1995年、地球に謎の宇宙船が墜落する。そこはアメリカのカンザス州だった。

20年後、地球にとある人物が姿を見せる。それは圧倒的な強さを誇る一人のヒーローであった。

そう、スーパーマンである。

この物語はスーパーマンが如何にして最強のヒーローになり、人々の心の救いとなるのかを描いたオリジンであり英雄譚である。

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クリプトン星での出来事、資源の採掘によりクリプトン星は崩壊寸前である。

ジョー=エル「王様、この世界はもう助かる見込みは有りません。何処か別の場所を新転地にし移住するのが良いかと思われます。」

王「ジョー=エルよ、ではその新転地とやらに見込みはあるのか?」

ジョー=エル「もちろん有ります。ですが、全員が行く事は難しいと思われます。」

王「そうか、、、ではジョー=エルよ、誰がそこに行くのが良いと思うかね?」

ジョー=エル「我が息子のカル=エルです。それと地球では子供の栽培の概念が有りません。其の為コーデックスを頂いてもよろしいでしょうか?」

王「確かにそうだな、良かろう。持って行きなさい。」

こうしてジョー=エルとララ・ロー=ヴァンは栽培所からコーデックスを持ち出しカル=エルにそれを吸収させる。そしてカル=エルを宇宙船に乗せる。またこれから生まれるカル=エルの義理の姉であるカーラ・ゾー=エルもまた後に続くのであった。


SuperMan Beginning

1995年、アメリカのカンザス州の農場にとある物が落ちる。それはカル=エルの乗った宇宙船であった。農場主であるジョナサン・ケントは宇宙船を不審に思いつつも近付いてみる。すると宇宙船の扉が開いたのであった。

 

ジョナサン・ケント「何と可愛い子供なんだ、マーサ!!ちょっと来てくれ」

 

マーサ・ケント「どうしたんですの?」

 

ジョナサン・ケント「これを見てくれ、宇宙船だ。中には可愛い男の子が居るんだ。」

 

マーサ・ケント「あら、可愛いじゃない。丁度子供が欲しかった頃だしうちで育てませんか?」

 

ジョナサン・ケント「マーサ、君ならそう言ってくれると思っていたよ。私もそのつもりだ」

 

こうして二人はカル=エルをクラーク・ケントと名付け育てる事にしたのである。宇宙船の中には色々な物が入っていた。赤いマント、赤いパンツ、胸にSの様なマークの付いた青いスーツ、そして赤いマントを付けた犬である。そして宇宙船に搭載されていたAIがこう言ったのである。

 

AI「この子は未来、大きな英雄となる筈です。このスーツはこの子の父が作った物です。この子が大きくなった時、このスーツをこの子に着せて下さい。」

 

AIはこう言い残すと音声が途切れるのであった。実は同じ頃、北極にクリプトンの大きな宇宙船が現れるのであった。

 

ニ十年後———

クラークは成長し大学を卒業、そして就活の真っ盛りであった。クラークは汎ゆる職種を試してみた後、記者として大企業、デイリー・プラネットで働く事に決めた。その頃、育ての父であるジョナサン・ケントはこの様な事を考えていた。

 

ジョナサン・ケント「そろそろクラークにあの事を話す時だな。」

 

マーサ「そうね、もうそろそろ良いと思うわ。」

 

ジョナサン「なら、クラークが帰って来たら言ってみるか。」

 

夜になるとクラークは家に帰って来た。

 

クラーク「父さん、母さん、やったよ!!仕事が決まったんだ!!」

 

クラークは嬉しそうな顔で両親にそう伝える。

 

ジョナサン「丁度良かったよクラーク、実はお前に言わなければならない事があるんだ。」

 

マーサ「大事な事だけどそこまで悩む必要は無いと思うわ。」

 

クラーク「それじゃぁ、話して欲しいな。」

 

ジョナサン「実を言えばだな、お前は人間ではないんだ。クリプトンと言う種族らしい。それから、お前の本当の名はカル=エルでお前の本当の父はお前をヒーローにしたい様だ。」

 

クラーク「ヒーロー!?僕が!?」

 

マーサ「慎重に考える事も大事よ、ヒーローは大変なのですから」

 

クラーク「僕、やるよ。誰かの必要とする存在になりたいんだ。」

 

ジョナサン「それは良かった。これがお前のスーツだ、本当のお父さんが作ってくれたんだとな。大切に使うんだぞ。」

 

