私はヒューマギア   作:雨風歌

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22話 デルモ

 

与多垣「そうか…わかった。引き続き何かあれば連絡してくれ」

 

サヤ「はい。お父さん」

 

私は営業活動をしながら天津垓の問題行動の数々をお父さんに報告しており、社長の座から引きずり下ろすために問題行動の数々をレポートにして纏めていた。

 

サヤ「天津垓…あの人は社長の器じゃない…あの人が社長だと飛電の名が傷つく…」

 

 

-飛電製作所-

 

会社に帰社した私は会社に既にお客さんが来ている事に気がついて軽く会釈をすると自分のデスクに着席した。

 

不破「サヤ」

 

サヤ「なんですか不破さん?」

 

ふとパソコンでデータ入力を行っていると側で様子を見ていた不破さんがこちらをじっと見つめていた。

 

不破「社長に従業員として雇ってくれるよう頼んでくれたんだろう?ありがとな」

 

サヤ「仮面ライダーが近くにいれば何かあった時に対応出来ると思ったからですよ。つまり用心棒です!!」

 

不破「俺に向いてるな…ZAIAがまた襲ってくるかもしれんからな」

 

サヤ「えぇ…」

 

 

或人「ファッションショーに出る出る、デルモ!」

 

不破「っ!!」

 

ファッションヒューマギアであるデルモがその姿を現して、同時に或人社長のギャグにツボった不破さんが僅かに足を震わせた。

 

デルモ「えっ!?やだっ…社長!?ご無沙汰〜元気?」

 

サヤ「イズ…顔…顔!!」

 

デルモが或人社長にハグをしてそれを見たイズが目を見開いており私は咄嗟に怖い顔の表情のイズを宥めていた。

 

或人「君は今までずっと電源を切られてたんだ…」

 

デルモ「え?そうなんだ…」

 

デルモは次に不破さんの方へと視線を向けると気に入らないような表情を向けた。

 

デルモ「ねぇ!!あんただけそんな顰めっ面してんの?」

 

不破「あ、何だと?」

 

或人「デルモ…不破さんはうちの会社のヒューマギアの警備をしてくれる事になってくれた人!!だからこれは真剣な表情!!」

 

不破「ZAIAをぶっ潰すにはヒューマギアの近くにいる方が好都合だからな」

 

その時不破さんの耳元の無線から音が聞こえて来て不破さんは私の方へとやって来た。

 

不破「ZAIAだ…」

 

サヤ「無線を傍受したんですか?」

 

不破「あぁ…お前はデルモを守れ…」

 

サヤ「わかりました」

 

不破さんが或人社長に耳打ちをして状況を伝えると2人はすぐに玄関へと飛び出して行ってしまいそれを不審に思ったデルモは後を追おうとした。

 

デルモ「ねぇ…いきなりどうしたの!?」

 

イズ「デルモ危ないですから!!」

 

サヤ「今、外は危険なんですよ!!」

 

デルモ「社長だって危ないじゃん!!私も行くわ!!」

 

サヤ「あ、ちょっと!?」

 

私とイズが止めるのも聞かずにデルモは2人の後を追って玄関へと歩いて行ってしまった。

 

A.I.M.S隊員「ヒューマギアの廃棄処分期限はとっくに過ぎている!!」

 

不破「ヒューマギアなんてここにはいねぇよ!!」

 

デルモ「私はヒューマギア!!ここに居るわ!!」

 

或人社長「ちょっとちょっとデルモ!!出てきちゃ駄目!!」

 

デルモ「誰なのあんたら?」

 

サヤ「危ないです…一旦下がって!!」

 

 

A.I.M.S.隊員「「実装!!」」

 

 

((レイドライズ!))

 

 

((インベイディングホースシュークラブ!))

 

 

2人のA.I.M.S隊員に詰め寄ろうとしたデルモを必死に抑えているとA.I.M.S隊員がレイダーに実装してしまい或人社長が素早く変身して迎え撃っていた。

 

不破「ZAIAをぶっ潰す!!」

 

 

(ランペイジバレット!!)

 

 

不破さんがプログライズキーを起動させるが横から唯阿さんが走って来るのが見えて私は咄嗟に不破さんへと叫んでいた。

 

サヤ「不破さん!!」

 

 

(アサルトバレット!!)

 

 

不破「刃…」

 

サヤ「何を…」

 

不破さんのショットライザーを奪い取るといつの間に回収していたのかアサルトバレットのプログライズキーを起動させると不破さんのショットライザーに装填して引き金を引いた。

 

 

(ショットライズ!)

 

 

(レディーゴー!アサルトウルフ!)

 

 

不破「ぐっ…刃お前…ついにZAIAに魂を売ったのか!?」

 

唯阿「亡を呼び戻すためにプログラミングし直した。」

 

唯阿さんは耳元のZAIAスペックに触れるとハッキングを始めてしまった。

 

サヤ「不破さん!?」

 

亡「対象を破壊します」

 

亡が表に引き摺り出されたようでショットライザーを向けて2人は慌てて建物の中に避難を始めた。

 

サヤ「亡!!やめて!!」

 

 

(ファイティングジャッカル!)

 

 

サヤ「くっ…」

 

私は亡へと駆け寄ろうとしたがジャッカルレイダーに変身した唯阿さんが私に襲い掛かり私は鎌を回避しながらスラッシュライザーを腰に装着した。

 

 

(ブリザードウィング!)

 

 

 

(フリーズライズ!)

