「すやぁ〜」
「なんで…こうなったんだ…」
目が覚めたら、クラスメイトの彼方さんが僕の膝に乗って寝ていた。
というか…なんで膝の上で寝ているのだろう…?
「彼方さん…起きて」
膝の上で寝ている彼方さんの肩を揺らしながらそう言う。
「む〜まだ寝たいよぉ〜」
しかし、彼方さんは、膝の上から退こうとはせずにその場で更に寝ようとしている。このまま寝られると周りの視線という槍が飛んできそうだ。
「彼方さん…そのまま寝ないでください…」
と無理やり、彼方さんを起こす。
「〇〇君…すっきり寝ていたのに、起こすなんて…」
彼方は、僕に起こされてその場に座り込んでそう話してくる。
なんか…座り方がエロく感じてしまう…。
「それよりも…僕の膝の上で寝ていた方が気になるんだけど」
「だって〜〇〇君が気持ちよさそうに寝てたからねぇ〜」
と目の下を擦りながら言ってくる。
いや…まだ寝たいのか…。
「それは…理由になってるの…?」
「〇〇君の膝…とっても気持ちよかったよ〜」
と言いながらも、眠たそうにしている彼方さん…。
失礼かもしれないが…常に寝てるイメージしかないから仕方ないと言えば…仕方ない気がする。
「そうですか…?とりあえず、授業が始まるから行きますよ」
とまた、寝そうにしている彼方の手を握って引っ張っていく。
別に引っ張っていく必要はないのだが…後々なんか言われるのがめんどい。
先生に理由を伝えてる時とかが特に…。
「引っ張らないで〜おんぶでいいのに〜」
「彼方さんをおんぶして歩くのは流石に恥ずかしい…」
街中とかならまだしも…学校で…クラスメイトに見られる可能性がある。
そんな所を見られるのは、流石に恥ずかしい。
「私は気にしないけど〜?」
「彼方さんが気にしなくても…僕が気になるんです!」
特に…彼方さん…あそこが大きい訳だし、それを背中越しではあるけど、感触がやばいのは触れてなくても分かる。
「とりあえず〜引っ張るのはやめて〜」
「彼方さんが歩いてくれるなら…離すけど」
と彼方さんにそう言うと、彼方さんは渋々その場で立って、僕と一緒に歩き出した。
と思った時間が僕にもありました…。
「〇〇君〜」
と彼方さんが、僕に背中に抱きついてきたのだ。
「彼方さん!?」
いきなり抱きつかれた事にびっくりして思わず叫んでしまった。
それに加えて…彼方さんの胸が当たっている。
「彼方さん!胸当たってますって!」
「そんなの気にしたらだめだよ〜」
はぁ…気にしたらだめなのか…。
いや…でも…やっぱり恥ずかしい…。
*****
「彼方さん…しっかり歩いてくださいって」
あの後、やっぱり抱きつかれてるのは恥ずかしいと思った僕は、彼方さんの手を握って引っ張って行く事にした。
「彼方ちゃん…歩きたくないんだよ〜」
「いや…」
彼方さんの言葉に困惑する僕…。
「そう言えば〜〇〇君って好きな人って居たりするの〜?」
「えっ?いきなりなんですか?」
「好きな人くらいいるでしょう?ねぇ〜答えて〜」
困惑していた僕を、更に困惑させる質問を唐突にしてきた彼方さん…。
「好きな人ではないですが…気になる人は居ますかね…」
「それって、みんなの中に居るの〜?」
「まぁ…居ますね。友達として好きな人は」
恋愛面で好きな人は、今のところ居ない。
友達としてならみんなの事は好きだけど。
「友達とかじゃない意味で好きな人とか居ないの〜?」
「居ませんって…告白される事もないでしょうし…」
「そんな事ないと思うよ〜多分、今日、告白されると思うよ〜」
「彼方さん?それは、どういう意味ですか!?」
「彼方ちゃんは、それ以上は知らないよ〜教室に早く行こうよ〜」
僕は、彼方さんの言葉の意味がよく分からなかったけど…教室にとりあえず行く事にしたのだった。
*****
そして、放課後になった。
気付いたら、彼方さんが居なくなっていたのは気になるが…。
そして、部室に入ったら誰かしら居るだろうと思って部室には、彼方さんが寝ていた。
「あれっ?彼方さんしか居ないの…?」
「ふわぁ〜ようやく来たよ〜」
僕が部室に着いて、そう声をあげたと同時に彼方さんが起きた。
「ようやく来たって何…?」
「彼方ちゃんにとって大事な話があるの〜」
「彼方さんにとって大事な話って…?」
「そのね〜彼方ちゃん…〇〇君の事が好きになっちゃったみたいなの〜」
まさかの彼方さんに告白された。
「それって昼休みの時に言ってた奴…?」
「そうなのかなぁ〜彼方ちゃん忘れたよ〜」
いや…忘れたのか…。
「それはそうと…告白されたんだよね…?」
「そうだよ〜〇〇君の事が好きって言ったよ〜」
「まさか…のか…」
「うん?何〜?」
「彼方さんの好きな人が僕って事にびっくりしたんだ…」
「彼方ちゃんに告白されてびっくりしたのか〜」
その通りだよ…。
「僕も彼方ちゃんの事が好きだよ。まぁ…昼休みの時はあやふやな返事になってたけどね…」
「彼方ちゃんには分かるよ〜恥ずかしくて言えなかったんだよね〜?」
「全て分かってるのか…流石だな…」
「もちろんだよ〜彼方ちゃんは〇〇君の事、たくさん知ってるよ〜今からもっと知りたいって思ってるよ〜」
「そういう事ね。じゃ、僕たちは今日から恋人ってことだね」
「そうだね〜後、さん付けじゃなくて呼び捨てにしてくれると嬉しいかな〜」
「分かったよ…彼方って今度から呼んだらいいよね」
と僕は、彼方にそう言うと、彼方は笑っていた。
そして、タイミングよくみんなが入ってきて、おめでとうと祝福されるのだった。