Resident Rebuilding Kivotos   作:柊 シズク

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復興の第ニ歩

朝一番にリストアップされていた子たちのもとへ向かった。

 

簡易的な診察をした後にディジーズキュアを処方していった。

 

(感染の原因は概ね栄養不足と劣悪な衛生環境が招いたと考えられる。)

 

(根本の問題は解決に向かっているが、いざ病気に罹った場合の医薬品が俺の持っているディジーズキュアだがそれも限りがあると考えるとどうしたものか。

ひとまずはシンプトマティックの設置と市販薬を俺が仕入れてなんとかするか。)

 

無線で患者たちの移送を頼み、ジョンは診療所を簡易的に設営した。

 

その後食品工場も建設し、最初の目標であった食料の安定供給をある程度は達成できたと言える。

 

次に取り掛かるべきことはアリウスでの収入を生み出すことである。

 

今のアリウスは実質的な鎖国状態であり、それの解除をアツ「むコに打診してみたが、アリウスが元々トリニティによって今の状況がもたらされ、存在を公表した場合にトリニティによる侵略を受ける可能性があるとのことだった。

 

しかしアリウスが食品産業によって収益を得られればジョンの助けなしに自立を目指せることを考えなんとか策を講じなければならなかった。

 

そこでアリウスに契約をするためのペーパーカンパニーを作り、W.V.A.Cとの売買契約によって利益を受けれるように手配するようにした。

 

しかしそこには大きな問題がまだ残っていた。

 

ジョンはユメたちに会社のことは任されているが、とはいえ契約を黙って取り決めるのもいささか問題があるためなんとかしてアリウスとけいやくのことを伝えなければならなかった。

 

アリウスのことをどうユメたちに教えるのかを決めかねているとある日ホシノに生徒会室に呼び出された。

 

「最近ジョンさん休みなくあちこち行ってるみたいですけど一体何をしているんですか?」

 

席について開口一番問い詰められた。

 

「そうですよジョンさん!ホシノちゃんなんかここのところジョンさんが心配でいない時にしきりに事務室に出入りしてたんですから!」

 

「ユ、ユメ先輩!?いつの間に見てたんです!?」

 

思わぬユメの発言にホシノは顔を真っ赤にして動揺している。

 

「ごほん。」

 

わざとらしくジョンは咳払いをして場の空気を戻した。

 

「それで最近アビドスにいなかったのはアリウス分校というところで生徒たちを助けていたからなんだ。」

 

「「アリウス分校?」」

 

「話すと長くなるんだがな、まず連邦生徒会からの帰りから話さないとな。」

 

そうしてこれまでの概要を2人に話した。

 

「そんなことがあったんですね。」

 

ホシノは短い間に起こったことを理解しようと俯いていた。

 

「ジョンさん単刀直入に聞きます、アビドスとアリウスどちらを優先するんですか。」

 

ホシノが少し泣きそうな声でジョンに問いただした。

 

「そうだな、どちらかを優先するんじゃなく助けを求められる限り手を差し伸べ続け、全てを出来る限り助けるそれが俺の答えだ。」

 

ホシノは彼の返答に対してひどく落ち込んだ表情をした。

 

「ジョンさん、私からもいいですか。」

 

「もちろん。」

 

「ジョンさんにとって私たちはどんな存在ですか。」

 

「大切な守るべき子供達だ、だからこそ決して途中で捨てたりはしない。」

 

「だってさホシノちゃん、ジョンさんは私たちを見捨てたりしないって。」

 

ホシノは信じきれない表情をしている。

 

「本当に見捨てたりしないんですよね?」

 

「ああ、約束しよう。」

 

「なら、いいです。」

 

「それでこんなことを話したってことは何か他に言うべきことがあるんですよね。」

 

「察しが良くて助かる、2人に見てもらいたいものは……

 

アリウスとの契約についての情報をまとめた資料を2人に見てもらった。

 

「内容は理解しました。」

 

ホシノは続けて

 

「コレって本当に儲かりますか?」

 

「ジョンさんだってなにか考えがあってのことだと私は思うけどね。」

 

ユメが胸を張って言ったが

 

「すまないユメ、確たる考えがあるわけじゃないんだ。」

 

「やっぱりそうじゃないですかユメ先輩!」

 

「ひぃん、本当に考えがないんですかジョンさん!?」

 

「まあ、売り方は考えているがどれも確実とは言えないからな。」

 

「だがこのやり方が上手くいけば両校共に発展できるはずだ。」

 

「そこまで言うならいいです、そのアリウスの人たちのこともなんとなく親近感を感じますし。」

 

なんとかその後話をもう一度まとめ形にしていった。

 

契約の成立を急いでアリウスに伝えに行った。

 

「そっか、ありがとねジョンさん。」

 

アツコは少し安堵した表情をした。

 

「いいんだ、それで生徒会長としての仕事はどうだ?」

 

「ちょっと疲れるけど、それ以上にみんなの笑顔を見る機会が多くなってそれのおかげでまだまだ頑張れそうだよ。」

 

アツコはにっこりと笑顔を見せた。

 

「体調はしっかり気をつけるんだぞ。」

 

「それはお互い様、そうでしょジョンさん。」

 

「それもそうだな、それとこれが食品の買取金だ確認してくれ。」

 

「うん、金額に問題ないよ。」

 

「そうか、他のところにも顔を出してくるそれじゃあな。」

 

「またねジョンさん。」

 

ジョンは部屋を出て無線を使うと慌てた声が聞こえてきた。

 

『うわーん誰か助けてくださぁいミサキさんが他の子とケンカになってるんです!』

 

「分かったすぐ向かう、今どこにいる?」

 

『食堂です!』

 

「了解!」

 

建物を飛び出して食堂に向かった。

 

                       

 

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