──火災ゾーン
「うおおおお!!!!」
「峰田ちゃん、落ち着いて」
「落ち着いていられっかよおおおこんな状況でよおお!?」
「……っ」
どうする……!?
いや、でも俺は──
「轟、貴様の炎で撃退できないか?」
「……」
「ここには攻撃できる人が貴方しかいないの。お願い」
「頼むよ轟……!」
……俺は、どうしたらいい?
「俺、は」
「来ねえのか、ガキ共」
「!!」
「あああやべえよもう来ちまうよ……」
「……わかった。でも制御が出来ねえ。離れててくれ」
「ああ!!」
何年ぶりだろうな、炎を使うのは。親父を否定してやると決めたあの日から……何年が経ったんだろうな。
(なあ、燈矢兄)
俺、ヒーローになれるかな。
「……行くぞ」
ヴィランの人数が思ったより多い。こういう時は……
「物量で押し切る!!」
「うお!?」
「あの半々髪の個性は氷じゃねえのか!?」
(……?個性が割れてる割に、俺の炎は知らないんだな。まあ、氷ばっか見せてきたもんな。いや今はそんなことどうでもいい)
焼け。焼き尽くせ。俺の持つ力全てを使え。
身を焦がしても。
「ああああああ!!!」
「……すげえ」
「ええ……これ程の威力だなんて」
「……大丈夫か、ダークシャドウ」
「ダイジョブ」
(か細っ)
──水難ゾーン
「上鳴君、君の電気で痺れさせられないか!?」
「えっ?」
「俺も多少は泳げる。痺れさせて、気を失わせた後に拘束するんだ」
「でも、俺の個性は電気を纏うだけで……」
「そんなこと、今は言ってられない!!生存が最優先なんだ!!」
「……っ」
なんで、そんな決断が出来るんだよ……俺らまだ、高校入ったばっかだぜ?
(ああもう、それでも──)
ヒーローなるしか、道はねえんだ!!
「無差別放電……90万
──山岳ゾーン
(これ無理じゃない?)
「……よし、逃げよう瀬呂くん」
「おう!着いてこい葉隠!」
「どこ行く!?」
「どこでも!!」
──土砂ゾーン
「くっそ、逃げるしかねえのか……!はやく広場に行かねえと」
──倒壊ゾーン
「八百万、出来るか!?」
「出来ましたわ!!大きなものも、大量に造る時も……時間がかかりますの!」
(抜け出すには、少々手荒ではありますが……)
「切島さん!!」
「おうよ!!」
切島さんの個性は硬化。ちょっとやそっとじゃ傷つかない、防御力の高い個性。なら──
「爆弾の雨に、ご注意ください」
──暴風・大雨ゾーン
「……どうする」
「いや、この状態じゃ厳しすぎるって。爆豪さえなんとかできれば……」
「あぁ、俺の爆破は掌から出す汗が元だ……このままじゃジリ貧だわクソが」
「相変わらず口が悪いな……」
「黙れタコ」
「……っ、一旦外に出てからにしよう!!」
「ああ、それが最適解だ!」
「クソがっ……」
ときには退くことも重要。