尚、バランス取りにクリム・スタインベルトに転生した人が、G3作ってたりする。
超能力戦争のネタバレを軽く含むので、閲覧注意。
映画観た勢いで書いたので、続きは考えてないし多分設定や文章がガバガバ。
自己満足で書いてます。
それでも良ければどうぞ
超常社会。
異能が日常的にある、かつての社会を下敷きに形成された【個性】と呼ばれる異能が活用されている社会。
反面、個性のない人間には、この世界は生きづらい世の中になった。
同時に、発現する個性によっては不可抗力で他人を死傷するものもあり、そういった制御できず危害を加えてしまうような個性持ちも生きづらい世の中でもあった。
故に、そういった辛い境遇の人々は闇の中に沈み、必然的にヴィランとして秩序を乱すものとして犯罪を犯し、追われ続ける。
そんな、是正されることなく放置された闇が潜む現在。
かつての社会体制から存続している秩序の守護者【警察】は、オールマイトという【希望の象徴】たるヒーローがいる内に、ヴィランへの新たな対抗策を練り上げた。
一人の天才科学者が主導となって……
装着者に、氷川真が選ばれたのは必然だったのか、それとも偶然だったのか。
もし、対ヴィラン警察部隊を主導する天才科学者クリム・スタインベルト氏に問いかければ、必然と答えるだろう。
何故ならば、彼は【仮面ライダー】という前世の日本の誇る、仮面のヒーローを知っているのだから。
故に、彼に与えられた力【G3】はまさにベストマッチな力とクリムは断言できる。
いずれは【G3-X】を作り出したいクリムだが、他にも計画した【Gシリーズ
まあ、その肝心の成果を挙げる為の対象であるヴィランは、ほとんどがヒーローによって事件解決かつ逮捕されるので対ヴィラン警察部隊【Gユニット】の出番はほばない……そう思われていた。
ーーーー
「氷川さん。今日も私服でパトロールですか?」
対ヴィラン警察部隊、Gユニットの移動拠点かつG3輸送車である【Gトレーラー】で、暇を持て余してスマホのソシャゲをプレイしているのは、【G3】の補欠装着者、
そんな彼の言葉に、Gユニットの創設者であり、G3を生み出した張本人クリムは手元の作業を一度止めて彼の問いに答える。
「そうだ。真面目過ぎて心配になるくらいにな」
おおよそ、上司と部下のコミュニケーションではないがクリムとしては円滑なコミュニケーションや警察所属ではない事を鑑みて、これくらいで良いと思っている。
そんな今は有給休暇でGトレーラーにはいない、彼の副官もとい現場指揮官と整備担当は、そんな彼に頭を悩ませる事になっているのだが。
「しかし、本当に僕らっているんですか?今のところ、プロヒーロー達に先取りされて成果なんてないですし」
そう疑問を口にする小室。
昨今、オールマイトの登場により世界から見て日本は世界一のヴィラン犯罪の件数の低さを誇る。
そして、彼に憧れてヒーローになった者も数多におり、ヒーロー飽和社会などと呼ばれ始めていた。
そんな中で、無個性の自分達ができることなどないのでは?
実際に現場に向かえば、ヒーローより遅く到着し事件はとっくのとうに解決している。
過去の経験からも、そう考えてしまう小室の考えは否定しようがない話だ。
だからこそ、とクリムは語る。
「無個性や弱個性でも活躍できる場があることを、いやこれから私達が作らなければならない。本来、治安維持は警察の領分。今となっては市民の避難誘導や人海戦術による調査ぐらいしか社会に貢献できない……それに」
一度、言葉を止めるクリムに小室は首をかしげる。
「それに?」
話の続きを催促する小室に、クリムは不安そうに告げた。
「もしかしたら、現状のヒーローでは対応できないヴィランが現れるかもしれない」
「そ、そんなまさかぁ?」
科学者の間では有名な研究者が、言葉を濁すような脅威。
そんな存在の示唆に、小室は若干引きつった表情をする。
「そうだと良いんだが……」
