転生お兄さんズ   作:色々残念

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本日3回目の更新となります



ダンまち編その2 魔改造リリルカ

今日も今日とてオラリオにある一軒家から、オラリオ南西部に向かって移動していく私とジーンさんに常無さん。

 

第6区画にある交易所で、今日も露店を開こうかと考えていた私達だが、痛め付けられて死にかけていた小人族の少女を道中で発見した私達3人は、露店を開くことを取り止めて少女を保護しておくことにした。

 

私のスキル【雪解けの癒し】でかなり重傷な怪我の応急処置をしている間に、ジーンさんの全治魔法を少女に使用してもらうように頼んでおく。

 

「【全てを癒す聖なる力を此処に】【病めるものに光よ注げ】【蝕むものをその輝きで退けよ】【放つ光は癒しの調べ】【満ちる月は何よりも輝く】【残らぬ傷】【癒える病】【消え失せる毒】【解かれる呪詛】【光と共に聖なる癒しを与えよう】」

 

素早く早口で詠唱を唱え終えたジーンさんは、死にかけている少女の状態が危ないと理解していた為、詠唱を早めに終わらせたようだ。

 

「【セイクリッド・ハイネスセラピア】」

 

唱えられた全治魔法の輝きが、死にかけていた小人族の少女を優しく包み込み、全ての怪我を完全に癒して治しきったことで、小人族の少女が死ぬことはもうない。

 

それでも血を流し過ぎていたのか、気を失っている小人族の少女が目覚めることはなかった。

 

とりあえずその場に放置しておくよりかは布団に寝かせておいた方がいいかと考えて、私達が住む一軒家に戻り、客間の布団に小人族の少女を寝かせておいた私達3人。

 

自然に少女が目覚めるまで待っている間に、血を失っている少女には栄養が必要だと考えて、肉団子入りのスープを作っていると、少女を見守っていた常無さんとジーンさんが保護した少女が目覚めたことを此方に伝えてくれる。

 

木皿に入れた肉団子入りスープを持っていき、それを小人族の少女に渡すと、泣きそうな顔で「あったかい」と言いながら肉団子入りスープを飲んでいった少女。

 

リリルカ・アーデと名乗った小人族の少女は、剣で刺されたり斬られたりして死んだと思っていたようだが、今こうして生きていることが驚きであったそうだ。

 

死にかけていたリリルカさんをジーンさんが治療したことを教えると、ジーンさんに感謝していたリリルカさんに「此方が勝手にやったことで治療費はいらねぇから気にすんな」とぶっきらぼうに言い放つジーンさん。

 

それからリリルカさんを見て「とりあえず自衛出来る位の身体にはしとくか」と言ったジーンさんはスキル【肉体変化】を用いて、リリルカさんの肉体を勝手に変化させていき、弱々しい小人族の身体を凄まじく強靭なものに変化させたみたいだった。

 

肌や骨の強度や筋肉の質まで変化させることが可能な【肉体変化】により、並みの剣では斬れないほど強度が高いアダマンタイトみたいな皮膚と、アダマンタイトよりも頑丈な骨に、まるでアダマンタイトの金属線を束ねたかのように強靭で、白い筋肉と赤い筋肉を組み合わせたような筋肉であるピンク色な筋肉で構成されていたリリルカさんの身体。

 

ちょっと試しに動いてみてもらったが、Lv1の小人族とは思えないような動きが出来るようになっていたリリルカさんは、間違いなく大幅に強化されていた。

 

リリルカさん本人は今の自分の身体に慣れることに必死になっていたが、そんなリリルカさんに常無さんが剣術と覇気を、向田さんが気を、ントムさんが波紋と波導をそれぞれ教え始めていき、それら全部を使えるような身体にジーンさんが【肉体変化】で更に調整を施した結果、明らかに魔改造されていたリリルカさん。

 

ついでにリリルカさんには私のスキル【黄金甲虫】で生命エネルギーの強化も施しておき、肉体を活性化させ、修行場所として鏡面世界を提供しておく。

 

それから半年間、鏡面世界での厳しい修行に励んだリリルカさんは、私達が住む一軒家で共同生活をしており、毎日しっかりと食事を食べていたが、肉体改造をされてからは食事で食べる量が以前よりも増えていたそうだ。

 

ちょっと前までは貧弱な小人族の少女だったリリルカさんが、僅か半年で見違えるように強くなっており、常無さんから学んだ剣術と武装色に見聞色の覇気が使えて、向田さんから学んだ気に、ントムさんから学んだ波紋と波導まで使えるリリルカさんは、私達を除けば、オラリオ最強と言える位に強くなっていたのは間違いない。

 

明らかにLv7のオッタルよりも強いLv1のリリルカさんとなっていたが、別に私達が困る訳ではないので、半年間頑張ったリリルカさんには好きにしてもらうと、所属していたソーマ・ファミリアの面々を主神まで含めて半殺しにしてきたリリルカさんは、主神のソーマを脅して、改宗可能な状態にしてきたみたいだな。

 

「リリは、もっと主神がまともなファミリアに所属して、冒険者として稼ごうと思います」

 

そんなことを言っていたリリルカさんは、まともなファミリア探しに時間を費やしていたようで、ようやく見付けたまともな主神であるヘスティア様のファミリアに所属することになったようだ。

 

ヘスティア・ファミリア所属となってからもリリルカさんは、定期的に鏡面世界を使った修行をしに来たりもして、一軒家の面々とは交流があったリリルカさん。

 

ジーンさんが作成したアダマンタイト製な脇差しとドスを用いて剣術で戦ったりするリリルカさんは、基本は剣術と覇気、治療は波紋と波導、強敵には気の使用も解禁という戦闘スタイルとなっており、今は鏡面世界のオラリオで姫島さんと斬り合っている。

 

生物が存在しない鏡面世界であるので、オラリオに住まう人々を気にすることなく全力を出せていたリリルカさんは、常無さんから学んだ剣術と覇気を組み合わせ、武装色で黒く染めた脇差しで、飛ぶ斬撃を放っていた。

 

小一時間位戦っていたリリルカさんと姫島さんだったが、まだ姫島さんに勝てる程には強くなかったリリルカさんが敗北し「リリは、まだまだですね」と悔しそうにしていたな。

 

私達の中では戦闘力が高めな方である姫島さんと勝負になる位強くなっていたリリルカさんは、オラリオの冒険者は眼中にないらしい。

 

同じファミリアならある程度は気にするそうだが、ヘスティア・ファミリア以外には、あまり興味がないとも言っていたリリルカさん。

 

かつては冒険者を憎んでいたこともあったみたいだが、修行を積み重ねて強くなっていく内に、冒険者への憎しみは薄れて、もっと強くなりたいという気持ちが強くなっていたリリルカさんは、ひたすら修行することが楽しみになっていたようだ。

 

まあ、オラリオを滅ぼそうとする闇派閥よりかは健全なリリルカさんの修行を、私達がこの世界に居る間は、手伝えるだけ手伝っておくとしよう。




この世界ではヘスティア・ファミリアに最初に所属したリリルカ・アーデがヘスティア・ファミリア団長となりますね
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