SCP-XXYY
アイテム番号:SCP-XXYY
オブジェクトクラス:Keter
特別収容プロトコル: SCP-XXYYの物理的な捕捉および永続的な収容は現在不可能となっております。SCP-XXYYの出現が確認された地点周辺は、即座に「大規模な地質学的変動および汚染事故」を理由とした検疫区域に指定し、周辺住民には記憶処理を施したのち、当該区域を地図上から永久に抹消してください。
SCP-XXYYの出現予兆(局地的な濃霧の発生および、周辺住民における慢性疾患の消失)が確認された場合、直ちに機動部隊を派遣し、対象区域を隔離してください。現在、本オブジェクトに対する計画的な調査および接触は、汚染リスクおよび「夜の永続化」の観点から厳禁とされています。
説明: SCP-XXYYは、19世紀イギリスの都市様式を彷彿とさせるゴシック建築物が密集する都市遺構「古都ヤーナム」と、その直下に広がる時空間的に不安定な地下遺構「聖杯ダンジョン」を総称した空間異常です。
SCP-XXYYは出現地点を流動的に変え、主として重篤な疾病を患う者が居住する孤立した集落や山間部に出現する傾向があります。対象が「遭難」のプロセスを経て内部へ侵入した場合、現実世界との座標的連結は切断され、当該区域は物理的に現実世界から消失します。消失した区域は、高高度観測においても地形的欠落としてのみ確認されます。
本オブジェクトの最大の特徴は「地理学的観測および時間の拒絶」です。SCP-XXYY内部の天体配置は常に巨大な天体を天頂に固定しており、内部における時間経過は現実世界と乖離しています。本オブジェクトの成熟に伴い、内部から放出される「古き血」と呼称される物質の汚染が確認されており、被汚染者は精神の変質を経て、肉体的に異形の個体へと再構築されます。
補遺: サイト-██の壊滅と現状
1990/██/██、SCP-XXYYを収容・管理していたサイト-██において大規模な収容違反が発生しました。全職員の集団感染および精神汚染を確認したため、サイト全域の物理的焼却処分が決定されました。しかし、焼却処分直後、サイトおよび周辺半径██km圏が現実空間から消失しました。跡地には広大なクレーターのみが残されています。
以下の記録は、サイト-██消失直前に回収された、カレル博士による音声記録の断片です。
「やった、私は見事成功させました。God、Dios、Deus、Бог、Θεός、الله、خدا、יהוה、Tanrı、하느님、भगवान、देव、Chúa、或いは神。総じて上位者。私はついに、その一端に触れて見せたのです。私は翻訳することに成功しました。[データ削除済]。カレル文字……あゝ、素敵だ……[ため息]」
[以降、音声記録は異常なノイズにより解析不能]