転生お兄さんズ   作:色々残念

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思い付いたので更新します
今回でヒロアカ編は終了となりますね
次回から聖☆お兄さん編が始まります


ヒロアカ編その3 点火と別れ

枕元に置いてあった手紙を確認すると「1週間後には別世界に移動します」と書かれていたので、1週間後にはまた次の世界へと移動することになる私達。

 

この世界で仲良くなっていた緑谷さんに何かしらの贈り物をしたいと考えていた私が、同居人達に相談してみると、ントムさんとジーンさんが協力してくれることになった。

 

どうやらントムさんとジーンさんには、このヒロアカ世界に来てから思い浮かんだ並行世界なヒロアカ世界の記憶があるようで、別世界だとしても緑谷さんに何かしら渡しておきたいと思っていたらしい。

 

まずントムさんが【商品購入】のスキルでオリハルコンを用意してくれて、そのオリハルコンを加工する為に私のスキル【鉄人兵団】で、この世界の鏡面世界にジーンさんやントムさんと一緒に移動。

 

鏡面世界は鏡写しな世界であるが生物の存在しない世界であり、騒音などは考えずに鍜冶が可能な場所なので、3人で協力して鏡面世界に工房を作成していく。

 

それから完成した工房で、鍜冶師であるジーンさんにオリハルコンを腕輪に加工してもらう際に、以前緑谷さんが泊まっていった時に枕に残っていた緑谷さんの毛髪も提供して、緑谷さんとその血族専用装備にしてもらった腕輪にはジーンさんが超絶強化魔法も装填してくれるみたいだった。

 

「【星屑よ】【その輝きを示せ】【放つ光は星の息吹】【進むべき道を切り開く道標となれ】」

 

腕輪に触れて魔法の詠唱を唱えていくジーンさんから聞こえるのは鉄を鎚で打つ、錬鉄の音。

 

「【覆す力を】【折れぬ心を】【立ち上がる強さを】【星屑の輝きは宿す】【最果てに至る時】【鮮烈な光と共に限界を越えよ】」

 

ジーンさんはスキル【英雄錬鉄】も使用して蓄力を行い、魔法の効果を更に高めていくつもりのようだ。

 

「【我が全身全霊を持って輝きと成す】【星の光よ降り注げ】」

 

詠唱が完了し、後は魔法名を唱えるだけとなる。

 

「【スターダスト・オーバーリミット】」

 

唱えられた超絶強化魔法がオリハルコン製の腕輪に装填され、何回でも超絶強化魔法が使用可能な完全不壊の腕輪となったそれは、緑谷さんとその血筋だけにしか使用できない専用装備となったのは間違いない。

 

完成した腕輪をジーンさんから受け取り、鏡面世界に作成した鍜冶工房をントムさんに安値で売ったことで、スキル【商品購入】に購入できるものに鍜冶工房が増えて、いつでも鍜冶工房を安値で用意できるようになったントムさん。

 

とりあえずこのヒロアカ世界に居る内に緑谷さんに腕輪をプレゼントしておこうと考えた私は、緑谷さんに会いに行ってみた。

 

ちょうど公園でランニング中だった緑谷さんに「プレゼントです」と腕輪を渡し、それを腕に装着してもらってから、超絶強化魔法を装着者に発動させるキーワードを教えていると、アーマーを装着していない緑谷さんなら殺せると思った様子のヴィランが公園に現れたので、早速緑谷さんに腕輪を使ってもらうことになる。

 

「イグニッション!」

 

緑谷さんがそう唱えた瞬間に、腕輪に装填された超絶強化魔法【スターダスト・オーバーリミット】が緑谷さんを超絶強化していき、光輝く緑谷さんの身体。

 

ワンフォーオールの残り火すらも消え去った緑谷さんの身体に再び点火するように、超絶強化魔法によって強化された緑谷さんの身体は、ただの無個性とは桁違いの動きが可能となっていた。

 

「セントルイス!スマッシュ!」

 

ヴィランを圧倒し蹴りで沈めた緑谷さんは「ワンフォーオールで言えば20パーセントのフルカウル位にまで僕の身体が強化されてたね」と物凄く驚いていたな。

 

「これとんでもなく凄いけど、どうやって作ったの?」

 

「物質生成系の能力持ちと、加工した物質に特殊な能力を付与可能な知人に頼んで作成したものですね。アーマーが無い時の護身用にどうぞ」

 

「これはモビタくんが作った訳じゃないんだ。モビタくんは知り合いにも凄い人が居るんだね」

 

「それと私は遠い場所に引っ越すことになりまして、明日にはもう緑谷さんには会えなくなります」

 

「そうなんだね。それは寂しくなるかな。こうして仲良くなれたモビタくんともさよならか」

 

「ヒーローデクの活躍と、緑谷出久さんの幸せを祈っておきますね。それではさようなら」

 

「うん、さようならモビタくん。プレゼントありがとう、大事にするね」

 

その後、緑谷さんとお別れした私は一軒家に戻り、無事に緑谷さんにプレゼントを渡せたことと、それが早速役立ったことをジーンさんとントムさんに報告しておいた。

 

「役立ったならいいさ」

 

それだけ言って自室に戻っていったジーンさん。

 

「まあ、ヒーローデクの今後の活躍に期待ってところだな」

 

なんて言いながら笑っていたントムさんは、異なる世界のヒロアカ世界だと緑谷さんを弟子にしたりもしていたそうだ。

 

ヒロアカ世界での最後の1日は、そうやって過ぎ去っていき、焼き鳥のヨリトミの焼き鳥を持ち帰りで購入してきた常無さんが「皆で食べましょう」と提供してくれた焼き鳥の数々。

 

夕飯となったヨリトミの焼き鳥でお腹一杯になった私達は、歯を磨いてから布団に横になり、明日を待つことにした。

 

次の世界がどんな世界なるかは解らないが、平和な世界なら穏やかに過ごせそうな気がするな。




緑谷出久にプレゼントとして渡された腕輪は、ヒーローデクのピンチを幾度も救い、緑谷出久の子孫達に受け継がれていくことになったようです
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