原作知識持ち転生者が蜘蛛子にヤンデレられる話   作:蜘蛛子のヤンデレが見たい

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持ってくれよ作者!プロットなしオリジナル展開だぁ!
……とかいう茶番はさておき、ここからは更に作者の書きたいことモリモリの展開になるし、原作らしさも少しずつ出していこうと思います
ヤンデレ要素は継続しますのでご安心を

というわけで今回は某邪神さんのターンです
この人(?)が本気でヤンデレたら多分やばいですよね

今回は独自解釈及びキャラ崩壊注意です


ヤンデレ邪神の贈り物

 

 俺は高校生転生者・若草緋鞠。幼馴染で同級生の美少女なんていないから、学園で一人ボッチ生活を満喫してたら怪しい薬を飲まされるとかされる前に誘拐されたぜ!いやほんとここどこだよ。全く知らん部屋なのに既視感があるんだけど。俺こんなとこに来たことあったか?

 

「気分はどう?若草君」

 

 あ♡蜘蛛子の声だ。俺の大好きな蜘蛛子。俺を守ってくれる唯一の存在。俺の飼い主様……ん?今なんか明らかにおかしいこと考えてなかったか?

 

「蜘蛛子ー♡」

「よしよーし。蜘蛛子ちゃんだよー」

「えへへ……♡」

 

 そんな違和感を抱いている間にも、俺の体は勝手に蜘蛛子のその豊満な肉体に飛び込み、甘く蕩けたような声を出して彼女に縋り付いていた。

 

「ふふ……本当に可愛い」

「んー?」

「若草君は食べちゃいたいくらい可愛いなーって」

 

 あなたが食べちゃいたいくらいとか言うと洒落にならないんですが。てかこの幼児俺(仮)の人格は何?今どういう状況?何にもわからないんだけど。

 

「……あれ?なんか精神の揺らぎが……まあこうすればいっか」

 

 蜘蛛子が俺の頭に手をかざすと、そこからじんわりと脳に染み入るような快楽が押し寄好きせ……?いや待てなんだ今の。なんか思考弄られてないか?

 

「きもち〜」

「うーん……これでひとまずはオーケーかな?なんか変な違和感はあるんだけどなぁ」

 

 ふぅ……ギリ耐えきったか。外道耐性を上げておいて正解だったぜ。多分さっきのそういう系統の精神攻撃だろうし。

 にしてもマジでこの現象はどういう理屈で起こってんだ?俺の中に俺じゃないやつがいるみたいな感覚があるし……あ、()()()()か。

 そういや並列思考がレベル9だったし、なんかのはずみでレベルが上がったってことか。それで俺Aと俺Bに分かれて俺Bがなんかガッツリ魅了されて……いややっぱ意味わからん。

 俺が人族側でそこそこ強い戦力だから先んじて対処しておくならギリ理解できる。でもここまで精神ぶっ壊すのはおかしいだろ。俺何かした?

 

『ええ、しましたよ。この状況はあなた自身が生み出したといっても過言ではありません』

 

 ……すごい聞き覚えのある嫌な声が聞こえる。あのー、Dさん?これあなたのせいじゃないんです?

 

『私がしたのは少しの誘導だけです。あの蜘蛛の狂おしい程の愛情は全てあなたが育んだものですよ』

 

 ここまでなるようなことをした覚えがないんだが……

 

『面白いものですね。ここまで他者を狂わせた本人に何の自覚もないというのは。やはり私のスキル選択は間違っていませんでした』

 

 スキル?あ、そういや俺の固有スキル明らかに変なのだったな。確か……「オム・ファタール」だったっけ?

 

『ええ。他者を惑わし狂わせる魔性の人物であるあなたには、ぴったりのスキルだと思いませんか?』

 

 他者を惑わし狂わせた記憶がないんですがそれは?

 

『しかしこうしてただ蜘蛛に飼われているだけのあなたを見ているのも退屈です。というわけでちょうど手に入れていた並列意思のスキルに干渉して、あなたという存在を彼女から保護することにしました。感謝してください』

 

 ありがとさん。まあ本音はその方が面白そうだから、なんだろうけどさ。それでも実際助かるから感謝はしてるよ。

 

『そうですか。それで、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()?』

 

 ほんっとお前……そういうとこだぞ。

 

『こういう関係性を築き上げたのはあなたの方では?』

 

 そうですが、なにか?

 んじゃ俺の要求だが、逃走用のスキルをくれ。少なくとも蜘蛛子に対抗できる余地があるやつをな。

 

『かなり理不尽な要求ですね』

 

 お前ならできるだろ?

