見知らぬ場所で目が覚めた主人公の新崎(あらざき)ハクが、この世界を放浪しながら己の記憶を取り戻す物語。
初めて投稿する執筆初心者の作品ですので、どうか温かい目で見ていただけると幸いです。
高評価とかコメントとか、いっぱい欲しいです!!!
「……うん……?」
床の硬さに違和感を覚えて、微睡みながらも目を開ける。どうやら眠っていたようで、薄汚れた灰色の天井が見える。灰色の天井?と、違和感を持ち、体を起こす。
「ここは……」
辺りを見渡すと、そこは瓦礫の山だった。見知らぬ景色に戸惑いと困惑、少しばかりの恐怖が浮かぶ。
怖くなって、周りの状況を確認しようと、立ち上がる。そうすれば、自分から数メートル離れた場所に何やら白と青、銀色の何かが見える。一歩、そちらへ足を踏み出す。脆い瓦礫が割れる音に、建物の耐久性に怪訝な感情を抱いた。
何かがあった場所では、非常に長く、重いライフルと、30cmはある銃身のハンドガンのような、小さな大砲にも見える銃を見つけた。
「じ、実銃……?」
……別の方向の不安が増えた。と心の中で思った。ただ、こんな状況だからと自分に言い聞かせ、その銃達を、丁度自分が身に着けていたホルスターに仕舞う。背中に"ライフル"、腰には"ハンドキャノン"を携えて。
ボロボロになっていたこの目覚めた建物には、爆撃でも喰らったような大穴が開いていた。そこから自分は外に出る。
まるで世紀末だ、と、率直に思った。ビルのようなものこそ沢山あるが、その全てが穴だらけで灰色になっている。
恐ろしい景色だとも思った。こんなになるほどにここに大量の攻撃が為されたんだと。
その景色を見る中で、浮かび上がった結論が一つ。
「この世界はもう崩壊しているんじゃないか?」
その仮説を立てる声も、周りの瓦礫にしか響かない。ひとりぼっちだという事を今になって認識する。
ひとりぼっちだと認識した途端、頼れるのはこの世界だけであった。ただ、ここが何処かわからないならまだしも……
「自分の名前すらわからない……俺は一体誰なんだ?」
その時、薄寒い風が吹く。人にも、場所にも、ましてや自分すらも、どうなったのか何もわからないのだ。風が心を包んでくる感覚を覚える。
「……何においても、まずは行動しなければ……新聞でも見つけられれば……」
呟きながら、頭の中で思考を巡らせながらも、歩く。その間にも、薄寒い風は吹いたままであった。
数キロ程歩いた。相変わらず人は居ない。ただ、建物のガラスが反射して見えた自分の頭の上に、神妙な天輪が浮かんでいるのが見えた。収穫はそれだけ。
「これは困ったな……どうするべきだろう……」
「やはり別方向に行くべきか……?それとも、この辺りを重点的に見るべきか……?」
不安を解消する為に、はっきりと声に出す。孤独を打ち消すように。
「どうすれば……っ」
それでも、不安が溢れそうになる。こんな場所に、1人で。何も知らない赤子同然だった。
頭を抱え、必死に考える。多少の怯えもあっただろう。そんな状態だったからこそ、"気づくのに遅れてしまった。"
バン!
銃声が鳴り響く。
「っ!?」
放たれた弾はハクに当たった。血が溢れるかと思えば、ただ、少し痛いだけだった。
「ど、どこから撃たれた!?」
周辺を見渡す。"それ"はハクの真後ろに居た。
彼に似た天輪を持っているものの、その輪は割れており、禍々しさと
、"恐怖"を感じさせるような、形容し難い、人間というにはあまりにも
血色の悪すぎる存在がそこには居た。
"それ"はこちらに銃口を向けてきている。考えている時間など無かった。腰から素早く銃を抜き取る。両手でしっかりと照準を合わせる。
恐怖で手元が震える。でも、やらなければいけない、ここで躊躇してはいけないと、強く心を殴る。
照準を合わせ、トリガーを引く。
今までに一度もないほど、大きな音と反動を感じた。あまりの衝撃に目を瞑る。
再度目を開くと、"それ"の頭部が消えており、そこからは真っ赤な液体が溢れる。
「ひっ……」
「で、でも、これは……これは……」
自分の行った所業を目の当たりにした。視界が滲んでいくのを感じる。
彼には理論的に考える余地などは無かった。溢れ出る感情から逃げるように走る。走る。目を瞑って、ひたすらに。
どれだけ走ったかはわからない。ひとしきり走った後に疲労で足が止まる。震えながら、恐る恐る、目を開ける。
そこには、砂に塗れた街が見えた。静けさは変わらぬまま、そこには先程とは違う、乾いた風が流れていた。
小説執筆って難しいですね……
一話としての文字数としては、短いのでしょうか……?
まぁ、いいでしょう。次回の話も出来れば見て下さると幸いで〜す!