緑谷出久は秩序の守護者と共にヒーローを目指す。   作:KMヒロ

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 今回で話がまとまります。この回でジガルデがヒーロー達に対してガチギレになるのですが表現が伝わるかどうか不安です。伝わることを願ってよろしくお願いします。


第8話 緑谷出久:オリジンZ

 同時刻 市内……

 

緑谷「・・・・・・・・・」

 

ジガルデ『・・・・・・・・・』

 

 緑谷とジガルデはあれからビルから降りて自宅へと向かって帰っている所だが終始重い沈黙が続いて気まずい雰囲気が流れていた。

 

ジガルデ(イズクに覇気が無い・・・やはり1番の憧れ(オールマイト)に言われたのが大分堪えてしまっているのだな。)

 

 オールマイトの言い分は分かるし実際の経験談だからこその説得力があるから強く責める事が出来ないのも確かだ。だがそれでも……

 

ジガルデ(どうにか励ましてやりたいが今何を言った所で響くことは無いだろうな・・・)

ジガルデ『・・・なぁ、イズ・・・』

 

 ボウゥゥン……

 

緑谷・ジガルデ「⁉︎』」

 

 突如聞こえた爆音に落ち込んでいた緑谷とジガルデは正気を取り戻した。

 

ジガルデ『今の爆音は近いな。また何処かで騒動が起きているのか?』

 

緑谷「・・・・・・!ヴィラン!」

 

ジガルデ『イズク⁈ああまたか!今日は何度も置いてかれる日だな‼︎』

 

 緑谷は爆音のした方へ走り出して行き、遅れてジガルデも緑谷を追いかける為に走り出した。

 

  ついクセで走り出してしまった。最早習慣だなこれ。今行った所で虚しくなるだけなのに……

 

 そう考えながら走っているとあっという間に現場に着いてしまった。既に他のギャラリーも大勢いて現場はイベント会場並みだ。遅れてジガルデも現場に着いた。

 

ジガルデ『はぁ、やれやれ。頼むから置いてかないでくれイズク!』

 

緑谷「ごっゴメンね!ジガルデ。」

 

 そう言って緑谷が現場の方を覗いてみたその先には……

 

  ⁈あいつ何で‼︎⁉︎

 

 

 

ヘドロ敵「おおォオオオ‼︎!」

 

 爆豪を捕えたヘドロ敵は街中を暴れ回り爆破の"個性"を利用して破壊と火事の勢いを広げていった。

 

デステゴロ「子供を人質に・・・卑劣な!」ガンッ

 

 デステゴロが拳をぶつけ合いそう言うとすぐさま駆け出しヘドロ敵に攻撃を仕掛けるも……

 

 ズニュウ……

 

デステゴロ「何だこりゃ⁉︎掴めねぇ⁉︎」

 

 流動体であるヘドロ敵には物理攻撃は効果をなさない為手間取っていると……

 

ヘドロ敵「俺に近づんじゃねぇ‼︎」

デステゴロ「ぐあぁ‼︎」

 

 ヘドロ敵は自身のヘドロをムチ状に変化してデステゴロを返り討ちにした。

 

爆豪「ンッ‼︎グワアアァァァ‼︎!」

 

  こんなドブヤローに利用されたままぁ!俺が呑まれてたまるかあああああ‼︎!

 

爆豪「くぅそがあああ‼︎!」

 

  えれぇ力‼︎こいつは大当たりだぜ!この"個性"と力ならば奴に報復出来る!

 

市民「スッゲーー!何アイツ、ひょっとして大物ヴィランなんじゃね⁉︎」

市民「頑張れヒーローーー‼︎」

 

緑谷(いったいなんでこんな所に⁉︎オールマイトは⁉︎まさか逃げられた⁉︎そうでなければ……落とした⁉︎僕がしがみついてしまったから・・・)

緑谷「僕の・・・・・・せいで・・・・・・!」

 

ジガルデ(恐らくイズクがオールマイトにしがみついた時に何かの拍子で落としてしまった様だな。しかしせっかく逃げられたというのにこの様な大騒ぎを起こすとは彼奴はアホなのか?)

