【私】の為の恋物語   作:タク-F

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サトシがピカチュウと和解出来た!リーフとしては大満足!


ライバル

 

 翌朝私達はトキワシティを散策する。ポケモンセンターは機能十分。フレンドリィショップも問題無し。長旅に不可欠な食料も補給出来た。…………となればジムに行きたかったが不在で閉まっている。確かここのジムリーダーは……

 

「確かにここでは後回しでも良いかな……」

 

 となればまずは育成もしたい。それならば……と私達は森の入り口にとは別の方角に立っていた。

 

「よし」

 

「ダネ?」

 

「行きましょう」

 

 そして私達はトキワの西側……22番道路へ入っていった。

 

 

 ──-

 

 

「やぁリーフ。君もここに来たんだね?」

 

「まぁね。シゲルこそどうしてここに?」

 

「無策でトキワの森には入らないさ」

 

 当然か。まぁせっかくの機会だから挑んでみよう。

 

「ねぇシゲル……せっかくならバトルしない? パートナー1体の全力勝負」

 

「それは良い。そろそろトレーナー戦を考えていたからね」

 

 私達は利害が一致してバトルをすることになった。

 

「行けフシギダネ!」

 

「任せたよゼニガメ!」

 

 とはいえまだお互い覚えている技に大差は無い。ならばトレーナーとしての技量が試されるだろう。

 

「「【たいあたり】だ!」」

 

「ダネ!」「ゼニ!」

 

 お互いのポケモンが同じ技を繰り出す。少し競り合って弾かれたのはゼニガメだが痛そうにしているのはフシギダネだった。

 

「ぶつかり合いはフシギダネが上でもダメージもフシギダネが多いみたいかな?」

 

「そうだね……ちょっと困ったな」

 

 覚えている技的に【なきごえ】は効果が薄い。なにせゼニガメなら【からにこもる】が使える筈。せめて私のフシギダネが他の技が使えれば……

 

「来ないならこっちから行くよ? ゼニガメ【たいあたり】!」

 

「【たいあたり】で迎えうって!」

 

 またもぶつかり合う2匹のポケモン。そして同じく弾かれるゼニガメ。だけどシゲルは笑ってた。

 

「ゼニガメ! 今度こそ「ここまで来たら逃さないよフシギダネ【たいあたり】だよ」そうだろうね。【からにこもる】」

 

 3度めはぶつかる瞬間にゼニガメが的を小さくして回避する。2度目は体力よりもタイミングをはかる為か。

 

「そのまま【たいあたり】」

 

「耐えてフシギダネ!」

 

「ダネ……ダネぇ」

 

 反撃を受けたフシギダネが目を回している。どうやら急所に当たったようだ。

 

「私達の負け……かぁ。流石シゲルだね」

 

「こっちも中々倒せなくて手を焼くよ」

 

「ありがとう。このまま進むの?」

 

「いや? 欲しいポケモンが手に入ったから1度街まで戻って今度こそトキワを抜けるよ。今回は寄り道……みたいなものだからね」

 

「わかった。気を付けてね」

 

 シゲルはそう言うと来た道を引き返していった。そしてフシギダネを見ると悔しさからツルを出していた。

 

「【つるのむち】……悔しさで習得した……ってこと? もぉ〜〜……あとちょっと早く習得してたら勝てたのかなぁ……?」

 

 まぁ考えたり後悔しても仕方無い。ちなみに帰り道でマンキーとポッポを捕まえた。コラッタもフシギダネに追いつきつつあるのは良い傾向だと思う。

 

 

 ーーー

 

 

 

 

「え?」

 

 街に戻った私がジムの前を通り過ぎようとした時そこには男性が立っていた。でも私はその人物を識っているしこの場にいるのが自然な人物だ。なのに口から溢れていた。

 

「何故こちらにジムリーダーのサカキさんが?」

 

「………………フフ。受け持っている自分のジムにいて何かおかしいのかね?」

 

「あっ……いえ。昨日伺った際にはジムリーダーはしばらく戻らないように聞いていたので……」

 

「ふむ……そういえばそう言付けていたか。それは申し訳ないなお嬢さん。ちなみにバッジ獲得をした経験は?」

 

「いえ……こちらが不在なら先にニビジムに向かおうとしていたところです」

 

