島根県大田市。世界遺産の石見銀山から少し外れた、これといって特徴のない大平山の夜は、ただただ静かに、そして容赦なく冷え込んでいく。昼間なら、地元の農家が軽トラを停めて錆びたベンチで一息つき、ぬるいお茶をすするような長閑な山頂広場だ。それが午前二時二十二分を過ぎると、途端に不穏な、皮膚にへばりつくような変ちくりんな空気が支配し始める。駐車場から木製デッキへ続く階段の脇、コンクリートの割れ目から無理やり這い出た名もなき雑草が、日本海から吹き上げる湿った夜風に揉まれて、まるで濡れた犬の毛皮のような、じっとりとした重苦しい光沢を放っていた。駐車場の隅で一分間に数回不規則に「ジジ……ジジ……」と不快なノイズを立てる自動販売機。その古びて変色したアクリル板の、プラスチックが焦げたような酸っぱい臭いに誘われて、羽虫がカバーに「カツッ」と乾いた音を立てて激突しては、コンクリートの床に落ちていく。俺はジーンズのポケットの中で凍えた両手を握りしめ、エンジニアブーツの踵で冷え切った地面を小さく小突いた。ねっとりとした大田市の海風が服を透かして太ももにまとわりつき、東の空にうずくまる三瓶山の巨大なシルエットが、まるで夜の闇そのものがゴリゴリと凝固した、巨大な漬物石のようにのしかかってくる。
誰もいないはずだった。この時間に、錆びた鉄骨とささくれた木製デッキが組み合わさった大平山の狭い山頂展望台へ上ろうなんて考える物好きは、この大田市広しといえども俺一人だけのはずだったんだ。
だが、いた。
鉄のステップが夜の冷気で縮んで「ギィ……」ときしむ。階段を上り詰めた先、展望台の最前列。古びて色褪せた手すりに両肘を乗せ、お尻を少し突き出すような、猫めいた姿勢で夜空を仰ぎ見ている影があった。
全身の毛穴がキュウッと縮まる。胃の底が、真冬の井戸水をバケツごと流し込まれたみたいに冷たく重くなり、俺は自販機の影からその背中を凝視した。じっと観察しなければ、こちらの命に関わる。そんな理屈を超えた本能の警報が脳内でガンガンと鳴り響いていた。あいつの纏う空気……何かが決定的に『奇妙』だッ!まるでおのれの肉体を極限まで鍛え上げ、数千年の眠りから目覚めた闇の生命体が放つ、全生物を捕食対象として見下ろすような圧倒的圧迫感。それと同時に、死線を超えて鬼を屠る宿命を背負った剣士が纏う、一歩も退かぬ苛烈なまでの闘気。相容れないはずの二つの「柱」の凄みが、歪に、しかし完璧に混ざり合い、独自の不気味な呼吸のうねりとなって俺の皮膚をチクチクと刺してくる。呼吸のテンポまで、あの背中に完全に同調させられそうになる。
彼女の髪は、闇の中でもはっきりと識別できる、妖しいまでに鮮やかな紫色をしていた。夜風に煽られて不規則に跳ねるその毛先は、まるで独自の意志を持つかのように細かく蠢いている。そしてその服装がまた、この山陰の寂れた山頂というシチュエーションにおいて、狂気的なまでに浮き上がっていた。
グレーのショート丈のパーカー。お腹のあたりが大胆にカットされたデザインだが、その下には彼女の肌を完全に覆い隠すように、髪の色と同調する薄紫色のインナーがぴったりと張り付いている。胸元には、悪趣味なほどはっきりと、白と黒のコントラストで『おにぎり』のマークがプリントされていた。肩からは、太い黒色のサスペンダーが二本、だらりと下半身に向けて垂れ下がり、彼女が呼吸を刻むたびに、金具が「チリ……」と微かな音を立てている。下を穿いているのは、ゆったりとした白いスウェットパンツだ。夜の闇の中で、その白さだけが妙に膨張して見える。足元には、やけに存在感を主張する鮮烈な黄色のハイカットスニーカー。その側面には、これまた不気味な黒い猫の顔のマークが、まるでこちらを睨みつけるように刻印されていた。首元を締め付けるのは、一本の黒い革製の首輪。その中央で、鈴のような金色の小さなチャームが、自販機の貧弱な光を反射して怪しくまたたいている。
彼女は、俺が近づく足音に気づいているはずなのに、振り返りもしない。ただ、その黄色のスニーカーの右足のつま先が、木製の床板を「ツツッ、ツツッ、ツツッ」と、一秒の狂いもない正確なリズムで叩いていた。その正確さが、逆に俺の背筋をゾクゾクと凍らせる。普通の人間が、これほど完璧に一定の速度を維持して足を動かせるものだろうか。おいおい、冗談じゃあねーぜ、呼吸のテンポまであのつま先のリズムと同調していやがる。この波長、まさかッ!?