ジガルデ(まぁ今考えるのはそこではない。今捨ておけぬ問題は・・・)

 

 現在現場では二次災害が起きて周りが火の海状態であるにも関わらず市民達は呑気に立ち往生して観戦や応援したりしてる。そして肝心のヒーロー達はというと……

 

M t.レディ「私二車線以上じゃなきゃムリーーー!」

 

 自身の"個性"が仇となってそもそも現場に向かう事が出来なかったり……

 

SK「爆炎系は我の苦手とする所・・・!今回は他に譲ってやろう!」

 

 救助活動こそはしているものの相性を理由にして囚われた爆豪を助けるのを断念したり……

 

BD「そりゃサンキュー!消化で手一杯だよ!消防車まだ⁈状況どーなってんの⁉︎」

 

 この現場で唯一対応出来そうだったのだが二次災害で起きてしまった火事の消化活動のせいで爆豪の救助まで手が回らない状況である。

 

デステゴロ「ベトベトして掴めねぇし良い"個性"の人質が抵抗してもがいてる!」

モブヒーロー「おかげで地雷原だ!三重の意味で手ェ出し辛ぇ状況‼︎」

爆豪「うえ゙っ」BOOOM

デステゴロ「ダメだ‼︎こいつを解決出来んのは今この場にいねぇぞ‼︎」

モブヒーロー「誰か有利な"個性"が来るのを待つしかねぇ‼︎」

BD「それまで被害の方は抑えておこう!何、すぐに誰か来るさ!あの子には悪いがもう少し耐えてもらおう!」

 

 今も尚爆豪が苦しみながら抵抗し続けているにも関わらずヒーロー達は"個性"や相性を言い訳にして付かず離れずの距離を保って周りを囲い込むことしか出来ないのであった。

 

AM「ゼェッゼェ・・・」

 

 遅れてオールマイトも現場に着いたのだが既に活動限界なのか息も絶え絶えであった。

 

  あの時だ‼︎

 

  時間ばかりに気を取られたばっかりに一般人(ファン)を諭しておいてこんなミスが‼︎

 

AM(情けない‼︎!)

 

 一方ジガルデはこの光景を見て激しい怒りを覚えた。

 

 

 

  なんだこれは?

 

 

  これがこの世界のヒーローどもか?

 

 

  ただ地形や"個性"の相性を言い訳にして何もせずに逃げているだけではないか

 

 

  こんなのが……こんなものが……イズクが憧れて目指しているヒーローだというのか……

 

 

  ふざけるな……

 

 

  これをヒーローだと……英雄だと認めてしまえば……

 

 

  過去に命を掛けて成し遂げた英雄達を侮辱するのも同然だぞ!

 

 

  認めん!こんなもの……断じて認めんぞ‼︎!

 

 

市民「何だ⁈急に寒気がする?」ぶるっ

市民「俺もだ!冷えてきたのかな?」ぶるっ

緑谷「ジ、ジガルデ?」ぶるっ

 

 ジガルデの怒りは心の中で思っている為誰にも聞かれてはいないもののその怒りのオーラは隠しきれずに周辺の人々は謎の悪寒を感じた。

 

市民「つーかあのヴィラン・・・オールマイトが追いかけてたヤツじゃね?」

市民「オールマイト⁉︎この街に来てんの⁉︎」

緑谷「・・・・・・!」

市民「なんかちょっと前見たよ。」

市民「じゃあ何してんだよオールマイトは⁉︎」

AM 「・・・・・・!」

 

 オールマイトが近くにいることを知った市民達は未だ来ていない事に疑問を抱き、軽い騒ぎを起こしていた。

 

緑谷(僕のせいだ‼︎オールマイトは動けない‼︎)

緑谷(ただでさえアイツは掴むことが出来ない!悔しいけど対処できる"個性"のヒーローがくるまで待つしか無い‼︎)

 

ジガルデ(ちっ、あの様なヴィラン・・・私なら容易く屠る事が出来ると言うのに人質(バクゴウ)がいるのもあって行動が限られてしまう!それに我々はまだヒーローでは無い故に手出しも許されぬ・・・なんとも歯痒い状況だな。)

 

 

 そうして暴れているヘドロ敵が振り返り人質の顔を確認出来た先には助けを求めている爆豪の姿であった。

 

緑谷「・・・・・・・・・‼︎!」ダッ

 

ジガルデ『・・・・・・‼︎』ダッ

 

 捕らえられた爆豪を見た瞬間緑谷とジガルデは市民とヒーローを掻き分けて走り出した。

 

「「「「「⁉︎」」」」」

 

 デステゴロ「バカヤローー‼︎止まれ‼︎止まれ‼︎!」

 

ジガルデ『イズク!飛び出すことは予想出来たがバクゴウを助ける策はあるのか⁈』

 

緑谷「そんなの分かんないよ⁉︎」

 

ジガルデ『そうだと思っていたぞ!おいっ!ベトベトン(ヘドロ敵)‼︎』

 

ヘドロ敵「あっ⁉︎テメェらはあん時の・・・てゆーか何だ⁉︎ベトベトンって⁈」

爆豪(出久‼︎?それにジガルデも‼︎?)