ジョナサンはクラークに青く胸にSの様なマークのスーツを見せる。またマーサは赤いマント、パンツ、ブーツを見せる。

 

クラーク「うわぁ、かっこいいな。これを僕が着るのか。」

 

クラークは嬉しそうにコスチュームを見つめる。そしてジョナサンはクラークを納屋に連れて行く。

 

ジョナサン「これはお前が乗ってきた宇宙船だ、触れてみてくれ」

 

クラーク「どれどれ??」

 

クラークが宇宙船に触れると宇宙船に搭載されているAIが起動する。

 

AI「貴方はクラーク様ですね、北極に貴方の隠れ家が有ります。貴方の為に汎ゆる設備を整えております。是非、お使い下さい。」

 

クラーク「ありがとうな、凄く嬉しいよ。」

 

クラークは父、母、AIが自分がこれからヒーローとして戦う事を応援してくれている事をひしひしと感じ取る。

 

翌日、先ずは自分の力を確かめなければいけないとクラークは思った。幸い、この日は仕事は無かった為クラークは青と赤のコスチュームに身を包む。そして納屋の宇宙船のAIと話してみる。

 

クラーク「僕はクリプトンって言う種族らしいんだ、クリプトンにはどんな能力があるんだ?」

 

AI「私は応える事が出来ません、ですが北極に行けばその答えが得られるでしょう。ジョー=エル様はそちら隠れ家を“孤独の要塞”と名付けました。ですので私に乗り北極へ向かいましょう。」

 

クラーク「了解!それじゃぁ連れて行ってくれ」

 

AI「分かりました。それでは行きましょう。」

 

こうしてクラークは昔乗っていた宇宙船に乗り北極へと向かう。カンザス州から北極まではかなりの距離があるものの宇宙船にはワープ機能が有り、一瞬で北極に到着する。北極に着いて一安心するも辺りは氷しか無く、クラークは周囲を見渡す。すると遠くから何者かが飛んでくる。それは赤いマントを付けた犬だった。そしてその犬の首にはネームタグが付いておりどうやら名前はクリプトと言う様だ。

 

クラーク「えーっと、、それじゃぁクリプト、お手」

 

クリプトはワン!!と大きく吠えスーパーマンの差し出した手に自身の前足を乗せる。

 

クラーク「さてと……要塞なんて無いのにどうやって開けるんだ?」

 

クラークがそんな事を言うと突然周囲が揺れ始め地面が迫り上がってくる。そしてあっという間に氷上から巨大なクリスタルの様な物が迫り上がってくるのであった。そしてクラークの目の前にスーツの胸のマークと同じSのマークの付いた扉が現れる。クラークがどうやってこの扉を開けようか迷っていると突然マークの縁が輝き扉が開く。中は目を見張る光景だった。真ん中にはコンピュータがあり、立体ディスプレイも存在する。そして世話係のロボットも何体かいるのである。クラークが辺りを見渡すと突然ディスプレイが起動しとある人物が投影される。

 

???「やぁ、カル=エル初めましてだな。」

 

クラーク「貴方は一体?」

 

ジョー=エル「私はジョー=エル、本当のお前の父親だ。この機会には私の意識を転送してある。だが、私の肉体はもう存在しない。」

 

クラーク「そんな……」

 

ジョー=エル「カル、嘆く必要は無い。お前には育ての親がいる。それに私の意識はここにあるのだから気にする必要は無い。」

 

クラーク「良かった、、会えるんだ」

 

ジョー=エル「そうだカル、我々クリプトンの地球での能力をお前に教えよう。実際に見て、感じてみるのだ。」

 

クラーク「オッケー、やってみる。」

 

ジョー=エル「先ずは飛んでみるんだ。」

 

するとホログラムのジョー=エルが浮き上がる。クラーク、いや、カル=エルも飛ぶイメージをしてみる。するとゆっくりではあるものの確実に体が浮き始める。

 

カル=エル「凄い!!飛んでるぞ!!」

 

ジョー=エル「驚くのはまだ速いぞ。次はヒートヴィジョンだ、目に力を入れるのだ。」

 

カル=エル「よし、やってみるよ。」

 

カル=エルは集中し、目に力を入れる。そして目からヒートヴィジョンと先程言われた物を出すイメージを始める。するのカル=エルの目が赤く光り目から勢い良くビーム、つまりヒートヴィジョンが放たれる。ヒートヴィジョンは床を燃やしたものの無事にヒートヴィジョンを放てた事が分かると純粋に喜ぶ。

