転生お兄さんズ   作:色々残念

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本日2回目の更新となります
今回から聖☆お兄さん編が始まりますが、今回を含めて3話位で終わりになりますね


聖☆お兄さん編その1 鳩サブレとバーベキュー

ヒロアカ世界で眠り、新たな世界で目覚めて枕元にある手紙を確認してみると「この世界は聖☆お兄さんの世界になります」とだけ書かれていた手紙。

 

聖☆お兄さんの世界となると、立川で聖人男性であるブッダさんとイエスさんの2人が、地上でバカンスしているという話だった筈だな。

 

「賽の河原の鬼が優しい鬼過ぎて、子ども達が積み重ねた石を崩すことに罪悪感を抱いて「こんな仕事やってられるか!」とかいう世界か」

 

そんなことを言っていたジーンさんは聖☆お兄さんには詳しいようだ。

 

「ルシファーの履いてる靴のヒールがマンホールの穴にハマったりすると、悪魔の仲間達が必死になってヒールを外そうとする世界で、ヒールが折れると謙虚なルシファーになる世界でもあるな」

 

なんてことを言う姫島さんも聖☆お兄さんには詳しいみたいだった。

 

「ラーフラは体内のカロリーがゼロになると爆発するんじゃなかったっけ」

 

とんでもないことだが事実なことを言ったイズミさん。

 

「ブッダが手塚さんの描いた漫画のブッダを気に入ってたり、悟れアナンダとかの漫画を描いてる世界だな」

 

そんな情報を知っている向田さんも聖☆お兄さんには詳しいのかもしれない。

 

「石をパンに、水をワインにできるからと、石と水だけブッダさんから渡されたイエスさんが「何処の鬼嫁かと思うじゃないか」と言っていたりもしましたね」

 

そう言いながら聖☆お兄さんについて思い出しているようだった常無さん。

 

「ロキがイ○ヤの店員のフリしてた世界でもあるし、腹を痛めて産んだスレイプニルにだけ母性を感じてる世界でもあるな」

 

続けて「神様沢山居る世界でもあるよな」とも呟いていたントムさんは「ゼウスが女好きなところは何処の世界も変わらないか」と頷いていた。

 

「何か皆さん聖☆お兄さんにやたらと詳しくないですか?」

 

ちょっと気になったのでそう問いかけた私の肩を軽く叩いてから、本棚を指差すントムさん。

 

そこには聖☆お兄さんの漫画本が収まっており、やたらと聖☆お兄さんに詳しかった私以外の全員がそれを読んでいたということになるな。

 

とりあえず私も聖☆お兄さんを読んでみることにしたが、動物だけではなくやたらと植物にも好かれるブッダさんに「ふふっ」と笑いが漏れたりもした。

 

この聖☆お兄さんの世界についてある程度知ることができた私は、とりあえずブッダさんとイエスさんに出会ったら失礼がないようにしようと考えておく。

 

それから全員で家の外に出てみて現在地を確認してみると、聖イエスさんや聖ブッダさんが住んでいる松田ハイツが近所にあり、早速イエスさんとブッダさんに遭遇した私達。

 

「鳩サブレをくれないと悪戯するが」

 

なんてことを言っている鳩ことイエスさんの父まで発見した私達は緊急事態だと判断し、大至急ントムさんに【商品購入】で鳩サブレを用意してもらい、水系の悪戯をされる前に、イエスさんの父の聖霊である鳩に鳩サブレを提供しておいた。

 

「助かりました」

 

「ありがとう本当にありがとう。ノアさん呼ばなきゃいけなくなるところだったよ」

 

感謝してくれたブッダさんとイエスさんには「また何か困ったことがあれば気軽に言ってください」とだけ伝えておいた私は、神様による水系の悪戯が防げたことに安堵する。

 

フットワークの軽すぎる神様ことイエスさんの父による危機が、たまにあるこの世界は意外とスリリングなのかもしれない。

 

それから聖イエスさんや聖ブッダさんを誘って、バーベキューなどもやってみたが、普通に現れた鳩こと神様が「今日は焼き肉とビールの口になっている」などと言っていたりもした。

 

とりあえず神様である鳩には上質な焼き肉と良いビールをお供えしておき、満足してもらってから帰ってもらうことに成功。

 

バーベキュー終わりにちょっとしたショートコントをやり始めたイズミさんとントムさんに爆笑していたイエスさんの周囲にあった石が焼き立てのパンに変わるという奇跡が起こったり、用意していたペットボトルの天然水が全部ワインになるという奇跡が起こったりもしたが、パンとワインはイズミさんとントムさんに責任持って処理してもらうことになる。

 

美味しいパンとワインを食べたり飲んだりしたイズミさんとントムさんは満足していたが、どうやら2人はイエスさんの奇跡で作られたパンとワインの味が気になっていたらしい。

 

本人達が満足していたなら問題はないだろう。

 

その後、聖イエスさんに貸していた包丁が、やたらと切れ味が良くなって返ってきたが、イエスさんの血が付いてロンギヌスの包丁になっていたのは間違いなさそうだ。

 

ロンギヌスの包丁で料理をすると、やたらと美味しい料理が作れるようになっていたので、特に害はないならいいか、と文句を言うことはなかった私達。

 

まあ、料理していると料理漫画みたいなことを言いたくなるという副作用がロンギヌスの包丁にはあるが、ちゃんと料理が終わると正気に戻るので害はない、ということにしておこう。




鳩サブレと焼き肉にビールに満足し、鳩は上機嫌で去っていきました
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