人類防衛特殊部隊フェンリア   作:瀬笈鵺

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はい、前書きの思いつかない瀬笈鵺です。
個人個人の過去を語っていく感じですね。


過去:セーラ編

フェンリア基地。5月18日午前3時半。任務終了後、セーラがレイダーに報告しに行き、ラーミ、美波は部屋に戻っていた。ラーミは自室だが美波はセーラの部屋に戻ることになっている。相変わらず部屋は占領されている。美波は部屋の自分のベッドにうずくまっていた。

 

美波「・・・。」

 

眠ろうにも眠れず、脳裏にずっとブレの異変やバースが出てきたことが浮かんでいる。ポニーテールは解き、寝れるようにしているが目を瞑るたびに恐怖で目を開けてしまう。そこに報告を終えたセーラが戻ってきた。暗い部屋に明かりがつけられる。

 

セーラ「まだ、寝てなかったの?」

美波「・・・眠れないんです。」

 

セーラの問いかけに美波はこう答えた。セーラがうずくまっている美波の隣に座り肩に手を回し、自分のところに寄せる。

 

セーラ「流石に、参っちゃったかな?」

美波「・・・はい。」

セーラ「まぁ、入隊してすぐにあんなの見ちゃえば、ね。でも、人からアレが出てきたのは私も初めて見たよ。」

 

人からバースが出てくるという事例は今までに無いこと。ましてや、このことについてレイダーは緊急会議を開き対策やらを言い合っているそうだ。セーラは立ち上がり、自分のデスクから黒いアタッシュケースを取り出すと中の物を持って美波のところに戻る。セーラの手に握られていたのはリボルバー系の銃。射撃精度最悪のセーラがなぜか持っていた。

 

美波「それは・・・?」

セーラ「私の大切な人の形見。5年前、子供を守って、私が殺した。」

美波「え!?ど、どうして?」

セーラ「あぁ、誤解する言い方だったね。そうねぇ、何処から話そうかな。」

 

5年前、フェンリア基地、射撃訓練室。

 

セーラ「リー?どこー?」

 

セーラの恋人であり、婚約者である人の名前を呼ぶ。リーとはセーラが呼ぶ際のあだ名であり本名はリーゼン・マイヤー。銃声がいくつか響く中で反応する人がいた。

 

リーゼン「ここだよ。」

 

一番奥の位置で射撃訓練をしていたリーゼンがセーラの方を向き手を振る。リーゼンの手にはS&W PC M500が握られていた。反動が強く、扱いが難しい銃を使いこなしていることでリーゼンは有名になっていた。

 

セーラ「相変わらずその銃使ってるのね。腕痛くならないの?」

リーゼン「最初だけだよ。あとは慣れさ。」

セーラ「私が使ったら顔面に銃身がぶつかる程なのに・・・。」

 

事実そうである。普通に腕が反動で持ってかれ持ち位置が悪いと顔にぶつける。他の隊員は二人のやりとりを見ながら射撃訓練をして和んでいた。それが日課に近かった。

 

美波はセーラの話を聞いてだいぶ落ち着いてきた。セーラはPCM500のリボルバーを回しながら話していた。

 

美波「幸せ、だったんですね。」

セーラ「うん。幸せだった。あいつはのんきでマイペースだけど、いつだって優しかった。でも、ある時、幸せが消える時が来てしまった。」

 

セーラはリボルバーを勢いよく戻した。

 

フェンリア基地内と防壁内に警報が鳴り響く。

 

アナウンス『第7地区近辺の壁が破壊されました!民間人の皆さんは避難を!フェンリアは急ぎ侵入してくるバースを撃退してください!』

 

フェンリアの隊員20名程度が現地に急ぐ。民間人が逃げてくる波を避けるルートを選び、即座に現地に着き対応する訓練も受けているため素早く移動が可能だった。

 

セーラ「これで20!レイダー、予備隔壁はまだ!?」

レイダー『もう少しだ!』

リーゼン『セーラ落ち着いて。焦ったらダメだよ。』

 

オープンチャンネルの無線でレイダーに予備隔壁を早く展開するよう急かす。防壁が破壊された際に展開できる予備隔壁は薄い壁であるため長くは持たない。リーゼンになだめられるセーラだが焦らずにはいられない。

 

セーラ「周囲に人無し、乱射可能!」

 

当時、セーラは精度は悪いもののしっかり当てることはできた。ホルスターから2丁のベレッタ92SBを抜き乱射する。目の前のバースを一掃すると無線をかける。

 

セーラ「こっちはクリア。その他状況は?」

隊員A『こちらもクリアです。』

隊員B『誰か応援をよこしてくれ!逃げ遅れた民間人を発見した!』

リーゼン『こっちもクリア。B、今行くよ。』

セーラ「私も行く!場所は?」

隊員B『7地区東だ!高齢者と子供が1人!急いでくれ!」

 

セーラは端末で方向を確認し向かう。民間人がいるとなるとバースの殲滅より護衛を優先することが決まりとなっている。20名が参加しているが半数以上は第7地区を包囲しバースを他の地区に出さないようにする作戦である。