「ニビ……か。ちょうどいいな。ちなみにここが初めてということは出発はマサラタウンのトレーナーかな?」

 

「あっ……はい。よくお分かりになりますね」

 

「この時期に新人が旅立つのはタマムシ・マサラ・セキチクのトレーナーでね。ここが最初なら傾向として分かるものさ」

 

 思っていたよりも気さくな人だ。なるほど……コレが【トキワシティジムリーダー サカキ】という人物像なのだろう。

 

「せっかくだ。もし君がジム戦を望むなら明日訪ねて来なさい。ジムリーダーとして受けて立とう」

 

「胸をお借りします!」

 

 ちなみにこのジムが地面タイプを得意とするのは昨日サカキさんの不在を教えてくれた受付のおじさんから教えて貰えた。そうなるとメンバーは……

 

「フシギダネとポッポで挑もう。せっかくの機会だ!」

 

 まだ昼過ぎだったが私は高揚した気分でポケモンセンターにチェックインして部屋に向かった。

 

「少し早いけど日記……書いて早く休もうかな……」

 

 私は恒例の【サトシ日記 旅立ち編】を開き昨夜のページの次のページを開く。

 

 

【€月 ∝日 晴れ

 

 サトシが1番道路を通過してトキワシティにやってきた。咲夜のぶつかり合いできっと信頼関係を積み重ね始めたのだろう。だけどその為にピカチュウが傷ついてしまった……早く……どうすれば助けられるんだ? 】

 

 そして今ここで私が待てばサトシに会える。うん! 

 

「サトシが不安な時を助けられるのは私だけだもんね!」

 

 そうして私もジョーイさんにポケモンを預けサトシをロビーで待った。

 

 

 

 

 

 

「すみませーん! 誰か! 俺のピカチュウを助けてください!」

 

 センターに駆け込んで来たサトシは血相を変えていた。私も遠目からピカチュウを見たが極度の疲労と低体温、そして無数の生傷が衰弱した原因というところか。そしてそんな状態になるまでポケモンを戦わせていたと思われたのか怒られていた。仕方無い……サトシが誤解されるのは私も辛いから。

 

「あの〜……すみません。私……彼と同じく昨日マサラを出たトレーナーなのですが彼等……オニスズメに襲われたのではありませんか? それにその……言い難いのですが彼等はまだお互いの……いえ、ピカチュウからの信頼関係が出来上がっていなかったんだと思います。それでもサトシ……そのトレーナーは嵐やポケモンの中から必死に守っていた筈です! 彼は未熟かもしれませんがポケモンには真摯に向き合ってる筈です! 彼の言葉を信じて上げてください!」

 

「…………まずはピカチュウの治療ね。貴方には経緯と事情をあとでお伺いしますね?」

 

「わかりました。リーフ……ありがとう」

 

 サトシが感謝してくれた。あぁ……それだけで胸がときめいちゃう……

 

「良いよ。私だって理由があってこのポケモンセンターで過ごしてた。そしたらボロボロのサトシがボロボロのピカチュウを連れて来た。でも私はサトシがピカチュウに酷いことをすると思えない。だって私は幼馴染だから」

 

 

 

 

「で? どんな私達と別れてどんな経緯でそんなにボロボロに?」

 

「実は……」

 

 そうしてサトシは咲夜からここに来るまでの経緯を教えてくれた。うんうん。大方予想通りだ。

 

「自転車の人に会えたらちゃんと謝って、助けてくれたことを感謝しなきゃ駄目だよ?」

 

「……っ! そうだな……あの人に謝らないとな……」

 

「私はシゲルとバトルして、コラッタ・ポッポ・マンキーを捕まえたよ。それとここのジムに明日挑戦するの。サトシはどうする?」

 

「俺もそのジム挑戦したかったなぁ……」

 

「挑戦するにしてもピカチュウの様子次第だよ?」

 

「そうだな……」

 

 そんな話をしてるとボロボロの自転車と共にカスミさんが現れた。

 

「やっと見つけ……アンタ……なんでそんなにボロボロなのよ……」

 

「オニスズメを押し付けて……自転車を駄目にしてすみませんでした」

 

「……へ? あぁっ……うん。アンタも大変そうだったみたいだしそれは良いわよ。アンタ初心者でしょ? アレだけオニスズメに襲われた新人がパニックになるのはしょうがないし……」

