転生者山内春樹くん 作:裏桜
5月A日
5月初日。この日はポイントが振り込まれる日であり、
原作では支給されたポイントが0になったという残念な日。
好奇心から日を跨いだ瞬間にスマホから残ポイントを確認した。
15万2300PP。
4月最終日時点では14万弱だったので大体80CP保持したということになる。節制や金策はしていたものの増えているという結果が見れた時はめっちゃ嬉しかった。
朝、登校してみると案の定、教室の雰囲気は重かった。
10万入る想定で散財した奴らが居るようで茶柱が来た時は聞いていないと非難が殺到した。まあ、それを茶柱は鼻で笑っていたが。CPと中間テストの説明がされる。
例年ではDクラスはCPを0にするらしく、茶柱は例年より少しはマシな不良品と罵ってきた。その不良品共の担任がお前であり、野心に溺れ、監督責任すら放棄し自身の高慢な態度を改善すらせず同じ穴の狢だということに気づいていない無能がよく言えたものだ。
放課後、茶柱から綾小路君と共に職員室に来るよう命じられた。星宮先生と少し駄弁った後、茶柱が来たので別室に移動。堀北との会話を聞かされ、その後協力するようにと言われた。堀北からは小テストの点数から怪訝な表情を浮かべられたがすぐにそれを払拭させてもらう。
三人で生徒会室へ移動。堀北はビビっていたが無視し、ノックして部屋へ入る。中には入学初日のように堀北会長と橘先輩がいた。
堀北会長は妹北に対して『部外者が居るようだが』と言いながら侮蔑な表情を向けたが前に出て取り敢えず庇っておく。
軽く会話し会長には生徒会への入会のお断りと代替案を提示しておいた。
南雲に対しての警戒とかと裏から協力すると言えば納得してもらえた。代替案に関してはざっくり言うと試用期間と中立を保つことの契約。
原作だと一之瀬や葛城は純粋すぎて南雲に対抗出来ないという理由で入会させなかったらしいが、そもそも能力が一定水準に満たしていなければ落とし、後進を育成せず機会を放棄しているのは論外。特別試験があるから他学年にリソースが割けないのも分からないでもないがそれなら他学年を巻き込んだ特別試験を学校側に提案すればいい。原作の南雲のように。というより3年である兄北が南雲を止めようとするのがまず難しい。結局、1年経てば兄北は卒業してしまい、南雲政権になることが目に見えている。どうしても止めたいなら南雲を退学させるくらいしか方法はないだろう。そう言う甘い考え方は堀北と似ているのかもしれないな。
後は今回の情報を対価に過去問を稽古をお願いしておいた。
5月B日
勉強会は無事失敗した。
平田君経由で櫛田に頼んで池と須藤を勉強会に呼んだ。
参加者は俺、綾小路君、池、須藤、堀北、櫛田の計六人。しかし、勉強会の途中で須藤たちの態度に苛ついた堀北が神経を逆撫でするような言動を二人に浴びせたせいで須藤がブチギレて中止になる。一旦は須藤たちに付いて行き軽く宥めた後、適当な理由をつけて別れ堀北たちと再度合流する。戻ったときには既に櫛田は居なくなっていたので綾小路君に櫛田の位置情報を教えてお礼を言っておくように頼んだ。二人きりとなり堀北の弁解を聴くことにした。堀北が須藤たちが悪いだと言い訳を並べてくるが、事前に二人との思考能力に差があること、適当に褒めて勉強に対しやる気を上げること、文句を言われても我慢しろなど堀北には言い含めておいたが無駄だったようだ。
挙げ句、損切りすべきだと抜かし始めたので兄北を引き合いに出して堀北の言動を全て封殺する。
俺にボロカスに言われ堀北は落ち込んだが知ったこっちゃない。まだ高校生なので仕方のない部分も有るかもしれない。だが、兄に追い付くためにAクラスになると言った癖に上手くいかなければ他責になるのは駄目だ。リーダーとして成長してもらわないと俺が困るからな。
堀北には対策を練るようにと宿題を出して別れた。
夜、綾小路君から電話がきた。
誰なのかはぼかされたがどうやら原作通りに櫛田に脅されたらしい。
綾小路君が俺のことを友達として信用しているのか能力の把握がしたくて試しているのかは分からないが俺としてはラッキーな状況だ。櫛田の素面が見られるのはこの時か体育祭くらいからしかない。後々、暗躍されても困るので早急に決着を付けさせて貰おう。