暫く書いてなかったせいか筆が進まないので慣らしに1~2時間程度で書いた話です。過度の期待はしないで下さい。
また強引過ぎる所もあるかと思いますが温かい眼でスルーしてあげてください。
また、この作品は某作家を批判するものではありません。
私は某作家の作品は好きですし。大体読んでます。ただ、ほかの作品も完結させてくださいとは思っていますけど。
「すいませんでした」
なんか気がついたら見たことも無い部屋で背中に羽の生えた人に謝られてるんですけど。
これは一体どういう状況なんでしょうか?
「えーと、一体何のことでしょうか?」
うん、わからないんだったらとりあえず聞いてみる。
聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥って言うしね。
「あ、そうですね。今から説明します。あなた達は私のミスで本来起こるはずの無かった事故で死んでしまったんです」
ん?
この人のミス?
事故?
そう言えば思い出してきた……
確か私は交差点で信号待ちをしていて。
そこへトラックが凄いスピードで来たような。
「あなたのミスって、あのトラックを運転してたのはあなただったんですか?」
「いえ、違いますけど」
「ならあなたは悪くないじゃない。悪いのはあのトラックの運転手でしょ? なんでも自分が悪いと思い込むのは勝手だけど。他人のやったことを一々自分の責任だと思い込まないほうがいいよ?」
「え、いえ……実際悪いのは私で……」
この人もしつこいな。
背中に羽の飾りをしてることといい宗教関係の人なのかな?
そうだったらあんまり関わりたくないんだけど。
「それよりここは何処なの? 助かったのなら家族に連絡したいんだけど」
「すいません、あなたはあの事故で……ここは天界の魂が集まる場所。えと、あなたは日本人でしたね。なら、あなたにわかりやすく言うと閻魔様。実際には違うんですけど、概念的には似たお方が治められている場所です」
あー、やっぱり宗教関係のお方でしたか。
厄介な人につかまったわね。
家族も心配してるだろうから早く帰りたいんだけど。
出口もわからないし適当に話をあわせて帰らせてもらおう。
途中で変なつぼとか買わされたら消費者センターに駆け込めば何とかしてくれるでしょきっと。
「あーはいはい、わかりました。その話はもういいから。それであなたは私にどうして欲しいの?」
「あ、わかってもらえましたか。えとですね。あなた達は私が書類を書き間違えたせいで何処にも行く場所が無いんです。だから丁度私が管理を任されてる世界に転生をしてもらえたらと」
てんせい……てんせいねー
困ったわ。
それって日本語なのかしら?
よく知らない言葉なんだけど。
大げさに言ってるけどこの人の治めてる宗教団体に入信しなさいってことでいいのかな?
「それってどんな所なんですか?」
「ゼロの使い魔って言う作品の世界なんですけど知ってますか?」
「いえ、知らないわね」
「いわゆる剣と魔法のファンタジー世界ですね。最もその世界では魔法の方に比重が傾いていまして。魔法が仕える人が貴族になって魔法の仕えない人を治めています」
あれ、何かそんな話を昔テレビで見た覚えがあるわね。
確かあ○ほり作品だったかしら?
魔法を吸収出来る主人公が魔法使いを懲らしめる話だったかしら。
ただ、あか○り作品らしい展開がいっぱいあった気がするけど。
でも、名前が違った気がするけど気のせいかしら?
「えっと、その世界って主人公が魔法を吸収できて悪い魔法使いを懲らしめるって話だったかしら?」
「魔法を吸収? ああ、デルフリンガーのことですね。何だ知ってるんじゃないですか」
やっぱりあの世界なのね。
ただ、かなり古い作品だと思ったけど。
でも、デルフリンガー? にんじんじゃなかったっけ?
古い作品だから記憶が曖昧だわ。
この人まだ幼いのにずいぶんとマニアックなのね。
しかも、女の子なのにあんなエッチな作品が好きなんて。
うん、もう少しやさしく接してあげよう。
こういう人は切れると怖いって言うし。
あんまり覚えてないけど話もちゃんとあわせてあげましょう。
きっとこの子が次に描く同人誌でネタ切れでもしちゃったんでしょ?
「そう言えば私をひいた人はどうしたの?」
「あ、その方は俺が主人公になってハーレムの主になるとか言ってましたけど。願いは主人公の変わりに召喚されることと世界一の魔法使いになることだそうですけど」
あのエロ作品の主人公でハーレム……
人を引いた直後に?
