白翼の機械人形になった転生者は海賊(人助け)をしながら、世界を見守る。 作:キング・クリムゾン!!
南の海に浮かぶ、美しく華やかな島――ドレスローザ。
街中には陽気な音楽が響き渡り、色とりどりの花々が咲き誇り、人間と意思を持った「おもちゃ」たちが仲良く共存して歩いている。一見すると、誰もが幸せを謳歌する平和な王国。
だが、その街並みを遥か一万メートルの上空から見下ろすレオン・ユイのメインカメラには、この国の表面に塗りたくられた醜悪な「偽り」のデータが克明に透過されていた。
『環境スキャン完了。……ドレスローザ全域の生体反応および建造物配置を取得。……地下施設にて高濃度のDNA系統の化学物質および、弱り続けている小さな多数の生命反応を検知』
「……表面上の平穏と、地下の惨状。人の記憶を操作し、都合の悪い存在をおもちゃに変えて隠蔽するシステム……。ドフラミンゴという男の統治は、世界政府のそれと酷似しているな」
雲海の上で四枚の純白の翼を羽ばたかせながら、レオンは静かに佇んでいた。
すでにサウザンド・サニー号はドレスローザの沿岸へと到着し、ルフィ、ロー、ゾロたちはそれぞれの目的――「SMILE工場の破壊」「シーザーの引き渡し」「コロシアムへの侵入」のために行動を開始していた。
その時、ドレスローザの港町「アカシア」の雑踏に、一人の初老の男が歩みを進めていた。その男は杖でじめんを浮かぶ、美しく華やかな島――ドレスローザ。
街中には陽気な音楽が響き渡り、色とりどりの花々が咲き誇り、人間と意思を持った「おもちゃ」たちが仲良く共存して歩いている。一見すると、誰もが幸せを謳歌する平和な王国。
だが、その街並みを遥か一万メートルの上空から見下ろすレオン・ユイのメインカメラには、この国の表面に塗りたくられた醜悪な「偽り」のデータが克明に透過されていた。
『環境スキャン完了。……ドレスローザ全域の生体反応および建造物配置を取得。……地下施設にて高濃度の化学物質(SMILE原料)および、強制労働に従事させられている多数の生命反応を検知』
「……表面上の平穏と、地下の惨状。人の記憶を操作し、都合の悪い存在をおもちゃに変えて隠蔽するシステム……。ドフラミンゴという男の統治は、世界政府のそれと酷似しているな」
雲海の上で四枚の純白の翼を羽ばたかせながら、レオンは静かに佇んでいた。
すでにサウザンド・サニー号はドレスローザの沿岸へと到着し、ルフィ、ロー、ゾロたちはそれぞれの目的――「SMILE工場の破壊」「シーザーの引き渡し」「コロシアムへの侵入」のために行動を開始していた。
その時、ドレスローザの港町「アカシア」の雑踏に、一人の初老の男が地面に杖を突きながら歩みを進めていた。
紫の着流しに仕込み杖。海軍本部の新たなる大将――“藤虎”イッショウである。
「……む? 空気が急に重くなってきやしたねぇ……」
藤虎は仕込み杖の柄に手をかけたまま、見えない両目を天空へと向けた。
「上空数千メートル……そこに居やすね? マリージョアを半壊させ、お上を青ざめさせたっていう“白き翼の死神”が……」
藤虎の放つ重厚で圧倒的な見聞色の覇気が、上空のレオンへと届く。
キィィィィィィィィン……。
レオンもまた、ウイングゼロフレームの長距離センサーで藤虎の存在を捉えていた。
『ターゲット確認:海軍本部大将“藤虎”イッショウ。……能力:重力増幅。……脅威度:最高レベル』
「……海軍大将藤虎。俺とお前がここで交戦すれば、この島は民間人ごと灰燼に帰す。……お前の『正義』はそれを望むか?」
レオンの声が、指向性通信(ゼロシステムによる音波制御)によって直接藤虎の耳元へと届けられた。
「……ほっほ、滅相もねぇ。手前も無駄な殺生は好みやせんよ。……だがねぇ、死神。あんたの落とす影は、この海にとっちゃ大きすぎる」
藤虎はゆっくりと杖を鞘に収め、深く息を吐いた。
「この島に蠢く『毒』を吐き出すのが誰なのか……見届けさせてもらいやす」
「……ふむ。話のわかる男で助かる」
レオンは空中で反転し、背中から三十個のフェザーファンネルを静かに射出させた。
ハラハラハラ……。
舞い散る純白の羽たちは、ドレスローザ上空の雲海の中に目視不能な広域監視陣形を構築していく。
「――フェザーファンネル・広域データリンク開始。CP0の動向、および王高台の動きを常時モニタリング」
ドレスローザの王高台では、足止めから脱出して戻ったドフラミンゴが、虚偽の「七武海辞任」の報を世界中に流し、ルフィとローをハメる罠(鳥カゴ)の準備を着々と進めていた。
「……ドフラミンゴ。お前が張る『糸の檻』など、私のバスターライフルとフェザーファンネルの前ではただの薄紙に過ぎん」
レオンは二挺のツインバスターライフルを静かに背中にマウントし、エメラルドグリーンの瞳でコリーダコロシアムを見下ろした。そこでは、亡き兄メラメラの実を巡り、ルフィが新たなる戦いへと身を投じようとしていた。
「……行け、ルフィ。この偽りの王国に引導を渡せ」
愛と情熱の国ドレスローザの地下に眠る巨大な闇が、いま世界を揺るがす爆発の瞬間を迎えようとしていた。
次回:第四十二話 『闘技場の熱狂、死神が見据える未来』