 

ジガルデ『貴様には知る由も無い事だ!ゼドア‼︎(へびにらみ)』ギン

 

 ジガルデの へびにらみ!

 

ヘドロ敵「がっ⁉︎か、カら・・・ダ・・・がガ・・・」ビリビリ……

 

 てきの ヘドロ敵は まひして うごきにくくなった!

 

ジガルデ『イズク!奴を"マヒ"状態にした!動きが鈍くなっている内にバクゴウを‼︎』

 

緑谷「ありがとう‼︎ジガルデ!」

 

 ジガルデのサポートによって動きが鈍くなった隙に懐にまで近づき、爆豪の周りのヘドロを取り払った。

 

緑谷「かっちゃん‼︎」

爆豪「なんで‼︎てめェらが‼︎」

緑谷「体が勝手に!なんでって・・・分かんないけど‼︎!」

 

 

緑谷「君が助けを求める顔をしてた‼︎

 

 

AM「・・・・・・‼︎!」ザワ

AM(情けない‼︎情けない‼︎!)

ヘドロ敵「もう・・・スコシ・・・だかラー‼︎ジャマすんナーー‼︎」

 

ジガルデ『チッ!往生際の悪いヤツめ・・・⁉︎』

 

デステゴロ「無駄死にだ!自殺志願者かよ‼︎」

 

 ジガルデがヘドロ敵のしぶとさに悪態つきながら次の行動へ移そうとし、ヒーロー達は無謀だと思う行動にようやくヘドロ敵へ向かおうとしたが既にオールマイトが懐に近づき2人を掴みながら攻撃の構えをとっていた。

 

AM「君を諭しておいて・・・己が実践しないだなんて‼︎!」ガシッ

AM「プロはいつだって命懸け‼︎!‼︎!」

 

AM「DETROIT(デトロイト) SMASH(スマッシュ)!!!!!

 

 オールマイトの会心の一撃によりヘドロ敵は先程同様に爆発四散しただけでなくその風圧による上昇気流によって雨が降らせた。

 

市民「・・・右手一本で天候を変えちまった‼︎!」

市民「すげええぇぇぇ‼︎これがオールマイト‼︎!」

 

 市民達はオールマイトの圧倒的な力に感動して大喝采するのであった。

 

ジガルデ(・・・オールマイトよ、貴様「あまごい」の技使ってないよな?)

 

 人の身でありながら拳一つで雨を降らせた事にジガルデはオールマイトが水タイプポケモンかと疑問に思い困惑した。

 

 この後、散ったヘドロ敵はヒーロー達に全て回収され、無事に警察に引き取られた様だ。

 

SK「全く!無茶にも程がある‼︎」

デステゴロ「君が危険を冒す必要は全くなかったんだ‼︎」

デステゴロ「我々に任せておけば良かったものの‼︎」

 

 ピクッ

 

モブヒーロー「すごいタフネスだ!それにその"個性"‼︎」

モブヒーロー「プロになったら是非事務所(ウチ)相棒(サイドキック)に‼︎」

 

 緑谷からは叱責し、爆豪からは称賛という対極な対応をしている中、その状況を破ったのは爆豪であった。

 

爆豪「・・・・・・けんなや

モブヒーロー「?なんて言ったんだ?

爆豪「ふざけんなやっつってんだろーが‼︎このクソモブヒーロー共が‼︎!

