オスガキ敗北短編集【貞操観念逆転】   作:耳野笑

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女だと思ってたネトゲ友達と初めてリアルで会ったら美少年だった

 世はまさに、大オスガキ時代。

 

 ここは男女比1:7の世界。あらゆる男性は優遇され、尊大で横柄で自己中心的に育ち、オスガキとなって横行闊歩している。

 

 男性による横暴や女性差別は今や社会問題となり、女性活動家がオスガキ規制と罰則強化を目指して戦っている。

 

 そんな世界に生きる私――影野内記(かげのうちき)

 

 高校二年生。処女だ。内気で陰キャなので、友達も少ない。趣味はゲーム。ウッチーというユーザー名で毎日オンラインに潜っている。

 

 特に好きなゲームは『死線上のガンマン』――ふたりのプレイヤーが、マップ上のランダムな地点にスポーンし、さまざまな武器を拾い集めながら戦うゲームだ。

 

 私はマウスを操作し、戦場を駆け抜ける。

 

 今回のマップは都市街だ。遮蔽物が多く射線が通らないように見えるが、窓や鉄柵を貫通するアクロバティックなロマン技が通りやすい。

 

 私は銃を構え、二枚の窓を貫通するショットを狙おうとするが――。

 

「!?!?!?」

 

 突如、私のアバターが爆発した。さらに、続けて銃声が聞こえ――あっという間にHPがゼロになった。

 

 画面が待機ロビーに移行する。すると、チャット欄に対戦相手の書き込みが表示される。

 

「やったぜ。ロマンショットポイントへ先に爆弾仕掛けといたった」

 

「ガチか、読みエグすぎ」

 

「脳汁止まらん」

 

「やっぱトト強いわ」

 

 トトは私のネトゲ友達だ。偶然にも同じ市内に住んでいるらしい。しかもお互い高校二年生だ。本当かどうかは知らないけど。

 

 トトとは、五年間も遊び続けている。顔も本名も知らないが、すっかり仲のいい友達だ。

 

 待機ロビーのチャット欄で、私たちは雑談し続ける。

 

「僕、史上初の男子プロゲーマーも夢じゃない気がしてきた」

 

「はいはい、またいつもの男子ロールプレイね」

 

「ロールプレイじゃなくて本物の男子なんですけど」

 

「いや昨日お前が『ボニーガーデンをプレイ中です』って通知出てたぞ」

 

「は? なに見てんのキモ」

 

「あとプレイ履歴エロゲーだらけじゃん。どこの世界にエロゲーやる男がいるんだよ」

 

「男でもエロゲーくらいやるわ」

 

「じゃあボイチャ繋げてみろよ」

 

「隣の部屋に親いるから声出すのは無理」

 

 こんな感じで、トトは五年間ずっと男のフリをしている。俗にいう、ネナベというやつだ。

 

 ちなみにトトとはエロマンガやエロゲーの趣味が完全に合うので、間違いなく女性であると確信している。

 

「じゃ、今日も楽しかったわ。おつ~」

 

「乙~」

 

 *

 

「ふぅ……」

 

 僕はヘッドホンを外し、一息ついた。

 

 僕の名前は、根戸(ねと)(とも)。ネトゲを愛する者だ。

 

 今日も楽しかった。やはり『死線上のガンマン』は神ゲーだ。

 

 ネトゲ友達のウッチーとは、五年間も遊び続けている。彼女はセンスが良く、読み合いが強い。戦っていて楽しい相手だ。

 

 顔も本名も知らないが、チャット欄での雑談で、彼女が同い年であること、同じ市内に住んでいること、彼氏いない歴=年齢の処女であることを知っている。

 

 ただ、ウッチーは僕が男だと信じていない。悔しい。めちゃくちゃ美少年なのに。

 

 机の上の鏡を見る。サラサラの金髪。長い睫毛。切れ長の瞳。やや中性的な、整った容貌。

 

 うん、いつ見ても可愛い。

 

 小中学校ではあまりにもモテすぎて、陰気なオタク女にストーカーされたり、地元の怖いヤンキー女に狙われたりした。そのため、高校は安全な男子校を選んだ。中性的な外見のせいで男にもモテてしまっているけど。

 

 僕はパソコンを閉じ、ベッドに入る。

 

