ようこそ実力至上主義の教室へ ──Another Note : L's Game 作:ぐぬぬです
ホームルームが終わっても、教室はざわめきに包まれたままだった。
誰もが手元のスマホを見つめ、表示された数字を何度も確認している。
かくいう私も、その一人だった。
画面に表示されていたのは、+85,000P。
入学時に支給された十万ポイントより、一万五千ポイント少ない。
もっとも、そのポイントの増減自体にはあまり驚かなかった。
星之宮先生から口止めもされていたし、ポイントが様々な理由で変動すること自体は、事前に竜崎くんから聞いていたから
だから、ある意味では予想通りだったんだと思う。
いつも独特な格好で椅子にしゃがみ込み、甘いものを食べている、ちょっと風変わりな彼。
それでも、彼の頭脳は本物だ。
入学して2日目に学校の仕組みを見抜き、私や神崎くんに情報を共有して、クラス全体への注意喚起を促してくれた。
もし竜崎くんがいてくれなかったら‥‥私たちのポイントはもっと悲惨なことになっていたかもしれない。
彼への尽きない感謝を胸に、私は手元の画面を見つめていた。
……私が本当に驚いたのは、その後だ
先生の口から告げられた、この学校の本当のルール。
卒業後の進路保証という特典。───それは、
その言葉が教室に響いた瞬間、あちこちからどよめきが上がった。
それも当然だろう。ほとんどの人がこの学校へ来た理由が、その「卒業後の進路保証」なのだから。
……もちろん、私もそれ目当てで入学してきた生徒の一人だ。
親に迷惑を掛けずに大学へ進学したい。
学費のことを心配せず、自分の力で将来を切り開ける。
そんな夢のような学校が本当にあるんだって知った時、私は家族の顔を思い浮かべながら、迷わず受験しようって決めたんだ。
だから、その保証がAクラスだけのものだと知った時、一瞬、頭の中が真っ白になった。
(私は今、Bクラス……)
もし、このままAクラスへ上がれなかったら───
また、お母さんに負担を掛けることになるかもしれない。
妹のことだってあるのに、私のせいで、また家族に無理をさせてしまうかもしれない。
その考えが頭を過った途端、胸の奥がぎゅっと締め付けられて、息がうまく吸えなくなった。
────駄目だ。それだけは
この学校は、ただ楽しく青春を謳歌する場所じゃない。
クラス同士が競い合い、その結果で将来まで変わってしまう、残酷で、過酷な学校。
だったら、目指す場所は一つ
Aクラス‥‥そこへ辿り着くためには、Bクラスの全員で勝ち続けなければならない。
そんな思考に至るのは必然とも言えると思う
……だけど、頭のどこかで冷徹な事実が囁く
勝ち続けるということは、他クラスを蹴落とさなければいけないということ
他クラスには、この一ヶ月間で仲良くなった友達がたくさんいる。
これからもっと仲良くなりたいって思ってる人達だって、たくさんいる。
みんな、それぞれに叶えたい未来があって、この学校に来たはずなのに……
(私がAクラスになるためには、他クラスを踏み台に……?)
誰かを踏み台にして進むなんて、私のやりたいことじゃない。
みんなで仲良く、笑い合って過ごせたら、それが一番いいのに‥‥
綺麗事だって言われるかもしれない‥‥でも、そう願わずにはいられなかった。
不安と葛藤で押しつぶされそうになりながら、私は思わず、教室の特等席でいつものように親指を咥えている竜崎くんの方を見た。
彼は相変わらず淡々とした様子で、この冷酷な現実さえも、すでに予測していたかのように静かに佇んでいる。
彼ほどの
そして何より、彼が後ろから支えてくれるなら……私は、誰かを理不尽に陥れるような戦い方をしなくても、前へ進めるかもしれない。
‥‥‥‥本当に不思議だ。
ほんの一ヶ月前まで知らなかった人なのに‥気付けば私は、竜崎くんが居てくれることを当たり前のように心強く思っている。
「……うん。私が弱気になってちゃ、ダメだよね」
小さく、自分にしか聞こえない声で呟いて、私は両手で自分の頬をパチンと叩いた。
少しだけ熱くなった頬の痛みが、冷え込みかけていた心を現実へと引き戻してくれる。
他クラスを蹴落とすんじゃない。
私たちは、ただ全力で、正々堂々と前へ進むんだ。
相手を罠に嵌めたり、不幸にしたりして引きずり下ろすんじゃなくて、誰もが認めざるを得ない圧倒的な実力で、BクラスのみんなとAクラスを掴み取る。
そうすればきっと、誰も恨み合わずに済むはずだから
私は大きく息を吸った。
胸の奥に残る不安は、まだ消えてはいない。
それでも、委員長である私が俯いていたら、みんなはもっと不安になる。
「みんな、ちょっといいかな?」
気がつけば、私は立ち上がって声を上げていた。
不安そうにスマホを見つめていたクラスメイトたちの視線が、一斉に私へと集まる。
頼りないかもしれないけれど、これが私の選んだ道。
例えこの先、どんな過酷な競争が待っていたとしても‥‥私は、この大好きなBクラスのみんなと、そして竜崎くんと一緒に、絶対に諦めないで進んでみせる。
みんなに不安を悟られないよう、私はいつもの、精一杯の笑顔を浮かべた。
♢
場所は変わり、図書室
ここで我々Bクラスは各々集まりながら中間テストへ向けた勉強会を開いていた。
そして前日行われた小テストで満点を獲得した私は、その能力を買われ多方面の生徒から教師役として抜擢されていた。
ちなみにだが、普通の教育機関であれば当たり前のようにあるであろうテストだが‥‥そこで赤点を取ってしまった生徒はどんな対応をされるのが通例だろうか?
