〈めちゃくちゃ簡単あらすじ〜〉
見知らぬ場所で目が覚めた主人公の新崎(あらざき)ハクが、この世界を放浪しながら己の記憶を取り戻す物語。

初めて投稿する執筆初心者の作品ですので、どうか温かい目で見ていただけると幸いです。

高評価とかコメントとか、いっぱい欲しいです!!!





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物語の始まり〜


Vol1-1廃れた街

 「……うん……?」

 

 床の硬さに違和感を覚えて、微睡みながらも目を開ける。どうやら眠っていたようで、薄汚れた灰色の天井が見える。灰色の天井?と、違和感を持ち、体を起こす。

 

 「ここは……」

 

 辺りを見渡すと、そこは瓦礫の山だった。見知らぬ景色に戸惑いと困惑、少しばかりの恐怖が浮かぶ。

 怖くなって、周りの状況を確認しようと、立ち上がる。そうすれば、自分から数メートル離れた場所に何やら白と青、銀色の何かが見える。一歩、そちらへ足を踏み出す。脆い瓦礫が割れる音に、建物の耐久性に怪訝な感情を抱いた。

 

 何かがあった場所では、非常に長く、重いライフルと、30cmはある銃身のハンドガンのような、小さな大砲にも見える銃を見つけた。

 

 「じ、実銃……?」

 

 ……別の方向の不安が増えた。ただ、こんな状況だからと自分に言い聞かせる。

 2つある銃を拾い上げる。一つは銃身の長いライフル。もう一つはリボルバーと呼ぶには歪な、やけに銃身の長い銃だった。眺める。指が勝手に動いて行く。安全装置を解除する。両手でしっかりと持ち、構える。

 その時、ハッとした。何故、こんなにもスムーズに構えられるのか。違和感を覚える。モヤモヤする。この感覚は何だと自分に問うても、答えは返ってこない。

 不思議な思いを隠せぬまま、その銃達を丁度自分が身に着けていたホルスターに仕舞う。背中に"ライフル"、左脇には"ハンドキャノン"を携えて。

 

 

 ボロボロになっていたこの目覚めた建物には、爆撃でも喰らったような大穴が開いていた。そこには薄い光が差し込んでおり、淡くこの部屋を照らす天然の照明になっていた。手を伸ばし、這い上がる。ゆっくりと、外の空気に触れる。

 

 

 

 まるで世紀末だ、と、率直に思った。ビルのようなものこそ沢山あるが、その全てが穴だらけで灰色になっている。

 崩れ、壊れたビル群を見て、大量の攻撃が為されたんだと、理解した。

 

 その景色を見る中で、浮かび上がった結論が一つ。

 

 「この世界はもう崩壊しているんじゃないか?」

 

 その仮説を立てる声も、周りの瓦礫にしか響かない。ひとりぼっちだという事を今になって認識する。

 ひとりぼっちだと認識した途端、崩れた瓦礫が見える。乾いた風が流れる。頼れるのはこの世界だけであった。ただ、ここが何処かわからないならまだしも……

 目についた地名、荒廃した雰囲気、空に浮かぶ謎の輪。そのどれもが馴染みのないもので……自分の着ている制服にも、見覚えがない。名札もない。

 

 名札……?そういえば……

 

 「自分の名前すらわからない……俺は一体誰なんだ?」

 

 その時、薄寒い風が吹く。人にも、場所にも、ましてや自分すらも、どうなったのか何もわからないのだ。風が心を包んでくる感覚を覚える。

 

 「……何においても、まずは行動しなければ……新聞でも見つけられれば……」

 

 呟きながら、頭の中で思考を巡らせながらも、歩く。その間にも、薄寒い風は吹いたままであった。

 

 

 

 数キロ程歩いた。相変わらず人は居ない。ただ、建物のガラスが反射して見えた自分の頭の上に、神妙な天輪が薄く浮かんでいるのが見えた。収穫はそれだけ。

 

 「これは困ったな……どうするべきだろう……」

 

 「やはり別方向に行くべきか……?それとも、この辺りを重点的に見るべきか……?」

 

 不安を解消する為に、はっきりと声に出す。孤独を打ち消すように。

 

 「どうすれば……っ」

 

 それでも、不安が溢れそうになる。こんな場所に、1人で。何も知らない赤子同然だった。

 

 頭を抱え、必死に考える。多少の怯えもあっただろう。そんな状態だったからこそ、"気づくのに遅れてしまった。"

 

 

 

 バン!

 

 銃声が鳴り響く。

 

 「っ!?」

 

 放たれた弾は彼に当たった。血が溢れるかと思えば、ただ、少し痛いだけだった。

 

 「ど、どこから撃たれた!?」

 

 周辺を見渡す。"それ"は彼の真後ろに居た。

 

 

  彼に似た天輪を持っているものの、その輪は割れており、禍々しさと

 、"恐怖"を感じさせるような、形容し難い、人間というにはあまりにも

 血色の悪すぎる存在がそこには居た。

 

 

 "それ"はこちらに銃口を向けてきている。考えている時間など無かった。腰から素早く銃を抜き取る。両手でしっかりと照準を合わせる。

 

 砕けた天輪。虚な瞳に淡く光る体。そのどれもに美しさと……"恐怖"を感じた。その恐怖に体が支配されてゆく。銃を持つ手が震えていく。抜き取るまでに感じた軽い動きは何処へやら、トリガーが引けずにいた。

 

 銃口が再び向けられる。また撃たれる、と感じる。撃たなければならないのに、人差し指が動かないままだった。

 

 バン!

 

 もう一発撃たれる。肩に当たったそれは、先程よりも痛く、血が出た、と感じるものだった。その痛みで心が引き締まる。やらなければいけない、と。引かなければいけない。トリガーを。

 

 

 息を吐く。照準を合わせる。相手の頭をしっかりと見る。

 

 

 トリガーを引く。

 

 

 ドカァン!!

 

 今までに一度もないほど、大きな音と反動を感じた。あまりの衝撃に目を瞑る。

 

「ぐっ……ふぅ……ど、どうなった……?」

 

 再度目を開くと、"それ"の頭部が消えており、そこからは真っ赤な液体が溢れる。

 

 「ひっ……」

 

 潰れた頭部。浮かんでいた天輪はボロボロになり、消え去る。眼球だけがこちらを見つめている。

 

 「で、でも、これは……これは……」

 

 その目は、彼を睨むような、恨むような、そんな怨念の籠った目に見えた。見えてしまった。虚な瞳がただそこに落ちているだけなのに。

 

 視界が滲んでいくのを感じる。

 

 彼には理論的に考える余地などは無かった。溢れ出る感情から逃げるように走る。走る。目を瞑って、ひたすらに。

 

 

 

 どれだけ走ったかはわからない。ひとしきり走った後に疲労で足が止まる。震えながら、恐る恐る、目を開ける。

 

 

 そこには、砂に塗れた街が見えた。静けさは変わらぬまま、そこには先程とは違う、乾いた風が流れていた。

 

 でも、頼れる場所のないハクには、歩くしか道はなかった。瓦礫を踏んだ感覚は、未だ足に残っていた。

 

 

 

 




小説執筆って難しいですね……

一話としての文字数としては、短いのでしょうか……?

まぁ、いいでしょう。次回の話も出来れば見て下さると幸いで〜す!

(2026 6/18 更新)

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