 ウッチーって、どんな外見なんだろう。気になる。趣味合うし、一回会ってみたいな。

 

 *

 

 別の日。今日もウッチーと『死線上のガンマン』で何戦か遊び、その後チャット欄で雑談している。

 

「ところでウッチー、明日リアルで会わない?」

 

 チャットが止まった。おそらくどうするか考えているのだろう。

 

 すると、しばらくしてから返信が来た。

 

「ネットで男のフリしてる奴に会うの怖いんだけど」

 

「フリじゃない。ちゃんと男だし」

 

「なわけ」

 

 ウッチーは全然信じてくれていない。男女比1:7の世界において千載一遇の、男と出会えるチャンスだというのに。

 

「ま、別にいいよ。私もトトと一回会ってみたかったし」

 

「お、マジか。じゃあ待ち合わせ場所は――」

 

 **1

 

 そして、約束の日。

 

 私はカラオケ店の駐車場で待っている。

 

 トト、どうするつもりなんだろう。男装でもしてくるつもりなのかな。マジでしてきたら爆笑するけど。

 

 と考えながら待っていると――。

 

「こんにちは、ウッチー」

 

 突然、背後から声をかけられた。

 

 え、男子の声!?

 

 驚きながら振り向くと――美少年がいた。

 

 太陽の光に照らされてキラキラと輝く金髪。涼しげな切れ長の瞳。ニコッと笑うと、八重歯が覗いて見えた。

 

「えっ、なっ、男子!?!?」

 

「僕、トトだよ。本名は根戸(ねと)(とも)。よろしくね、ウッチー♡」

 

「嘘だろ!?!?!?」

 

 私は唖然とする。目の前の美少年は、楽しそうにニマニマと笑っている。

 

 可愛い~~~~~~~~!!!!!!

 

 えっ、うわっ、かわいっ!!!!!!

 

「何回も男だって言ったじゃん」

 

「え、ま、マジで……? 本当に……?」

 

「ほら、証拠」

 

 そういってトトが取り出したのは、学生証だ。この市唯一の男子校の学生証であり、制服を着た彼の姿が映っている。

 

 私は口を大きく開けたまま、呆然とする。

 

 マジで……男じゃん……。

 

「じゃあカラオケ入ろうよ、ウッチー」

 

「あ、は、はい……」

 

 カラオケルームに入る。コの字型のソファーが机を囲んでいる、小さな個室だ。

 

 私が座ると、トトも隣に座ってきた。

 

 ほ、本物の男子だ……。

 

 うわ、なんかいい匂いする……。

 

「ウッチーの本名も教えてよ」

 

「えっと、影野内記(かげのうちき)、です。内外の内に、記念日の記で、内記です」

 

「へ~、ていうかなんでそんなガチガチなの?(笑)♡」

 

 私はビクッと震える。ヤバい、緊張を見抜かれてて恥ずかしい。

 

「え、緊張してんの?(笑)♡ 処女すぎでしょ(笑)♡」

 

「う、別にっ、緊張なんてしてないっ……」

 

「ウッチー、さっきから全然目合わないんだけど(笑)♡」

 

 いやムリ!!! 目合わせられない!!!

 

 可愛すぎる!!!!!!!!!!!!!!

 

「お~い、ウッチー?」

 

 私が視線を下げたままおろおろしていると、トトは私に肩を寄せてきた。え、なに?――と思った次の瞬間。

 

「つんつーん」

 

 頬をつつかれた。たちまち、顔が熱くなる。

 

 男子の指が、私の頬に触れてる。

 

 心臓がぎゅんっとなり、勢いよく拍動する。ヤバイ、顔熱い……!

