NPD親愛度MAXのダイバー   作:クレナイハルハ

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リスタート:ラーニング

今日も今日とてGBNにログインしている自分は、完全にGBNにハマったんだなと思う。

でも、今日のダイブは僕にとって凄くワクワクする内容だったから少し受かれていた。

今日からGBNに小さなアップデートが入り漫画『ガンダムEXA』のミッションとNPDが追加されるのだ。

昨日見た広告では、『ガンダムEXA』の主人公、ガンダムの世界を旅して人類の進化について調べるGダイバー、レオス・アロイが戦闘したガンダムとの連戦ミッションがあるらしい。

ダイブし早速ロビーに向かうと、心なしかいつもより沢山のダイバーがロビーに集まっていた。

ダイバーの邪魔にならないよう、端っこの歩いてミッションカウンターへ向かう。

 

「レオスのNPD、どこにいるんだ?」

 

「EXAミッションって連戦なんだろ?機動力重視にした方が良さそうだな」

 

「敵にエクストリームガンダムも出るってマジ?」

 

「ストーリー再現ならイクスがいそうだが」

 

「レオス再現勢いたら一緒に写真撮りたいな」

 

「EXA知らないんだけど面白い?」

 

「漫画読めよー?ガンダム好きなら結構刺さる」

 

「EXA VSまでのストーリーは出てないのか……」

 

「初心者募集ー! 二人から参加可能でーす!」

 

「あと一人! EXAミッション行く人いませんかー!」

 

「フルクロスじゃ特殊セリフダメかなぁ……原作だとX3と共闘してたし何かしらのセリフありそうだけど」

 

「相手エクストリーム系列だろ?射撃寄りの方が良くね?」

 

「お前エクストリームはゼノン以外もいるんだぞ」

 

「今日だけで人多すぎだろ」

 

みんな、ガンダムEXAが好きなんだな。

あの漫画を好きな人が、決して少ないのだと感じて嬉しくなる反面。

人が多すぎて、ミッションカウンターまで中々辿り着けない。

 

「うわっ、ご、ごめんなさい!」

 

「す、すみません!」

 

人混みに流されるように何度かダイバーと肩がぶつかり、その度に謝りながら少しずつ前へ進む。

人気アップデートなのは嬉しいけど、これは予想以上だ。

そうしてなんとかミッションカウンターにたどり着いた僕はようやくミッションを受注するためミッション一覧の画面を指で滑らせる。

 

【学べ、ガンダムの力】

ガンダムの可能性は一つではない。

Gダイバー《レオス・アロイ》の挑んだガンダム達と交戦し、 持つ性能や思想、戦闘データを収集し、 ガンプラの新たな可能性を学べ。

 

ミッションクリア条件

・各エリアに配置された対象NPDを撃破

エリア数:3

参加条件

・ダイバー2名以上

 

「嘘でしょ………」

 

そのミッション条件を見て、思わず呟いてしまう。

二人以上での参加。

つまり、知らないダイバーとパーティーを組まなければいけないということだ。

だからさっき、ロビーで大声を上げて募集している人達がいたのか。

改めて周囲を見回す。

既にパーティーを組み、ミッションへ向かおうとしているダイバー達。

 

「ジーク、シオン〜♪」

 

そんな楽しそうな声を上げる、小柄で可愛らしいアバターの周囲には、人だかりが出来ている。

人気の再現ダイバーなんだろうか。

ともかく、あそこは絶対に無理だ。

さらに視線を動かす。

ガンダムを思わせる白と青の装甲を纏った金髪の女性。その隣では、刹那の私服にヒイロのジャケットを羽織った青年が携帯端末らしきものを黙々と操作していた。

……あの人達も知り合い同士みたいだ。

 

「うぅ……。」

 

誰も彼も既に仲間がいる。

見知らぬ人に「一緒に行きませんか?」なんて、僕には到底言えそうになかった。

お父さんが友達が出来るかもと与えてくれたチャンスでも、自分から声をかけるのは……。

 

「なぁ、君」

 

「ふぁ、ふぁいっ!?」

 

突然背後から声を掛けられ、飛び上がるように振り返る。

そこに立っていたのは、見覚えのある青い制服を纏った青年だった。

 

「おわっ!?驚かせてごめん。えっと、そのミッションに行きたいんだよな?」

 

「え……?」

 

「さっきからずっとミッション画面と周りを見比べてたからさ。パーティーメンバーを探してるのかなって。」

 

穏やかな笑みを浮かべながら、青年は右手を差し出した。

 

「俺もこのミッションに参加したいんだけど、一人じゃ受けられなくて困ってたんだ。一緒に行かないか?」

 

その制服、その優しそうな笑顔。

見間違えるはずがない。

ガンダムEXAの主人公、レオス・アロイ。

昨日の深夜のアップデートで追加されたNPDだ。

 

「は、はい!お願いします!」

 

ごめん、お父さん。

 

