原作知識持ち転生者が蜘蛛子にヤンデレられる話 作:蜘蛛子たちのヤンデレが見たい
のでここまで拙作を評価してくれる皆様のために番外編として放出します
感謝の一日二話投稿です
ぼんやりと聞こえる目覚ましのアラートに、鬱陶しいと思いながら目を擦り起き上がる。それと同時に
「おはよう、若葉」
「おはようございます、若草君」
一糸纏わぬ生まれたままの姿で可愛らしい笑顔を俺に向けてくれているのが、絶賛同棲中の交際相手、若葉姫色だ。こんな美少女が彼女であるという事実を、未だに飲み込めない時がある。あれ、そういえばこいつってこんな完璧美少女だったk「はい、そこまでです」
「んんっ!?」
何の前触れもなしに若葉が唇を重ねてくる。そのまま呆然とする俺のないも同然の防御をくぐり抜けてきた舌が俺の口内を蹂躙し、この世のものとは思えない程の快楽を与えてくる。
「んん……♡」
「……っ、ふふふっ、気持ちよかったですか?」
「ぁ……うん♡」
きっと今の俺を鏡で見たらとろんと蕩けた目付きをしていることだろう。情けない話ではあるが、こういう性技的なことでは俺は一生こいつに敵いそうにない。
「ふわぁ……ねむくなってきたな……」
起き抜けに脳に直接与えられた快楽が、再び俺を微睡みへと誘う。ふわふわとまとまらない思考をどうにか朝の支度のために動かそうとすると、若葉がこう囁いてきた。
「なら、もう少し眠りますか?なにせ、
あれ?そうだったっけ?疑問に思いスマホを確認すると、確かに二度寝をしても問題ないくらいの時刻だった。なんなら早く起きすぎたくらいだ。……ん?でも俺はアラートをもっと後の時間に設定してたような気が【するがきっと気の所為だろう。間違って設定してしまったに違いない。】
「ほら、一緒に眠りませんか?」
男子高校生にとっては目に毒といっても過言ではない程の肉体美が、俺をベッドへと誘う。……べ、別にいやしい意味じゃないぞ?そういうこともしたことあるけど。
「じゃあ、もうちょい寝るか」
ふっと力を抜き、彼女の柔らかな肉体に顔を埋める。ああ、気持ちいい。極楽とはまさにこのことだろう。何の気兼ねもなしに愛しい彼女と二度寝をする瞬間。案外こんなものが一番平和な時間なのかもしれない。
「ふふっ、おやすみなさい。私の愛しい恋人さん」
若葉に頭を撫でられると、それだけで至高の心地よさとそれ以上の睡魔に襲われる。そして俺はそのまま意識を落とし……
「このシチュエーションは十分堪能しましたかね。それでは次に行きましょうか」
今日は待ちに待った若葉とのデートの日だ。当然寝坊など許されない。二度寝など以ての外だ。
というわけできっかり前日にセットしたアラートの時間通りに起きて準備を万全にした俺は、
「若葉ー、いるかー?」
「はい、いますよ」
ピンポーンと音が響き俺がインターホン越しに声をかけると、その直後に図ったかのようなタイミングでドアが開き、若葉が姿を現した。
「……もしかしてずっとドアの前で待ってた?」
「いいえ?偶々外出しようとしたタイミングが被っただけですよ」
若葉がそう言うならそうなのだろう。別にこいつには
「それじゃ、その……で、デートに行くか」
「ええ、行きましょうか」
すっと差し出された手を取り、俺は目的地へと歩みを進めた。
「といっても目と鼻の先の商店街なんだけどな」
「いいじゃないですか。私はあなたと一緒にいられるだけで幸せですよ」
嬉しいことを言ってくれる。本当に俺にはもったいないくらいの彼女だ。……んん?こいつそんなできた性格のやつだったか?なんかこう、もっと性悪女LV100みたいなやつだったようn「はい、ストップです」
「あなたの彼女は最高に可愛くて美しい、どこに出しても問題ないような品行方正な人物です。間違っても面白いものを見るためなら何でもするような邪神などではありません。いいですね?」
「……ああ、わかった」
若葉がこう言ってるんだ。それが事実で、それ以外は嘘偽りなのだろう。
「はい、よくできました。それではデートの続きと行きましょうか」
「そうだな」
俺は若葉の言葉に従って、不都合なことは何も考えずにデートに戻ることにした。
