戦姫絶唱シンフォギアDARK KABUTO〜歌姫達と天の道を往き新たに司る男〜   作:ルオン

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プロローグ︰新たに司る男

ノイズ

 

それは、人類共通の脅威となっている特異災害。

ノイズは、空間から滲み出るかのように出現し、人に向かって襲いかかり、自身ごと人を炭素へと転換する特性を持っていた。

なお、ノイズは一定時間が経過すると、ノイズ自身が炭素化して消滅する。

それまでノイズは、人を狙って襲い続ける。

 

そのノイズに唯一対抗できるシステムがあった。

その名は【シンフォギア】

シンフォギアは、世界各地の伝説に登場する、超古代の異端技術の結晶と呼ばれる【聖遺物】の欠片から作られたシステムである。

シンフォギアは力を引き出せる者、適合者こと【装者】だけにしか起動させることはできないため、使用できる者は数少ない。

適合者の歌に、アウフヴァッヘン波形にシンフォギアは反応し、適合者の鎧として装備される。

また、素質を持っていても、シンフォギアを起動できない者もいる。そういった者たちには、【LiNKER】と呼ばれる、適合率を強制的に上げる物を使ってシンフォギアを展開する。

 

その適合者であり、【ツヴァイウィング】と呼ばれる音楽ユニットをしている、シンフォギア【ガングニール】の装者である天羽(あもう) (かなで)と、シンフォギア【天羽々斬】の装者である風鳴(かざなり) (つばさ)は、日夜戦っていた。

 

そして今日も、2人はノイズと戦っていた。

 

「オラァアアアア‼」

 

「ハァアアアア‼」

 

『『『¢∞§〒¥℃β〒$』』』

 

奏は槍の、翼は刀の【アームドギア】と呼ばれる武装で、廃工場に現れたノイズと戦っていた。

だがノイズは、お構いなしに次々と出てくる。

 

「ちぃ‼数が多すぎる‼」

 

「くっ‼このままでは負ける‼」

 

必死に戦う奏と翼だが、ここのところ連戦続きなのと、数が多いため、2人の疲労はハンパではなかった。

その時、彼女らに彼ら所属する組織、【特異災害対策機動部二課】の司令官、風鳴(かざなり) 弦十郎(げんじゅうろう)から通信が入った。

 

『翼‼奏‼そっちに謎のエネルギー反応が近づいている‼』

 

「なんだって!?」

 

「またノイズですか!?」

 

『分からん‼突然現れた‼2人とも警戒してくれ‼』

 

「ただでさえ手一杯だってのに、これ以上増えたらLiNKERが切れる前にやられちまう‼」

 

「でも私たちがやらねば、大勢の人が被害にあう‼なんとしても守らないと‼」

 

「だよな……腹くくるか‼」

 

絶望な状況であっても、逃げずに戦うことを選んだ奏と翼。

すると次の瞬間

 

―ドキュンドキュンドキュン―

 

『『『『β◆#◇∞§¥$¢〒!?』』』』

 

「「えっ?」」

 

絶望の状況は、希望へと変わった。

2人に迫りつつあったノイズが、突然倒されたのだ。

何が起きたのか分からず、困惑する奏と翼。

その時、奏と翼の後方からバイクのエンジン音が聞こえてくる。

2人は直ぐ様振り返る。

そこにいたのは、全身が銀と赤で彩られたアーマーを装着し、黄色い瞳をした虫を連想させる戦士が、左手に銃のような物を持ち黒いカブト虫を連想させたバイクに乗って近づいて来ていた。

謎の存在に驚く奏と翼。

そんな2人をよそに、謎の存在は銃のような物を構え発砲。

奏と翼はガードしようとアームドギアを構えたが、銃弾は後方にいたノイズに当たり炭素化した。

自分たちが攻撃されると思っていた奏と翼は、目の前で起きた出来事にただただ驚くしかなかった。

謎の存在は奏と翼の2人と、ノイズの間にバイクを停めて降りる。

 

「間に合ったか・・・・・・・・」

 

「な、なんなんだお前!?」

 

「何者!?」

 

「・・・・・・・・・カブト」

 

「え?」

 

「仮面ライダー・・・・・・・ダークカブト」

 

「か、仮面ライダー・・・・・?」

 

「ダーク・・・・・カブト?」

 