創設から約二年。
今のところ、災害の救助活動くらいしか功績を持たないGユニットは、予算の大本である上層部からは白い目で見られ始めている。
そんな逆風の中で、晴れない彼の不安は最悪なことに命中してしまう事を、彼らはまだ知らない。
一方、彼らの話のキッカケとなった人物、氷川真はというと…
「あっ」
人気チェーン店の定食で昼飯を食べていた。
そして、定食に付いている冷奴を箸で掴むも取れずに崩れてしまっていた。
非常に悔しい面持ちを隠すことなく表情に出している氷川に、たまたま気になって見ていた店員は少し引いていたが諦めてスプーンで食べ始めた氷川に、一先ず安堵する。
「駄目じゃないですか、氷川さん」
そんな彼にツッコミを入れるのは、同期の泊栄助。
その手にはホカホカのご飯が入ったお椀があった。
先程から見ていれば不器用にも程がある、と苦笑しながらもハッキリ言う姿はどこか親しげを込めた口調だ。
そんな泊に、氷川はあからさまに拗ねた様子を見せる。
「これで三回目ですよ?箸に力を入れすぎなんですって」
「…こんなもの、スプーンで掬えば良いだけです」
と、極めて冷静かつ淡々と感情を抑制するのに努め、真っ二つに砕けた豆腐をスプーンで掬い食べる氷川に「諦めたらそこで試合終了ですよ」と、泊は某漫画の台詞と苦笑で返す。
ちょうど食べ終わり会計をしていると、地響きで店内が揺れる。
会計を終えてから、少しばかり慌だたしく店から出た二人は、熾烈に繰り広げられるヴィランとヒーローの戦いを、ショーを見物するかのようにいる野次馬達を店先で目撃する。
「またこれですか……」
ゲンナリ、といった表情を浮かべるのは氷川。
泊も同じように辟易といった表情であり、しかし市民を守る警官として己を律して動き始めていた。
勿論、氷川も同じく避難誘導や野次馬が下手に現場に出ないように率先して前に出ていく。
ヒーローという、治安に関わるアイドルでもあり本来は警察の武力面を行使する職は、個性を使用した犯罪を対処しきれなくなった警察の力不足を、氷川により実感させた。
無個性故にヒーローの夢は諦め、警察になることを目指したものの、個性の有無による差は残酷な現実を氷川に突きつけた。
だからといって諦めるような男でもなく、氷川は今もひたすら肉体を鍛えてその差を埋めようとしているが……残念ながら、その成果は得られていない。
氷川は市民の壁になるように立ち、市民が現場に入り込まないように立ちふさがりもする中、ソレを見た。
「なっ…!」
異能の発生から公平性を失い、娯楽程度のものになってしまった卓球のラケットと卓球ボール。
それらを持っていること自体は、超常社会において珍しくはあれど個性に起因するものかと気にしないだろう代物。
それを使って、女は卓球ボールを人に向けて打った。
微かに放電する電気を纏った卓球ボールに当たった学生と、跳ね返った卓球ボールに当たったサラリーマンは、周りに電撃を撒き散らして倒れ、巻き込まれた周囲も次々と感電し震えて倒れていく。
それを目の当たりにした野次馬達は、恐怖に震え、悲鳴をあげながら我先にと四方八方に逃げていく。
そんな彼らを警察官達が必死に誘導するが、いかんせん数が足りない。
結果的に殺人の手の下した女の殺人数に迫る程、圧死した人が警官も含めて多いことが後に判明する事となる。
「氷川さん!」
そして、電撃の光を見たからか、泊も状況把握のためにやって来るが氷川は制する。
「駄目です!卓球ボールに当たると死にます!」
そう叫んだ直後に、石が女に飛び、氷川は思わず後ろを振り返る。
ヒーローとヴィランの戦いに決着が着いたのか、警察がボコボコにされたヴィランを確保していた。
そして、その間にヒーローが石を投げて女に牽制をしていた。
連戦になるにも関わらず市民を虐殺した新たなヴィランに顔一つ変えずに構えを取る。
「ヒーロー【スチームレイン】、あの卓球ボールには注意を!電気が纏われてます!」
