銀河世紀100年、ネメシス3-3星系第三惑星北大陸の密林の奥で。
見上げた青き空からその物語は始まる。
(地球圏から飛び出さないガンダムが多いので大きく飛び出す奴を考えてみました)
(ただ未来未来してるとこはここらじゃ珍しいです)
(ひとまず宇宙世紀系の名前が出て来ます)
「『ガンダム』ってなんだよ」
ガゴン、ドゴン、とガンダムを歩かせながらそんな言葉を無線にぶつける。
『はーっ?何言ってんだよお前?』
「ほらてめーのガンキャノンは『キャノン』で『大砲』だろー?アネキのタンクは『タンク』で『戦車』だ。じゃあガンダムの『ダム』ってなんだよ?まさか水溜めるから『ダム』な訳でもねーだろ?」
ズン、ズン、と付いて来るガンキャノン用のチャンネル2から返事が吐き出される。
『ああー、っ……?……アネキはなんか知ってるか?』
『知らな〜い』
キュラキュラ、ズズズ、ガキキ、ミシ、ミシミシバキと一番うるさくしんがりを走るガンタンク用のチャンネル3からは適当な声が絡んで来る。
「おいアンタガッコー出のエリートサマだろぉ?知らないって事はねーだろ?」
『学校にも種類があんのよー、『ガンダム』は古い言葉だから歴史教えてるガッコーじゃなきゃ教えてくんないわ』
『ああー⁈マジか』
『あと意味が有るとも限んねーのよ、『ザク』とか『ジェガン』みてーに『なんも意味はねーけど名前になった』みたいな奴も有るし』
「へー」
関心してるとセンサーがピピー、ピピーと鳴った。
「……おい、反応だ。来んぞ」
ガンダムの足を止め、シールドからソードを抜く。
『ん、アタシも拾った。ちと下がるわ』
『えぇ〜?オレなんも拾ってねーんだけど?』
「いい加減センサー換えろっつったよなぁ?オイ」
キャノンの前で構えつつモニターに目をやる。
画面に映るのはクソ蒸しあちぃ緑のジャングルと、僅かに蠢いた黒い土──。
「‼︎」
とっさにシールドをズラすとドオォン‼︎と衝撃音。
コクピットまでビリビリ、グラグラ揺れたがガンダムは耐え抜いた。
『aaaaaaaaaaaaaA!』
再びモニターを見るとそこには巨大な巨大な、虫。
冗談めかして
『やりぃ!』
ヴァルのガンキャノンだ。
『ほらベー、お前も』
「わあっとるわ‼︎」
ガンタンクのアネキに急かされるオレも、ガンダムでシールドからソードを抜いて……。
「あぁ?」
空に、飛行機雲が走った。
人類が増え過ぎた人口を宇宙に移住させてから100年、200年と経ち、人類は地球から、太陽系からも飛び出して行った。
そうして銀河中に広がった人類は新たに共通の暦号を定めた。
銀河世紀、と。
そこから百年が過ぎ去った。
銀河の隅の星の上。
オレ達はこんなクソみたいなジャングルでも生きてる。
“ベー”
ベーは名前を略した呼び名。
ガンダムのパイロット。
ガンダム
盾と剣を装備した
“ガンダム”とは長い時を越えて伝わって来た古い言葉。
“ヴァル”
ヴァルは名前を略した呼び名。
ガンキャノンのパイロット。
ガンキャノン
大砲を装備したMS。
ヴァルの機体はセンサーが余り良くない。
“アネキ”
アネキと呼ばれるのは姉だから。
ガンタンクのドライバー。
ガンタンク
MWとの戦闘では後ろに下がってた。
MW(モビルワーム)
ものによってはMSすら上回る超巨大昆虫または陸棲節足動物類。
MWは俗称、モビルワーカーではない。
入植にあたっての環境調査が雑だと発生しやすい。