 

 突然の爆豪による怒声によって緑谷や近くのヒーロー達だけでなく少し離れてインタビューをしていたオールマイト達にまで聞こえて一気に集めてしまった。

 

緑谷「かっちゃん・・・」

爆豪「さっきから黙って聞いてりゃゴチャゴチャとふざけたこと抜かしてんじゃねーぞ‼︎」

爆豪「テメーらはさっきまで何してやがったんだよ!地形が如何とか相性が如何とかで下らねー言い訳ばっかして何もしねーでよ‼︎」

SK「そ、それは・・・」

爆豪「挙句の果てにテメーらの無能さを棚に上げて助けに来たイズクを説教すんなんざ頭沸いてんじゃねーのかよ‼︎!」

 

 爆豪が囚われていた時多くのヒーローが居たにも関わらず自分の方には誰も助けに来ないで牽制しかしなかしなかったり、いざ片付いて助けたイズクには手柄を取られたかの様な勢いで責めたヒーロー達に失望を感じずにはいられなかった。

 

爆豪「そんなテメーらがヒーローだと⁉︎舐めてんのも大概にしろや‼︎!」

 

ジガルデ『今回ばかりはバクゴウの言い分に賛成だな!』

 

 爆豪に続いてジガルデもヒーロー達の前へと歩んで行った。

 

ジガルデ『お前達は言っていたな。「我々に任せておけば良かった」と。よくも恥ずかし気も無くそんなことが言えたものだな‼︎!』

 

緑谷・爆豪「「⁈」」ゾクッ

 

 そう言ったジガルデは緑谷も爆豪もいままで感じたことの無い程の怒りのオーラを放っていた。

 

SK「何⁉︎」

デステゴロ「どういうことだ⁉︎」

 

ジガルデ『先程バクゴウがハッキリと言われてたのをもう忘れたか?()()()()()と言っておきながら何故貴様らは呆然と立ち尽くして何もしなかった‼︎』

 

デステゴロ「それは・・・相性の良い"個性"がいなかったから・・・」

 

ジガルデ『ハァ、下らん!そんなもの自分がみっともない姿を晒されたく無いだけのただの言い訳にもならんではないか‼︎』

 

 ジガルデの喝にデステゴロとシンリンカムイだけでなく周りにいた他のヒーロー達も萎縮してしまう。

 

ジガルデ『ヒーローと言うものは地形や相性等に関係無くその身を投じて市民を助けるものではないのか‼︎』

ジガルデ『そんなふざけたことを言っている間に万が一バクゴウが窒息して死んでしまったらどうするつもりだったのだ!亡くなった遺族に対して「相性の良い"個性"がいなかったので助けませんでした。」と胸を張って言うつもりだったのか‼︎』

 

ヒーロー達「「「「「・・・・・・・・・・・・・・・」」」」」

 

 ジガルデの的確で痛い言葉に何も言い返せずに黙って聞くことしか出来なくなってしまったのである。

 

ジガルデ『ハッキリ言って今の貴様達はヒーローなんかでは無い!お前達をヒーローと認めると言う事は命を賭して貫き、そして今も尚懸命に行動しているヒーロー達に対して侮辱以外の何者でもないわ‼︎』

 

 ジガルデの収まらない怒りはまるで後ろに巨人が現れ圧倒されたかの様なプレッシャーによってその場にいた者の殆どは何も出来ずにただただ怯えて見てることしか出来なくなってしまった。

 

AM「・・・そこまでにしてくれないか?ジガルデ君。」

 

 オールマイトがジガルデのプレッシャーを耐えながら怒りを収めてもらう為に前へ出た。

 

ジガルデ『・・・オールマイトよ、まさかだとは思うが此奴らを庇う気か?だとするなら・・・』

 

AM「いや、君の言い分は尤もであるし責めるつもりも無い。だがそれならばすぐに駆けつけられなかった私も同罪だ!申し訳ない。」

 

 オールマイトは周りの目を一切気にしないで緑谷達に深く謝罪をした。

 

ジガルデ『・・・オールマイトよ、此度の件、貴様1人で片付く問題では無いのだぞ!』

 

AM「分かっている。今の世の中派手さばかりを求めていてヒーロー飽和社会と問題になってはいるが本来ならば奉仕活動!地味だ何だと言われようとそこはブレちゃあいかんのだ!」

AM「だが皆が皆同じ様にそうある事が出来ないのは理解してもらいたい!」

 

ジガルデ『・・・私だって鬼では無い。そこまで一度に求めようとは思っては無い。』

ジガルデ『だが!自分の不甲斐なさを棚に上げて何もせずに行動し助けようとしていたイズクを揃いも揃って責め立てるのはヒーローとして正しいと言えるのか⁉︎』

 

ヒーロー達「「「・・・・・・・・・」」」

 

ジガルデ『はあ、興が冷めたわ!これ以上は何を言った所で理解出来ているかどうか分からぬからな‼︎』

 