 

レイダー『隔壁を展開した。これ以上増えることは無いぞ。』

セーラ「了解。B、敵数は?B?」

リーゼン『Bがやられた!敵数は50は超えている!』

セーラ「了解!持ちこたえてよ!」

 

間も無くしバースの大群が見えてきた。隊員Aが高齢者をおぶり走っていくのが見えた。あとは子供のようだ。

 

セーラ「リー!待たせた!」

リーゼン「遅いよ、早く片付けよう。」

 

セーラがナイフで突っ込みバースを切り裂いていく。砲撃型やブレード型は見られずリーゼンや隊員Bが仕留めたようだ。リーゼンはPCM500を使わずグロック17で的確に撃ち抜く。リーゼンが子供のいる方を向くと子供を切り裂こうとバースが刃を上げていた。

 

リーゼン「しまった!間に合え!」

セーラ「リー!?」

 

グサリ。子供を寸前で後ろに突き飛ばし刃を代わりにリーゼンが受けた。ふらつく中、目の前にいるバースを撃ち抜き、倒れる。セーラはリーゼンのところに向かいたいがバースの殲滅を優先した。自分も死んでは意味がないからだ。

途中、隊員Aが来て子供を救助、残りのバースを殲滅し終えた。タンカーで運ばれるリーゼンにセーラは近づいた。

 

セーラ「リー!生きてる?生きてるよね!?」

リーゼン「生きてるよ。・・・二人きりにさせてくれるかな?」

 

タンカーを持っている隊員にそう言うと空気を読んでタンカーを置き、基地に戻っていく。辺りは静まり返り、セーラと瀕死のリーゼンだけがいた。

 

リーゼン「セーラ、ごめん。」

セーラ「いいよ、生きてれば。ね、早く戻ろう?」

 

リーゼンは目を閉じ、深呼吸をして口を開いた。

 

リーゼン「セーラ、お願いを聞いてくれるかい?」

セーラ「聞くよもちろん!だからさ早く戻ろう。」

リーゼン「いや、ここで聞いてくれ。いくつかあるんだ。」

 

セーラはリーゼンの真面目な目にうん、と頷いた。リーゼンは手を傷口にあて、お願いを言い始める。

 

リーゼン「一つ、階級関係なく誰にでも優しい上司になってくれ。」

セーラ「なるよ。それで?次は?」

リーゼン「二つ、どんなことがあっても自分の意思を貫いてくれ。三つ、今すぐ僕を、楽にしてくれ。」

 

そう言ってPCM500をセーラに突き出す。セーラは驚き、震声で確認する。

 

セーラ「じょ、冗談、だよね?」

 

しかしリーゼンはセーラにPCM500を突き出したまま、こう言う。

 

リーゼン「苦しいんだ。血も出すぎた。せめて、愛する人に、最期を、託したいんだ。お願いだ。」

 

セーラは震える手でPCM500を握る。立ち上がり、銃口を愛する人に向ける。引き金に指をかけたとき、リーゼンは思い出したように口を開いた。

 

リーゼン「セーラ、ありがとう。そして、すぐに僕の後を、追わないでくれ。」

セーラ「・・・っ」

 

一つの銃声が、静かな第7地区に響き渡った。

 

セーラ「これが、私の過去。あの世にいるあの人と、私しか知らない記憶。」

 

話し終えたセーラの目には涙が溢れていた。そしてセーラは美波にPCM500を握らせる。

 

セーラ「あなたが持ってて。きっと、リーが守ってくれる。」

 

美波はそれを受けてるがすぐにセーラに握らせた。

 

美波「ダメですよ。これはセーラさんの大切な物なんですから」

セーラ「・・・そうだったわね。逃げようとしてた。ごめんね。話につき合わせちゃって。」

美波「いえ、平気です。おかげで少し落ち着きました。・・・もう、早朝ですね。」

 

時間は午前7時になっていた。相当長く話していたようだ。セーラは近くの端末にアクセスし、すぐに閉じた。

 

セーラ「今日一日、休もうか。休暇申請出しといたからさ。」

美波「あはは、サボりじゃないですかそれ。」

セーラ「いいのいいの。さ、寝よう。流石に眠気が・・・。」

 

セーラはそのままベッドに崩れる。美波はクスクスと笑い、ベッドに横になった。目を閉じた時にくる恐怖はすっかりなくなりすぐに眠りについた。

 




こんな風に全員の過去を書いていきたいですね。

ゴッドイーターレイジバーストをやっていてオンラインで友達とやるのですがサーバーが重すぎで話にならないことがしばしばあります。気長に待ったほうがいいのかもしれません。

そしてパソコンの方で波夷羅美波を描いてみてます。ですがなかなか理想の形にならなくて出来ないんですよねwもし描いてくれたりしてくれる人がいれば助かりますねぇ(チラチラ
そんなわけで、今回はこの辺で。ではでは〜
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