「了解した!」
氷川は今いる地域のヒーローの名を思い出しながら、敵の能力を伝えその場を離れる。
無個性の警察官ができることなど、それくらいしかないというのもある。
スチームレインと呼ばれたヒーローの個性は【蒸気機関】。
石炭や可燃性のものを食べることで、蒸気機関車さながらのパワーアップができるオールマイトの下位互換的なパワー系ヒーロー。
あまり知名度はないが、優秀な若手ヒーローの一人として活動している彼は、虐殺を起こした女に向かって怒りに震えながら駆け出した。
一方、氷川は出動中のGトレーラーからの連絡で、泊と別れて合流ポイントに向かっていた。
生身の女だからと油断はするつもりはないが、華奢な体つきの女性が鍛え上げられたヒーローに勝てるわけがないと、氷川は予想していた。
だが、G3を纏って現場に戻った氷川は。予想は裏切られていた事を知る事となる。
本来、その力は目覚めることのなかった筈のものであった。
その筋に詳しい人々が【個性因子】と呼ぶ、人類の社会を超常社会へと進化させた因子は、ある時を境に変化を始めていた。
その中心となるは、無個性と呼ばれる旧人類。
一部から卑下される者達は、大半が個性持ちを差別する田舎か、超常社会で運悪く因子が覚醒せず生きる者達で占められていた。
人口の二割、されど二割。
無個性と侮蔑され、人によっては幼少期から悪意に晒された無個性の抑圧された憎しみが解放されるような事があれば。
その憎しみは、世界の破壊を求める、いるかもしれない未来のヴィランよりも深く、狂気に満ちたものになるだろう。
「スチームレイン……?」
ガードチェイサーと呼ばれるG3専用のバイクで、急いで戻った氷川が最初に目撃したのは、体の各所が黒ずんだスチームレインだった。
気を失っているのか、咳をしながらうつ伏せに倒れていた。
赤外線サーモグラフィも備えたG3のカメラアイが、他に倒れている市民も捉えるが、熱源がなく息絶えている事を確認し、Gトレーラーで指揮を取るメンバー達は絶句する。
一方、女は余裕の笑みを浮かべて氷川もといG3を見ていた。
「クッ…!」
一刻も早く、スチームレインを救助しなければならない。
だが、目の前の相手がそれを許す筈もない。
G3はガードチェイサーに格納された各種武装の一つ、G3専用拳銃【スコーピオン】と電磁警棒【ガードアクセラー】を取り出し、ヴィランに立ち向かう。
「一応、勧告しておきます。今すぐ両手を上げて、地に伏せなさい!」
警察の十八番な台詞に、ヴィランは笑みを浮かべ、そして卓球ボールを打つ。
G3のカメラアイが捉えた、高速で迫る卓球ボールに氷川は竦むことなく、スコーピオンの引き金を引く。
「ッ!!」
ダンッ、という音と共に弾丸がスコーピオンの銃口から吐き出され、卓球ボールを破壊する。
そして、そのままヴィランに向けて発砲し制圧を試みる。
「グッ!?」
スコーピオンに装填されている弾丸は、クリムが研究・製作した個性因子抑制弾で、衝撃力による非殺傷ながら高威力の弾であり、個性の無力化に重きを置いた特殊弾だ。
生産コストの高さから、現状正式採用は見送られている弾丸だが、当たれば並大抵のヴィランはこの弾丸による効能で個性の力が引き出しづらくなるのは確かである。
しかもスコーピオンは火薬ではなく、ガスと電磁力による射撃を行うので頭部に当たれば一発で昏倒するのは間違いないだろう。
だがしかし、女ヴィランはどこに被弾しても能力の使用に異常をきたさないまま、予備の卓球ボールを取り出して打ってくる。
G3の堅牢な胸部装甲に一発当たるが、それをものともせずG3はスコーピオンを撃ちながらガードアクセラーを構え走る。
銃弾で駄目なら格闘で。
その氷川の判断は間違っていない。
組み付かれれば、体格の差で女ヴィランが不利なのは明らかだ。
その為か、女ヴィランは黒煙を全身に纏う。
「なにっ!?」
逃げる気か?それとも大技か?