「……君さあ」
彼女の声が、静寂の鼓膜を滑り込んできた。低い。耳元で直接囁かれているような、妙に鼻にかかった、とろけるような声音。だがその響きには、相手の警戒心をじわじわと、湯に溶かす角砂糖みたいに消滅させていく奇妙な性質があった。どこまでも間の抜けた、しかし逃げ出せない甘さ。彼女の内に潜む何かを覆い隠すための、極上の防壁のような声だ。
「『おにぎり』を食べる時、君は梅干しの種を真っ先に捨てるかい?……ふふ。僕はね、あの硬い種を口の中で転がしている時間が、なんだか世界の中心に触れているみたいで好きなんだよね。おにぎりの米粒がちょっとだけ指についちゃうような、あの時間がさ。何だか世界の中心に触れているみたいで。待ちくたびれて、僕の体内時計はとっくに三周くらい回っちゃった気がするよ」
彼女はゆっくりと首を巡らせ、こちらを向いた。その瞬間、俺は思わず息を呑み、足元を一歩後ろへ引いた。深い、底の知れない紫色の瞳。それが、暗闇の中でらんらんと輝いている。彼女は笑っていた。口元は優しげに弧を描いているが、その目の奥は、こちらの出方を値探りするような、完全なる『観察』の光が宿っている。何より、あのぬるりと弛緩した空気のままで人を値踏みする面構えが、背筋を凍らせる。
「何を見てるの?……ああ、この服? 変かな?」
おかゆと名乗ったその少女は、サスペンダーの紐を親指で「ビヨン」と一度引っ張り、小気味よい音を立てて胸元に戻した。その一連の動作には、全く淀みがない。無意識のうちに自らのテリトリーを広げ、俺をその中に引きずり込もうとする、計算され尽くしたような、あるいは本能的な「隙のなさ」がそこにあった。
「これはね、僕にとっての『印』なんだ。ほら、この世界ってさ、油断するとすぐに形が変わっちゃうでしょ? だから、こうして大好きなものの形をここに留めておかないと、自分がどこから来たのか、忘れちゃう気がしてさ。のんびり、付き合ってよ」
俺は何も答えず、ただ彼女との距離を五歩保ったまま、大平山の展望台の構造を頭の中で再確認した。ここは北側に日本海、眼下には大田市の街並みがかすかに見えるはずだが、今夜は奇妙な霧が海側から這い上がってきていて、下界の光は完全に遮断されている。退路は、さっき俺が上ってきた鉄製の階段だけ。もしここで彼女が何かを仕掛けてきたら、逃げ場はない。
その時、妙な異変が起きていた。俺はポケットの中で、車の鍵を握りしめていた。キーホルダーについた真鍮製のリングが、じわじわと熱くなっていることに気づいたんだ。手のひらが焼けるような熱さじゃない。じっとりとした、まるで生き物の体温のように、不快な熱。驚いてポケットから手を引き抜き、鍵を確認しようとしたが、俺の目は彼女の足元に釘付けになった。
おかゆがスニーカーの踵で刻む「ツツッ、ツツッ」というリズムに合わせて、木製の床板に染み込んだ夜露が、波紋のように彼女の足元を中心に広がっている。しかもその波紋は、水の広がり方じゃない。床の木目が、まるで生き物の皮膚の皺のように、小刻みに波打っているんだ。木製のデッキが、まるでおかゆの呼吸に合わせて伸縮しているかのように見える。なのに彼女はただ、ぽけっと夜空を見つめたままだ。彼女の佇まいそのものが、この場所のリアリティを根底から融解させていく。
