ゼンレスゾーンゼロ 〜JUKE・ENDLESS・SONG〜   作:XIYON

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・その男、仮面ライダー

カノン「さて、迷い込んだヤツはどこにいるのかな?」

 

ホロウへ迷い込んだ者たちを助けるために急いで捜索にあたる。俺の仕事であるホロウレイダーはホロウへの違法な出入りを繰り返してエーテル資源の取引を行なっている非合法のエージェントで、犯罪者同然の連中も多い。

 

だが俺はある理由から、ホロウ調査協会お墨付き&公認のホロウレイダーになっているのだ。

 

カノン「(随分と変わったホロウだな…どうやらここは、普通のホロウレイダーが出入りしているようなところではないみたいだ。)」

 

ジュークラスター!

 

ブラスト!

 

カノン「あそこか。」

 

俺は何人かの襲撃者に囲まれている2人の女性を見つける。

 

襲撃者「情報は正しかったか!なかなかやるみたいだな!」

 

イヴリン「ちっ....」

 

アストラ「イヴ!」

 

襲撃者「これがお前たちの強みってわけか?流石は大資本のお神輿だな?」

 

どうやら俺の高性能キャロットで見つけた人物は彼女たちのようだ。ジュークラスターをすかさず襲撃者の方に照準を合わせたあとに、俺はショックスター・ディスコのジュークディスクを装填する。

 

ショックスターディスコ!

 

カノン「そこだ。」

 

シューティング・クリティカル!

 

ジュークラスターから放たれる無数の誘導弾が襲撃者たちを直撃。2人は急に何が起きたのか分かっていなかった。落ち着いたところで俺は2人に自分の姿を晒した。

 

カノン「怪我はしてないか?」

 

アストラ「あ、アナタは?」

 

カノン「通りすがりのホロウレイダーだ。」

 

アストラ「通りすがりの……?」

 

イヴリン「とりあえず、色々と助かった…」

 

そして俺はそのまま変身を解除し、自身の顔を晒した。

 

カノン「音藤カノンだ。アンタたちは……確か、歌姫アストラ・ヤオとその護衛をしている金髪の女性……だよな?」

 

イヴリン「イヴリン・シェヴァリエだ。アストラお嬢様の護衛をしている。」

 

カノン「詳しく話を聞かせてくれないか?どうしてあんなヤツらに襲われたのか…」

 

アストラ「えぇ…」

 

数時間前、アストラはパエトーンと呼ばれるプロキシの協力でヨラン・デウィンターという人物の最後のコンサートが録音された伝説のアルバムを探すためにホロウに入ったらしい。

 

無事手に入れたあとにイヴリンに捕まってそのまま帰ろうとしたが、その道中で襲撃者に襲われたそうだ。

 

イヴリン「カノン、初対面でなんだが…お嬢様を安全なところへ連れてってくれないか?」

 

カノン「何か襲撃者に心当たりがあるんだな?」

 

イヴリン「あの襲撃者たちには心当たりがあるんだ。しっかりと調べる必要がある。」

 

カノン「分かった。だが、無茶はしないでくれよ?」

 

イヴリン「あぁ、分かった。」

 

イヴリンはそう言ったあとに急いでその場から走り去っていった。

 

カノン「さてと……お家へ帰るか?」

 

アストラ「帰るって、何で帰るのよ?」

 

カノン「どのみちアンタの服にイヴリンさんが付けた発信機が取り付いているんだから別に問題ないだろ?ま、アンタのことだから十中八九スター・ループなんだろうけど…」

 

そう言った俺は懐から取り出したスマホ型デバイスにパファー・エレクトロジュークディスクを装填する。

 

パファー・エレクトロ!

 

するとそのデバイスは一瞬でバイクへと変形した。それを見たアストラは夢中になって見つめる。

 

アストラ「うわぁ♪ねぇ!それって音動機に付けるディスクよね!どうやってバイクに変形するように改造したの?」

 

カノン「俺のディスクはちょっと特殊でな?ま、そのうち教えてやるよ。」

 

そう言った俺はバイクに乗ったあと、そのままヘルメットを被った。

 

カノン「ヘルメットは被っておけ。身バレしたらマズイだろ?」

 

アストラ「ありがとう!」

 

それから数分後、スターループの展望台では俺とアストラが仲良く喋っていた。

 

アストラ「へぇ〜…ホロウ調査協会公認のホロウレイダーねぇ…どうして協会公認なわけ?ホロウレイダーって、ホロウへの違法な出入りを繰り返してエーテル資源の取引を行なっている非合法のエージェントでしょ?」

 

カノン「まぁ、俺の身分が色々と特殊なワケがあって…」

 

するとそこへ襲撃者たちの調査からイヴリンが帰ってきた。どうやら凄く深刻な顔をしているようだが…

 

イヴリン「お嬢様。今戻ったぞ。」

 

アストラ「イヴ!どうだった?」

 

イヴリン「調べた結果だが、襲撃してきたアイツらはは間違いなくフーガの息がかかっていた。」

 

カノン「フーガ・ミュージック社のことか?TOPSの筆頭だったけど、帝高へのヨラン移籍によって栄光の座から転落した過去をもつ?」

 

アストラ「どうしてアナタが知っているのよ?」

 

カノン「言っただろ?俺は特殊な身分だって。」

 

噂によれば、フーガは上記の理由で帝高とは強く対立している。スパイや暴徒を送り込んでは妨害工作も平気で行うヤツらだ。最近はどうやら別のところへチョッカイをかけているみたいだが…

 

カノン「きな臭いな…」

 

アストラ「狙いは私なの?それとも事務所なのかしら?」

 

イヴリン「どちらかがその2つ両方の可能性も否めない。ヨラン・デウィンターにまつわる例の音楽がフーガの狙いだ。『彼のような、帝高のような大資本に渡してはならない....』そう言って、『熱量の高い』ファンを焚きつけたようだ。」

 

カノン「はぁ…… 『大資本のお神輿』か。アストラさん、イヴリンさん、もしまた困っていることがあればここへ連絡してくれ。いつでもお前たちの困り事を解決してやる。」

 

アストラ「ありがとう。そういえば、中身のアナタを聞いてなかったわ。」

 

カノン「音藤カノン、仮面ライダージュークだ。それじゃあ、また会う日まで。」

 

俺はバイクを使って、スターループから立ち去っていった。それを見た2人は自分へ微かな希望を見出していることをこの時は知らなかった。




次回

・スターズ・オブ・リラからの依頼
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