判断に迷い、足を止めた氷川がそう考えたのも束の間。
煙が消えると、そこには緑色の怪人がいた。
「個性にしては……あまりも規則性がないですよ、クリムさん!」
臨時でオペレートを担当する小室がそう悲鳴のように叫ぶ。
そんな彼に対し、クリムは冷静に状況判断する。
「小室君、対象をヴィランからアンノウンへと呼称を変更。氷川君は、対象の確保、最悪殺害も考慮に入れて取り組め」
「「了解!」」
内心、不謹慎ながらクリムは喜んでいた。
一人のファンとしてアギトの因子を宿した者達が現れたということは、本物のこの世界のアギトも現れる筈だと。
だが、同時に絶望と後悔もあった。
本来、この世界には存在しない筈のアギトやG3。
不憫な境遇の無個性達を想って、そして日々命がけの仕事をこなす警察官達に自分の持つ才能で力になろうとした結果がこれか、と自分を取り巻く運命に絶望と後悔を禁じ得なかった。
だが、今は目の前の敵に対処しなければならない。
この業は、一生をかけて償わなければならないと、改めて覚悟を決めるのは後で良い。
心の整理を数秒でつけ、クリムはG3の全武装の使用許可を出す。
「氷川君、全力を持って事態に対処したまえ!」
「了解!」
「小室君は、スチームレインを病院に連絡して近場にいる警官と共に現場から搬送してくれ。念のためにガスマスクは着用して救助活動を」
「了解です!」
クリムの指示で、事態は大きく動き始める。
卓球ボールを打つアンノウンに、氷川はG3に搭載されたシステムのアシスト機能で予測した弾道を避けるように走る。
卓球ボールに限らず、ボールは一度打ち出されれば運動エネルギーが尽きるまで一直線に動き続けるだけの物体だ。
G3システムの高度なAIによる予測は、実戦経験が乏しい氷川にとって最高のサポートであった。
「はあっ!」
「ぐあっ…!?」
スコーピオンを乱射して、相手の動きを制限し飛び蹴りをかますG3。
直撃したアンノウンは、たまらず吹っ飛ぶが大きなダメージは見受けられない。
更に追撃と、ガードアクセラーを振り回し無力化を試みる。
多少の痛みは感じるのか、呻くアンノウンであったがすぐに反撃とばかりにG3の胸部に蹴り込むが、最も攻撃が被弾しやすい胴体が脆い装甲である筈がなく、ノーダメージで受けきる。
驚いたアンノウンに、すかさずカウンターパンチを顔面にくらわせ、駄目押しにスコーピオンを連射モードで全弾撃ち込む。
顔面の痛みに悶絶するアンノウン。
戦い慣れしていないのか?と、氷川は卓球ボールによる電撃攻撃しか録に攻撃と言えるものがなかった事を踏まえ、そう推察する氷川。
疑問に思うことは多々あったが、パワー系のヴィラン、ましてやかのオールマイトでさえ破壊するのは困難な手錠をアンノウンにかけることで、事態は収まるのだった。
Gユニット創設から、初めての成果であった。
ーーーーー
【アンノウン】と未知の意味を持つ仮の呼称を与えられた存在は、他の地域でも瓜二つの姿で現れては何かしらで集まっていた民衆の中でそれぞれ能力を行使し、大量殺人をこなしていた事が判明するのは、氷川がアンノウンを一人逮捕してから数日後の事であった。
同時多発的な活動に、アンノウン達は組織として動いているとヒーロー達と警察は判断し、日本全土を対象に一斉捜査が開始された。
しかし、それを潜り抜けてアンノウン達はそれぞれの手段で罪なき人々を殺し続けた。
そのような前代未聞の渦中で、No.1ヒーローのオールマイトを含めた日本のヒーロービルボートチャートに載る人気ヒーロー達、ヒーロー公安委員会、警察上層部、医療関係者、そして現状唯一アンノウンを捕獲したGユニット。
各関係者による会議が始まっていた。
そして、ヒーロー公安委員会に所属する北条が議題の進行役として、まず緊急の報告を持つ医療関係者代表の医師に発言を促す。
「まず、原因不明の壊死現象について、研究者達の手によって解明されました」
そう言うと、会議室の投影機でほとんど黒い死体となった、スチームレインの上半身を映す。
体の各所に黒ずみが発生し、そこから広がって彼を殺した事が素人でも伺える画像に、医師は解説する。
「壊死現象は、アンノウンから拡散されるウイルスによって引き起こされていました。彼の遺体から検出された個性因子に似た物質は非常に感染力が高く、医療関係者にもガスマスク非装着の人に感染者が出ています」
「つまり、このウイルスは空気感染能力が高いと?」
「はい。また、主に無個性と一部の人はコレに耐性があるのか、発症しない者が。またはこれは極一部ですが、適応力が高い為かアンノウンと同じ存在になる者もいました」
「デタラメだな…」
そう溢すのは警察上層部の一人。
医師も同意し、新種のパンデミック現象と見ても間違いはないと付け足す。
「となると、アンノウン達は個性ではなくウイルスによる変貌体という事かい?」