俺の心臓が、早鐘のように脈打ち始める。冷や汗が背中を伝う。だが、ここで声を上げたり、取り乱したりしたら負けだ。俺はぐっと奥歯を噛み締め、彼女の挙動をミリ単位で見逃さないよう目を凝らした。おかゆの表情はどこまでも穏やかで、猫が日向ぼっこでもしているかのような暢気さを崩さない。彼女は首元の黒い首輪についたゴールドのチャームを、細い人差し指で「チリ……」と弄んだ。
「君は、失くしたもののことを考える? 二度と戻らない、大切な場所とかさ」
彼女の声のトーンが、わずかに沈んだ。
「この空の向こうにはね、たくさんの星がある。でも、僕たちの目に見えているのは、全部過去の光なんだ。もうそこには存在しないかもしれない星の影を、僕たちは綺麗だねって言いながら見上げてる。それってさ、すっごく歪だと思わない? だったら……最初から、僕の願いだけで満たされた、新しい夜空を作っちゃえばいいのにって、思っちゃうんだよね」
彼女がそう言った瞬間、俺の視界がぐにゃりと歪んだ。大平山の展望台の手すりが、鉄の階段が、まるで熱した飴細工のように内側に曲がり始める。いや、物質そのものが変形しているんじゃない。空間の距離感が狂っているんだ。遠くにあるはずの三瓶山の影が、目と鼻の先にあるように巨大化し、逆に、目の前にいるおかゆの姿が、何百メートルも遠くに遠ざかっていくような、強烈な遠近法の混乱が俺の脳を襲う。平衡感覚が完全に破壊され、吐き気がこみ上げてくる。
だが、俺は倒れなかった。歪む世界の中で、必死に足を突っ張り、デッキのささくれた木肌にブーツの底をめり込ませるようにして耐えた。ここで意識を手放したら、俺という存在の形まで変えられてしまう。
「あはは、変な顔」
おかゆはグレーのパーカーの袖口から覗く紫色のインナーの腕を軽く組み、小首をかしげた。どこまでも間の抜けた調子で、猫のように喉を鳴らす真似をする。彼女にとって、この世界の変質はただの日常の延長であり、こちらの必死な抵抗など、のんびりとした毛繕いの合間の退屈しのぎに過ぎないのだ。
「怖がらなくていいよ。君を消そうなんて思ってないさ。ただね、この大平山って場所は、昔から大地の力が集まる、ちょっとした穴みたいなところでね。この場所の空気と、君の『記憶』が混ざり合うと、こうやって世界が別の次元にシフトを始めるんだ。君の頭のなかの古いお膳立てなんて、この大地の即物的なルールには通用しないのさ」
彼女の態度には、こちらを威圧しようという傲慢さが一切ない。それが逆に恐かった。彼女はただ、息をするように、無意識のうちに周囲の現実を書き換えている。この猫みたいな少女は、ただそこに在るだけで、この大平山の夜空を、自らの精神のキャンバスにしていく。いや、それだけじゃない。この土地に眠る無数の意識が、彼女という依代を通じて、俺たちの認識する現実を別の高次元の位相へと強引に引きずり込もうとしているんだ。
俺は歪みきった手すりに必死にしがみつきながら、彼女を強く睨みつけた。俺の心の中で、猛烈な突っ込みが渦を巻く。おいおい、冗談じゃあねーぜ。おにぎりの米粒だの、世界の中心だのとのんびり抜かしておきながら、足元の物理法則をそっくりそのまま裏返そうってのか。そんな都合のいい次元上昇に、俺の大事な現実を付き合わせてたまるかってんだ。
