く絶叫。
その日。
ヘスティア・ファミリアに最初の団員が加わった。
そしてヘスティアは後に語ることになる。
「あの日から毎日が騒がしくなった」
と。
少し困ったように。 けれど、とても嬉しそうに。
「それにしてもペテルギウス君の恩恵.......ははは。胃が痛いなぁ...」
そう言って自身のお腹をさするヘスティアの手には、先程刻まれたペテルギウスの恩恵を写した用紙があった。
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ペテルギウス・ロマネコンティ
Lv.1
力:I 0
耐久:I 0
器用: I 0
敏捷:I 0
魔力: I 0
《魔法》
【ドーナ】
・速攻魔法
・土属性
《スキル》
【寵愛一途】
・早熟する
・愛情の続く限り効果持続
・愛を感じるほど効果向上
【怠惰因子】
・見えざる手の行使可能
・威力はLvに依存
・Lvが上がるほど本数上昇
【⬛️⬛️⬛️⬛️】
・魔女⬛️⬛️⬛️の⬛️⬛️⬛️⬛️
・⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️
・⬛️⬛️⬛️⬛️⬛️
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「君は一体何者なんだい...?それに最後のスキル...僕にも読み取れないなんて...」