 

ジョー=エル「他にも色々な物がある。今度は外に出て試してみると良い。」

 

カル=エル「よし、やってみるか」

 

そしてカル=エルは孤独の要塞の外に出て精神を集中させる。そして飛ぶイメージを脳内に思い描いてみる。そして足に力を入れ地面を蹴る。すると地面を蹴った衝撃により爆風が発生しカル=エルは勢い良く飛び出す。最初の方は何度も地面に落ちたりしていたものの段々と制御出来る様になってくると空中に居る時間も段々長くなってくる。そして遂に飛行能力をコントロール出来る様になり、カル=エルは空を飛ぶ事に成功したのである。そして今度は大きな声を出せるのではと思い叫んでみる。すると自分でも驚く程の大きな声が出た。カル=エルは他の能力も段々と分かってきた。Xレイヴィジョンを発動すれば辺りが透けて見えてカル=エルはまたしても驚く。すると氷河の上に氷に覆われていない場所を見つけ近づき凍らせてみようと思い息を吹き掛けてみる。するとその部分が波を立て凍ったのであった。そしてカル=エルは世界中を回りながら能力を試して行きメトロポリスに戻って来る。

 

メトロポリスに戻って来るととある女性が犯罪者に襲われているのを見つける。カル=エルはそれを見逃さず犯罪者と女性の間に割って入り犯罪者の前に立つ。

 

カル=エル「辞めるんだ!!」

 

犯罪者「おいおいおい、邪魔したらただじゃおかねぇぞ?」

 

犯罪者はそんな事を言いながら銃を向ける。しかし、カル=エルは分かっていた。自分には銃弾など効かない事を。そして犯罪者は引き金を引く。しかし、銃弾は犯罪者の思惑を外れ弾はカル=エルの胸に当たり潰れる。

 

犯罪者「嘘だろ!?お前、何者だよ!?」

 

犯罪者は驚きながら逃げ出そうとする。しかし、カル=エルは逃走を許さず接近する。そして首筋を軽く叩き犯罪者を気絶させる。そしてカル=エルは警察署にその犯罪者を連れて行くのであった。その夜、カル=エルの行いはニュースとなり人々の注目の的となった。そして人々はカル=エルの事をこう呼んだ“スーパーマン”と。

 

翌日、カル=エルはベージュのスーツにネクタイを締める。そして眼鏡を掛けデイリー・プラネットに初出勤する。

 

ペリー・ホワイト「よぉ、新入り。今日から頼んだぞ。おい、レイン。新入りに仕事を教えてやってくれ」

 

ペリー・ホワイトとはこのデイリー・プラネットの編集長である。そしてペリー・ホワイトはロイス・レインと言う人物にクラークの教育をする様に言うのであった。

 

ロイス・レイン「初めまして、ロイス・レインよ。」

 

クラーク「僕はクラーク・ケントだ、何処かで会ったかな?」

 

クラークはその時、ロイスの顔を見て驚いた。何故ならロイスは先日助けた女性だったのである。しかし、ロイスにとってはクラークは始めて会った人であり昨日のスーパーマンとは別人だと思っている様だ。

 

ロイス「いいえ、始めての筈よ。」

 

クラーク「そうか、じゃぁ気の所為かな?」

 

ロイス「多分そうね。あ、仕事を始めましょ?」

 

クラーク「そうしよう。」

 

こうしてロイスはクラークに新聞社の仕事を説明してゆくのであった。クラークはどんどん上達、、、とは行かなかったものの着実に記者としての腕は上がっていったのだろう。こうして二人は他愛も無い事を話しながら記事を書いて行く。

 

その頃、とある人物がスーパーマンが現れた事に不満を抱いていた。

 

???「何が“マン”だ、人じゃない。」

 

その人物はスーパーマンの秘密を暴いてやろうと色々と考えた。そしてとある考えが浮かぶ。それはスーパーマンが戦った跡の場所に行き、スーパーマンの痕跡を探し細胞片を手に入れる事である。

 

スーパーマンは毎日大忙しである。ある日は宇宙からの知的生命体と戦い、ある日は巨大な怪獣と戦う。そしてまたある日は大きなマシンを相手に戦うのである。どれもスーパーマンにとっては命を落とす様な相手でこそないもののスーパーマンはかなり疲れさせられるのである。しかし、スーパーマンはやり甲斐も感じているのであった。自身の行いで人々が救われるからである。また戦いが終わり疲れれば宇宙へ飛んで行き太陽の光を浴びる。地球での黄色い太陽と言うのは実はクリプトンにとっては非常に大きなエネルギーとなり肉体を強くし、超能力も与えるのである。其の為、戦いで疲れれば太陽の光で回復するのである。しかし、この戦いの日々はとある人物にとって非常に都合が良かったのである。何故なら細胞片が落ちている可能性かかなり高いからである。

