提督拉致   作:江田島提督

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 忘 れ た 頃 に や っ て 来 る 
投稿頻度終わっててすいません。
強いられているんだ!(勉強を)


06:鎮守府3分(で提督をコロす)クッキング⭐︎

 

練巡二人娘による、夜中の秘密のレッスンはもうここ1ヶ月続いていた。

昼間は地獄の書類、夜は地獄の授業...、無限地獄...

 

当然俺はやつれてくワケで、

一時は艦娘(じゅんよー)

「うわ、提督なんか...ヤバいよ」

と、ガチで心配される程であったが、最近はもう体が適応してきた感がある。

 

ちなみに二日酔いでくたばっていたヤツに言われたくらいであるので、あの時は相当ヤバかったものと思われる。

 

そうそう、最近は俺も学んだことを活かして戦闘指揮を行うようになったのだ。

とは言っても空母連中の哨戒に引っかかった逸れ艦隊を包囲殲滅、もといフクロにするだけのものであるのだが...

 

また、俺がここ1ヶ月で叩き込まれた知識は多岐に渡る。

上記の戦闘に関する知識、陣形の効果、編成、戦術、装備の効果などであったり、鎮守府運営の知識、哨戒のローテーションの組み方、艦隊編成、資材の管理、はたまた艦娘についてなどetc etc...

 

 

◼️

 

 

【提督勤労録2日目】

 

空は青く澄み渡り、かなりの低緯度に置かれた我鎮守府には容赦ない陽光が降り注ぐ。

 

「ナニナニ、今日の秘書艦は... 磯風か」

 

時刻は7:40am、もうそろ始業だ。

磯風っちゅうとあれか、陽炎型姉妹の妹だな。

最近やっと名簿の名前と顔が一致するようになってきた。

しかし駆逐艦娘らを覚えるのは苦行であった。

陽炎型とかあいつら多すぎだろ...秋雲は夕雲型じゃないんか...

 

「むかしは、あきぐもはゆうぐもがたとするのがいっぱんてきだったらしいですよ。さいきんになってしりょうがはっくつされてあらためられたとか...」

 

へぇ〜

さすがは妖精さん。物知りである。

 

そんな他愛のない雑談をしていると、

 

ーーコンコン

ドアが叩かれる。

お、磯風はちゃんとノックできる娘か。

 

「入ってくれ」

そういえば何気に磯風とまともに対面するのは初めてか?

 

「第十七駆逐隊磯風、推参した」

そう言って彼女は海軍式の敬礼をしてみせる。

 

おお...今日の秘書艦はなんか常識的なカンジがするぞ!

デキるヤツ...というのだうか。そんな感じをビンビン感じる。

 

「うむ。今日1 日、よろしく頼むぞ」

礼をしてから秘書艦用の席に腰掛ける磯風。

「それでは早速資材管理についての書類をだなー…」

 

 

こうして、俺史上初(?)となる平和(マトモな秘書艦カッコカリとの)1日が幕を開けるのだった。

 

 

◼️

 

 

始業から4時間弱、時刻は正午に差し掛かろうとしていた。

 

ぐぅ〜...

俺の腹から情けない音が鳴る。

恥ずかしさから顔が熱くなるのを感じる。

 

羞恥に耐える俺が面白かったのか磯風はクスッ、と笑い、時計を見て一言。

「昼だな。では、昼食というものを作ってみるか」

 

おお、此奴飯も作れるのか!

磯風はかなり仕事ができる方である(当社夕立その他比)が、さらに飯まで作れるとは...