おかゆは立ち止まった。俺との距離は、もうわずか二歩。彼女の体から、微かに甘い、お米が炊き上がる時のような、しかしどこか現実味のない人工的な香りが漂ってくる。
「ふふ、断る、か。君ならそう言うと思ったよ。でもね、君がどう思おうと、もうこの場所の波長は、僕と完全に重なっちゃったんだ」
彼女は天を仰いだ。その瞬間、大平山の夜空を覆っていた厚い霧が、まるで巨大な刃物で切り裂かれたかのように、一瞬で消失した。現れたのは、尋常ではない数の星々。だがその星の並びは、俺の知っている北斗七星でも、オリオン座でもなかった。星々が、まるで複雑な幾何学模様の回路のように繋がり合い、夜空に巨大な眼のような紋章を描き出していた。それは、この現実世界の理を超越した、別の次元の扉が開いたかのような、圧倒的な光景だった。
「見てごらんよ、綺麗でしょう?」
おかゆの声には、無邪気な喜びと、同時に、絶対的な孤独が混ざり合っていた。
だが、俺は諦めない。この状況をひっくり返す手立てを、俺の頭はまだひねり出しようとしていた。俺は、足元の床にへばりついた黒い液体の塊――さっき車の鍵だったもの――に目をやった。まだ完全に溶けきっていない。金属の芯が、かすかに残っている。俺は身をかがめ、その熱い液体の中に素手を突っ込んだ。指先が焼けるような痛みに襲われ、皮膚が焦げる嫌な臭いが鼻をついたが、構うものか。俺はその芯を強引につかみ取り、おかゆの足元に向かって全力で投げつけた。
狙いは、彼女の黄色のスニーカーだ。
おかゆの瞳が、わずかに細められた。金属の破片は、彼女のスニーカーの爪先に命中する直前、まるで目に見えない壁に阻まれたかのように、空中でピタッと静止した。だが、俺の目的は彼女を傷つけることじゃない。その破片が発した「チィン!」という鋭い金属音が、彼女が刻んでいた「ツツッ、ツツッ」という正確なリズムを一瞬だけ乱したんだ。
自販機の音が狂い、一瞬、元の不規則な電子音に戻る。そのわずかな隙を見逃さず、俺は渾身の力で、歪んだ鉄製の手すりを蹴り飛ばした。
手すりが激しい金属音を立てて軋み、その振動が木製のデッキ全体に伝播する。空間の歪みが、ガラスが割れるように「パリィン!」と音を立てて崩壊していくのが分かった。遠ざかっていた視界が猛スピードで元に戻り、三瓶山の影は元の遠くの位置へ収まり、おかゆの姿もまた、元の距離へと引き戻される。
「……へえ」
おかゆは、空中に浮かんでいた金属の破片がパラパラと床に落ちるのを、興味深そうに見つめていた。彼女の右足の動きは止まっていた。
「君って、本当に面白いね。僕のこの領域の中で、そんな風に抗う人がいるなんて、思ってもみなかったよ」
彼女はグレーのパーカーのフードを軽く引き上げ、頭を覆った。紫色の髪が、フードの隙間から少しだけ覗いている。
「実を言うとね、この大平山の夜は、まだまだこれからなんだ。君がどれだけ世界を戻そうとしても、僕の記憶の底にあるあの景色が、どうしても君に見せろって囁くんだよね」
彼女は再び、首元のゴールドチャームを指先で弾いた。
「チリ……」
その音は、今度は歪みを引き起こさなかった。だが、俺たちの周りの空気は、依然として冷たく、そしてどこか別の次元へと繋がっているかのような、奇妙な緊迫感を孕んだままだった。