 

「うわ顔あっか~~~~~!」

 

「ぅ……うぅ……」

 

 ヤバい、私ザコすぎる。いくらなんでも反応が処女すぎる。

 

「ウッチー、可愛いね♡」

 

 ――この後、トトにからかわれながらもカラオケを楽しんだ後解散した。

 

 *

 

 私は帰宅した。

 

 うわ、やっべえ……。ガチの男子だった……。

 

 めっちゃ可愛かったな……。

 

 しかも連絡先交換しちゃった……。

 

 突如与えられた、望外の幸運。普通の女が男の連絡先を手に入れるまでに要する時間と苦労を思うと、あまりにもラッキーだ。

 

 すると交換したメッセージアプリに「遊ばない?」という通知が来た。トトからだ。

 

 私は死線上のガンマンを起動し、フレンドマッチを選んで待機ロビーへ移動する。

 

「カラオケ楽しかったね」

 

「そ、そうですね」

 

「なんで敬語?」

 

「普段どうやって話してたか分かんなくなっちゃった……」

 

「五年も話してるのにwwwww」

 

 うわ、やばい。緊張する。手汗すごい。

 

 普段あんなに仲良く話してたのに、男子だと思うと変なことを言えなくなる。

 

 その時――私は急に、トトのゲーム履歴を思い出した。

 

 あれ、てことは、男なのにエロゲーやってたことになるんじゃ……?

 

「トトって男子なのにエロゲーやってるの?」

 

「うん」

 

「男子がやっても面白くなくない?」

 

「女子ってこういうの嬉しいのかな~って想像すると面白いよ」

 

 そうなのかな……? そんな人いるんだ……。

 

 すると、突然――。

 

「今度ウッチーの家行っていい?」

 

 ガタンとイスを倒しながら立ち上がる。画面を凝視しながら、愕然とする。

 

 え、家!?!?!?!?!?

 

 私の家!?!?!?!?!?

 

 あんな美少年が、うちに来る!?!?!?

 

 私は震える手でタイピングする。うまく入力できず、何度か打ち直しながら、どうにか返信する。

 

「私はいいけど、ま、マジ?」

 

「うん、ウッチーとゲームしたいし」

 

 ――こうして、トトが私の家へ来ることになった。

 

 私はガッツポーズを決める。

 

 いよっしゃあッ!!!!!!!!!!!

 

 当日は親に頼んで一日どこかへ出かけててもらおう!

 

 何かを期待してる訳じゃないけど! 万が一に備えてね!

 

 **2

 

「おはよう、ウッチー」

 

「お、おはよう、トト」

 

 ウッチーは相変わらずぎこちなかった。しょうがないか。僕みたいな美少年と話す機会、ほとんどないだろうし。

 

 ちなみに、今日の僕は、上はTシャツ、下はホットデニムとタイツだ。

 

 彼女の視線は、僕の脚へと注がれている。タイツ、好きなのかな。

 

 そして――ウッチーの案内で、彼女の家へ移動する。

 

「お邪魔しま~す」

 

「今日誰もいないからゆっくりしていって」

 

「りょーかい」

 

 ウッチーの部屋へ入る。ゲーミングチェアと、ゲーミングパソコン。テレビの前にはスイッチ2も置いてある。ゲーマーって感じの部屋だった。

 

「ここでウッチーはいつもゲームやってるんだ~」

 

「うん」

 

「なんか感動する」

 

 僕とウッチーは、ラグの上に置かれた座布団へ座った。けど、なんだか距離が遠い。

 

「なんか遊ぼうよ」

 

「じゃあこの中から好きなの選んでいいよ」

 

 ウッチーはスイッチ2を起動し、ゲーム一覧を見せてくれる。

 

 ……。

 

 僕は腰を浮かし、座布団をぐいっとウッチーの方へ近づけ、身を寄せた。

 

 瞬間、彼女の顔がぶわっと赤くなり、耳まで真っ赤になる。

 

「え、な、なに」

 

「顔あかっ(笑)♡ かわいい~(笑)♡」

 

「ぐぬぬ……!!!」

 

 手玉に取られているのが恥ずかしいのか、ウッチーは恥ずかしそうに顔を歪めて呻いた。

 

 結局――タイマン型FPSゲームをすることになった。

 

 しばらく攻防を続けていたが――やがて僕は壁際へ追い込まれてしまう。絶体絶命の状態。このままでは確実に負ける。僕は、反撃へ打って出ることにした。

 

 ウッチーへ体を寄せ――密着しながら、彼女の耳へ、ふ~♡と息を吹き込んだ。

 

「ひゃあっ!?!?!?」

 

 ウッチーはビックリして体を震わせた。

 

 僕はその隙を突き――彼女のアバターにヘッドショットを決める。結果――僕の勝利となった。

 

「あははっ! ウッチーよわ~い!(笑)♡」

 

「今のはズルでしょ!!!」

 