語るまでもなく、補修や追試と言った処遇を貰うのが通例だろう。
しかし、この学校においてはそういった措置はなされないらしい
赤点を取ってしまった者は問答無用で退学
あまりにも重すぎる対応だが、それがこの学校のルールというのなら受け入れるしかないだろう
「白波さん。貴方は成績は悪くありませんが、数学では公式の応用が足りてないように見えます。
ですのでひたすら演習問題を解けばもっと点数取れると思いますよ」
「あ、ありがとう‥‥」
「柴田くんは全体的に成績が奮ってませんが‥‥決して根っから勉強ができないってわけではなさそうですので、焦らずやっていけば大丈夫ですね」
「マジで?よっしゃ!頑張るぞ!!」
こうやって軽く見て回ってても感じるが、全体的に皆成績が良い方だ。
これは"裏技"を使わずとも赤点を出す者は居ないだろう
そんなことを椅子に座りながら考えていると、隣にいた一之瀬さんが話しかけてくる
「それにしても、竜崎くん凄いね?あの小テスト全部満点取れたんでしょ?」
「そうみたいですね。たまたま全部合ってたみたいです」
「たまたまで満点取れるほど甘くなかったよあの問題‥」
一之瀬さんは苦笑しながら肩を竦める。
確かにあの小テストの後半三つは高校生に解かせるにはあまりにも酷な問題がいくつかあった。
そう、普通の人では解けないからこそあの小テストには意味がある。
「そうですね。だからこそ、あの小テストはヒントになりました」
「え?ヒント?」
「一之瀬さん。あの小テスト、少し妙だと思いませんでしたか?何故、成績に反映されない小テストを、わざわざ中間テストの一ヶ月前なんてタイミングで行うんでしょうか?」
「……それは……脅しみたいなものじゃないかな?もし赤点を取りそうな人がいたら、その人達にとっての警告にもなりえるし……」
「確かに、そういった側面もあったのかもしれません。しかし、なら尚更『成績には一切影響しない』というのは不自然じゃないでしょうか?警告が目的なら、少しでも成績に響かせた方が生徒は必死になります」
私は親指の爪を小さく噛みながら、一之瀬さんに視線をスライドさせた。
「話が変わりますが、この学校は『生徒の実力を測る』と公言しています。では、その“実力”ってのは何を指してると思いますか?」
「えっと……やっぱり、分かりやすいところで言えば学力、かな?」
「ええ……ですが、それだけではありません。運動能力、コミュニケーション能力、協調性、政治力、社会性……人間を評価するに当たって挙げられる要素のすべてが、この学校の評価対象のはずです。そう考えなければ、あの小テストの結果に説明が付きません」
「確かに‥学力を重視してクラス分けしてるっていうなら‥‥竜崎くんがBクラスにいるのはおかしい‥‥」
「実際、Dクラスの綾小路くんに聞いてみましたが、あそこには赤点候補が何人かいる一方で、成績優秀な生徒も少なくない。つまり、学校は単なるペーパーテスト以外の『何か』を見て生徒を配置している」
私は手元のノートの余白に、いくつかの単語を書き殴る。
「そんな多角的な評価システムを持つ学校が、ただ『勉強ができない』という一点の理由だけで、他の才能を持つ生徒を救済処置なしで問答無用で退学にさせるでしょうか?私には、この学校がそんな片手落ちなシステムを作るとは思えません」
「じゃあ……あの解かせる気のないあの小テストは……」
「ええ。学校側が用意した『裏口のヒント』です。自力で解けない壁にぶち当たった時、生徒たちがどんな手段を使ってそれを突破してくるか、その
そこまで言うと、私はポケットから自分の端末を取り出し、一之瀬さんに向けて画面を操作した。数秒後、彼女の端末が小さく通知音を鳴らす。
「……これは‥テストの解答?」
「過去問です。先日、先輩からある程度のポイントを支払って購入しておきました。金額もかなり吹っかけてきましてね…‥一科目で二万ポイントだそうです」
「ええっ!?」
一之瀬さんが思わず椅子から浮き上がりそうになるのを、私は手で制する。
「図書室で大きな声を出してはいけませんよ一之瀬さん」
「あ、ご‥ごめんつい‥‥」
「それでですが、先輩が提示した金額からしてもこの過去問が有効なのはまず間違いありません。この過去問をどのように使うのか‥‥それはリーダーである一之瀬さんに一任します。私としては一週間程前にクラスのみんなに共有するというのがいいと思いますが」