 

「では、出来るまでくつろいでいてくれ」

磯風はそう言って提督室の簡易キッチンへ向かう。

 

「ああ、ありがとう。ではお言葉に甘えて...」

それを横目に俺は、提督用の椅子からソファに腰をかけ直し、

ーー目を閉じると、すぐに意識は闇へ溶けていった。

 

 

秘密のレッスンで寝不足だからね、仕方ないね。

 

 

〜〜〜〜

 

 

「...とく、ていとく、提督」

体を揺らされた俺は目を覚ます。

 

目を開けると、そこにはエプロン姿の磯風がいた。

 

「おはよう提督。昼食、出来たぞ」

 

「ぉお...ありがとう...」

寝起きのぼんやりした頭でそう言葉を返す。

 

そして、テーブルに向かった瞬間、

 

 

ーー目が醒めた

 

 

な、なんだこれは......ッ

 

他人(ひと)に作ってもらった飯に文句を言うのは、基本的に俺のポリシーに反するのでいつもはしない。

そう、“いつも”は。

今回ばかりは少し異なる。緊急事態である。

 

ぃ、命が...アブナイ......!!ッッ

 

脳内アラートがビービーとやかましく鳴っている。

 

スー--...

「磯風サン、料理について教えてくれるかネ」

同様で変な声が出る。

 

キラキラとした笑顔をこちらに向ける磯風。

まるで犬が自分の手柄を飼い主に褒めてもらうときのような...

 

「うむ、よくぞ聞いてくれた!今日は白米と味噌汁、法蓮草のおひたしと...」

自慢げに皿の上の炭化しきった魚だったであろうナニカ(提督殺害暗黒炭化物質)を指差す磯風。

「メインディッシュの秋刀魚の塩焼きだ!」

「暑いからな!精のつくものを食べて、午後も元気に頼むぞ!」

 

お、終わった...

磯風には悪いがこんなものを食べたら腹痛じゃ済まんだろう。

そもそも人間の胃腸に炭を消化する機能は備わっていなかったはずだ。少なくとも俺のはそうは出来ていない。

 

「提督、冷めぬうちに...」

さぁさぁ、箸を差し出し催促する磯風。

 

く、クソッ!

何か切り抜ける方法はないのか!できれば磯風を傷つけず穏便に...

俺は助けてくれと妖精さんに救難信号を送るもプイ、と視線を逸らされる。

 

催促を続ける磯風。

なんてことだ、もう助からないゾ⭐︎

 

待たせるのももう潮時か...

そうして俺は覚悟を決める。

 

「あ、ぁりがとウ...」

精一杯の虚勢を張り、磯風から箸を受け取る。

 

キラキラとした磯風からの視線が痛い。

 

い、いくぞ...

「それじゃ...いただきます(迫真)」

せめて最初は一番マトモそうな白米から行こう...

 

しかし俺の思惑はすぐに打ち砕かれる。

「提督、どうせならメインディッシュから贅沢にいってしまってくれ!」

 

全身から血の気が引くのがわかる。

たかが食べ物(※カッコカリ)を前にしただけでこんな気分になったのは初めてだ。

 

...俺は磯風の期待の眼差しに耐えかね、遂に秋刀魚であろうものに箸を伸ばす。

 

『ザシュッ バリバリ ザクザク ゴリ』

食べ物からする音じゃねぇよ......

 

俺はもはや完全な炭素と化したブツを口に運び、バキバキと音を立てて咀嚼する。

そしてそれを思い切って嚥下すると、

 

ーーバッタン、キュウ...

 

 

俺の意識は遠いところへ旅立っていった。

 

 

◼️

 

 

「〜......」

口の中がひどく苦く焦げ臭い。

俺はそんな不快感と共に目を覚ました。

どうやら俺はベッドに寝かされているようだった。

 

「ウーン...」

俺の萎れきった声帯から、呻きにも似た声がなる。

開き切らない目をこすりながら開け、首だけ動かして周りを確認する。

 

...

 

俺の横になるベッドの側には、橙がかった髪に大きな黄色のリボンをつけた少女...

そうだ、陽炎と言ったな。

そしてその横には生気を失い、口から黒煙を吐く磯風が居た。

 

『あ』

 

陽炎と目が合う。

そして視線の合った彼女は少しまごつき...

 

 

ーー「この度は(陽炎)の妹が申し訳ありませんでしたァ!」土下座した。

これまで何度か会話したことがある彼女の、普段の快活な様子からは考えられない声色である。

 

「か、顔上げて!」

いくら陽炎型姉妹の長女と言っても、妹の失態に土下座することはないだろう。

 

「しかし提督...私には我が妹である磯風の凶荒を止められなかった責任があります。」

「あぁ、前にあれだけ注意したのに反省してないなんて...トホホ」

 

ン?陽炎の言い方的に磯風、前科持ちか...