「ざぁこざぁこ♡」

 

「くっそッ……!!!!!」

 

 いいように弄ばれていることが悔しいのか、ウッチーは怒りに震えながら睨んでくる。

 

 けれど、勝手に僕に触れることはできない。男性保護法違反になってしまうから。

 

 ああ、ヤバい。処女をからかって遊ぶの、楽しいかも。

 

 **3

 

 トトは楽しそうに、ずっっっと私をからかってきた。

 

 悔しいし腹が立つけど、同時に、喜びを感じてしまっている自分がいた。

 

 トト、可愛いし、距離感近いし、いい匂いするし。あと黒タイツめっちゃエロいし。正直、好きになってしまっていた。

 

 すると突然、彼は目を細めて、私の心を見透かしたように――。

 

「もしかして僕のこと好きになっちゃった?(笑)♡」

 

「!?!?!?!?!?」

 

 私は狼狽える。取り繕う余裕もなく、思いっきり顔に出してしまった。

 

 すると、トトは腹を抱えて爆笑し始める。

 

「あははははっ! やっぱり? 僕可愛いもんね?(笑)♡ 男子に免疫のない処女って、すぐ僕のこと好きになっちゃうんだよね(笑)♡」

 

「うっ……ぐっ……ううっ……」

 

 言い返せなかった。だって、好きだから。

 

 今から否定しても、流石にバレバレすぎて意味がない。むしろ余計にからかわれるだけだ。

 

 くそっ……恥ずい……!

 

 すると――。

 

「エロゲーやる?」

 

「えっ?」

 

「ウッチーもやってるでしょ?」

 

「え、まあ、うん……」

 

「見せてよ」

 

「い、いいけど」

 

 なぜか、一緒にエロゲーをプレイする流れになった。意味不明すぎる。なんで?

 

 私とトトは、並んでエロゲーの画面を見ている。えっちなシーンが始まり――私はトトの横顔を見た。すると、目が合う。彼の瞳が、私をじっと見つめてくる。

 

「ウッチーも僕とセックスしてみたいとか思うの?」

 

「えっ、お、思っ…………」

 

 正直めっっっっっちゃしたい。

 

 でも、思うって答えたら引かれそう。

 

 ど、どうしよう……!

 

「うわ~(笑)♡ 思うんだ(笑)♡」

 

「ちょっ、ちがくてっ……!」

 

 答えに窮した時点で、それが答えみたいなものだった。

 

 トトはニヤニヤと悪童じみた笑みを浮かべている。

 

「してみる?」

 

「えっ?????????????」

 

 心臓が、ドクンと跳ねる。

 

 え、え、え???

 

「マジ?????」

 

「うん、マジ。それともいきなりえっちは緊張しちゃって無理?(笑)♡ まだ早すぎた?(笑)♡」

 

「緊張なんてしてないが!?!?!?」

 

 強く反論するが、嘘なのはバレバレだろう。

 

 すると、トトは優しい笑みを浮かべて――。

 

「だいじょうぶだよ、上手くできなくても僕がリードしてあげるから」

 

 その言葉を聞いた瞬間、心が凍り付いた。

 

「え、経験、あるの……?」

 

「そりゃあるに決まってるでしょ」

 

 息が詰まる。頭が真っ白になる。

 

 セックス、したことあるのか……。

 

 そうか……こんなに可愛い男なんだから、そりゃ経験あるか……。

 

 想像してしまう。他の女と裸で交わる、トトの姿。――ひどく不快だった。

 

「エロゲーで100回くらいね」

 

「……えっ?」

 

 トトは腰に手を当て、胸を張ってそういった。

 

「え、エロゲー?」

 

「うん」

 

「リアルでの経験は?」

 

「ゼロだけど」

 

「ゼロかよ!!!!! 童貞じゃん!!!」

 

「は? 知識量とイメトレの回数が段違いだから。絶対上手だから僕」

 

「どこから来るんだその自信……」

 

 私はトトがまだ童貞であることにホッとした。彼を抱いた女もいないし、彼の中に女と体を重ねた記憶もない。そのことが、心底嬉しかった。

 

「じゃあしよっか、ウッチー」

 

「ほ、ほんとにいいの?」

 

「うん、いいよ」

 

