アベコベ少女ノヤンデレ裁判 作:MS
※ネタバレ、TSF注意……?
「あ、ミリアちゃんじゃん。やっぱりここの新作スイーツは食べたくなっちゃうよね~!」
「どうせだし一緒に食べない?大丈夫大丈夫!ウチが奢ってあげるから!」
「あ、あはは……な、ならお言葉に甘えちゃおっかな~なんて思ったり思わなかったり……」
(み、ミリア、助けてくれ……!)
オレは今、かなりのピンチに陥っていた。
新作スイーツを食べるために並んでいたのだが……
まさかの後ろにいたのはミリアの知り合いらしい。
「今日はポニーテールだしメイクも決まって可愛いじゃん!学校じゃいつも頭のワンポイントくらいしか結んだりしてないのに……休みの日だけおめかしするタイプ?」
「まぁウチらの学校メイク禁止だしね~。でも禁止されてることこそやりたくならん?」
「そ、そうかもね~。でも毎朝メイクするのも大変だし、学校では常にすっぴんだから今さらメイクしていくってのも……」
た、確かミリアはそう言ってたはずだ。
周りの女子と違って学校にはノーメイク……
てか中学生でするもんなのかメイクってよ?
いや今のオレはしてるけどさ
「えー?学校こそメイク必須じゃない?」
「だってウチらのクラスには王子様の○○君がいるじゃんか!特にミリアは隣の席なんだからバッチリ決めて堕としにいかないと!」
「い、いや~……堕とすとか、そういうのはまだ早いんじゃないかなって思うんだよ。よく分からないし」
「「カマトトぶっちゃって~!このこの~!」」
堕とすも何も……今お前らが話してる佐伯ミリアの中身はその○○君なんだよチクショウ!
「はいよぉ!100食限定特濃味噌ラーメン大盛!」
「おぉ……!冷めないうちに、いただきます!」
割りばしを綺麗に割って、麺をすする。
んんっ!この舌と喉に絡みつく濃厚なスープの味と麺の食感がたまらないね……!
「いや~
「モグモグ……はいっ!今日はこの為に朝ごはん抜いてきたので!いや~美味しい!」
「あの子いいわね、元気な男の子って感じが刺さるわ」
「食べ方とか姿勢も品があるし……かなりの上玉よ」
(何処に行ってもこの視線だけは慣れないな~。でもでも、こんな大盛のラーメンをお腹いっぱい残さず食べられるんだからどうでもいっか!私の身体だとどうしても食べきれなかったりするからな~……)
体重だって気にしなくていいしね!
私はラーメンを美味しく食べられて、彼は好きなスイーツを人目を気にせず楽しめる、お互いウィンウィンってやつだよ!
「ふぅ……ご馳走様でした」
麺を食べ終え残ったスープに映る自分の顔を見る。
そこには見慣れた金髪の女の子ではなく……
ひっじょうに眼福な男の子の顔がある。最高だね。
「本当は飲み干したいけど、前に体重が増えてるって言われて怒られたからな~……今回は止めておこう」
中学生なんだし成長期ってことで気にしなくてもいいのに。私なんてお腹よりもっと上の部分が重くなって肩が……まぁその苦労も今味わってるんだろうけど。
お店のためにも食べ終わったらすぐに退店、今日はあとどうしよっかな~……合流予定は五時だし、それまでは街をブラつこうかな?
「にしてもよかった、私の魔法が入れ替わりで。他の魔法だったらこんな楽しい生活を送れてなかったよ」
いや、感謝は○○君にすべきかな……身体を交換してくれる男子なんて他にいないんだし。ありがとうございます。
心の中で感謝しながら街を散策していると、ブティックの綺麗なお店が目に入る。
「この服可愛いな……でも胸がちょっとキツそう」
飾ってあるマネキンが着ている可愛いワンピース、本来の私にはサイズが合わなそうだけど……今の○○君の身体は結構華奢だし意外と似合うかも?
「財布とスマホは自分たちのを持ってるんだし……いやでも自分の女装姿を撮られるのはイヤかなぁ」
イタズラで女装した○○君を撮って送ろうかと思ったけど、やめておこっかな。人の嫌がることはしちゃダメ!
それに身体を交換する時の約束だってあるしね。
「もう懐かしいなぁ……初めて入れ替わった時は偶然だったっけか?あれがなければ今の生活はないからな~」
ふと、幼少期の頃を思い出す。
家がお隣さんだったこともあって、昔から一緒に遊んでたんだけど……公園で砂のお山を作ってた時だったかな?
互いにトンネルを掘っていって手が触れ合った時、気が付いたら私は○○君、○○君は私の身体に入れ替わってたんだ
「あの時はビックリしたな~。念じたらなんとか戻れたけど、もしかしたらあそこでずっと入れ替わったままになってたかも……ちょっと怖いな」
ウィンドウに映る自分自身を見る。
成長の速い女の子よりも少し小さいだけ背、声変わりし始めた喉、服の下にはぷにっとしたイカ腹……い、いやいや、これじゃ私が変態みたいじゃん……!
