機動戦士ガンダムSEED NT〜もしも、ムウに弟が居てキラの親友だったら?〜   作:オウくんスレのスレ主

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幻影豆知識②

オウはキラと出会う前は6股しており、それがバレてカトーゼミ自販機横のゴミ箱に叩き込まれていたところをキラに助けられて、以降友人となった。スレ内で一番付き合いが長いのはカズイである。


phase1ー3 スレ内のダイスでは、キラとカズイ以外好感度は全滅だった。

「うーす」

 

 カトーゼミの教室、そこに入ったトールが来ている同輩に軽く挨拶をした。ミリアリアにキラ、オウも教室に入った。挨拶に気付いてないのか、それだけ集中しているのか、パソコンに向かう黒髪の少年カズイ・バスカークは反応しなかった。

 

「あ、キラやっと来たのか!って、オウ?お前がこの時間に来るとは珍しいな」

「虫の報せがな」

 

 代わりに反応したのが、金髪に色付きレンズの眼鏡をかけたサイ・アーガイルが、トールの声に反応してキラを待っていたとばかりに顔を綻ばせたが、オウの姿に顔を険しくした。キラは、先程聞いたフレイに手紙を送ったサイに対して苦笑いを浮かべたが、ふと壁に寄りかかりコートを羽織り帽子を被っている知らない客人が来ている事に気付く。

 

「誰?」

「ああ、教授のお客さん、ここで待ってろって言われたんだと」

 

 トールがカズイに、誰なんだと尋ねれば、カトー教授の客人らしい。オウはそれを聞いて、頭を掻きながらカズイとサイに言い放つ。

 

「おいおいカズイにサイ?お前らお客さんには椅子と飲み物くらい出してやれよ?はぁいお嬢さん、カトー教授を待ってるんだって?椅子出すから座りなよ、コーヒーに紅茶もあるけどどう?」

 

 客人には茶と椅子くらい出すのが礼節だろうとダメ出ししつつ、壁に背を預ける女性らしい客人をいきなり口説こうと声をかけた。

 

「いい、気にするな」

 

 素っ気ない返答が戻ってきた。しかしオウはにっこり笑って、彼女に言った。

 

「オーケーオーケィ、もし喉乾いたら言ってよ?すぐ飲み物だすからさ?」

 

 オウ・ラ・フラガは、軟派な性格ではあるがしつこくは無い。キッパリ断られたら即座に諦める引き際も知っていた。そのまま自分も、この教室の一員として作業をやるかと離れるオウだったが、視界で……サイとカズイが驚いた表情

 

「え?女性だったのか?」

「オウ?どうして女性と分かったの?」

 

 客人の女性?に聞こえない様に、サイとカズイは何故女性だと分かったのかとオウに尋ねた。オウからすれば"マジで言ってる?"という位に、見た瞬間わかる事だったので唖然とした。

 

「おいおい……腰とくびれの位置で一目瞭然だろ?何お前ら、男性と勘違いしてたの?酷い奴らだな」

 

 腰とくびれの位置は男女で違う、そんな事もわからずお前らは客人を男と勘違いしていたのか酷い奴らめと語るオウに、サイもカズイも呆れながら言い返した。

 

「普通そんなとこ、オウくらいしか見ないよ」

「同感、流石6股男は違うな」

「よし、不毛な争いはやめよう、悪かった」

 

 普通腰を見る事はないぞナンパ野郎、分が悪くなったと見たオウはこれ以上言い争いしたら負けしか見えないと、先に謝るのだった。

 

「で、教授は?」

 

 キラがサイに尋ねた、呼び出したカトー教授本人はどこだと?そもそもこの教室に居ないならば、他所に出ているのは明白だった。

 

「来てない、で、キラには教授からこれ預かってる、追加とかって」

 

 サイがそう答え、データカードをちらつかせれば、げぇっとキラは嫌な顔をした。案の定また追加の課題らしく、これにはオウも此度の虫の報せはハズレかと苦笑を浮かべた。

 

「ところで、それ何なんだ?どうせモルゲンレーテの仕事の方なんだろうけど」

 

 モルゲンレーテ社……オーブ連合首長国内にある唯一の国策軍事企業である。キラ達はその会社が擁するカレッジの生徒であり、次代の技術者でもあった。カトーゼミでは、特に優秀な生徒には教授を経由して、会社から仕事を託される事があった。

 

「興味ないよ、フレーム設置モジュールの改良……兎に角、プログラムの解析さ」

 

 キラはデータカードを表裏と眺めていると、オウはそれをキラから取り上げて自らもマジマジと観察しながら悪戯に笑った。

 

「カトーのジジイ、またキラから手柄横取りする気だぜ?ウイルスでも仕込んでやろうか?」

「駄目だよオウ、仕事なんだから……」

「分かってるよ、じゃあちゃっちゃと終わらせちまおうぜ、終わらせて街でナンパして、クラブで朝までだ」

 

 オウはもう、さっさと遊びに行く為に終わらせるぞとパソコンに向かう。キラも早く終わらせるのは同感だったが、その背後からトールに首を絞められるのだった。

 

「そんな事より!手紙の事を聞け!!」

「うわぁああ!!」

「……手紙?」

「な、何でもないって!」

「何でもねぇわけないだろーが!」

 

 サイがフレイに渡した手紙の事を聞けと、トールはキラに無理矢理促すのを見て、カズイはパソコンの前に座るオウに尋ねた。

 

「手紙って、何かあったの?オウ」

「あー……痴情のもつれ、サイも趣味悪ぃなって」

 

 データカードを挿入したオウは、とりあえず中身を拝見する事にした。教室の中央に鎮座する、宇宙空間で作業する為の作業用アーマー、その駆動OSらしい。こんな物を解析しろとは、何をやらせたいのやらとコードを眺めながら、オウは久々に通常の時間から業務を行うのだった。

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