「ここまで完璧美少女な私に違和感を抱くとは……どれだけ悪印象を抱いていたんでしょうかね?」
「こちら、『カップル限定ラブラブパフェ』でございます」
店員さんが持ってきてくれたのは、ハート型のお菓子で彩られた大きなパフェ。その名の通り恋人関係にある人物限定のメニューだ。
ここはSNSでも評判の喫茶店。いつもは混んでいるので少しは待つかと思ったが、
「よし、食べるか」
「そうですね。では、あーん」
若葉がスプーンで救ったアイスクリームを俺の口のそばまで持ってくる。うん、これぞ恋人定番のシチュエーションってやつだな。問題があるとすれば俺が気恥ずかしくなる点だが……
「あ、あーん」
まあそんなものこの美味しさに比べればなんてことはない。若葉に「あーん」された食品は何であろうと通常の三割増しで美味しく感じることができるのだ。まああくまで気がするだけだろうが、それでも気分が上がるのは間違いない。
「若草君。私にもくれませんか?」
「そ、そうだな。ほら、あーん」
俺も若葉に習いアイスを彼女の口元へと運ぶ。彼女はそれを何でもないような顔でパクっといくと、少しだけ頬を緩ませた。……可愛い。
「やはり恋人に食べさせてもらったものの味は格別ですね」
「ならよかったよ。それじゃアイスが溶けない内に早く残りも食おうぜ」
この行為は非常に嬉しいし楽しいのだが、一つ欠点がある。それは食事にかかる時間が長くなってしまうということだ。そうなると温かい料理は冷めるし、アイスのようなものは溶けてしまう。なのでこういうのは数回するだけに留めておくのが普通だ。
「それでは面白くないですね。では、こうしましょう」
「若草君」
「ん?なんだ?」
「残りもいつも通り食べましょうか」
「そうだな。
恋人と食事をする時は口移しをし合って食べる。普通のことだ。こうしている間はアイスも溶けない。非常に合理的な食べ方だと言える。
「……んっ」
「んん……」
どちらかがパフェを口にし、もう片方の口にそれを流し込む。それだけの行為なのになんだかとても恥ずかしい気分にな【るわけもない。なにせいつもこうしているのだから。】
にしても美味しい。まるで若葉の口から幸せの元を直接注入されているような気さえしてくる。まあそんなどっかのモンスター地味た真似ができるはずもないのだが。
「はぁ……♡はぁ……♡おいしかったぁ♡」
「そうですね。私もたっぷり堪能させてもらいました。このような食事も悪くないですね」
あれ……頭クラクラしてきた……♡でも今はデート中だしちゃんとしないと……
「若草君」
「な、なに?」
「確認しますが、
……そうだ。今俺はベッドの上で若葉と抱き合っていて、彼女の温もりに包まれて幸せに浸っているところだった。違うことをしていた気もするがそれこそ勘違いだろう。
「ですので、思いっきり甘えてきてもいいんですよ?」
「あ……じゃあ……もうちょっとくっついてもいいか?」
「ええ、もちろん」
ただでさえ密着している若葉との距離をさらに縮める。ここまでくっついていると彼女の香りやその体の抜群のさわり心地になんだか頭がポワポワしてくる。でも、それでいいんだよね。
「わかばぁ……♡もっときもちぃのちょうだぁい……♡」
「ええ、たくさんあげますよ。私から離れられなくなるくらいにね」
わかばへんなこといってる。おれがわかばからはなれるわけないのに。
「そうですよね。ですので復唱してみましょう。『若草緋鞠は若葉姫色から離れない』はいどうぞ」
「わかくさひまりはわかばひいろからはなれない……これでいいの?」
「はい。ではご褒美です」
「あぁ……♡」
きもちいい。きもちいい。きもちいい。その快感だけが全てを満たす。何も考えられない。考えたくない。考える必要もない。全ては彼女が決めてくれる。俺の幸せで平穏な未来は、彼女がぜーんぶ定めてくれるんだ。俺はただ彼女のそばにいればいい。そう、Dのそばに……
「ッ!?」
意識が真の意味で覚醒した瞬間、俺は即座にバックステップしやつから距離を取った。今、いや今まで俺は何をされていた?
