お楽しみ頂けたら幸いです
「領域展開…」
「原子番号九四番!」(プルトニウムである)
幽鬼、一か八か0.2秒の領域展開!!
0.2秒とは、幽鬼が自分の義肢に負担がかからず、他陣営プレイヤーを確実に殺すことのできる、幽鬼が勘で設定した領域の展開時間である!
走り、殺す、走り殺すを繰り返し……
「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」
他陣営プレイヤーのうち、約半分を領域解除後、299秒で鏖殺!!
(1)
「あと…半分…」
幽鬼にもう残り半分を殺し切る体力はなかった。
違和感を感じる身体、99達成への不安。
それが幽鬼を追い詰めていた。
そこで、幽鬼はひとつの死体に目をやる。
「あれは…」
そこにあったのは、首筋に星型のアザを持つ死体。
100年ほど前、ジョナサン・ジョースターの首から下を奪った身体。
まだ馴染みきっていない。
「ジョースターの…」
ジョナサンの子孫の死体。
(2)
幽鬼は、もしかしたらと思い行動してみることにした。
その死体の首…
人間の1番太い血管があるところに、自身の指を突き刺す。
その死体の血液が、幽鬼の体に流れ込む。
体内から直接吸収しているので、防腐処理は機能しなかった。
幽鬼に、これまでになかったほどの昂りが湧く。
これが…これが〈ハイになる〉と言うやつか。
「最高に「ハイ!」ってやつだアアアアアアハハハハハ〜ッ!!」
幽鬼に似合わない笑い声をあげる。
それほどまでに、幽鬼は昂っていた。
今なら、どんなこともできそうな気分になった。
(3)
ジョナサンの身体が完全に馴染んだ。
これで、もう私を脅かすものはない。
既に、物部にしてやられた手脚、眼球も、ゲームを始める前と遜色ないレベルで回復している。
もう、義肢も、眼帯も必要はない。
殺す。それだけだ。
「WRYYYYYYッ!!!!」
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァッ!!!!」
「もう無駄だよ!!!!誰も今の私には勝てない!!!!」
…数秒後、そこには死体しか無かった。
死体であろう。生きているとは思えないくらい、もこもこで覆われていた。
その白が、衣装なのか防腐処理なのか分からないくらいに。
(4)
「ふぅ…」
ゲーム終了である。
あとは、ゲーム続行不可の合図が出るまで、船内で大人しくしておこ──────────
背中を、刃物のようなもので突き刺された感触がした。
(5)
後ろを見る。
そこには何も無い。
気配がして前を見る。
真熊か…
首に刺される。
刺された刃物をつかもうとする。
しかし、そのまま刃物を下にやって身体を引き裂かれる。
抵抗する
脚を3回。そしてバランスが崩れたところで、頭をぶち抜かれる。
幽鬼は、意識を失った。
(6)
死んではいなかった。
なぜなら、その数分後、幽鬼が意識を取り戻したからだ。
そう。反転術式。
完全回復。
再び、幽鬼の完全復活である。
船内を歩き回り、真熊を見つける。
「よぉ、久しぶりぃ」
「…マジか」
「大マジ!元気ピンピンだよぉ!」
幽鬼はさっきのを上回るほど、ハイになっていた。
(7)
「お前に頭ぶち抜かれた時、反撃は諦めて反転術式に全神経を注いだ!」
「お前の敗因は、私の頭刺すのに一回しか刺さなかったこと!そして、私の首チョンパしなかったことだ!!!!」
「敗因?」
「勝負はこれからだろ。」
真熊は思った。
違和感…
「いや、問題ない…」
「殺す!!!!」
真熊は幽鬼に急接近する。ナイフを振る。
避けられる。
頭だけしか、動かさずに。
胴を狙おうとは思わなかった。
一撃で仕留めたかった。
それだけは、真熊のプライドが、許さなかった。
(8)
幽鬼は、この戦いを終わらせることを優先しようと思った。
幽鬼は、今、この戦いを純粋に楽しんでいる。
しかし、己の力を、試してみたいのが先走った。
「毒茸」
「鷹三」
真熊がつぶやく
「これは…」
「完全詠唱…!?(????)」
「尸狼と摩耶」
幽鬼の心の声と重なる。
「虚式」 虚式
「〈密会〉(?)」
無限の質量が真熊を襲う。
その質量、およそ人間4人分!(当たり前体操)
真熊は、倒れた。
土手っ腹をぶち抜かれた状態で。
そこからは、積み重なった〈密会〉全員の死体が見えた。
(9)
初めまして、トキメキに呼ばれて
どこまでも〜
飛べるようなJUMP!
(以下略)
そして永世さんは、船首で1人タイタニックをしてたとさ(?)
おしまい