 

 カスミさんはサトシの言葉が謝罪からだったことに面食らっていた。そうしてピカチュウが回復するまでの間、ピカチュウと仲良くするまでの激闘をサトシに語って貰った。

 

「やっぱりサトシは誠実なんだね!」

 

「…………抜けてるけど悪い奴じゃないのはわかったわ……」

 

 そんな時ピカチュウが助かったとジョーイさんが連れて来てくれた。

 

「「よかったねサトシ」」

 

 そうして安堵して一息着いた時だった。

 

「「なんだかんだ聞かれたら!」」

 

「答えてあげるが世の情け」

 

「世界の破壊を防ぐ為」

 

「世界の平和を守る為」

 

「愛と正義の悪を貫く」

 

「ラブリーチャーミーな敵役!」

 

「ムサシ」「コジロウ」

 

「世界を回るロケット団の2人には」

 

「ホワイトホール白い明日が待ってるぜ」

 

 サトシの永遠の腐れ縁であるロケット団が現れた。でもサトシはまだ戦えない……それなら! 

 

「サトシ! 私がコイツらを倒す! だから今はピカチュウと逃げて! まだピカチュウは無理させたら駄目!」

 

「リーフ……ゴメン!」

 

 サトシがピカチュウを抱えて私達の後ろに下がるがロケット団に挟まれているので逃げられない。なら……! 

 

「フシギダネ! マンキー! コラッタ! ポッポ!」

 

 全てのポケモンを出して交戦を覚悟する。

 

「はっ! 行きなさいアーボ!」

 

「お前もだドガース!」

 

 数の上なら4:2で戦える。サトシを守る為に……私が倒す! 

 

「フシギダネ【なきごえ】ポッポ【なきごえ】コラッタはドガースに【たいあたり】マンキーは【にらみつける】」

 

「ダネ……ダネダネ!」「ポポ……ポポポォ!」「ラッタ!」「キィ!」

 

「コイツ……生意気よ! アーボ纏めて薙ぎ倒しなさい!」

 

「ドガースも続け!」

 

 アーボとドガースの【たいあたり】が私のポケモンを吹き飛ばす。一撃で戦闘不能とまでは言えないが、フシギダネ以外蹴散らされた。このままじゃあ……「あれは……?」

 

 サトシの視線の先でポケモンセンターのピカチュウ達がロケット団に電撃を浴びせた。するとサトシは何かを思いついたようにカスミの自転車を再度強奪する……まさか!? 

 

「ピカチュウ……俺はお前を信じる。だから俺と力を合わせてくれ!」

 

 サトシは自転車で人力の発電をはじめていた。そしてエネルギー充分になったピカチュウの電撃がロケット団を吹き飛ばしていた。

 

 

 

 

 

 素晴らしい出来事があったので【サトシ日記 旅立ち編】を開きさっきまでのページを開く。

 

 

【€月 ∝日 晴れ ②

 

 サトシが人生最初のポケモンバトルをした。

 

「せっかく仲良くなった相棒を寄越せとは分からない奴等だ。というか昨日のピカチュウの怪我はやっぱり怒られるレベルの怪我だった。今度は相棒が怪我しないようにトレーナーの俺が気を付けて行こう。リーフに追いついたんだ。トキワの森に着いたら一気に追い抜いてやるからな!」

 

きっとこんな決意をしてたに違いない。サトシらしくてそれがカッコイイ 】

 

「負けないよ……サトシ……ううん違うね。サトシ……最高の旅をさせてあげるからね?」

 

 私の旅はサトシの旅が最高の旅にすること。だからサトシへの障害は私が排除する。必要なら私がロケット団を壊滅させるのも厭わない。でもその為には……その決意を胸に秘めて日記を閉じる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すごかったね……」

 

「リーフは……行かないのか?」

 

「うん。速さは負けるけどバッジを貰ってすぐに追いつくから覚悟しててねサトシ!」

 

「先で待ってるぜリーフ!」

 

 私達はソレだけやり取りしてサトシを見送った。さぁ……次は私達の挑戦だ! 明日はどんな旅になるのかな?

 

 

 

 

 

 




リーフのトレーナースキルはまだサトシ以下です。よって強化イベントを近々解禁していきます!

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