ーー私は全てを諦めているわけじゃないんです。それを、あえて受け入れてみてはと思った次第です。「冷たいねえ」なンて、これまでたくさん言われてきました。でもね、そんな私にだって太陽は登ってくるんです。

 この物語は著者である私の身に起きた出来事、思考の残滓に過ぎず、時として飽きが来るやもせん微妙なバランスで成り立っている書き留めを小説のようにあしらえたものである。
 私という人間は、幼い頃からずっと、家という家はそこに屋根があればどこでもよかった。
なので、この書き留めも特別どこかの情景を描く為に始めたわけではない。
 ことの始まりは江戸ですが、それは前作を読んで頂ければわかります。
それはそれとして、この物語は中途半端に始まるものですから、言ったように、私の飽きが来たらその時です。
 なので、思い立てば突然始まり出すこともあるんです。

 さて、前座はこれくらいにしておきましょうか。この先は江戸を離れた商人の一人息子だった私が、とある学園に入学し、その日々を綴った噺になります。

 では、ひとつよしなに。

                藤ノ木恋文
  1話
  2話2026年06月25日(木) 18:38
  3話2026年06月25日(木) 18:42
  4話2026年06月25日(木) 19:28
  6話2026年06月25日(木) 19:31
  7話2026年06月25日(木) 19:34
  8話
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