「そうだね‥‥一応聞いておきたいんだけど、期末テストも過去問が有効‥‥なんて都合の良い話あると思うかな?」
「恐らく、今回限りでしょう。何度も同じ方法を許してくれるような甘い学校ではないことは一之瀬さんも分かってるはずです」
私の合理的な助言を聞いて、一之瀬さんは端末の画面と私を交互に見つめ、少し考えるように顎を引いた。
「だよねぇ‥‥なら、基礎学力は必要か‥‥テスト四日前にみんなに共有するよ」
「良いと思いますよ。あ、それとですが‥」
少し思い出したことがあり、私はカバンからあるものを取り出す。 今後のことを考え、市場にてあるグッズを揃えてきた。 その中の一つを一之瀬さんへと渡す
「‥‥これは‥‥‥ボイスレコーダー?」
「護身用に持っておいてください。出来れば、常に携帯することをお勧めします」
「監視カメラのないフロアへの対策‥‥って意味でいいんだよね?」
「えぇ。先輩から聞いた話ですが、万が一監視カメラのない場所で暴行事件や喧嘩等のトラブルがあった場合、その現状ある証拠を基に生徒会を主体に裁判が行われるそうです。 こう言ってはなんですが、他クラスの方々にはとても温厚とは言えない生徒がチラホラ見受けられますし、持っておいて損はないかと」
「なるほど…確かに持っておいて損はなさそうだね」
「幸い、我々には資金があります。使うべきところで使わない方が、余程損でしょう」
もっとも、私が本当に知りたいのはボイスレコーダーの有用性ではない。
生徒会は、どの程度の問題から介入するのか──
どんな証拠があれば処分が下り、逆にどの程度なら不問となるのか──
その境界線を知ることだったが、それをこのクラスで確かめるわけにはいかないだろう。
Bクラスの生徒たちは、少なくとも現時点ではそういった発想に至る人間が少ない。
誰かを利用してまで上を目指そうと考える者は、今のところ見受けられなかった。
そんなクラスで、わざわざ問題を起こす理由はない。
ならば、我々が取るべき行動は一つだ。
誰かがその境界線を試そうとした時に備え、証拠だけは確実に押さえられるよう準備しておくことだろう。
一之瀬さんには「万が一」と伝えたが、本心ではそう思っていない。
少し頭が回る人間なら、監視カメラの存在しない場所が"実験場"になり得ることくらい、すぐに気付くだろう。
(出来れば最初の標的は、我々でないことを祈りたいですね)
(情報が無い状態で巻き込まれるのは、あまりにも分が悪い)
そんな可能性に考えを巡らせていると、一之瀬さんが私の先ほど見せた過去問をじっとみつめていた。
一之瀬さんは手元の端末を見つめたまま、少し違う方向へ思考を巡らせているような、真剣な目を私に向けた。
「……ねえ、竜崎くん。この過去問なんだけど……」
「何か問題でも?」
「ううん、そうじゃなくてね。……この過去問、他のクラスにも渡す……っていうのはどうかな?」
「……他クラスにも、ですか?」
私は思わず動きを止め、驚きを隠さずに彼女を見た。
「うん。この過去問があればクラスからの退学者を確実に減らせる…なら他クラスにも共有するってのもいいんじゃないかなって」
「…」
「も、もちろんタダでとはいわないよ!?竜崎くんがわざわざ先輩からポイントを払ってもらってきたんだし…えーっと…」
「……いえ、構いませんよ。それに言ったはずです。『この過去問をどのように使うのか、それはリーダーである一之瀬さんに一任します。』と」
「竜崎くん…」
「あなたがそう判断したのなら、それで構いません」
「少なくとも私は、その判断を支持します」
「…うん!ありがとう竜崎くん!」
……予想はしていた。この一ヶ月間近くで観察してきた一之瀬帆波は、他で類を見ないとびきりの善人だ。
彼女の善良さは明確な長所だ。
誰に対しても分け隔てなく接し、見返りを求めず周囲を優先する。
その善意が伝播し、今のBクラスの結束を作り上げている。
普通の学校生活なら、彼女以上に適したリーダーはいないだろう。
だが、残念ながらこの学校は
監視カメラの死角、曖昧なルール、ポイントによる権利売買………恐らくだが学校側は学力や運動能力だけでなく、ルールの隙を突き、他人を欺き、盤外から足を引くような
ならば、彼女の善良さは致命的な弱点になり得る。
彼女は善意で人を動かすことには長けているが、悪意を前提に人を見ることに不慣れだ。騙し合いや印象操作、証拠の捏造が交錯する戦場において、彼女の甘さは明確な隙となる。
