急いで書いたからざつ。
「あ゛あ゛ん?何だこりゃあ?」
ソラは、目を醒ますと自分の体が縄で縛られているのに気づく。
常人ならば、ソラの様に体を縄で何重にも、ギュウギュウに縛られると、縄を解くのは不可能だろう。だが、ソラは、持ち前の怪力で己の体を縛っている縄を無理矢理、引きちぎり、高速を解く。
そして、立ち上がり、周りを見渡す。
ーー木でできた部屋。家具は自分が縛られて寝ていたベッドと、クローゼット。そして……正面にある木の扉。その向こうから……いや。この家?の外から圧力を感じる。
恐らくは俺を気絶させたクソババアの物だろう。俺が起きている事にも気がついているだろうな。…………俺じゃあ、あのクソババアをぶっ殺す事は出来ないな……だったっらーー
ソラはゴミ山の中で培った、野生的なカンで、老人の気配を察知し、どうするか考察する。
そして、辿りついた結論。それは……
「嫌がらせだぁ!ザマーミロ!!」
ソラはそう言って、銃火器……ではなく、手元にあるのは、パイナップルの様な模様をした物体。
そう、手榴弾である。ソラは、こういったものも創造出来るのである。
「爆発は、芸術とか言ったっよなあ!!」
ソラは手榴弾の安全ピンを外し、投げる。
爆発するまでに、僅か2〜3秒のタイムラグがある為、その隙にベッドとクローゼットを重ねて、バリケードを作り、その裏に避難する。
その直後、ドグワァン!!という爆発音が鳴り響き、手榴弾が部屋だけではなく、壁の向こうにあった家具なども破壊する。
「グオォオオオッッッ!?」
……どうやら、耳栓をするのを忘れた為、ソラの耳にダメージがいっていた。
「クソがっ!耳がキーンとしやがる!今畜生がぁぁ!!」
ブチ切れたソラは、手榴弾を更に多方面にばら撒いて、爆破させる。
その結果、老人が住むログハウスは、粉々に吹っ飛び、炎上した。
その様を家の外……ラリーの直ぐ隣から見ていた老人とは言うと……
「……まさか私の家を破壊するとは思いませんでしたよ……銃を自在に出現させるネタを聞きたかったのですが……もういいでしょう。生かしておく必要はありません」
『うおおおおい!?ソラアァ!何やってんだアア!婆さ……お姉様が激おこじゃねーか!?』
額にビキビキィ!と青筋が浮き上げるほど、怒っていた。
そして、足元にあるスーツケースらしきものを、手に取るとそのスーツケースが、ガチャガチャ!と変形し、最終的に、肩掛け式のロケットランチャーになった。
そして、そのまま引き金を引き、ずぱん。そんな音と共に弾頭がログハウスがあった場所の中心に向かって、飛んで行った。
弾が着弾する寸前に、
「ババアァ!ロケランとかアホかああぁ!」
という声と共に、老人に向かって飛んでいく人影が見えた。
その人影が老人の頭上に達する瞬間、ドガアアアァァン!!という轟音が、ロケットランチャーの弾が着弾し、爆発音した瞬間、発された。
だが、二人ともその音には何の反応もしない。
老人は、素早く懐から
「グガァ!?」
そんな声がソラの口から発された。どうやら当たったようだ。
「糞がッ!」
ソラは、地面に着地する瞬間に撃たれた部分に走る激痛を我慢し、ラリーの扉を素早くあけ、エンジンをかけてペダルを踏んで、ブルルンッという音を出して、道を走っていく。
「チィ!肩に当たったか。あの糞ババア!いつか絶対殺す!」
ソラの肩から、ドバドバと赤い血が流れていた。
『オイオイ、大丈夫か?……ま、それよりもだな、あの婆さん、俺の中に燃料を入れてくれたし、保存食も入っているぞ?』
「マジでか!その点は感謝する!だけどぶっ殺す!」
『そうか、まあ。精々頑張れや』
残された老人は、目の前にある家の残骸を見て、呟いた。
「……旅に出ますか」
次回の更新は、土日です。