その瞬間、俺の網膜を、ありえない速度の「光の奔流」が焼き切らんばかりに直撃した。見上げる星空だけが、まるでネジの切れた映写機のように猛烈な速度でぐるぐると回転し始めたんだ。北極星を中心に、無数の光の尾が同心円を描いて渦を巻き、一瞬のうちに春夏秋冬の星座がめまぐるしく入れ替わっていく。あまりの回転速度に、星の光は一本の途切れない白い閃光の帯となり、夜空全体を埋め尽くす。しかし奇妙なことに、風も、木々のざわめきも、目の前に立つおかゆの呼吸さえも、元の静寂の中に完全に静止していた。ただ天上の星空だけが、世界の時間そのものを置き去りにして、狂ったように数百年、数千年の時を加速させていく。光の軌跡が、俺たちの現実を古い記憶の彼方へと置き去りにし、絶対的な次元の調和へと世界を強制的に再構築しようと、狂った歯車のように念を上げる。宇宙の誕生から終焉までを数秒に凝縮したような、脳髄を直に擦り潰す光の加速。星座が光の線に溶け、引き絞られた一本の銀のロープのようになって天蓋を高速でのたうつ。その星々の自転速度に合わせ、俺の視神経はちりちりと焼け焦げ、時間の概念そのものが毛穴から気化していく。このまま星がもう一周すれば、俺という肉体の歴史ごと、無に還される。
脳が焼き切れるような光の回転の中で、おかゆがぬるりと俺の胸元に顔を近づけてきた。紫色の瞳が、万華鏡のように回る星の光を反射して、怪しく、そしてとろけるように甘く潤っている。
「ねえ、この回り続ける星の光、全部すり潰して、おにぎりの塩みたいに振ったら美味しいかなあ。そしたら、君の頭の中のややこしい抵抗も、全部綺麗に溶けてなくなっちゃうと思わない?……君は、何を信仰してるのかな? 神様? それとも……僕? ふふ、僕を信じてくれるなら、この回り続ける星のどこへだって、君を連れていってあげるんだけどな」
その台詞が俺の耳腔に滑り込んだ瞬間、俺の焦げる指先の痛みとともに、熱い怒りが胃の底からせり上がった。俺は彼女の、そのぬるい世界観を根底から不快にさせるような、現実の泥を塗りつける言葉を、震える喉を震わせ、声帯を限界まで絞って、実際に発声した。
「おにぎりの塩だと……? ふざけるんじゃあねえぜ……! 俺が好きなのは、大田のスーパーで売ってる、安物の鮭フレークの塩気だけなんだよ……! あんたの、その小綺麗な天体ショーの塩なんて、しょっぱすぎて吐き気がするぜ……!」
おかゆの、張り付いた笑顔が、ほんの一瞬だけピキッと歪んだ。その瞬間、俺の泥臭い一言が彼女の完璧な脳内リズムを完全に引き裂いた。俺は、歪みきった手すりを、今度は腕の骨が折れるほどの力で掴み、彼女をまっすぐに睨みつけた。
呼吸を整え、俺は彼女の目を見据える。この圧倒的な歴史の加速、超自然の圧力を前にして、一歩も退くわけにはいかない。あいつらの呼吸がこの山頂を支配しようとも、人間の知恵とハッタリを舐めるなよ。お前の正確なリズムが崩れた今、この現実の泥臭い波紋を、お前の鼻先に叩き込んでやる。俺は、狂ったように回る夜空の隙間から、一筋の確かな「今」を掴み取るために、歪んだ鉄製の手すりをさらに強く締め上げた。
「この大平山で、この夜のうちに、あんたのそのおままごとを叩き潰してやる。俺とおかゆの、静かな、しかし命がけの戦いの結着は、今、ここでつけるんだッ!」