 

『できることと実際にやることは話が別ですよ。曲がりなりにも神への頼み事をしているという自覚はあるのですか?』

 

 他の神がどうかは知らんが、お前ならやってくれるだろ?見返りに面白いもんなら見せてやるぜ?神相手の逃走劇をな。

 

『……いいでしょう。恋人としての(よしみ)というやつです』

 

 よし、交渉成立だな。じゃあ頼む。

 

『私を相手にあそこまで啖呵を切ったのですから、面白いものを期待していますよ?』

 

《要請を上位管理者Dが受諾しました》

《スキル【虚飾】を構築中です》

《構築が完了しました》

 

《条件を満たしました。スキル【虚飾】を獲得しました》

《【隠蔽LV7】が【虚飾】に統合されました》

《【無音LV8】が【虚飾】に統合されました》

《【無臭LV7】が【虚飾】に統合されました》

 

《熟練度が一定に達しました。スキル【禁忌LV1】を獲得しました》

《熟練度が一定に達しました。スキル【禁忌LV1】が【禁忌LV4】になりました》

 

《条件を満たしました。称号【虚飾の支配者】を獲得しました》

《称号【虚飾の支配者】の効果により、スキル【窮鼠】【不正】を獲得しました》

 

《虚飾:神へと至らんとするn%の力。ありとあらゆる事象を一時的に、あるいは半永久的に偽り、世界すらも騙すことができる。また、Wのシステムを凌駕し、MA領域への干渉権を得る》

《窮鼠:自身の望む未来に至る確率が低ければ低い程、自身の運命値に+補正》

《不正:因果律に干渉し、運命を書き換える》

 

 よし、これで脱出確率が皆無から万が一くらいにはなった。このスキルを使ってどうにか脱出を……

 

《条件を満たしました。称号【Dの寵愛】を獲得しました》

《称号【Dの寵愛】の効果により、スキル【盲愛】【避難】を獲得しました》

 

 ……は?

 

《【Dの寵愛】 取得スキル:【盲愛】【避難】 取得条件:私を楽しませること 効果:秘密です 説明:私が愛する恋人への贈り物です。しっかり活用してくださいね?》

《盲愛:相対する者の自身に対する好感度に応じて、警戒心を和らげる。大好きなものを見たら、誰だって気が緩みますからね》

《避難:遍く全ての世界において最も安全な場所に避難することができます。それが何処かなんて、言葉にしなくてもわかりますよね?》

 

 っ!?なんだこれ!?明らかに普通の称号とスキルじゃねえぞ!?

 ……落ち着け。「盲愛」はまだ使える。そこは明確なプラス要素だ。でも残りは何なんだよマジで!Dのお巫山戯か?それともこれも蜘蛛子に対抗するためのスキル……なわけねえわな。「避難」とか絶対罠だろ。そこ多分死後の世界とかだろ。後効果不明の称号とか怖すぎるんだが。なんかエグいトラップ仕込んでるだろあいつなら。

 

 スゥ-……はぁ。もうこうなったら何でも来やがれ。クソゲー上等だ。無理難題の一つや二つくらい超えなきゃ俺の安寧はやってこない。ならそこにどれだけ障害が立ち塞がろうが全部些事だ。全部乗り越えてやるよ。

 そういうのがお好みだろ?

 

 

 

 

 

 

 ええ、その通りです。私のことがよくわかっていますね。流石は()()恋人です。

 それにしても、彼に渡したスキルの効果は想定以上ですね。まあ、想定なんて軽々と超えてくるくらいが面白いのですが。それこそ彼のように。

 

《オム・ファタール:縁を紡いだ相手からの好感度を徐々に微増させる。また、スキル保有者の行動によって与える印象を良好なものにし、好感度の上昇を補助する。これらの効力は縁をより強く紡いでいる程増加する》

 

 彼に渡したスキルの効果は、簡単に言ってしまえば「惚れ薬」です。一度関係を持ってしまったが最後、じわじわと彼への好意を抱かせる、まさに魔性の男(オム・ファタール)に相応しい無害な猛毒。中々に良いものを作りました。

 このスキルによって彼と前世から関わりのある者たちは彼に並々ならぬ好意を持ち、やがてはあの蜘蛛のように愛故に狂い果てることでしょう。愛によって紡がれる物語は、どんな世界でも面白いものです。

 

 しかし、些か気合を入れすぎましたかね。それ自体は想定していたことですが、()()()()()()()()()()()()()()()()とは。

 

 ……いえ、認めましょうか。私はこのスキルの効果を抜きにしてもそれなりの、いや私にしては珍しい程の興味や好意を一個の生命である彼に向けていました。

 私の趣味嗜好をある程度理解した上で、それでもと私に関わり面白いものを見せてくれる存在。そういった存在は非常に稀有なものです。大抵のものは関わらないようにするか、一縷の望みをかけて嫌々ながら私の手を借りるか、そういった反応を取ります。同格に近い神々ですら、私には触れてはならない(アンタッチャブル)とばかりに干渉しようとしてきません。だからこそ、私は自ら面白そうなものを探しに数多の世界を見て回ることを趣味としているのですから。