「その人は私に対しては何か言ってたりとかは?」
「ええと、特には何も。ただ、転生トラックの運転手に俺がなるとはなとか言ってましたけど。これどんな意味なんですか?」
「さあ、私に聞かれても……」
ただ、その人はずいぶんと。
よし決めた。
「えっと。イースタンマジックだったかしら? 御札とかで魔法を使うの。あれを使えるようにしてもらえないかしら?」
あんな世界で何の自衛手段も無いなんて考えられないわ。
私は貴族の慰み者になんかなりたくないし。
かと言って人を支配するのも好きじゃないから普通の魔法使いになるのも嫌だしね。
でも、私運動苦手だし直接戦うのも考えられない。
うん、割といい選択ね。
「イースタンマジック? ああ、東方の魔法のことですね。ええ、お札で発動する魔法確かにありますね。わかりました。では次のお願いは何ですか?」
あれ、ずいぶん反応が鈍いわね。
イースタンマジックを使ってた主人公の弟はこういう子には人気ありそうだったのに。
まあいいわ。
「それじゃあ、って言っても特に無いんだけど。原作に関わらないようにするって言うのは可能かしら?」
「いえ、完全に関わらないようにするのは無理ですね。世界規模の災害みたいなものもありますし」
世界規模?
ああ、最後のほうで破壊神がどうとかいってたやつだっけ?
もうだいぶ前のことだからあまり覚えてないけど。
まあ、今の質問は意地悪で言っただけで実際に同人誌の中で原作に関わらないなんて不可能だしね。
「そうね、それじゃある程度の身分と生活に困らない程度のお金が保障されてれば特に問題ないわね」
「はい、身分とお金ですね」
「それと、やっぱり私をひいておいて特に何も無いんだったらむかつくから。そうね、そのトラックの運転手は善行しか出来ないようにとかどうかしら?」
「はい問題ありません。それじゃあ繰り返しますね。『東方の魔法』『身分とお金』『もう一人の方の悪行禁止』ですね。それでは今回は本当に申し訳ありませんでした」
ほら、悪魔の契約みたいに簡単に力を手に入れるのは落とし穴があったりするものだしね。
そういう展開なら話にしやすいでしょ?
あ、メモを置いたわね。
やれやれ、これでやっと帰れるみたい。
全くもうオタクは卒業したって言うのに。
いまだにこんな子に絡まれるなんて何か雰囲気でも出てたのかしら?
さて、家族を安心させてあげないと……
でも何か物凄く眠いわね。
ごめんね、一眠りしたらすぐに帰るから。
ふう、まさかあの子が言ってたことが本当だったなんて。
お父さんとお母さんにはずいぶんと親不孝なことをしてしまったわね。
あの子が何かしてくれてると良いんだけど。
「姫様~」
はあ、昔を思い出すのもここまでか。
それにしても、ある程度の身分とお金って言ったのに。
ある程度が抜けてるわよ!!
「姫様~姫様~何処に居られますか? お勉強のお時間ですぞ」
何よクルデンホルフ大公国って。
あの世界って国はひとつじゃなかったかしら?
わざわざ私のためだけにそんな国を作らなくてもいいじゃない。
「あ、こちらに居られたんですね。良いですか姫様。クルデンホルフ大公国と言えば東方より参られた初代様の活躍により建国された東方メイジの集団の長の家系なのですぞ。姫様はそこの跡継ぎなのですからもう少し……」
はあ、今日もまたこの話ね。
流石は神様? が与えて下さったお力だけのことはあるわね。
弟がいるんだからそっちに継がせれば良いじゃない。
「いいですか? 姫様はかの烈風カリン様をもうならせただけの才能をお持ちなのですぞ。もう少し自覚をお持ちくださいませ」
別に私が努力したわけでもない力で褒められても。
良いじゃない弟で。
あの頑張り屋の弟こそ家を継ぐのにふさわしいわよ?
それに、これだけ大きな国の後継者だとどうしても原作主人公達と関わってきちゃうじゃない。
そんなのは嫌よ。
あかほ○作品の権力者の娘なんて絶対ろくでもない目にあうんだし。
うん、お父様にそう言って来よう。
「って、あら地震ね? めずらしい。でも、日本で育った私にはこの程度のゆれ関係無いけど。それよりもお父様~」
クルデンホルフ大公国は今日も平和だった。
一方そのころサイトの代わりに召喚されたトラックの運転手は、神様にもらった力で召喚されるや否や大隆起の原因の風石に神風特攻をして消滅させていた。
その目つきはまるで狂信者のようなものだったと言う。