 

「ま、まあ...磯風がどうであれ君がそんなに謝る必要はないよ。それに磯風も悪意を持ってやった訳ではあるまいさ」

磯風、アイツの先ほどの視線を見れば悪意がないことくらいは分かる。

 

「ぁ...て、提督...」

どうやら磯風が意識を取り戻したようだ。

 

「全く申し訳ない...この磯風、料理というものが不得手であることの自覚はあったのだが、しかしここまで酷いものとは......」

ならなんでさっきはあんなに自信満々だったんですかねぇ...(困惑)

しかし全力で落ち込んでいる磯風を見ると、責める気は起きない。

 

う〜む...

確かにあの殺人料理はヤバかったが、俺としては別に磯風を責めたいわけではないしなぁ。

いやしかしアイツ前科あるっぽいな...

 

うん、やっぱちょっと言いたいこt...なんでもないです。

 

 

(ウ~~~~~ン......)

思考を巡らせる。

 

 

そして出た結論。

(まあ、ここは陽炎に免じてお咎めなしかな...?寛大さ見せて艦娘からの評価アップしときますかね)

この間32秒、俺の脳内CPU(メモリ6GB)が弾き出したものであった。

 

 

ーー「磯風よ」

静寂の中いきなり名を呼ばれた磯風の肩がビクっと震える。

 

「君の料理は...確かにかなり個性(殺人)的であった。が、まああれ自体君の善意から作ったものだということは理解している」

言葉を続けて、

「だからその、まあ、なんだ...今度はちゃんと誰かに習うなりして、美味しく食べれるやつを頼む」

 

アレ?俺今結構恥ずかしいこと言ったか...?

 

しかし、俺のそんな心配とは裏腹に磯風は、

「ぁ、ああ...!任せておけ!この磯風、私の料理で提督に必ずや、旨いと言わせて言わせて見せよう!」

元気になったようで何よりである。

 

こうしちゃいられない、と磯風は部屋から飛び出して行く。

どうやら間宮の元へ料理を習いに行くようだ。

 

間宮&伊良湖、南無三......!

 

といったところで、嵐は去った、といったカンジであろうか。

まあ別に一過性のものではなかったのだが...

 

とにかく一仕事終えた感じである。

 

...ン?

 

......ンン?

 

一仕事...

 

仕事...

 

 

「あ」

 

ヤバイぞ。

 

「今何時だ?」

 

陽炎が自らの腕時計を見て、

「ちょうど一九〇〇(ヒトキュウマルマル)、ですね」

 

Oh...

一大事である。

なにしろ俺は磯風による胃腸の奇襲攻撃によって午後の仕事に全く手をつけていないのだ。

遅れたらまずい書類とかあった気がする。

なんならこの後二二〇〇(フタフタマルマル)からは例のレッスンがある。

こっちはこっちで遅れたら...マズい...!

 

「ヤバイ」

顔面蒼白な俺を見て、流石に心配であったのか陽炎が声をかけてくる。

 

「え〜と...提督、どうかなされましたか?」

 

「かくかくしかじか」

俺の置かれた危機的状況について陽炎に説明する。

 

それを聞いた陽炎は

「え〜とぉ...元はと言えば妹のせいですし〜...」

 

スーー...

 

ーー「お手伝い、しましょうか...?」

 

「アザッス!!!」

そんな救いの手を差し伸べる彼女は、いつもに優って頼もしく見えた。

流石に長女、ナンバーワンだね⭐︎

 

 

 

 

 

 

陽炎よ、お互い苦労するな....

 




ノープランで適当に書き始めるので話の着地点がわかりません。助けてください。

こんなメチャクチャな文でも皆さんにお楽しみしていただけていますでしょうか。
こんなに投稿頻度空けても閲覧していただいた方、本当にありがとうございます。
これからもなんとか書いていきますのでみていただけると嬉しいです。

そういえば最近我が鎮守府初の改二艦を迎えられました!
那珂ちゃんでした。
ファン、続けます。
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