 

 そんな私にとって、私の本性を理解した上で向けられる好意とは縁遠いものでした。

 彼は気付いていないのでしょうが、彼は私に対して好意を向けていました。まあそれはあくまで二次元のキャラに向けるようなものでしたが。

 それでも好意は好意です。それをストレートに表してくる相手にこちらもまた好意に似たものを抱くのは、不思議なことではありません。

 ただでさえ面白いものを見せてくれる存在が、私に対して敵意だけではなく好意も向けてくれる。実に心地良いものでしたよ。あの高校での生活は。

 

 しかしそれもあの事件によって終わりを迎え、私はまたただの傍観者に戻る予定でした。転生者という異分子が放り込まれたあの世界を見ているのも中々に面白そうでしたし、そこに不満はありませんでした。……ええ、なかっ()んです。

 彼のスキルは元々の好感度が高い相手にはより効力を増すように作られています。だからこそあの蜘蛛を始めとする一部の転生者たちは段々と狂愛に目覚め始めるわけですが、どうやら私もその対象だったようです。私が思っていた以上に私は彼を好意的な目で見ていた、というわけですね。

 気付けば彼の様子ばかりを見ているようになり、必死に生き足掻く彼の様子を愛おしく思い、彼を我が物にせんとするあの蜘蛛に嫉妬してしまいました。私が感情に振り回されることなんて、何万年ぶりでしょうか。

 とにかく、私は彼が誰かのものになるところを見たくはありませんでした。しかしそれと同時に、まだ冷静な私はこの状況は実に面白くなると感じました。

 ある意味並列意思と似たようなものです。ただただ面白いものを求める私と、彼を愛おしく思う恋する乙女のようになってしまった私。両者の考えがぶつかり、まとまり合い、結果この状況が生まれました。

 

 彼に力を与え愛に病んだ者たちから逃げ惑う様子を眺めると同時に、救われる代わりに自ら私のものになるという選択を孕んだ蜘蛛の糸を垂らす。

 

 彼がどちらを選んでも、私にとってはプラスです。面白いものを見られるか、愛おしい者を手に入れられるか。それだけの違いですから。

 

 ああでも、もし私からも逃げようとするのなら、早く神化してそのスキルを外した方がいいですよ?もし面白いものを見たい感情より、愛おしい者を手元に置いておきたい気持ちが勝ってしまったら……その時は、あなたはきっと永遠に私のものにされてしまうでしょうから。

 

 精々足掻いてくださいね?私の可愛い恋人さん。

 

 

 

 

 

 

「先生、ボタニカがどこに行ったのかわかりましたか?」

「……居場所だけはわかりました。魔族領です」

「魔族領?ってことはあいつをさらったのは……」

「ええ、魔族の仕業と見て間違いはないでしょう」

『そんなことわかったからってどうする気?まさか魔族領に行くだなんて言わないわよね?』

「……それでも、()()()()()()俺なら」

「一人で無茶するような真似はめっ!ですよ。私からもポティマスに頼んでみます。……これ以上生徒を失うようなことはしたくないですから」

 

 

「……へぇ、逃げるんだ。じゃあ悪い子には、お仕置きしなきゃだよね?滅茶苦茶に犯し尽くして、私しか見えないようにして、私たちだけの世界に連れて行ってあげる。待っててね、若草君」

 

 

 

「あら、あなた確かご主人様が連れてきた人よね?なんでこんなところ、に……え?若草君?」

「あーっと……おひさ?」

 




若草緋鞠
前世でDのご機嫌取りをすべく恋人という名の娯楽提供係をしていた
前々世から無意識的に人に好かれる行動を取りがちだが、本人は一ミリも理解していないし鈍感なので「そんな好かれるようなことはしてないだろ」と思っている
故に固有スキルは「オム・ファタール」
なおこのスキル効果は好感度が上がる程協力になるため、好感度が上がる→スキル効果が上がる→好感度が更に上がる、という無限ループによって際限なく他者からの好意を増幅するクソスキルとなっている


若葉姫色/邪神D
今も彼の事を恋人だと思っている愛が重い神
無意識に一人の人間に惹かれかけていたところに自分で作ったスキルがトドメを差した結果、こうなった
しれっと称号付与と共に魂にマーキング済み
「避難」を使うと確定でDルートに突入する


虚飾他オリジナルスキル
作者がノリと勢いで作った産物
深い意味も伏線もない





面白かったら今回も高評価・感想をよろしくお願いします!
作者は感想を糧にがんばって次を書きます
後マジで勢いで書いたからこの話消すかもしれません

蜘蛛子以外のヤンデレは

  • 大丈夫だ、問題ない
  • (タイトル詐欺になるので)駄目です
  • そんなこと悩んでないで書け
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