「い、入れ替わりの三つのルールだよ、ヘンなことはしない、何があったかキチンと話す、魔法のことはゼッタイ秘密、守らなきゃ……もう入れ替わってもらえないかもだし」
というか私○○君の顔見すぎじゃない?
じ、自覚なかっただけで面食いなのかも……そんなことを考えていると、ピロンっ♪とスマホの通知が鳴る。
『カレシ』からメッセージが入っています
誰かと思えば○○君からだ。
いや今は私自身なんだけどね?
<ミリア助けてくれ
<ギャルに絡まれている、連れ出しにきてくれ
<ボロが出ない内に早く。場所は――
「ギャルに絡まれてるって誰だろう?あ、もしかして同じクラスのアヤカちゃんとネネちゃんかな?」
○○くんは窓際の一番後ろで、その隣が私……まるで映画みたいな席順でかなり気に入ってるけど、やっぱ男子の隣だと色々絡まれるんだよね。で、一番絡んでくるのがそのギャルの二人。
「結構ガツガツくるからな~、これは助けにいってあげないとね!今行くから待ってて!」
「やっぱさ~、○○君ってめっちゃスケベじゃね?無防備すぎるっつーかさー?」
「あー分かるわ~、ちょっとボディタッチしても全然怒らんし、あの距離感がたまんないよね~」
「そ、そうなんだぁ~」
え、なに、オレそんな目で見られてるの?普通に接してるだけで?前世の価値観のせいか……いやだってあべこべ世界での生き方なんてオレ知らんし!
ギャルに絡まれるままあれよあれよの内に一緒に食べることになり、今は同じテーブルでスイーツを嗜んでいる。味なんか正直分からん!さっきトイレに行くふりをして助けをよんだが来るまで持つのか……?
(ミリア~早く助けに来てくれ~!)
「ミリアちゃんは隣の席じゃん?いいよね~羨ましい。あのいい香りを嗅ぎ放題じゃん」
「ウチと変わってよ~、○○君の横顔見ながらだったらウチも成績あがりそうだし~」
「そ、そうかな~?い、意外と○○君も頭悪いから気にしないでいいんじゃないかな~って」
パフェを一口食べて、メロンジュースを一口飲む。ただひたすらにそれを繰り返しながら時間が過ぎるのを待つ。
「あ~なにそれ、幼馴染マウント?ムカツク~」
「あんなかっこ可愛い男の子が幼馴染だったらさ、何かイイ写真とか持ってないの?見せてよ~」
「――わ、わた、オレの彼女に変なこと聞かないでくれるかな?困ってるだろう?」
「あ、みり、じゃなかった。○○」
質問攻めにたじたじになっていると、呼んだミリアが助けに来てくれた。ぜっっったいに余計なことを言いながらの登場だが。
「あ、○○君じゃ~ん一緒に食べる?」
「てかやっぱり付き合ってたんだ~。幼馴染で距離も近いしそうだとは思ってたけど」
「あ、あはははは、じゃ、じゃあ彼氏が迎えに来たからもう行くね~」
「そ、それじゃあごゆっくり~……」
だがその余計なことも案外スルーされながら、無事に店を出ることができた。でも学校で噂されるだろうな~これは。そのまま近所の公園に行き、ベンチに腰掛ける。
「ご、ごごごごめんね!?キミが絡まれてるのを見てああ言うのが一番効果的適って思っちゃってね!?」
「いいんだミリア、実際助けを呼んだのはオレで、助けてくれたのはミリア、だったら何も言うことはないさ」
「ほっ……よかった~、嫌われちゃったかと思ったよ。これからも何かあったら呼んでね!」
なんか、オレの身体で女の子の仕草をされるとむず痒いな。案外様になってるのもムカつくしよ……
「それじゃあ今日はもう入れ替わりを解除しよっか」
ミリアがそう言うと、両手を広げてハグを求めてくる。入れ替わる時と解除する時は抱き合っていないとダメらいしいが……
「なぁホントに抱き合わなきゃダメなのか?昔は手を繋ぐだけでできなかったか?」
「えっとね、身体が成長するにつれて魔法も変わったみたいで……しっかり抱き合って触れてる面積が多くないとダメみたいなの」
「そういうなら仕方ない、か……?」
入れ替わる時はまだいいんだよ、ただ解除する時がな……自分自身とハグするってのはなんかヤだぜ
「抱き合ってる……付き合ってるのは本当なんだ」
「一応写真は撮っておくけどこれは弱いな~」
「ダメなことこそ燃えるってね、人の物だろうと気にするか」
「あんないい男絶対ウチらで手に入れてやるんだから!」
好きな男の子の名前をカレシにして連絡が来る度ニヤニヤしてそうなまのさばキャラNo.1は佐伯ミリアだと思われるが……今日は10話目で節目もいいので試験的に12時更新。明日はちょっと用事があるので更新できないかもしれませんが、失踪はしない、ハズです……感想や高評価をいただけたらその可能性はより低くなるのでよければ……
次の人を選んでほしいなって
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黒部ナノカは疑わない
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蓮見レイアは縛らない
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沢渡ココは覗かない
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宝生マーゴは真似しない
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紫藤アリサは燃やさない
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城ケ崎ノアは描かない
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夏目アンアンは操らない
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遠野ハンナは浮かれない