ダンジョン潜って美少女配信者を助けてバズるとか無かったけど、なんか凄いことになった件   作:にがりの少なかった豆腐

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いつも通りのダンジョンアタック

 

 いつものようにダンジョンの中を進む。

 深層への入り口に近づいて来たことで、攻撃的なモンスターが増えて襲い掛かってくるが、この程度であれば何の障害にもならない。

 サクッと討伐して先に進みまた襲い掛かってくるモンスターを討伐していく。

 

[そんな羽虫を払うようにモンスター倒さないでもらえます?]

[まじでこいつ強いのか]

[見覚えのあるモンスターばっかなんだけど、俺の記憶が正しければドイツも強かったはずなんだが]

[おかしいだろ。いくら実力があってもここまで蹂躙するような展開になるはずない]

[現になっとるやないか( ^)o(^ )ヤバイ]

 

 とりあえず俺が今到達している階層まで進めば、確実に実力を示すことが出来るはずだ。

 スマホに表示しているチャット欄も元気にコメントを流しているが、いちいち反応していても時間がかかるだけだから、しばらくは見るだけで放置することにしよう。

 

 拠点の在った階層からいくつか層を降りていき、下層の一番下まで到着した。

 

 ダンジョンの特定の階層にはゲートキーパーと呼ばれる少しだけ強いモンスターが生息していることがある。多くは上層から中層へ移動する場所、中層から下層へ移動する場所などに居ることが多い。

 

 今到達した階層にもそのモンスターが存在しており、そいつを倒さないと安全に先に進むことが出来ないようになっている。

 

 まあ、倒さなくても横を通り抜けることが出来れば下の層へ移動することが出来る。ただ安全に移動するには倒した方がいいし、そいつを倒せないような奴が強引に下の階層へ移動したところで実力不足で死ぬことになるだけなのだ。

 

 そうしてゲートキーパーがいる場所、次の階層の入り口がある前に到着した。

 

 先にこの下にある層へ続く入り口が見えるが、その前に俺の身長の倍以上のサイズ体長4メートル近い金属鉱石で構成されたゴーレムが居座っていた。

 

 まあこの階層に居る中では一番強いモンスターではあるが、この程度ならまだワンパンで倒すことは可能だ。

 それにこの先の深層ではこのクラスの強さのモンスターはごろごろいるし、さっさと倒して先に進むことにしよう。

 

「邪魔だからどいてもらうぞ」

 

 そう言いながら剣で金属鉱石ゴーレムを袈裟切りする。

 本来、鉱石で構成されたゴーレムを刃物で切断するなんてできそうもないが、魔力を剣にまとわせればこのように切ることも可能だ。

 

[また瞬殺]

[やべぇなこれ。ゴーレムですら剣で両断。なんだこぉれ]

[一撃やばすぎぃ]

[これゲートキーパー]

[待てよこれ下層のゲートキーパーだろ てことは]

[しゅげぇ(@_@)]

 

 態と魔石がある場所を避けて切り裂いたので、まだ倒せたわけではないが、すぐに駆け寄り魔石のある場所を探って見つけ、殴ってその場所を破壊。そして出てきた魔石を回収する。

 

[今素手でゴーレム砕いた?]

[殴って岩破壊するの草]

[二〇の極み?]

[まじでやべぇ]

[何なのこいつ]

 

「それじゃあ、これから深層に行くぞ」

 

 ダンジョンの中ではどこまでが上層、中層、下層と深層の境目は表示されていない。この区分はあくまでダンジョンの中を探索し、モンスターの強さやゲートキーパーの有無なので判断し後から決めたものなので、各ダンジョンの構成を知らない人ではわからないことがある。

 なので、一応次の階層が深層であることを視聴者たちに教えておく。

 

[あ、はい]

[おかしいよこいつw]

[深層ってこんなにあっさり行けるものだっけ?]

[わかってるけども……えぇ]

[同接10万どころか20万超えそうなのやばい]

 

 視聴者のコメントを見て現在の視聴者数を確認してみると、いつの間にか19万の後半まで増えていた。

 ダンジョンアタックを開始する前はまだ10万も超えていなかったと記憶しているがいつの間にここまで増えたのか。

 

「うぉ、同接凄いな」

 

[今更気づくのかい]

[その驚いた顔が見たかった]

[モデレーター対処出来るのかなこれ]

[拡散されまくってるからな。もしかしたらさらに増えるかも]

[やばばばば]

 

 さすがにここまで来ると喜びよりも恐怖が先に出てくるな。

 信じられない状況だが、まあ見ている奴が多ければ多いほど信憑性は高まるから悪くはないだろう。

 

[今更だが、こいつ下層に家を建てて生活しているとかおかしくね]

[マジで今更]

[あのゴーレムが下層のゲートキーパーなダンジョンってどこだろう]

[聞いたことないが]

[どっかの山奥とかにあるやつじゃないかなぁ]

 

「あー、そこは軽く説明しておくか。このダンジョンは俺の持っている山にあるダンジョンだな。一応一般開放しているが、場所が場所でほとんど人は来ない」

 

 もともと爺さんから受け継いだ山にあった無人の神社を管理していたんだが、突然その後ろに在った崖穴にダンジョンが発生していたんだよな。

 すぐにギルドに報告して公式ダンジョンとして登録したが、人の足で来るにはちょっと険しい山道を歩かないといけないから、本当に人が来ない。

 たまに来る奴もいるが、2度目はほとんどないな。

 

[ま?]

[実質個人所有か]

[個人の敷地内にダンジョンが生えるとかなかなかないぞ]

[山持ってるってどういう事やねん]

[それ結構な金になるんじゃ]

 

「山は普通に爺さんからの相続だよ。あと敷地内にダンジョンあってもほとんど金にはならないぞ。土地にかかる税金はほぼ国持ちになるが、そもそも山に掛かる税金なんて二束三文って感じだし」

 

 山の麓にギルドを建てるときその部分と周辺の一部の土地を売ったが、所詮山間の田舎の土地だから大した額にならなかったし。

 

[山って意外と安いからねぇ]

[そうなんだ]

[これで平地とかだったらかなりの金額になったかもしれないが]

[お前もしかしてずっとそのダンジョンで活動していたのか]

[人居ないところで強い敵倒してもそりゃ目立たんて]

 

 まだコメントであれこれ言われているが、とりあえず先に進むことにする。

 ゲートキーパーの奥に在った出入口を通過し、一度少し広いくらいの部屋みたいな空間を通過する。

 

[なんだここ]

[こんな場所他では見たことないんだが]

[ここで終わり?]

[深層ないダンジョンなのか]

[いや深層行くって言ってたからあるはず?]

 

「普通に先があるぞ。確認する前にないって勝手に決めつけるなよ」

 

 まあ、俺が初めてここに来たときは同じことを考えたけどな。

 

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