国は帝国に敗れ、王は処刑された。

それでも救国の英雄騎士グラディウスは、帝国によって生かされた。

殺せば反乱の旗になる。
生かせば、敗戦国の民を鎮める象徴になる。

そう判断した帝国は、彼に「巡礼使」という名の追放を与え、監視役として帝国の記録官リアーネを同行させる。

主君を失い、軍を失い、剣さえ半ば折れた英雄は、占領下の祖国を巡る旅へ出る。
もう一度、自分の剣を預けてもいいと思える“王”を探すために。

敗戦から始まる、英雄騎士と帝国記録官の旅物語。
  第1話 英雄の旅立ち()
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