さらに問題なのは、現在のBクラスが一之瀬個人への絶対的な信用の上に成り立っている点だ。
彼女への信用にわずかな亀裂を入れるだけで、善意でまとまっていたクラスは一気に瓦解する。
それだけで無く、彼女自身に「自分のせいで誰かが傷ついた」と思わせれるだけでも、クラスを支える柱そのものが折れてしまう。
彼女は裏切られても悪人にはなれない。
だからこそ、自分を責め、距離を置き、失意の中で折れていく……という「別の壊れ方」をするだろう。
純白は、どんな色よりも汚れが目立つ。
それは前世で嫌というほど見てきた。純粋に何かを信じていた人間ほど、前提を覆された時に深く底まで落ちていく姿を。善人が報われるほど世界は公平ではない。
……彼女は確かに優秀だ。クラスをまとめる力も、人を惹きつける魅力もあるだろう。
(……しかし、これでは……)
このままでは、あまりにも脆い。
一之瀬さんが善人であること自体を変える必要はない。
むしろ、その善性を失えば、今のBクラスが持つ最大の強みまで消えてしまう。
だが、善意だけで悪意へ対抗することは出来ない。
彼女が善良なままでいられるようにするためには、その善良さへ付け込もうとする人間を、彼女の代わりに警戒する存在が必要になる。
本人へ疑うことを覚えさせるのではなく、疑う必要のある相手を、こちらが先に見分ける。
彼女が誰かの手を取ろうとした時、その手が彼女を引きずり込むためのものではないかを確かめる。
彼女の善意が利用される前に、その構造自体を崩す。
(‥‥少々、根本的な対策を考える必要がありそうですね)
一之瀬帆波という人間を変えるのではなく
彼女が彼女のままでいられるような仕組みを、こちらで用意する必要があるだろう
その為には特定の限定された人材が必要になってくるだろう。
例えば………そう
あまり表に立たず、それでいて目立たず、彼女の為に尽くしてくれるような人材が必要だろう。
そう考えを巡らせたが…自分で言っておいてなんだが、あまりにも都合が良すぎる人材だ。
(そんな都合のいい人物……居るはずが……)
そう思考を巡らせかけた瞬間、私の視界の端に、一つのシルエットが滑り込んできた。
「……」
図書室の少し離れた席。
参考書を開きながらも、ペンを握る手を止め、じっと一点を見つめている少女───白波千尋さんだ。
彼女の視線の先にいるのは、他クラスの生徒たちに囲まれ、一人ひとりの相談に柔らかい笑顔で応えている一之瀬帆波さん。
白波さんのその瞳を、私はじっくりと観察する。
瞳孔の微かな開閉。頬に帯びた朱色。一之瀬さんが誰かに親しげに微笑むたび、胸のあたりをキュッと締め付けられるように握りしめられる小さな手。
(……これは…)
それは単なる友達に向けられる親愛の情ではない。
同性に向けるには、あまりにも熱烈で、執着に満ち、そして───己のその強い想いを持て余し、壊れ物を扱うかのように繊細な、重すぎる「好意」
クラスの誰も気づいていないだろう。
一之瀬さん本人すら、ただの仲の良い友人として受け止めているだろう。
目立たず、主張もせず、けれど一之瀬帆波という存在の
(……居ましたね。信じられないほど都合の良い人材が、すぐ隣に)
私は膝の上で抱えた腕に少しだけ力を込め、前髪の隙間からその少女の横顔をじっと見つめた。
彼女のその重すぎる感情は、扱い方を一歩間違えれば一之瀬さんを縛る鎖になりかねない危うさがある。
だが……私という
彼女の恋心とも言える執着もまた、一之瀬さんを守る為の力になりえるのもまた事実だ。
(…………決まりですね)
私は親指の爪を小さくカチリと噛むと、静かに思考をまとめた。
まずは、彼女との接触からだ。
一之瀬さんに隠している彼女の『秘密』を少しだけ突きつつ、彼女の感情を全肯定して味方に引き入れる。
……そうと決まれば、善は急げだ。
「……すみません、白波さん。少しだけお時間よろしいですか?」
私はノートを片手に、静かに彼女の隣の席へと歩みを進めた。
竜崎の実力は?(頭脳戦において)
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坂柳レベル
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綾小路レベル
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ハンデが無ければ何者にも負けない