そこで質問するのは、雄英高校の校長を勤める世界で唯一無二の動物、根津。
ネズミなのか、熊なのかも当人でさえ分からない彼のスーツ姿は様になっている。
「ええ。アンノウン化した極少数の人達から事情聴取や身体検査、採血をして分析したところ、ウイルスによる作用で身体の一部の構造を変化させる事で、あの悍ましい姿になれるようです」
「となると、個性のように見えたアンノウン達の能力は、僕たちの知るものではなく、そのウイルスによるものか」
根津の個性は【ハイスペック】。
故に、思考論理といったものは彼の得意分野である。
医師が言わずとも、予見したように答えを出す彼に医師は思わず感嘆する。
とはいえ、まだ発言中である。
気を取り直し、発言を続ける。
「ええそうです。試しにGユニットが捕まえたアンノウンやアンノウン化した人達の協力で、能力の行使をしましたが、やはり個性ではなかったです。アレは完全に超能力といったものです」
「超能力?あの大昔にあったという?」
ここでオールマイトが疑問を口にする。
彼の記憶の中では、異能が現れる前の能力持ちは超能力者と呼ばれていた為に、懐かしさと疑問が半々ずつあった。
そんなオールマイトに気付かず、医師は答える。
「ええ。能力使用時に脳が非常に活性化していました。個性使用時も脳が普段よりも活性化する事例はありますが、アンノウンの場合はより高い活性化でした」
「そして超能力の使える幅は個性と違って大きい、か」
北条のその言葉に、この場にいる全員が薄々感じていた事を完全に気付く。
自分達が相対しているのは、現人類の天敵ともいえる存在なのだと。
だが、希望を捨てたくないヒーロー達と一部はGユニットの代表クリムと警察上層部に質問する。
「彼らの暴走を対話や交渉で止める事はできないのか?」
それに対し、クリムは首を横に振り否定する。
「残念ながら、今回逮捕した彼女は現人類への復讐を目的として動いていたと、自白していました。恐らく、言葉では止まらないでしょう」
室内の空気は、完全に沈鬱なものになる。
しかし、立ち止まってはいられない。
対策を出しつつ、必要な装備をリストアップし、予算を試算する。
まだ分からない事だらけだが、彼らの抵抗はまだ始まったばかりである。
1ヶ月後。
世界規模でアンノウン……現在では【ギル・アギト】と名付けられた新たな人類は、超常社会に大きな影響を与えた。
本人の意思に関係なくバラ撒かれる【アギト因子】は、次々に新たなギル・アギト、または死者を生み出していった。
アギト因子による壊死を防ぐアンチウイルスが開発されるまで、世界人口の二割が死滅、そしてギル・アギトによる虐殺も含めれば三割に昇った。
ヴィランとは、また別格の敵に人類は恐怖した。
そして、日本での対ギル・アギトはNo.1ヒーロー、オールマイトとG3に、全てが委ねられることとなった――
気になるアレコレコーナー
クリム…転生者。本作の便利ツール。ベルトさん化から逃れられるのか。
氷川真…本作の主人公(のつもり)。本作における原作キャラの名前は誤字ではなく、あえてなのでご注意を。不器用なのは変わらない。
小室博隆…予備装着者。つべの無料配信のアギト本編と見比べると、確かになんとなく「世も末」と言われそうな人だった(笑)
G3…予算と技術の都合上、まずはG3の再現までを行っている。動力源は開発者がクリムなので、バッテリーではなく、重加速現象を対策したコア・ドライピア。
Gシリーズ計画…本家のような発展をする訳ではないので、クリムが原作をリスペクトしつつ名前を変えた計画。対ヴィランなので、巨大なヴィランにも対抗できるように、スーパーロボットも建造したりする。
ギル・アギト…本作の敵役。原作においても非常に厄介な敵として描かれているので、ヒロアカ世界に現れたら、個性因子が変貌したものとかになりそう…という妄想から本作が始まった。本作で暴れるギル・アギトは、大体恨み辛みから殺人を犯している。
アギト因子…この世界的に、厳密にはギルス因子。個性因子を異物と見なして細胞を壊死させるまでに攻撃的、という設定。適応できる個性持ちもいるが、極少数。また、異形型の個性持ちに非常に厳しく、抗体がないと致死率が99%。
豆腐メンタルの神様…いるかいないかで言えばいる。というかこの混沌がいないと、アギトやギルス自体が存在しない。なんならとある肉体に受肉して、人類の動向を観察してる。
オールマイト…個性が非常に特殊故に、アギト因子に耐えれる。なんなら、覚醒すれば最もアギトに近い男。
AFO…地味に何人もアギト因子でお友達()や配下を失っている。また、彼でさえ耐性はあっても、アギト因子の制御・支配は不可能である。
志村転狐…二歳の子供。抗体接種済み。
泊新之助…児童くらい。無個性で抗体を接種済み。