今回でダンまち編は終了となり、次回が最後のハイスクールD×D編ですね
竜の谷に黒竜が居るのは、この世界でも変わらないようで、黒竜によって世界が滅びる可能性があるとするなら、それは排除しておきたいと考えた私達は、竜の谷に存在する黒竜以外の竜を処理しておき、かなり強くなったリリルカさんに黒竜を討伐してもらうことにした。
強靭な身体を気で更に強化し、高速で移動しながら空を蹴って空中すらも足場にして動き、武装色で黒く硬化した一時的な黒刀で黒竜に飛ぶ斬撃を連続で叩き込んでいったリリルカさんは「一刀、捩花」という名で、流れるような2連撃を瞬時に繰り出す常無さんから学んだ剣術を用いて、黒竜の頭部を両断した後に首を斬り落とす。
魔改造されて超強化されていたリリルカさんなら、隻眼の黒竜であろうと単独で討伐することが可能になるほど強くなっていたので、問題なく倒された黒竜。
竜の谷の竜が全て綺麗に一掃されたことで、これ以上訪竜問題が起こることも無くなったこの世界。
名実共に、黒竜を討伐した英雄となったリリルカさんは、特にそれを誇ることはなかったが、ジーンさんが黒竜のドロップアイテムである竜皮を加工して作成し、常無さんの着流しに似せて作った頑丈な黒い着流しをプレゼントされた時は、子どもらしく素直に喜んでいたな。
師匠となった常無さんやントムさんに向田さん達の中でも、常無さんを1番慕っていたリリルカさんは、戦闘服の上に黒い着流しを着用して戦うようになり、常無さんとお揃いの服を着れたことにも喜んでいたりした。
常無さんのことを常無先生と呼んで、とても慕っているリリルカさんは他の面々ことも嫌いではないようで、私達全員には基本的に好意的なリリルカさん。
私達の中でもそんなリリルカさんを可愛がっている面々は多いが、甘やかしたりまではしていなかったな。
リリルカさんが倒した黒竜が残したドロップアイテムの内、竜皮の一部はリリルカさん用の着流しとなったが、牙や骨に残りの竜皮などを含めたドロップアイテムは、一旦向田さんが持つ異能である「吸収」で吸収されることになり、吸収された黒竜のドロップアイテムの数々。
隻眼の黒竜のドロップアイテムは、異能の「吸収」で吸収されたことで向田さんの「ネットスーパー」の商品に新たに加わり、性能が強化された黒竜のドロップアイテムを、料金となる向田さんの気が足りる限り、幾らでも「ネットスーパー」で注文して増やせるようになった。
並みの火の温度じゃ加工出来ない黒竜の牙や骨を、向田さんが気を炎に変換して放った凄まじい豪炎で熱していき、手早くオリハルコン製の鎚で打って加工していったジーンさん。
この世界のオリハルコン製よりも、格段に性能がいい黒竜のドロップアイテムを用いて、ジーンさんが鍛冶仕事で作成してくれた新装備の数々は、全員に喜ばれたみたいだ。
隻眼の黒竜の牙で作成された脇差しやドスなどもリリルカさんに渡されて、装備が一新されたリリルカさんは、かなり上機嫌で鼻唄を歌っていたりもした。
黒竜を倒したことよりも、ジーンさんが黒竜のドロップアイテムで作成してくれた新装備に喜んでいたリリルカさんは、素晴らしい装備を作成してくれるジーンさんにも懐いていて、ジーンさんが鍛冶仕事をしているところを見るのも好きらしい。
黒竜によってこの世界が滅びることが無くなり、残るはダンジョン内の問題位だろうかと考えていた日の翌日、枕元に置かれていた手紙によると、数日後にはこの世界から移動することになる私達。
とりあえずリリルカさんには餞別を渡しておこうと考えた私達は、ジーンさんの超絶強化魔法と全治魔法をそれぞれ装填したオリハルコン製で完全不壊の腕輪を2つ用意しておき、リリルカさんに提供しておくことにした。
オリハルコンの腕輪にはヘスティア様の毛髪が使用されており、ヘスティア様から神の恩恵を授かったヘスティア・ファミリアの眷族だけが腕輪を使用可能となるようにしてあって、未来永劫ヘスティア・ファミリア専用装備となっている腕輪。
何回でも使える超絶強化魔法と全治魔法があれば、魔改造されたリリルカさんが、この世界で負けることはないだろう。
最後の修行として私達と総当たりで戦ったリリルカさんは、全力を出し切っても勝てなかった相手が居ることに「リリはまだまだ修行が足りませんね」と言っていた。
今よりもっと強くなることを望むリリルカさんが満足するような相手は、この世界には居ないかもしれないが、それでもリリルカさんが修行を怠ることは無さそうだ。
すっかり修行が趣味になってしまったリリルカさんが、明日にはこの世界を立ち去る私達の前に連れてきたのは、ヘスティア・ファミリアの後輩だというベル・クラネルくんだったな。
とりあえずジーンさんによってベルくんの肉体も変化させられて、覇気や波紋に波導と気が使えるように調節を施されたが、ベルくんがそれらを身に付けられるように修行をさせる時間は私達にはない。
という訳でベルくんの修行に関しては、リリルカさんが師匠になるように任せておき「誰かを育てることも修行ですよ」と常無さんに言われて「わかりました常無先生」と素直に頷いていたリリルカさん。
「元気でな、リリルカ」
「風邪ひくなよ」
「刀と装備の手入れは忘れるんじゃねぇぞ」
「師匠としても頑張れ」
「じゃあな、リリルカ」
「それではお元気で、リリルカさん」
「貴女は素晴らしい弟子でしたよリリルカさん。ワタシから受け継いだ一刀の技は自由に使ってください。今の貴女なら間違ったことに一刀の技を使うことはないでしょう」
一軒家の住人である私達全員から別れを告げられたリリルカさんは寂しそうにしていたが「ありがとうございました!」と頭を下げてから立ち去るリリルカさんは、此方を振り返らずにベルくんを連れて去っていく。
今のリリルカさんなら、きっといい師匠にはなれる筈だ。
強くなっても道を間違えることがなかったリリルカさんを魔改造したのは、間違っていなかったかもしれないな。
師匠となったリリルカに、念入りに鍛えられたベルくんは、リリルカの次位には強くなったりもしたようです