夢を見た一つの夢   作:猫と兎の総力戦

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 うわぁぁぁあああ!!!!!ああああああああぁぁぁぁぁぁあああああ!!!!


 ……はい、ただ叫んだだけです。それでは本編をお楽しみください。





夢を見た紙の名は

「煙草……返して……」

 

 

「ダメです、しばらく在庫も含めて全部没収です」

 

 

 読者よ……どうして今この状況なのか気になるだろう。時は遡り一週間前。

 

 

■■■

 

 

「ヒレ先輩、健康診断とか行かないんですか?」

 

 

「健康診断?まあ、今のところは行く予定はないかなぁ……」

 

 

「では行きましょうヒレ先輩」

 

 

「やだ」

 

 

 なんであんな煙草の敵みたいな物をやらないといけないのかが分からない。だから行きたくない。

 

 

「ユメ先輩も行きますよ?」

 

 

「分かった、行くよ。いつ頃に行くの?」

 

 

■■■

 

 

 と、いうことで健康診断に行ってきたんだけど……案の定、煙草を没収されてしまった。

 

 

「ヒレ先輩って、判断基準のほとんどがユメ先輩ですよね。何か理由でもあるんですか?」

 

 

「えっ、ユメ先輩が基準な理由?そうだね……初めての友達……だから?」

 

 

「初めての友達ですか?初めてできた友達だとしても、判断基準の全てにしますかね……普通」

 

 

 するんだなぁ、これが。まあ理由は後々話すとして、今は煙草が最優先だ。なにか、なにか良さげな理由は……そうだ!

 

 

「た、煙草を返してもらえないと……煙草、売れないけど……?」

 

 

「どうせ売り物を吸うつもりでしょう、それなら私とユメ先輩がやっておきますので、大丈夫です」

 

 

「こ、顧客は!?顧客情報は私が持ってるよ!これなら……」

 

 

「ユメ先輩に聞かせますので、ご心配なく」

 

 

 なっ……!ユメ先輩を引き合いに出すのは卑怯だろ……!はぁ…しっかし、この調子じゃ煙草は本当にダメそうだ。

 

 

「ニコチンないと……もうダメぽ」

 

 

「いつのネットスラングですか?それ、少なくとも26年以上は前ですよ」

 

 

「えっ!?そ、そんなはずは……」

 

 

 ホシノの言葉を受け止めきれず、急いで調べはじめる。するとネット検索ではホシノの言う通り本当に26年前のネットスラングだった。

 

 

「ワァ…ァ…」

 

 

「泣いちゃった!じゃないです」

 

 

 この言葉……普通に皆使ってる言葉だと思ってた……*1い、いやでも私はまだ16歳だから…!今の若者だから……!

 

 

「もしかしてヒレ先輩、昔のネットの住民だったりします?」

 

 

「失敬な!!私がネット老人なわけないだろう!?」

 

 

「ネット老人ってなんですか?」

 

 

「……え?」

 

 

 い、いやネット老人くらいは流石に誰でも知ってる……よね?え?もしかしてこれも?またもや急いで調べると、1990〜2000年代に使われている言葉らしい。

 

 こ、こここっ、この言葉も……?嘘でしょ、普通に使ってたんですけど。*2え?読者の皆はネット老人って知ってるよね?

 

 

「……ヒレ先輩、本当に16歳ですか?」

 

 

「はぁ!?まだピッチピチの16歳だよ!!女の子にそれはないんじゃないかなぁ!?」

 

 

「先輩、ピチピチの〇〇歳って死語ですよ」

 

 

 ……え?ちょ待って、筆者の語彙が全部死語になってるんだけど、ワロエナイ。*3あの、本当に自分はネット老人じゃないんです。

 

 ただ、筆者が10代前半にして死語ばっかり覚えるせいでそう見えてるだけなんです。だ、だからこれからも私のことは鯨の尾が生えていて胸が平均より少し大きいだけの可愛い生徒と認識してもらえると助かります……

 

 

「煙草吸えなくなったことより、自分が死語を使っていたことにショックを受けたよ」

 

 

「まあ……ご愁傷です。あっ、それと銃の扱いを教えるって言いましたよね、ということで行きましょう」

 

 

「ひぃん…」

 

 

「ユメ先輩の真似したって逃がしませんよ」

 

 