「おや、もう目覚めてしまいましたか。今度は随分と早かったですね」
思い出せ。確か俺は蜘蛛子たちに追い詰められて、やむを得ず「避難」のスキルを使って……つかっ、て?
「
「相変わらずこうなったときの頭の回転は早いですね。ええ、そうですよ。あなたが目を覚ましたのは今回で31回目です。ちなみに今回は地球の時間で約二ヶ月程で目を覚ましましたね。新記録です」
おめでとうございます。なんて無感情に言うDを横目に、俺は考える。31回?約二ヶ月?じゃあその間ずっと俺はあんなことをしていて、そして今からまた……
「っ!」
逃げる。彼女にとって距離なんて意味がないものと知っていながら、ただただ恐怖に駆られ足を動かす。嫌だ。あんな全てをコントロールされた生活を送るのは。ただただ快楽を求めるだけの存在に成り下がるのは。
「逃げてしまうんですか?せっかく気持ちよくしようとしてあげたのに」
その言葉に、足を止める。否、足が止まる。俺の意思で俺の肉体が動かない。それどころか、ゆっくりとDの元へ向かっている。なんでだ?なんでだ!?動け!逃げろよ俺!そうしないと……
不意に、今自分で考えた言葉が蘇る。
もしや、自分はもう既に……
「ああ、気付きましたか。これだけの快楽を与えられた人が、いや生物が起こす行動は一つだけです。もう一度その快楽を得ようとする。あなたも例外ではありませんよ」
「ああ……あああああああ!」
嫌だ。イヤダ。いやだ。いやだいやだいやだ。もうあんな
「苦しそうですね。可哀想ですね。でも大丈夫です。私がその苦しみも、悲しみも、何もかもから救ってあげますから。だってここは『遍く全ての世界において最も安全な場所』ですからね」
お前がそれを選んだろと言われている気分だった。そうだ。俺が選んだんだ。一欠片でも「もう二度と苦しみたくない」って期待してあのスキルを使ったんだ。じゃあ……全部俺のせいか。
「あは、アハハ、アハハハハハッ!」
笑う。笑うしかないから。だってこの狂いすら、どうせ治されてしまうんだから。
「6回連続でこうなりましたか……そろそろやり方を変えるべきですかね……まあひとまず、今はゆっくり休んでください。私と過ごす、幸せな夢の中で」
「アハハハ、ハ、は……」
叶うことなら、この選択をする前に戻りたい。そう思いながら、俺は意識を手放した。
「可愛い可愛い私の恋人さん。永遠に私が守ってあげますからね。安心してただ快楽に溺れてください。それがきっと
BADEND HAPPYEND
条件:ボタニカ/若草が「避難」を使用する
解説
大体作中で言ってる通りの平穏な生活()を手に入れた主人公と恋人との生活を満喫するDさんがいる世界線
夢(といってもDは本体だし時間も経過する)の中では全てがDの思い通りであり、主人公にとっての少しの不満や苦痛さえも取り除かれた文字通り夢のような世界を実現している
それはそれとしてイチャイチャはする
徹底的にする
面白いと思ってもらえたら感想よろしくお願いします!
反応がよかったら別キャラとか別シチュエーションでIFネタ上げるかもしれないです
後今回も別のアンケートがあるのでそっちもよろしくお願いします
一番下の選択肢は簡単に言っちゃうと必須タグが一個増える感じのやつです
原作カプ(カティシュン)を壊すのは
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全然ありじゃね?
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それはちょっと……
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私に良い案がある(??ルート)