 

 

唯阿「ウワアアアアッ!!」

 

 

サヤ「ぐっ…うぅ…」

 

プログライズキーを起動させてスラッシュライザーに装填したものの私は鎌を首元に押し当てられてそのまま建物の壁に押しつけられてしまった。

 

唯阿「サヤ…ZAIAに戻って来い!!」

 

サヤ「なっ…何を言ってるんですか!?」

 

唯阿「このままだと他のヒューマギア同様にお前も処分される!!天津垓の元に付けば生かしてくれるかもしれない!!」

 

サヤ「そんなわけないじゃないですか!!彼は私を始末しようとした…彼に例外なんてないんですよ!!」

 

唯阿「私が彼を説得する!!お前だけでも助けてくれるようにって!!」

 

サヤ「無理ですよ…変し…」

 

私はスラッシュライザーのトリガーを引いて変身をしようとしたが唯阿さんは私の手を掴んで来て変身の妨害をしてきた。

 

唯阿「よせ!!変身すればお前はZAIAに逆らうと見なされる…変身しては駄目だ!!」

 

サヤ「私はZAIAと戦うと決めました…ヒューマギアを守るために… 或人社長の夢を叶えるために!!」

 

唯阿「夢…」

 

唯阿さんが動きを止めたので私は隙を見て唯阿さんの腹部に蹴りを叩き込み態勢を崩すとトリガーを引いた。

 

サヤ「変身!!」

 

 

(スラッシュライズ!)

 

 

 

(フローズンイーグル!)

 

 

氷の巨大な鷲が唯阿さんを吹き飛ばすと私の装甲となって私の体に装着されて私は仮面ライダーへと変身してベルトから剣を抜くと唯阿さん目掛けて剣を振りかぶった。

 

唯阿「ぐっ…!?」

 

私の斬撃を鎌で受け止めるが私は剣を右手左手と交互に持ち替えて翻弄すると不意打ちの回し蹴りを叩き込んだ。

 

 

(ブリザードウィング!)

 

 

サヤ「タアッ!!」

 

 

剣をベルトに戻してボタンを押すと足元に氷の力が宿り高く飛び上がると唯阿さんは鎌を構えて防御の体勢に入るが私は容赦なく蹴りを鎌目掛けて叩き込んだ。

 

 

(フリージングレインラッシュ!)

 

 

サヤ「ハアアアアアッ!!」

 

唯阿「ぐわああああっ!!」

 

私の蹴りが唯阿さんの鎌に命中して鎌は見事に折れてしまいそのまま唯阿さんは蹴りの衝撃で吹き飛ばされて変身が解除されてしまった。

 

サヤ「はっ!?デルモ!!」

 

唯阿「サヤ…待て!!」

 

私は唯阿さんにコントロールされている亡の元へと走り出すと背後から唯阿さんが体をふらつかせながら追いかけて来たが私は構わず亡の後を追いかけた。

 

 

デルモ「ちょっと何よ!!さっきから命令、命令って!!」

 

イズ「デルモ…危ないです!!」

 

部屋に入ると隠れていたデルモが顔を出して亡に向かって声を荒げておりイズが必死にデルモを必死に隠そうとしていた。

 

デルモ「あんた達人間の癖にプライドとか無いの!?命令がなきゃ何もできないんじゃ無いの!?」

 

亡「命令は従うもの…」

 

サヤ「亡…ZAIAの言いなりのままで本当にいいんですか!?」

 

私は亡の前に立つと亡は私にショットライザーを向けたまま静かに呟いた。

 

亡「私はZAIAの道具…ZAIAの意思のままに…」

 

 

迅「サヤ避けろっ!!」

 

サヤ「っ!!」

 

突如背後から迅の声が響いて私は咄嗟に体を屈めると私の上を迅が通り過ぎた。

 

或人「迅…」

 

 

(インフェルノウィング!)

 

 

 

迅はプログライズキーのボタンを押して駆け出すと剣に炎を纏い私に向かって床で伏せている亡へと剣を振り上げた。

 

 

(バーニングレイン!)

 

 

不破「ぐっ…」

 

サヤ「不破さん!!」

 

迅「サヤ…亡を解放するしかない…」

 

サヤ「…わかりました…お願いします…」

 

迅は変身が解けた不破さんの元へと歩み寄って状態を確認すると事態は急を要するので解放する事を了承し、迅は不破さんの体に触れた。

 

迅「聞いてだろ?ゼロワン。バルカンは預かる…僕を信じてくれ!!」

 

或人「わかった…頼むぞ!!」

 

最後に或人社長も了承して迅は不破さんを抱えたまま炎を纏って姿を消してしまった。

 

唯阿「…撤退だ…」

 

唯阿さんも隊員を連れて撤退しようとしたがその背中に向かって私は声を張り上げた。

 

サヤ「唯阿さん…本当にこれでいいんですか!?」

 

唯阿「サヤ…」

 

サヤ「ZAIAの…天津垓の言いなりで…本当にそれでいいんですか!?」

 

唯阿「社長命令は絶対だ…」

 

サヤ「今、やっている事が胸を張って正しい事だって言えるんですか!?」

 

唯阿「それは…」

 

私の言葉に唯阿さんは言葉を失ってしまい私から逃げるようにその場から立ち去ってしまった。

 

サヤ「唯阿さん…もう…戻れないの?」

 

プログライズキーをスラッシュライザーから抜くと氷の装甲が弾けて銀色のスーツが霧散して私は変身を解除されて隣で或人社長も同じように変身を解除したが私は唯阿さんが立ち去る背中をじっと眺めることしか出来なかった。

 

 

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