 ああ〜……ホシノに後襟*4掴まれて引っ張られる……まあ銃の訓練は必要だから遅かれ早かれやってたから良いけど。

 

 そうして駄々こねながらも、ホシノに引っ張られてグラウンドに着く。相変わらず砂嵐の影響で地面が凸凹(でこぼこ)だ。

 

 

「なあホシノー……地面めっちゃ凸凹(でこぼこ)してるんだけど…本当にここでやるの?」

 

 

「アビドスは砂漠地帯が多いんですから、実践形式で訓練できてお得じゃないですか」

 

 

「そ、それはそうだけどさ……」

 

 

 普通、初心者が実践形式で訓練するか?もっとこう……基礎から積み上げていくみたいな。ホシノにはもうちょっと手心を加えることを覚えてほしいかな。

 

 

「それじゃあ、まずはヒレ先輩の今の実力から見ていきます。適当にあの(まと)に向かって、そのアサルトライフルで撃ってください」

 

 

「うーん……まあやってみるか」

 

 

 当たらないと思うんだけどなー……そう思いつつ、銃床を肩に当てて狙いを定める。

 

 

◇◆◇

 

 

「えぇ……」

 

 

「ホ、ホシノー…そんな目で見ないでよ……」

 

 

 今は狙いを定めてから大体、30分が経過した頃。まっっっっったく、銃弾が当たらない。おかしいな、私の見立てでは(まと)の一つ程度には当たると思ってたんだけど。

 

 しかも、銃弾が詰まって銃口を除いたらいきなり飛び出ておでこに当たったし……それでホシノに説教されたし。

 

 

「はあ…それにしても、まさかマズルまで覗き込むとは思いませんでしたよ。流石にこの銃社会でそこまで銃の知識が皆無の人がいるとは思いませんでした」

 

 

「よ、容赦ないお言葉…私だって頑張ってるんだから褒めてほしいよ」

 

 

「でもヒレ先輩、耐久面だけは優れているんですよね。普通の人なら銃弾が、しかもおでこに当たったら脳が揺れて気絶しますから」

 

 

 そういうものなのかな…しかもホシノが言うには、タフネスな人はある程度は強いらしい。やっぱり戦闘のことはよく分からない。

 

 

「でも私、素早い動きが苦手なんだよね」

 

 

「それでも強い人はいます、あとはヒレ先輩の工夫と努力次第ですね」

 

 

 努力か〜…私が嫌いな言葉ランキングを見事に3位受賞した言葉だ。え?あとの1位と2位は何かって?そりゃ未来とA BEAUTIFUL STARでしょ。いやKICK BACKか、つってね。

 

 まあ冗談はここまでにして、私みたいな動きがトロい奴の動き方は(筆者が)ゲームでよく理解している。ズバリ、タイミングだ。筆者はモンハンでは太刀使いなんで、そういうのは分かっています。多分。

 

 

「とりあえずさ、休憩にしない?ホシノ」

 

 

「休憩?何言ってるんですか、まだ30分しか経ってませんよ」

 

 

「えーっ、せっかくお弁当作ってきたのに…ホシノの分も」

 

 

「っ……し、仕方ないですね。分かりましたよ、休憩にしましょう」

 

 

 よし、ホシノの懐柔に成功。それじゃさっそくお弁当を……

 

 

「……あれっ、お弁当一つしか持ってきてない。もう一つは忘れちゃった。仕方がないし、ホシノが食べて良いよ」

 

 

「えっ、いやヒレ先輩が食べてくださいよ。ヒレ先輩が作ったのに私だけが食べるのは申し訳ないですし」

 

 

 遠慮されたので、よいではないかーよいではないかーとか言いつつお弁当を押し付ける。そしてしばらく押し問答してようやくホシノが折れる。

 

 

「はあ……ここまで押し付けられたら仕方ないですね、私が食べます」

 

 

「よし、それじゃ私はご飯買いに行くからあとで美味しかったか聞かせてねー」

 

 

 そうしてコンビニを目指して数分、エンジェル24なる所に到着した。なんだっけ、たしか最近起業された会社だっけ、まあ別になんでも良いや。

 

 

「あっ、いらっしゃいませ」

 

 

 お弁当やらお菓子をカゴに突っ込んでいると、ふとレジの子が目に映る。あれ、あの子……見たところまだ中学生だよね、しかも多分だけど1年生。

 