 トトはベッドに上がり、仰向けになる。

 

 私はおそるおそるベッドへ上がり、彼の上へ馬乗りになった。

 

 キラキラと輝く金髪。長い睫毛。涼しげな切れ長の瞳。

 

 私は今から、この男とセックスをする。

 

 そう思うと、緊張と興奮で、心臓が痛い。今すぐ爆発しそうなくらい痛い。苦しくて、手が止まる。

 

「あれ? もしかして怖くなっちゃった?(笑)♡」

 

「ち、ちがっ……!」

 

「ぷふっ(笑)♡ かわいいね(笑)♡ 処女さん(笑)♡」

 

「うるさいなっ!」

 

「絶対腰振りヘタなんだろうなあ(笑)♡ へこっへこって感じで(笑)♡」

 

「そんなのやってみなくちゃ分かんないだろっ!」

 

「でも大丈夫だよ、ちゃんと演技してあげるから(笑)♡ 不安がらずに早くおいで(笑)♡」

 

「こんのッ……オスガキッ……! 絶対分からせてやるっ……!」

 

 *

 

 ――勝った。

 

 トト、めっちゃ弱かった。

 

 バカみたいに大声で喘ぐので、途中から唇を塞ぐのが大変だった。お隣さんに聞こえていないか心配だ。

 

「あ、ありえない……僕が負けるなんて……! 今ごろウッチーが感激に咽び泣きながら土下座してるはずだったのに……!」

 

 トトは脱力して四肢を放り出している。相当気持ちよかったのか、ときおり身体がビクビクと震えている。

 

「可愛かったよ、トト」

 

「撫でんなっ……!」

 

 トトの頭を撫で、彼を愛でる。男を自分のものにしたという支配感と優越感で、たまらなく嬉しい。

 

「トト、始まる前はあんなに余裕ぶってたのに、始まってから一瞬で喘いでたね」

 

「喘いでないしっ……!」

 

「知識量とイメトレの回数が段違いだからとか言ってなかった?」

 

「うるさいっ!!!!!!!!」

 

 *

 

 数日後。再びトトは私の家へ遊びに来た。

 

 前回同様、一緒にゲームで遊んでいる。前回は耳へと息を吹き込まれたり、くすぐられたり、様々な妨害をされて敗北を喫した。

 

 しかし、私はもう彼の弱点を知っている。今度は私の番だ。

 

「あっ!♡ ばかっ!♡ さわんなっ!♡」

 

「服の上からも分かるくらい乳首コリコリにしてるじゃん」

 

「うるさい!!!!」

 

 ただ服の上から雑に撫でているだけなのに、トトの乳首は硬くなっている。すっっっごいザコ乳首だ。

 

「あっ……!♡ んっ……!♡」

 

 身悶えするトト。彼のプレイが乱れ――私はその隙を突き、とどめを刺す。トトはビクン!と身体を震わし、コントローラーを落とした。

 

「乳首よっわ(笑)」

 

「ゲーム中に乳首触ってくんなっ!」

 

「でもコリッコリじゃん」

 

「コリッコリとかいうな!!!!!」

 

 すっかりザコになってしまったトト。もはや妨害ありのバトルでは全く私に勝てなくなってしまった。

 

 トトの肩を掴んでみる。彼は潤んだ目で、私を見つめている。

 

 そのまま、押し倒した。彼は逃げる素振りを見せたが、その力は弱弱しく微々たるもの。彼の腰へ馬乗りになり、乳首を摘まんでやると――またびくっと震えて身悶えする。

 

「うわ、えっっっっっろ」

 

「調子乗んなっ……! あっ、んんっ……!♡」

 

 乳首を抓ると、トトは淫靡に喘ぎながら腰を跳ねさせた。

 

「このまま先にイった方が負けっていう勝負しない?」

 

「ウッチーなんかにイかされるわけッ……! あっ……!♡ んッ……!♡ やめっ……!♡」

 

 トトの顔に焦燥の色が浮かぶ。

 

 もう崖際ギリギリの状態。ここからの逆転が不可能なことは、彼自身よく理解しているだろう。

 

「たっぷり理解(わか)らせてあげるよ、トト」

 

「あっ、だめっ、んんんんぅっ!!♡♡♡」

*1
内記視点

*2
友視点

*3
内記視点

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