僕は、NPDといきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

GBNにおいて使用出来るようセシアが手を回してくれたお陰か、俺は搭乗ガンプラとしてエクストリームガンダムTypeレオスでミッションを受けていた。

ミッションエリアへ向かうなか、並んで飛ぶ隣のガンダムに目を向ける。

 

PlayerName:エニシ

UNIT:GPD-X30G CROSS-GAUGE GUNDAM

 

チームの欄には彼の名前と彼のガンプラの名前が表記されている。

 

「クロスゲージガンダムか」

 

「クロスゲージガンダム、か。これまで出会ってきたダイバーの中でも元の機体が分かりやすそうなガンプラだな」

 

『レオス。機体データを照合します。』

 

彼には見えない空中に表示されたモニターにはセシアが移っており、彼女の見つけ出したデータによる解説が響く。

 

『頭部はビギニングガンダム30。その世界のデータから照合したところ、映像作品で初めてガンプラバトルをテーマとした作品【模型戦士ガンプラビルダーズビギニングG】という作品の主人公の機体だそうです。この作品はGBNの前作におけるGPDの制作を大きく後押したとのことです。』

 

「ビギニング、初めて見るガンプラだな」

 

『他のパーツの一致率は低いため、ビギニングと名前のつくガンプラだけでなく、複数機のパーツを独自に組み合わせたガンプラだと思われます。』

 

「今まで見てきたダイバーのようにプラ板?とか言うもので作ったオリジナルのパーツではないと言うことなのか」

 

『はい、腕部のスターゲイザーやバックパックのドレットノートとコズミックイラと呼ばれていた世界を表す作品のパーツもあれば脚部や胸部のパーツも他の作品だと思われます』

 

「なるほど……」

 

レオスはクロスゲージガンダムを見つめ、小さく笑った。

 

「異なる世界のガンダム同士を組み合わせて、一つの可能性を形にした機体……か。やっぱり、この世界は面白い。」

 

そう思いながら彼との通信を繋げる。

 

「君のガンダム、クロスゲージガンダムって言うのか。この世界にきてから見たことの無いガンダムやシステムばかりだ、本当に面白い場所だな、GBNは!」

 

「そ、そうですね……」

 

「同じガンダムでも、作る人が違えば全く別の姿になる。本当に面白い場所だよ、GBNは。」

 

「そ、そうですね。はい、本当に……面白い場所で』

 

そんな話をしていると、少し先に半透明なフィールドが見えてきた。

 

「見えてきたな、あれがミッションエリアだ。どんな敵が出てくるのか、楽しみだ」

 

「は、はい!」

 

「どんなガンダムと出会えるのか、今から楽しみだ。」

 

「は、はい!」

 

ゲートまであと数十メートル。《MISSION AREA》

そんな文字が空中に浮かび上がっている。

機体がドーム上のフィールドへと突入した瞬間、さっきまで青空だった空は鉛色の雲に覆われ、 機体へ激しい雨粒が叩きつけられた。

 

「これは一体──」

 

「レオスさん降りましょう」

 

「え?一体どうし───」

 

「この地形に雨……なら敵は──っド、ドラグーン!」

 

次の瞬間、クロスゲージガンダムのバックパックから展開された四基のドラグーンがエクストリームガンダムとクロスゲージガンダムの斜め下へと展開すると光で形成された光壁を作り出す。

光壁は地上から連続して放たれた実弾らしきそれを防ぐ。

 

「先制攻撃っ!!?」

 

散会し付かず離れずの距離で地上へと落下しながらレオスはエニシへと通信を続ける。

 

「エニシ!どうして敵がしたにいるって分かったんだ?」

 

「さ、さっきも言ったようにもしこれがレオスさんの辿った物語を表すミッション。この豪雨なら最初の敵は──」

 

その言葉と共に地上へと着地した瞬間、目の前に先程の攻撃を仕掛けてきた機体が姿を表すというより、その場に佇んでいた。

そして先ほどの攻撃を行ったその武装を巨大な剣へと変形させながらその機体は構える。

 

「……やっぱり。最初の敵は叢雲 劾のアストレイブルーフレームセカンドリバイ!」

 

エニシの声に、俺は雨の向こうの青い機体を見つめた。

そうだ、Gダイバーとして初めて挑んだミッション。

叢雲 劾との戦闘データをとること。

勝てなくても何度も挑み、学んでいった。

忘れてた、俺の全てはここから……彼女との出会いと彼との戦いで始まった。

せっかくのゲームの世界だ、初心に戻ってみるのも良いのかもしれないな。

 

「行こう、エニシ。」

 

レオスはエクストリームガンダムのビームサーベルを抜き放つ。

 

「叢雲劾。もう一度、貴方から学ばせてもらう!」

 

その言葉を合図に、クロスゲージガンダムとエクストリームガンダムTypeレオスは雨煙を切り裂いて駆け出す。

迎え撃つアストレイブルーフレームセカンドリバイもまた、タクティカルアームズを構えた。

 

Gダイバー、レオス・アロイ。

彼の最初の戦い。

その追体験となる戦闘の幕が、今ここに上がる。

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