 最早お通夜状態と言っても過言じゃないくらいに静まり返ってしまいこれ以上は言う必要も無いと分かり緑谷の側まで下がった。

 それと緑谷の処罰についてはオールマイトの仲介もあり今回の"個性"使用と事件介入のお咎めは特別に不問となった。

 

 夕方 住宅街……

 

 あれから時間が経ち日が沈み始めた夕方、住宅街に緑谷とジガルデ、そして爆豪の3人が何も言わずに黙って歩いていた。

 

緑谷「・・・・・・・・・」

爆豪「・・・・・・・・・」

 

ジガルデ『・・・・・・・・・』

 

 静まり返っている雰囲気の中、緑谷はヒーロー達に怒られた事による落ち込みで、爆豪とジガルデは先のヒーロー達に対して思い出し再度怒りを感じていた。

 

爆豪「・・・出久、ジガルデ・・・」

緑谷「・・・何?かっちゃん?」

 

ジガルデ『・・・どうした?バクゴウ。』

 

 3人はその場でお互い向かい合う状態になって立ち止まった。

 

爆豪「・・・あん時は周りの状況もあってすぐには言い出せなかったけどよ・・・・・・助けてくれて・・・あんがとよ・・・」

 

 バクゴウは少し照れながらだが私とイズクに対して先の礼を言った。あの時からすれば随分と成長したものだ。

 

爆豪「だが、借りを作ったままじゃ俺の主義じゃねぇ!必ず返してやっから首洗って待ってろやー‼︎」

 

 そう言い終わると爆豪は走り出して先に帰ってしまったのである。

 

緑谷「タフネス・・・」

 

ジガルデ『あれだけ元気ならば変に引きずる事もなく問題無かろう。我々も家へと・・・』

 

AM「私が来た‼︎」

緑谷「オールマイト⁉︎何でここに・・・」

 

ジガルデ『貴様あの後我々が立ち去ってからも取材達に詰め寄られてなかったか?』

 

AM「HAHAHA!抜けることなんてワケないさ!何故なら私はオールマゲボォッ‼︎!」

緑谷「わーーー‼︎」

 

 オールマイトは取材達から逃れてこちらへ来た事になんて事ないかの様に振る舞おうとしたが既に活動限界がとっくに過ぎていた為言い終わる前に耐え切れずに吐血しながらガリガリの姿に戻ってしまった。

 

ジガルデ『無理をするな!ただでさえ瀕死の重症だと言うのに・・・』

 

AM「少年、私が君の所まで来たのは"礼"と"訂正"そして"提案"がある為なのだ。」

緑谷「"礼"と"訂正"と"提案"・・・ですか?」

AM「君が・・・君達がいなければ・・・身の上話を聞いていなければ、私は口先だけのニセ(きん)となる所だった‼︎ありがとう‼︎」

緑谷「ニセ筋・・・」

 

ジガルデ『ニセ筋とは・・・』

 

 オールマイトの言ったニセ筋と言う言葉に緑谷とジガルデは少し困惑した。

 

緑谷「そんな・・・でも結局仕事の邪魔をしてヒーロー達に生意気な事を言って・・・」

AM「そうさ‼︎あの場の誰でも無い!小心者の君だったから‼︎私は動かさせた‼︎!」

AM「トップヒーローは学生時代から逸話を残している・・・・・・」

AM「もちろん、全員がそうとは限らないが多くの者がこう言っている‼︎」

AM「「考えるより先に体が動いていた」と‼︎」

緑谷「⁉︎」ドクン

 

ジガルデ(「考えるより先に・・・」か確かにこれまでもイズクはその言葉通りに何度も行動していたな。)

 

 ジガルデはこれまでの緑谷の行動を振り返って思い当たりがある事に納得した。

 

AM「君もそうだったんだろ⁉︎」

緑谷「・・・・・・はい!」

 

AM「ならば言わせてもらおう!君はヒーローになれる

 

 憧れに認められ、抑え切れなくなった感情が溢れ涙を流してしまったのであった。

 

架空(ゆめ)」は「現実(げんじつ)」に……

 これは僕とジガルデが最高のヒーローになるまでの物語だ。





 ようやく原作第1話まで投稿が終わりました。現在特訓期間から入試までの話を書いている所ですので出来次第また月曜日に投稿しますので気長にお待ちください。
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