 

「中学生なのに偉いね、働くなんて」

 

 

「えっ…あ、ありがとうございます」

 

 

 うーん……私こういう子を見るとお菓子あげたくなっちゃう。いや不審者じゃないから、ただの親切心だから。

 

 お買い物も終わったしホシノの所に戻ると、ユメ先輩もいた。

 

 

「あれ、ユメ先輩。宝探しは良いんですか?それとも私の鯨ちゃん2号*5でも故障しました?」

 

 

「ううん、ヒレちゃんの作った鯨ちゃんも優秀ですごい助かってるよ。それでね、こんなの見つけたの!」

 

 

 ユメ先輩がバッグから取り出した物を見てみると、巻かれて紐で縛れられたThe・宝の地図のような紙が顔をだす。

 

 

「なんです、これ。宝の地図みたいですけど、ちょっと見てみましょうか、もしかしたらすごい物かもしれませんし!」

 

 

「ちょっと、ヒレ先輩。変な物で変な人に絡まれたらどうするんですか」

 

 

 ホシノの言葉を聞き流しながら、紐を解き紙を開く。するとそこには何かの設計図が目に映る。なんだこれ…船?それにしては機械のようだが……

 

 

「左下に何か書いてありますよ、船の名前でしょうか」

 

 

「"ウトナピシュティムの本船"……?なにこれ、船なの?」

 

 

「……ウトナピシュティム、メソポタミア神話のギルガメシュ叙事詩に登場する大洪水の生存者。アッカド語で"永生を見出した者"という意味だ」

 

 

 まさか、こんな物を目にするとはな。しかし、ウトナピシュティムの本船か……粋なことに船の名前に使うとは。

 

 もし、もしもだ。万に一つの未来として、叙事詩の内容に(もと)づいて作られた船で、(もと)づいた名前だとすれば……この船は、"()()()()()()()()()()()()()()()()()()"ということになる。

 

 

「……ユメ先輩、ホシノ。この設計図は見なかったことにしよう、そして倉庫の奥深くにしまうんだ」

 

 

「は?いきなり何を言い出すかと思えば、どういうことですか」

 

 

「これは必要なことだ、頼むから言う通りにしてくれ」

 

 

 将来、もし本体にキヴォトスが崩壊するような出来事が起こる時にこの設計図を使う。もしも杜撰に管理して、失くしてでもしたら。

 

 

「……わかったよ、ヒレちゃん」

 

 

「ユメ先輩。どうせまたヒレ先輩の戯言ですから、聞かなくても……」

 

 

「ううん、ヒレちゃんが真面目な時はね、今みたいに左手をギュッて握るんだよ。だから、きっと何か考えがあって言ってるんだよ」

 

 

 本当に、こういう時のユメ先輩には感謝してもしきれない。まだ恩も返しきれていないというのに。

 

 

「……分かりました、ユメ先輩がそこまで言うのなら、私もヒレ先輩の言うことを信じます」

 

 

「そっか、ありがとう。ホシノ、それにユメ先輩も」

 

 

 ホシノも私の言葉を信じてくれて、設計図を倉庫の奥深くに放り入れる。また、その時が来れば…まあ来ないのが一番なんだけどね。

 

 

「それではヒレ先輩、訓練を再開しますよ。忘れたとは言わせません」

 

 

「くっ…あと少しで逃げ切れると思っていたのに……!」

 

 

 訓練から逃げれると心の中で笑っていた私は、無事にホシノによって夕方までしごき回された。

*1
ガチ筆者談。あとはウーッウーッウマウマ、とかも最近の子は普通に皆知ってると思ってました。

*2
ガチ筆者談パート2。

*3
これも調べたら死語っぽいですね。筆者の自分が一番衝撃を受けてます、ぴえんもこの感じだと死語に入るのかな……

*4
襟の後ろ側

*5
ユメ先輩が一人でも安心なように戦闘機能と採掘機能、探索機能が搭載された鯨型のロボ。




 そういえばなんですよ、モンハンライズでオンラインしてたら、とある有名モンハンYouTuberの名前を騙る人と遭遇したんですよ。笑っちゃうよね、たはーっ。あと通常ストーリー全クリしました。はい、


感想しなければ枕元に出ますよ?
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