 

ある時、スーパーマンはいつもの敵とは違う敵に出会う。それはスーパーマンに似たコスチュームでいて、胸のマークが逆なのである。それだけではない、顔がゾンビのようにボロボロで口から血を出しているのである。そう、ビザロである。

 

スーパーマン「君は僕に似ているが何者なんだ?」

 

しかし、答えたのはビザロではなかった。それは明らかに人間の声であった。その正体はスーパーマンに恨みを持ち、細胞片を集めていたレックス・ルーサーである。

 

レックス・ルーサー「彼の名はビザロ、君の情報を元に作り出したクローンだ。彼は君よりも頭が悪い、そして強い、だから扱いやすい。」

 

レックス・ルーサーがそう言うが早いかビザロはスーパーマンに殴り掛かる。ビザロの攻撃はスーパーマンに中々当たらないものの一度ビザロの攻撃がスーパーマンに当たる。そしてスーパーマンはビザロの怪力を振り解けず捕まってしまう。

 

スーパーマン「しまった、捕まった!!」

 

レックス・ルーサー「スーパーマン、奴は単純かも知れない。だが君も充分単純だ。私が奴を操る限り君は奴から逃れられない。」

 

スーパーマン「何て事だ……僕とした事が……」

 

レックス・ルーサー「嘆いても無駄だ、頭脳は腕力を討つ。」

 

スーパーマン「頭脳……そうか、そうゆう事か!!」

 

スーパーマンはレックス・ルーサーの言葉を聞き何かを確信する。試しにスーパーマンはビザロに向かってヒートヴィジョンを放つ。ビザロにとってヒートヴィジョンは予想外であった為攻撃を喰らい手を話してしまう。ビザロはスーパーマンに向き直り目から氷のビームを放つ。しかし、スーパーマンは目からヒートヴィジョンを放ちビザロのビームを相殺する。ビザロは更に口から炎を出すも今度はスーパーマンは氷の息、スーパーブレスを放ちビザロの吐息を相殺する。そして炎と氷が激突した事により煙が発生し周囲が見えなくなる。しかし、スーパーマンはビザロの居場所を見逃さず一気に接近しビザロを殴り飛ばす。そしてXレイヴィジョンを使いレックス・ルーサーが何処にいるか探す。レックス・ルーサーは自身の会社であるレックスコープの最上階に居る様だ。スーパーマンはそこに向かってビザロを投げる。そしてスーパーマンはレックス・ルーサーの前に現れる。

 

スーパーマン「レックス・ルーサー、目的は何だ!!」

 

レックス・ルーサー「目的はお前を陥れ倒す事だ。そして最後に言ってやるつもりだった。“お前は終わりだ”と。だが、叶わなかった。スーパーマン、異星人のクセに巫山戯るな!!」

 

スーパーマン「それだよ、僕は人間だ。確かに種族は異星人かも知れない。でも僕は人間として育った。だから人間なんだ。」

 

レックス・ルーサー「負けたよスーパーマン。もしもし、警察ですか?今すぐ出頭します。だがスーパーマン、忘れるな、お前は絶対に倒してやる。」

 

こうしてレックス・ルーサーの過去の悪行及びスーパーマンへと迷惑行為等の前科が顕になる。そしてレックス・ルーサーは逮捕され牢屋に収容されるのであった。

 

そしてスーパーマンは人々に希望を与える存在、希望の象徴となったのである。今日もスーパーマンは空へと飛び立ち、悪と戦い、人々を救う。




スーパーマンは世界中で人気の偉大なヒーローです。また、私の一番好きなヒーローでもあります。スーパーマンは強いだけでなく、思いやりがあり、見た目も非常にかっこいいです。また全てのヒーローの元を辿れば大抵スーパーマンに辿り着きます。現在、スーパーマンはクラシックコミックと比べると幾らか弱くなりました。しかし、スーパーマンが最強クラスであること、スーパーマンが模範的な性格をしている事に変わりは有りません。それだけでなく今の引き継がれているクラシックコミックの設定も存在します。
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