謎の存在―――仮面ライダーダークカブトはそう言うと、銃のような物【ゼクトクナイガン】を再び構えてノイズに向けて再び発砲。

光弾が当たったノイズは再び炭素化。

周りにいたノイズは、ダークカブトを脅威と判断し数体がかりで襲い掛かる。

対してダークカブトは慌てることなく、向かってくるノイズをゼクトクナイガンの銃身部分を掴み【アックスモード】へと切り替え、次々に襲い来るノイズを裂断した。

 

「う、動きに無駄がねぇ!?」

 

「シンフォギアじゃないのに、ノイズを倒せるなんて·······!?」

 

ダークカブトの動きや、自分達が纏うシンフォギア以外の力で倒す力に驚きを隠せない奏と翼。

そんな2人とは対照的に、残っていた数十体のノイズはダークカブトを最優先に抹殺しなくてはならないと判断したのか

、一斉にダークカブトへ襲いかかる。

その状況を見て驚いた奏と翼は、ダークカブトをフォローしようとするが、ダークカブトに手で制止される。

 

「丁度いい。一気にかたをつける」

 

ダークカブトはそう言うとゼクトクナイガンを一度左手に持ち替え、ある物を取り出し腰に巻いているベルトの右腰部に装着。

続けてUSBメモリのような物を2本取り出し、右腰部に装着した物に挿入しボタンを押す。

 

ETERNAL ENERGY

MAXIMUM POWER

 

「·········フン!!」

 

『『『『『¥$〒◇∞§%℃β#!?』』』』』

 

ボタンを押した事により、右腰部に装着した装置から体を伝ってゼクトクナイガンにエネルギーが蓄積され、刃先に青い炎を纏ったエネルギー刃が形成される。

ダークカブトはゼクトクナイガンを構え、青い炎を纏ったエネルギー刃で襲いかかってきた数十体のノイズを裂断し、ノイズを炭素化した。

 

「す、すげぇ……」

 

「一斉に襲いかかってきたノイズを、いとも簡単に·····」

 

ダークカブトの強さに、ただただ驚くしかなかった奏と翼。

そんな2人を気にする事なく、ダークカブトは右腰からUSBメモリのような物を引き抜き、自身が乗って来たバイクに跨る。

逃げられると思った奏と翼は、バイクの進行先に立つ。

 

「待ってくれダークカブト!!」

 

「貴方のその力がなんなのか、何処で手にしたのか、教えてもらうわ」

 

「········悪いが、そのつもりはない」

ZONE

MAXIMUM POWER

 

2人の申し出を断ったダークカブトは、別なUSBメモリのような物を右腰部の装置に挿入しスイッチを押した。

するとダークカブトとバイクは光に包まれ、一瞬にしてその場から姿を消した。

 

「消えた!?」

 

「叔父様!ダークカブトは!!」

 

『········すまん。ロストした』

 

「くっ!」

 

「逃げられちまったか〜」

 

弦十郎からの報告を聞き、悔しむ翼と落胆する奏。

その後2人は、弦十郎の指示に従いその場から撤収した。

 

一方2人の前から姿を消したダークカブトは、港から離れた場所で2人が撤収していくのを見ていた。

 

「···············行ったか」

 

ダークカブトがそう言うと、ベルト中央部に装着されていた黒いカブト虫が飛び離れていき、身に纏っていたアーマーが分解されベルトへと吸い込まれた。

アーマーを解除しそこに立っていたのは、1人の男だった。

男は2人がいなくなるのを確認すると、バイクのエンジンを掛ける。

それと同時に、スマホの着信音がなる。

男はスマホを取り出し、電話に出た。

 

「もしもし?」

 

『新司、そちらはどうなった?』

 

「先程、ノイズを排除。同時に、俺たち以外にノイズと戦っている存在と接触したよ。2人いたんだけど、1人は翼だった」

 

『っ!?・・・・・・・・・そうか』

 

電話の相手は男から報告を聞き、一瞬驚いた。

 

『彼女が関わっているという事は・・・・・・・・・』

 

「おそらく、風鳴家も関わってると思う」

 

『なるほど・・・・・・・・・とりあえずお前は戻ってこい。明日はひよりのお店を手伝う日だからな』

 

「了解、父さん」

 

男――天道(てんどう) 新司(しんじ)はそう言って電話をきり、バイク――【ダークカブトエクステンダー】に乗ってその場から去っていった。

 

この時、彼は予想していなかった。

彼女たちを始め、歌姫と呼ばれる者たちと共に歩み、あらゆる脅威と戦う事になるとは、この時の彼は知る由もない。




という事で、仮面ライダーダークカブトを主役にしたシンフォギアの作品になります。

次回は新司の日常回を予定してます。
次回も是非読んでください!
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