タイトル詐欺です。
私には好きな男の子が居る。
教室の窓から見える中庭で、花に水やりをしながら、綺麗に咲いた花に優しい目を向ける男の子の○○君。
幼馴染じゃなくて、蓮ノ空に来て初めてできた男の子の友達。
「今日も元気に花咲いたね」
「○○。お花にまた声を掛けてるんのか?」
「先生、何を言ってるんですか!花にも声をかけてあげないとすぐに枯れてしまうものなんですよ」
先生に聞かれて、そう返す○○君。
「あはは、そんな事を言う生徒は○○くらいだよ」
「そうでしょうね。みんな花に興味はないでしょうから」
「それは無いと思うが…」
そうだよ。少なくとも
「ま、授業に遅れないようにな」
「それは分かってますよ先生」
先生は○○君にそれだけ言って、中庭から去っていった。
「ずっと綺麗に咲いてね」
そう呟く○○君。
その視線を私に向けて欲しい。ほっていると私だって枯れてしまうよ○○君。
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「日野下さん、最近スクールアイドル頑張ってるね」
「うん!花咲かせるように頑張ってるからね!」
とある日、○○君に話しかけられた。
前に聞いた事があるけど、スクールアイドルが好きらしい。
「日野下さんの相方の乙宗先輩、かっこいいよね」
「でしょ!梢先輩はかっこいいんだから!」
○○君に梢先輩を褒められて嬉しい筈なんだけど、彼の事が好きだから私の事を褒めて欲しい。
そんな時だった。
「○○さんって、今、花帆さんと話してましたか?」
「そうだけど、何かあった?」
「いえ、先生が○○の事を呼んできてって言われたんですよ」
「あーそういえば職員室に呼ばれてた…」
「何をやってるんですか!早く行ってください!」
「うん、そうするよ、わざわざ呼びに来てもらってごめんね
○○君は、そう言って教室から出て行った。
ん…今、さやかちゃんって呼んでたよね…?」
「全く…○○は昔から変わってないですね…なんでここに入学できたのか謎でしかありません…」
さやかちゃんの口調的に、昔から○○君の事を知ってるのかな?
「さやかちゃんって○○君と知り合いなの?」
そう思ったあたしは、さやかちゃんにそう聞いた。
「はい、○○とは幼稚園からの知り合いなんです」
「そうなんだ。もしかして…好きだったりする?」
あたしは、思っている事をさやかちゃんに聞いた。
「好き…ですか…それって恋愛的な意味ですか?」
「うん…」
「そうですね…確かに好きではありますけど、恋愛面ではそうではありませんね」
「そうなんだ」
さやかちゃんの言葉に、ホッと安心した。
「もしかして、ですけど花帆さん」
「えっ、う、うん」
「○○の事好き、とかですか?」
さやかちゃんに、はっきりと言われてしまった。
そんなに分かりやすかったのかな…
「うん…○○君の好き」
「そうなんですね。良かったです、○○の事を貰ってくれる人が居てくれて…」
「へ?」
あたしが思っていた反応と違って、あたしの口からそんな声が漏れた。
「だって、○○、色んな女の子に声をかけていて、それを止めるの大変なんですから…でも、○○の事好きな女の子もそれなりに居るとも聞いた事あったような…」
「それって、○○君。告白されていたり…とか…?」
「それはないと思います。告白されたら私に報告してくると思いますので」
さやかちゃんから出てきた言葉にびっくりしつつも、その後に出てきた言葉にホッとする。ジェットコースターみたいに感情がぐちゃぐちゃになる。
「でも、告白するなら早めの方がいいかもですね」
「うん。あたし、今日。告白してみる」
「はい、花帆さん。頑張ってくださいね」
さやかちゃんは、あたしにそう言って教室から去っていった。
それからしばらくして、○○君が教室に戻ってきた。
そんな彼にあたしは声をかけた。
「お疲れ様。○○君」
「日野下さん…本当に疲れたって…なんで、そんなに顔紅いの?」
「へっ…?」
○○君に指摘されるまで分かってなかったあたしは、それを指摘されて顔が熱くなるのが分かった。
「とりあえず、保健室に行こ?」
「うわぁ」
彼はそう言って、あたしの事を簡単に持ち上げてお姫様だっこのように運んでくれる。
クラスメイトから見られて恥ずかしいと思ったけど…好きな男の子にお姫様だっこされて、嬉しいという感情が勝っていた。
「熱は出てないみたいだね。なんで顔が紅くなっていたんだろう…」
保健室に着くと、彼はベットに寝かせてくれて温度計で体温を測ってくれたけど…もちろん、熱は無かった。それを見て、彼は困惑していた。
「それは…」
「それは?」
「あたしが…○○君の…」
「日野下さんが僕の?」
「事が好き…だから…」
「……へっ……!?」
あー言っちゃった…○○君の事が好きって…その言葉を聞いた彼は、顔が真っ赤になっていった。さっきのあたしみたい…なのかな
「日野下さん…僕の事好きだったの!?」
「うん…」
「な、な、な、なんで…!?す、す、す、好きになるような事したっけ!?」
明らかに動揺しているのが分かる。
そんな彼は可愛かった。
「うん、だって○○君、優しいし」
「うんうん」
「あたしが困ってる時にたくさん助けてくれたし」
「いつの事を言ってるか分からないけど、困ってる人は助けてあげないと思ってるし…別に好きになるような事じゃあ…」
「ううん、あたしにとっては、そこが好きになったの」
「そっか…」
あたしの気持ちを聞いた彼はそう呟いた。
「それで返事は…?」
「日野下さんの気持ちは分かった。けど…ちょっとだけ時間貰っていい…?今すぐに返事を出せないのはごめんなんだけど…」
「うん。分かった。あたしはいつでも大丈夫だから」
その後、彼はあたしの看病をしっかりとしてくれた。
看病してる時に、あたしの胸に触れた時とか肌を見てしまった時に、顔を真っ赤にしている彼はずっと可愛かった。
今回の主人公はさやかちゃんと幼馴染に近い設定にしてみました。
お互いに家族って感じにしか見てないので恋愛感情はない感じで行ってみました。
次回はLiellaより冬毬ちゃん回です。