西暦2077年。核戦争によって世界が焼かれたあと、一人の男が二百年以上の時を越えて目を覚ました。

妻を殺され、息子を奪われ、それでも連邦を生き抜いた元軍人――ネイト・フォーリー。やがて彼は長い人生を終え、家族や仲間に見守られながら静かに死んだ……はずだった。

次に目を覚ました時、彼の身体は若返り、足元には海ではなく雲が広がっていた。そこは、人類と正体不明の機械生命体「ラプチャー」が戦う、彼の知らない世界。

ネイトが落ちてきたのは、人類最強のニケたち――ゴッデス部隊が乗る空中戦艦「勝利の翼号」だった。

「また世界の終わりか」

核戦争を生き延びた男は、今度はラプチャーに地上を奪われようとしている人類と出会う。だが彼が最初に気づいたのは、敵の恐ろしさではなかった。

――この世界では、人類のために戦う少女たちが、兵士としてさえまともに扱われていない。

連邦で数々の戦いを生き抜いた一人の退役軍人が、『勝利の女神:NIKKE』の過去へ紛れ込んだことで、本来救われなかった者たちの運命が少しずつ変わっていく。

ただし、歴史そのものが優しくなるとは限らない。

物語は一度「現在」から始まり、やがて彼が女神たちと出会った過去へと遡る。

これは、英雄になるつもりのない男が、女神たちへ「生きて帰る場所」を作ってしまう物語。




【影響作品について】
本作は、Rockjaw様作『Fallout archive』( https://syosetu.org/novel/345317/ )から着想・影響を受けています。特に「長い人生を終えたネイトが別世界で第二の人生を送る」という発想などについて、大きな刺激をいただきました。
投稿にあたりRockjaw様へ事前にご相談し、ご了承をいただいております。この場を借りて、快くご了承くださったRockjaw様へ心より感謝申し上げます。
なお、本作は『勝利の女神:NIKKE』を舞台として独自に構成したクロスオーバー作品です。
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